Windows 10のファイル履歴が動かない&Chromeが起動しない時の原因と対処法まとめ

Windows 10 で「ファイル履歴(USBバックアップ)が急に動かなくなった」「Chrome がタスクバーから起動しない」という相談は非常に多く、しかもアカウント切り替えや更新後など特定のタイミングで起きがちです。この記事では、実際のトラブル例をもとに、復旧までの最短ルートと、同じ不具合を二度と繰り返さないための設定・運用のコツを丁寧に解説します。

目次

Windows 10 の「ファイル履歴(USBローカルバックアップ)」が突然動かないときの対処法

症状の整理:どんな状態になっているか

まずは、今回想定している典型的な症状を整理します。

  • OS:Windows 10 Home(バージョン 22H2 / ビルド 19045 系)
  • 今までは USB 外付けドライブ に「ファイル履歴」で自動バックアップが取れていた
  • その後、Microsoft アカウントで管理者サインインするようにしたあたりから、ファイル履歴が動かなくなった
  • [コントロール パネル]→[ファイル履歴]で 「オン」にしても有効にならない
  • 「サービスを開始できない、関連付けられていない、または有効になっていない」といったメッセージが出る
  • イベント ビューアーを見ても、明確なエラーが見当たらない

一見すると「設定を何も変えていないのに壊れた」ように見えますが、多くの場合は 必要なサービスが無効になった/バックアップ先のドライブとの紐づけが切れた ことが原因です。ここから、復旧までの最短ルートを順番に確認していきます。

ファイル履歴復旧の全体像(最短ルート)

この記事では、次の流れでトラブルシューティングを行います。

  1. 必要な Windows サービスを「自動+実行中」にそろえる
  2. ファイル履歴のバックアップ先 USB ドライブを再関連付けする
  3. それでもダメなら「ファイル履歴の構成だけリセット」する
  4. OneDrive を使っている場合の落とし穴を確認する
  5. イベントログで失敗の原因を絞り込む
  6. 最終手段として「新規ローカル管理者」での切り分けを行う

順番に上から実施していけば、余計な作業を増やさず、短時間で復旧できる可能性が高くなります。

必要サービスを「自動+実行中」にそろえる

ファイル履歴は、表向きは簡単なバックアップ機能ですが、裏では複数の Windows サービスに依存しています。どれか 1 つでも「無効」になっていると、コントロール パネル側では原因不明のエラーに見えてしまうことがあります。

まずは以下の手順で、必要なサービスを確認・有効化します。

  1. Windows キー+R を押す
  2. 「ファイル名を指定して実行」に services.msc と入力して Enter
  3. 表示された「サービス」画面で、次のサービスを探す
サービス名(表示名)サービス名(内部名)推奨スタートアップ種類状態補足
File History Service(ファイル履歴サービス)fhsvc自動(トリガー開始)実行中これが止まっているとファイル履歴自体が動きません。
Windows Search(Windows 検索)WSearch自動(または自動(遅延開始))実行中インデックスが使えないと履歴の検索・管理に影響します。
Storage Service(ストレージ サービス)StorSvc自動実行中ストレージ関係の管理に必須。USB ドライブの認識にも影響します。
Work Folders(作業フォルダー)※企業環境のみworkfolderssvc自動(トリガー開始)実行中企業の Work Folders を利用している場合のみ確認。
Background Intelligent Transfer ServiceBITS手動(トリガー開始)通常は停止で問題なしバックグラウンド転送用。必要なタイミングで自動起動します。
Volume Shadow Copy(ボリューム シャドウ コピー)VSS手動通常は停止で問題なしスナップショット機能用。必要に応じて起動されます。

各サービスが「無効」や「停止」になっていたら、次のように設定します。

  1. 対象サービスをダブルクリック
  2. [スタートアップの種類]を
    • 「自動」または「自動(トリガー開始)」に変更
  3. [サービスの状態]が「停止」なら[開始]ボタンをクリック
  4. [OK]を押して閉じる

特に File History Service が「無効」になっていると、いくらコントロール パネルで「オン」にしようとしても、内部でサービスが起動できず、今回のようなメッセージが出やすくなります。

なお、サービスのプロパティにある「デスクトップとの対話を許可」にチェックを入れると改善した、という情報もありますが、これは通常のクライアント環境では セキュリティ上好ましくありません。まずは上記の標準設定だけで復旧するかを確認してください。

