個人予算がなくてもGitHub CopilotのAIクレジット使用量を確認する方法

GitHub Copilot BusinessまたはGitHub Copilot Enterpriseを利用している場合、個人予算が設定されていなくても、自分が当該請求サイクルで消費したAIクレジットを確認できます。GitHub.comでプロフィール画像から「Copilot settings」を開き、「Usage」にある「Usage this cycle」を確認してください。

個人予算がない場合は実際に使用したAIクレジットの合計、個人予算がある場合は「使用量/予算上限」が表示されます。使用量を確認するためだけに、管理者へ個人予算の設定を依頼する必要はありません。GitHubはこの表示改善を2026年7月20日に発表しています。(The GitHub Blog)

目次

結論:個人予算の設定は使用量表示の条件ではない

GitHub Copilot BusinessとGitHub Copilot Enterpriseでは、個人予算の有無にかかわらず、ユーザー自身が現在のAIクレジット使用量を確認できます。

確認場所は、組織やEnterpriseの請求管理画面ではありません。自分のGitHubアカウントに用意されている「Copilot settings」です。

個人予算の状態「Usage this cycle」の表示例読み方
個人予算なし100 AI credits used当該サイクルで100クレジットを実際に消費
個人予算あり450 / 1,000 AI credits used1,000クレジットの上限に対して450クレジットを消費

GitHubが「個人予算」と呼ぶ仕組みは、正式にはユーザーレベル予算、英語では「user-level budget」です。これは使用量を計測するための設定ではなく、1人のユーザーが消費できるAIクレジットに上限を設けるための制御です。そのため、予算が未設定でも実消費量は計測・表示されます。(GitHub Docs)

CopilotのAIクレジット使用量を確認する手順

GitHub Copilot BusinessまたはGitHub Copilot Enterpriseのユーザーは、次の手順で確認できます。

  1. Copilotを利用しているアカウントでGitHub.comにサインインします。
  2. 画面右上のプロフィール画像をクリックします。
  3. メニューから「Copilot settings」を選択します。
  4. 設定画面の「Usage」セクションを探します。
  5. 「Usage this cycle」に表示されたAIクレジット数を確認します。

公式ドキュメントでも、Copilot BusinessまたはCopilot Enterpriseのユーザーは「Copilot settings」内の「Usage this cycle」から、現在の請求期間における個人のAIクレジット消費量を確認するよう案内されています。(GitHub Docs)

GitHubの画面表示が英語の場合は、次の項目名を目印にしてください。

操作箇所画面上の表記
プロフィールメニューCopilot settings
使用量のセクションUsage
現在のサイクルの使用量Usage this cycle
予算なしの表示例100 AI credits used
予算ありの表示例450 / 1,000 AI credits used

個人予算なしで表示された数値の正しい読み方

個人予算が設定されていない場合、「Usage this cycle」には使用済みAIクレジットの合計だけが表示されます。

たとえば、次のように表示されていたとします。

680 AI credits used

これは「今月利用できる上限が680クレジット」という意味ではありません。また、「残り680クレジット」という意味でもありません。

正しくは、現在のサイクルで自分が680 AIクレジットを消費したという意味です。

個人予算がない状態では分母となる上限が存在しないため、残量や消費率は表示できません。組織全体の共有プール残量を知りたい場合は、EnterpriseまたはOrganizationの管理者向け使用量画面を確認する必要があります。

「自分の使用量」と「組織の残量」は別の数字

Copilot BusinessとCopilot EnterpriseのAIクレジットは、ユーザーごとに完全に分離された個別枠ではなく、原則として請求主体単位の共有プールとして扱われます。

各ライセンスに含まれるAIクレジットが共有プールへ集約され、利用量の多いユーザーと少ないユーザーの消費が全体で調整される仕組みです。(GitHub Docs)

そのため、個人画面に表示される数値と、組織全体の状態は次のように区別する必要があります。

確認したい内容適切な確認場所
自分が今サイクルで使った量個人の「Copilot settings」
自分に設定された予算と使用率個人の「Usage this cycle」
組織全体のAIクレジット消費量管理者向け「AI usage」
ユーザー別・モデル別の内訳管理者向け「AI usage」
共有プールの消費状況EnterpriseまたはOrganizationの請求管理画面

個人画面に「680 AI credits used」と表示されていても、組織の共有プールにあと何クレジット残っているかは判断できません。個人の使用量表示を、そのまま組織全体の残量表示として扱わないよう注意してください。

個人予算なしは「無制限」という意味ではない

個人予算が設定されていないことは、AIクレジットを無制限に利用できることを意味しません。

Copilotの利用可否には、個人予算以外にも次のような条件が関係します。

  • 組織またはEnterpriseの共有AIクレジットプール
  • 追加の有料利用を許可するポリシー
  • コストセンター予算
  • Organizationレベルの予算
  • Enterprise全体の支出上限

共有プールを使い切った後、追加利用が許可されていなければ、AIクレジットを消費する機能は次のサイクルまで停止する可能性があります。また、上位の支出上限に達した場合も、個人予算がなくても利用が制限されることがあります。(GitHub Docs)

反対に個人予算が設定されている場合は、組織の共有プールに余裕があっても、ユーザーが個人予算へ到達した時点で対象機能が停止します。

AIクレジットを消費する機能と消費しない機能

GitHub AI Creditsは、Copilotのすべての操作で同じように消費されるわけではありません。

操作・機能AIクレジット
Copilot Chat消費する
Copilot CLI消費する
Copilot cloud agent消費する
Copilot Spaces消費する
Spark消費する
サードパーティ製コーディングエージェント消費する
通常のコード補完消費しない
Next edit suggestions消費しない

