新しいルーターに替えても速くならないときは、古いルーターと同じ条件で比べられているか、別の機器や回線側に制約が残っていないかを確認します。箱に書かれた最大速度と、一度のスピードテストの差だけでは、交換の成否や初期不良は判断できません。
この記事では、ITtripが提供する「回線くらべ」を使って交換前後を記録し、次に確認する対象を整理します。機器を初期化したり、さらに高価なルーターを買い直したりする前に使える手順です。

まず「交換で何を変えたか」を書き出す
ルーターを交換すると、Wi-Fiのネットワーク名、周波数帯、置き場所、ケーブル、接続方式などが同時に変わることがあります。環境全体として使いやすくなったかは比べられますが、複数の条件が違えば「ルーター本体だけで何倍になった」とは言えません。
| 確認する条件 | 記録する内容 |
|---|---|
| 端末と場所 | 同じパソコン・スマートフォンを、同じ机に置いたか |
| Wi-Fiの接続先 | 旧ルーターに残ってつながっていないか。ネットワーク名や接続先を確認したか |
| 周波数帯・接続方法 | 2.4GHz/5GHzなど、確認できる範囲で前後を記録 |
| 配線 | ケーブル・LAN端子・アダプター・中継機器も変えたか |
| 時間と利用状況 | 夜と昼で比べていないか。ほかの端末の通信が増えていないか |
交換前を測れるなら、設定を残したまま一組を作る
1. 戻すための情報を先に残す
旧ルーターをまだ使っているなら、接続設定、配線、ネットワーク名を自分の管理方法で記録し、交換後にインターネット接続が確認できるまで保管します。契約によって接続や電話の設定が異なるため、入れ替え手順は回線事業者と機器の説明書を確認してください。比較のための初期化は不要です。
2. 「ルーターを替える」で交換前を測る
回線くらべの案内ページで「自分の回線を比べる」を押して測定画面を開き、「ルーターを替える」を選びます。前後の名前は「旧ルーター」「新ルーター」のように区別し、場所も入力します。動画や大きなダウンロードなどを止め、同じ端末・同じ場所で測る条件を確認してから「変更前を測る」を押します。
3. 説明書に従って交換し、接続できてから測る
必要な設定を終え、新しいルーターを経由してインターネットを使えることを確認します。旧機器と同じネットワーク名を設定した場合も、接続先を確認してください。端末を同じ場所に戻し、「変更後を測る」を実行します。各項目は前後それぞれ3回の中央値で並びます。
4. 数値と、困っていた操作を一緒に確認する
比較結果を画像で保存し、普段の読み込みや送信も試します。親機のすぐ近くで速度が変わらなくても、以前つながりにくかった部屋で使いやすくなる場合があります。別の場所も試すときは、その場所ごとに前後をそろえた別の比較として記録してください。

結果が変わらないとき、次に見る場所
| 見つかった状況 | 次の確認対象 |
|---|---|
| 有線でも一定の低い速度にとどまる | 端子・ケーブル・アダプターの対応速度とリンク状態。回線事業者指定の測定も参考にする |
| 特定の端末だけ変わらない | その端末の対応規格や設定、アダプター。ほかの端末との差を記録する |
| 近くでは変わらず、離れた部屋で改善 | 速度以外に、使える場所が広がったかを交換の成果として確認する |
| 新ルーターだけ悪く、繰り返しても同じ | 設定・配線・接続先を再確認し、比較画像を添えて機器サポートへ相談する |
| 時間帯を変えると両方大きく変わる | 家の同時利用や時間帯の影響を分ける。ルーターの良否だけで断定しない |
Wi-Fiの規格上の速度は、インターネットで常に出る実効速度ではありません。有線側の端子や端末の対応状況も関わります。TP-Linkの速度に関する説明では、無線の表示速度や有線ポートを含む制約を案内しています。測定方法は同社の速度テスト手順も参考にできます。
交換前を測っていない場合はどうする?
元の配線や設定が分かり、利用者への影響なく戻せるなら、旧ルーターでの測定からやり直せます。戻せない場合は、覚えている速度を実測値として扱わないでください。新ルーターの状態で「Wi-Fi→有線」など再現できる比較を行い、今の制約を探す方が確実です。
購入前のレビューに載っていた別の家・別の端末の数値も、交換前の代わりにはなりません。手元で確認した条件と、まだ分からない条件を分けて相談材料にしましょう。
回線くらべで判断できる範囲
測定先はCloudflareで、下り・上り・HTTP応答時間・応答のばらつきを比較します。経路や自動選択される拠点の影響を含むため、ルーター単体の性能検査や最高速度の測定ではありません。「ほぼ同じ」などの表示も、統計的な有意差を保証する判定ではありません。
通常の通信量は片側約37MB、前後約74MBが目安で、再送などで増えます。結果と入力した名前・場所はこのブラウザーに保存されますが、測定時にはCloudflareへ通信情報が届きます。古い比較を残すには、新しい比較を始める前に画像を保存してください。
交換の評価は「どこが変わったか」で決める
家のすべての場所で数値が一律に増える必要はありません。困っていた部屋や作業で改善したのか、変わらない箇所には何が残っているのかを分けると、設定を見直すべきか、端末や配線を調べるべきか、サポートへ相談すべきかを選びやすくなります。

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