バックアップ先 USB ドライブの「再関連付け」を行う

サービスが正常でも、ファイル履歴が参照している「バックアップ先ドライブ情報」が壊れていると、やはり有効化に失敗します。特に、

  • USB ドライブを繋ぐポートを変えた
  • 外付け HDD / SSD を買い替えた
  • 他の USB 機器を増やした結果、ドライブ文字(E: → F: など)が変わった

といった場合、ファイル履歴の設定が古いドライブ情報を参照し続けてしまうことがあります。

次の手順で、一度ドライブの紐づけを切ってから再設定します。

  1. [コントロール パネル]を開く(Windows+R → control)
  2. [システムとセキュリティ]→[ファイル履歴]を開く
  3. もし有効になっていれば、いったん[オフにする]をクリック
  4. USB 外付けドライブをいったん取り外し、数秒待ってから再接続
  5. [ドライブの選択]をクリック
  6. 一覧から該当の USB ドライブを選び直し[OK]
  7. 画面に戻って[オンにする]をクリック

Windows では、USB ドライブを挿し替えるたびに D: → E: のようにドライブ文字が変わることがあります。ファイル履歴は「以前設定したドライブ文字」を覚えているだけなので、文字が変わると「もうそのドライブはない」と判断され、内部的にエラーになります。

安定させるには、よく使うバックアップ用 USB ドライブに対して 固定のドライブ文字 を割り当てておくとよいでしょう。

  1. Windows+X → [ディスクの管理]を開く
  2. 対象の USB ドライブを右クリック → [ドライブ文字とパスの変更]
  3. [変更]をクリックし、他と重複しない任意の文字(例えば Z:)を割り当てる
  4. [OK]で閉じる

バックアップ用ドライブを常に Z: に固定しておけば、他の USB 機器を挿しても影響を受けにくくなります。

症状よくある原因対策
ファイル履歴が「ドライブが見つかりません」と表示ドライブ文字が変更された[ドライブの選択]で再選択し、必要なら「ディスクの管理」で文字を固定する。
USB ドライブを挿してもリストに出てこないドライブ自体を OS が認識していないディスクの管理で状態を確認。別 PC で認識するかもチェック。
ファイル履歴をオンにしてもすぐオフに戻るサービス停止+ドライブ関連付けエラーが同時発生サービスの確認とドライブ再関連付けの両方を実施する。

効かない場合は「ファイル履歴のリセット」で構成を初期化する

サービスも正常、ドライブ再設定も実施済み。それでも動かない場合は、ファイル履歴の「構成情報」自体が壊れている可能性があります。この場合、既存のバックアップデータは残したまま、設定ファイルだけをリセットするのが近道です。

作業の流れは次の通りです。

  1. Windows+R → services.msc を開く
  2. 「File History Service」を右クリック → [停止]
  3. 以下のフォルダーをリネームまたは削除(必要があれば事前にコピーしてバックアップ)
  • C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\FileHistory
  • バックアップ先 USB ドライブ直下の FileHistory フォルダー(例:FileHistory_old にリネーム)

注意:フォルダーを削除すると、ファイル履歴の構成と履歴情報が初期化されます。バックアップとして取っておきたい場合は、FileHistory_old のようにリネームして残しておくのがおすすめです。

  1. 再度「File History Service」を右クリック → [開始]
  2. [コントロール パネル]→[ファイル履歴]を開き、[ドライブの選択]でバックアップ先を指定
  3. [オンにする]をクリックして初回バックアップを実行

リセット後の初回バックアップは、変更点のスキャンがやり直されるため、普段より時間がかかることがあります。とはいえ、OS の再インストールなどに比べるとずっと負担が少なく、トラブル解消率も高い方法です。

OneDrive 併用時の落とし穴:「オンラインのみ」ファイルはファイル履歴の対象外

Windows 10 と OneDrive を併用していると、次のような状態に陥りがちです。

  • OneDrive の「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」などでフォルダー保護(既知フォルダーのバックアップ)がオンになっている
  • 容量節約のために、しばらく使っていないファイルが「オンラインのみ(雲マーク)」になっている

この「オンラインのみ」状態のファイルは、実体がクラウド上にしかないため、ファイル履歴ではバックアップ対象外 です。ローカルに実体がないので、そもそもコピーできない、というイメージです。

重要なファイルやフォルダーをファイル履歴で確実にバックアップしたい場合は、対象を右クリックして「このデバイスに常に保持」を選択し、アイコンが「チェックマーク(ローカルコピーあり)」に変わっていることを確認しましょう。