コード補完とNext edit suggestionsは、Copilotの有料プランではAIクレジットの課金対象外です。一方、チャットやエージェント機能は、使用するモデルと入出力トークン数に応じてAIクレジットを消費します。(GitHub Docs)

そのため、「Copilotを使った回数」だけで消費量を判断することはできません。短い質問を軽量なモデルへ送る場合と、大規模なコードベースを対象にクラウドエージェントを長時間動かす場合では、同じ1回の操作でも使用量が大きく異なります。

表示された使用量を金額へ換算するときの注意点

GitHub AI Creditsは、1 AIクレジットを0.01米ドルとして換算します。たとえば、1,000 AIクレジットは換算上10米ドルです。(GitHub Docs)

ただし、個人画面に表示された使用量へ0.01米ドルを掛けた金額が、そのまま組織へ追加請求されるとは限りません。

Copilot BusinessとCopilot Enterpriseには共有の含有クレジットがあり、その範囲内の利用はライセンスに含まれます。追加費用が発生するのは、共有プールを超過し、かつ追加の有料利用が許可されている場合です。

たとえば、個人の使用量が800 AIクレジットだった場合、換算値は8米ドルですが、共有プール内で処理されていれば「そのユーザーの追加請求額が8米ドル」という意味にはなりません。

AIクレジットがリセットされる時刻

Copilot BusinessとCopilot Enterpriseの含有AIクレジットは、毎月1日の00時00分00秒(UTC)にリセットされます。契約開始日やライセンス付与日によってリセット日が変わる仕組みではありません。(GitHub Docs)

日本標準時はUTCより9時間進んでいるため、日本では毎月1日の午前9時がリセット時刻に相当します。

したがって、毎月1日の午前8時に「Usage this cycle」を確認した場合、まだ前月サイクルの使用量が表示されている可能性があります。月初の値を記録する運用では、午前9時以降に確認するのが適切です。

使用量が表示されない場合の確認ポイント

「Copilot settings」を開いても「Usage this cycle」が見つからない場合は、次の順番で確認します。

Copilot BusinessまたはEnterpriseのライセンスが付与されているか

今回の表示改善の対象は、GitHub Copilot BusinessとGitHub Copilot Enterpriseのユーザーです。組織へ所属しているだけではなく、自分のGitHubアカウントへCopilotライセンスが割り当てられている必要があります。

ライセンスの付与状況が分からない場合は、組織またはEnterpriseの管理者へ確認してください。

Copilotを利用しているアカウントでサインインしているか

業務用と個人用など、複数のGitHubアカウントを使い分けている場合は注意が必要です。Copilotライセンスが付与されたアカウントとは別のアカウントでサインインすると、対象の使用量は表示されません。

プロフィール画像からユーザー名を確認し、IDEでCopilotへ認証しているアカウントと一致しているか確認します。

「Billing and licensing」だけを探していないか

Copilot BusinessまたはCopilot Enterpriseの一般ユーザーが自分の使用量を確認する場所は、個人の「Copilot settings」です。

個人向けのCopilotプランでは「Billing and licensing」内の「AI usage」からモデル別内訳などを確認できますが、BusinessまたはEnterpriseユーザーの個人使用量確認とは画面構成が異なります。(GitHub Docs)

表示数値を即時更新される監査データとして扱っていないか

公式の発表とドキュメントでは、直前の操作が画面へ反映されるまでの具体的な時間は示されていません。

Copilotを利用した直後に数値が変わらない場合は、ページを再読み込みしてから再確認してください。請求照合や部門別集計など、厳密な管理データが必要な場合は、管理者向けのAI使用量画面や使用量レポートを利用する方が適切です。

管理者が詳細な内訳を確認する方法

個人の「Usage this cycle」で分かるのは、基本的に自分が当該サイクルで消費したAIクレジットです。

管理者が組織全体の利用状況を分析する場合は、Enterprise設定の「Billing & licensing」から「AI usage」を開きます。管理者向け画面では、ユーザー、モデル、Organization、コストセンターなどで使用量を絞り込み、データをエクスポートできます。(GitHub Docs)

目的個人のCopilot設定管理者向けAI usage
自分の今サイクルの使用量確認可能確認可能
個人予算に対する消費率確認可能確認可能
全ユーザーの利用量比較不可確認可能
モデル別の消費分析原則不可確認可能
Organization別の集計不可確認可能
使用量データのエクスポート不可可能

個人予算を設定していない組織でも、各ユーザーは自分の使用量を確認できます。管理者は別途、全体の共有プールやユーザー別消費量を監視するという役割分担が実用的です。

使用量を管理するおすすめの運用

個人予算がない環境では、残量や上限が表示されないため、使用量の増加を自分で定期的に確認する必要があります。

実務では、次の運用が分かりやすいでしょう。

  • 毎週決まった曜日に「Usage this cycle」を確認する
  • 月初は日本時間の午前9時以降にリセットを確認する
  • クラウドエージェントを多用した週は、前週との差を確認する
  • 急増した場合は、利用したモデルやエージェント作業を振り返る
  • 組織全体の残量が必要な場合は管理者へ確認する
  • 個人ごとの上限が必要になった場合だけ、ユーザーレベル予算を検討する

重要なのは、使用量を見えるようにするために個人予算を設定する必要はないという点です。まず自分の「Copilot settings」で実消費量を確認し、その後、利用制限が必要かどうかを判断してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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