OneDrive の状態アイコン状態ファイル履歴のバックアップ可否
雲マークオンラインのみバックアップ不可(ローカルに実体なし)
緑のチェックマークこのデバイスに常に保持(ローカル+クラウド)バックアップ可能
白いチェックマーク最近使用したローカルキャッシュ原則バックアップ可だが、長期間触らないとオンラインのみになる場合あり

OneDrive 側にもバージョン履歴機能はありますが、「ローカルの世代管理」と「クラウドの世代管理」は役割が少し違います。本当に失いたくないファイルは、OneDrive とファイル履歴の両方で守ると考えると安心です。

イベントログでファイル履歴のエラーを確認する

ここまでの対処をしてもなお不安が残る場合は、イベント ビューアーでファイル履歴のログを直接確認してみましょう。

  1. Windows+X → [イベント ビューアー]を開く
  2. 左ペインで
    • [アプリケーションとサービス ログ]
    • →[Microsoft]
    • →[Windows]
    • →[FileHistory-Engine]
    • →[Operational]
  3. 中央ペインに、ファイル履歴関連の「情報」「警告」「エラー」イベントが表示される

エラーの内容として多いのは、

  • バックアップ先にアクセスできない(ドライブ文字違い/権限エラー)
  • 構成ファイルの読み込みに失敗した
  • 一部のファイルがロック中でバックアップできなかった

同じエラーが何度も連続して出ている場合は、構成リセット+ドライブ再設定 に戻るのが近道です。

それでもダメな場合:新規ローカル管理者での切り分け

ここまで実施してもファイル履歴が起動しない場合、ユーザープロファイル自体に問題がある可能性があります。特に、

  • Microsoft アカウントとローカルアカウントを何度も行き来している
  • 古いローミングプロファイルを引き継いでいる

といった環境では、見えない部分の設定が壊れていることがあります。

最終確認として、次の手順で「新しいローカル管理者」を作成し、そのユーザーでファイル履歴が正常動作するかを試してみてください。

  1. [設定]→[アカウント]→[家族とその他のユーザー]を開く
  2. [その他のユーザーをこの PC に追加]からローカルアカウントを作成
  3. 作成したユーザーを「管理者」に変更
  4. 一度サインアウトし、新しいローカル管理者でサインイン
  5. 同じ USB ドライブでファイル履歴を設定してみる

新しいユーザーでは正常に動く場合、問題は 元のユーザープロファイル にある可能性が高くなります。この場合は、データを新しいユーザー側に移行するか、時間をかけて問題のある設定を切り分けていくことになります。

Chrome が起動しない/タスクバーの「新しいウィンドウ」「シークレット ウィンドウ」が開かないときの対処

症状の整理:タスクバーのアイコンをクリックしても反応がない

次に、Windows 10 での Google Chrome に関するトラブルです。想定する症状は次のようなものです。

  • ローカルアカウントに戻した後などのタイミングで発生
  • タスクバーにピン留めしてある Chrome をクリックしてもウィンドウが開かない
  • タスクバーのアイコンを右クリック → [新しいウィンドウ][シークレット ウィンドウ]を選択すると
    • 「ファイルが移動または見つかりません」といったエラーが表示される

このパターンで多い原因は、タスクバーのショートカット(ピン留め)のリンク先だけが古いまま になっていることです。アカウントやインストール先が変わったのに、タスクバーのショートカットが以前の chrome.exe を指し続けているため、「実行ファイルがない」と言われてしまいます。

最も効果的な第一手:タスクバーのピン留めをやり直す

もっとも簡単で効果的な対処は、壊れたピン留めを一度外し、正しい chrome.exe から作り直すことです。

  1. タスクバーの Chrome アイコンを右クリック
  2. [タスクバーからピン留めを外す]をクリック
  3. いったんタスクバーから Chrome アイコンが消えたことを確認
  4. エクスプローラーを開き、次のいずれかのパスに移動する
OS / Chrome の種類よくあるパス
64bit OS + 64bit ChromeC:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
64bit OS + 32bit ChromeC:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe
32bit OSC:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
  1. chrome.exe を右クリック → [タスクバーにピン留めする]を選択
  2. タスクバーに新しい Chrome アイコンが表示されるので、クリックして起動を確認

デスクトップやスタートメニューにある Chrome ショートカットも同様に、右クリック →[プロパティ]→[リンク先]で chrome.exe のパスが上記と一致しているか確認しておくと安心です。

Chrome 本体の破損が疑われる場合:クリーン再インストール

タスクバーの再ピン留めを行っても起動しない場合は、Chrome 本体の破損の可能性があります。その場合は、次の手順で「クリーン再インストール」を行います。

1. Chrome のアンインストール

  1. [設定]→[アプリ]→[アプリと機能]を開く
  2. 一覧から「Google Chrome」を選択し、[アンインストール]をクリック
  3. 表示されるダイアログで、可能であれば「閲覧データも削除」にチェックを入れる
    • ※同期を有効にしていれば、後でサインインすることでブックマーク等は復旧可能です。

2. 残骸フォルダーの削除

アンインストール後も、一部の設定ファイルや古い実行ファイルが残っていることがあります。エクスプローラーで次のフォルダーを確認し、Chrome 関連のフォルダーがあれば削除します。

  • %LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\
  • %PROGRAMFILES%\Google\Chrome\
  • %PROGRAMFILES(x86)%\Google\Chrome\(64bit 環境の場合)

注意:ユーザープロファイル内のデータを完全に削除すると、プロファイルごと初期化されます。ブックマークや読み取りリストをローカルのみで管理している場合は、後述の「Bookmarks ファイルのバックアップ」を先に取っておきましょう。

3. PC を再起動してから Chrome を再インストール

  1. Windows を再起動
  2. 再起動後、Microsoft Edge など別のブラウザから Chrome の公式サイトにアクセスし、最新版をダウンロード・インストール
  3. インストール完了後、タスクバーに自動でピン留めされない場合は、前述の手順で chrome.exe からピン留めを行う

これで、タスクバーからも通常のショートカットからも起動しない場合、多くは改善します。

拡張機能が原因かどうかを「chrome –disable-extensions」で切り分ける

Chrome 自体は起動するものの、特定のタイミングで落ちる・真っ白な画面になる、といった症状がある場合、拡張機能が原因 になっていることがあります。

拡張機能の影響を切り分けるには、Chrome を「拡張機能なし」で起動してみます。

  1. chrome.exe があるフォルダーを開く
  2. アドレスバーに cmd と入力し Enter(フォルダーを開いた状態でコマンドプロンプトを開く)
  3. 次のように入力して Enter
chrome.exe --disable-extensions

この状態で問題が出ない場合は、拡張機能が原因の可能性が高くなります。[その他のツール]→[拡張機能]から、怪しそうなものを 1 つずつ無効化し、どれを無効にすると安定するか確認するとよいでしょう。

読み取りリスト・ブックマークの復旧方法

Chrome をクリーン再インストールすると、ローカルに保存されていた「読み取りリスト」や「ブックマーク」が消えてしまったように見えることがあります。ですが、次のいずれかの方法で復旧できる場合があります。

1. Google アカウント同期で復旧する

Chrome 利用時に Google アカウントへサインインし、「同期」を有効にしていた場合、再インストール後に同じアカウントでサインインすると、しばらくしてから自動的にブックマークや履歴、読み取りリストが復元されます。

  • メリット:もっとも簡単で安全。PC を買い替えた場合も同じ手順で移行できる
  • デメリット:会社の方針などで同期が制限されている場合は使えない

2. Bookmarks ファイルから復旧する

ローカル側に残っている旧プロファイルやバックアップから、「Bookmarks」ファイルを取り出せれば、そこからブックマークや読み取りリストを復旧できることがあります。

Bookmarks ファイルの場所は次の通りです。

  • C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Bookmarks

手順は次のようになります。

  1. Chrome を完全に終了する(タスクマネージャーで「chrome.exe」が残っていないことを確認)
  2. 旧環境やバックアップから Bookmarks ファイルをコピー
  3. 新しい環境の Default フォルダー内にある Bookmarks を上書きする
  4. Chrome を起動し、ブックマークや読み取りリストが復活しているか確認

読み取りリストの情報も、多くのバージョンではこの Bookmarks ファイル(JSON 形式)に含まれています。

3. ブックマーク マネージャーからエクスポート/インポートする

今後同じトラブルに備えるためにも、定期的にブックマークを HTML としてエクスポートしておくと安心です。

  1. Chrome を起動し、右上のメニュー →[ブックマーク]→[ブックマーク マネージャー]を開く
  2. 右上の「︙」メニュー →[ブックマークをエクスポート]を選択
  3. 任意の場所に HTML ファイルとして保存
  4. 復旧時は同じ画面から[ブックマークをインポート]を選択し、この HTML を読み込む
復旧方法事前条件メリット注意点
Google アカウント同期同期が有効だったこと自動で復元される/PC を変えても楽会社ポリシーで制限される場合あり
Bookmarks ファイルを上書き旧プロファイルのファイルが残っている細かな状態までほぼそのまま復元可能誤って上書きすると現状のブックマークが消える
HTML エクスポート/インポート事前にエクスポートしているシンプルで安心/他ブラウザにも移行しやすい読み取りリストなど一部情報は移行されない

その他のチェックポイント:更新直後やアカウント切り替え後に起きやすい理由

Chrome の起動トラブルは、Windows 更新直後やアカウント種別(ローカル ⇔ Microsoft)を切り替えた直後に発生しやすい傾向があります。これは、

  • インストールフォルダーのパスや権限が微妙に変わる
  • 古いユーザープロファイルが残っている
  • ウイルス対策ソフトが「新しい実行ファイル」と誤認識する

といった要因が重なるためです。タスクバーの再ピン留めとクリーン再インストールをセットで試すことで、多くの「よくわからない不具合」をまとめて解消できます。

トラブルを防ぐための予防策・ベストプラクティス

Windows Update の「更新一時停止」は状況に応じてリセットされることがある

安定性重視で「更新を 7 日間一時停止」などにしている方も多いと思いますが、

  • アカウント種別の変更(ローカル ⇔ Microsoft)
  • 大規模アップデートの適用
  • 複数回の再起動

といったタイミングで、一時停止が解除されていることがあります。意図しない再起動や挙動の変化を避けるためにも、

  • [設定]→[Windows Update]で状態を定期的に確認する
  • 更新を適用するタイミングを自分でコントロールする(業務時間外など)

といった運用を心がけると、バックアップやブラウザトラブルも減らせます。

「3–2–1 ルール」でバックアップ戦略を見直す

ファイル履歴は便利ですが、それだけに頼るのはリスクがあります。基本となるのが、次の「3–2–1 ルール」です。

  • データのコピーは 3 つ以上 用意する
  • 異なる種類のメディア(ローカルディスク/外付け USB/NAS など)に 2 種類以上 保存する
  • うち 1 つはオフサイト(クラウド等) に保管する

例えば、次のような構成が現実的です。

  • メイン PC のローカル SSD(作業用)
  • USB 外付け HDD への「ファイル履歴」(世代管理)
  • OneDrive / Google Drive などクラウドへの同期(災害対策・デバイス紛失対策)

さらに、たまに実際に復元テストをしておくことも重要です。バックアップが「取れているように見える」だけで、いざというとき復元できないケースは少なくありません。小さなフォルダーでよいので、実際に復元操作を行い、ちゃんと元に戻ることを確認しておきましょう。

すぐ試せるチェックリスト(まとめ)

最後に、本記事で紹介した内容を「すぐ試せるチェックリスト」としてまとめます。不具合が出たときに、上から順に確認してみてください。

項目内容
ファイル履歴のサービスservices.msc で File History / Windows Search / Storage Service が「自動+実行中」になっているか確認。
ファイル履歴のドライブ設定[ファイル履歴]で一度オフ→[ドライブの選択]から USB ドライブを再選択→[オンにする]。
ファイル履歴のリセット効かない場合は、構成フォルダー(AppData\...\FileHistory と USB の FileHistory)をリネームして初期化。
OneDrive 併用時の状態確認重要なフォルダーは「このデバイスに常に保持」を有効にし、クラウドのみのファイルを減らす。
Chrome のタスクバーアイコンタスクバーの Chrome を一度「ピン留め解除」し、chrome.exe から改めて「タスクバーにピン留め」。
Chrome のクリーン再インストールアンインストール→残骸フォルダー削除→再起動→最新版を再インストール。
ブックマークの保護Bookmarks ファイルのバックアップや、Google アカウントの同期、HTML エクスポートを活用。
バックアップ全体の見直し3–2–1 ルールを意識し、ローカル・USB・クラウドの組み合わせで多重防御を構築。

ファイル履歴と Chrome は、Windows 10 での「日々の仕事や生活」を支える重要な存在です。いざというときに慌てないよう、本記事を参考に環境を一度見直してみてください。トラブルの「原因の地雷」を事前に避けておけば、更新やアカウント変更のたびに不安になる必要もなくなります。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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