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Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作る機能の使い方と迷いやすい設定ポイント

Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作る機能は、ノートブックに集めた資料・メモ・参照ファイルをもとに、Excelで開いて編集できる表形式の下書きを作るための機能です。ポイントは、Excelの空白ブックから探す機能ではなく、Microsoft 365 Copilotの「ノートブック」に材料を集めてから、Excel用の成果物に変換する機能として考えることです。

2026年6月20日時点のMicrosoft 365 Roadmap情報では、この機能は「Microsoft Copilot (Microsoft 365): Create Excel spreadsheets from Copilot Notebooks」として扱われています。Microsoft 365 Roadmapは商用機能の見込みリリース日や説明を示すもので、内容は変更される可能性があります。そのため、画面にまだ表示されない場合でも、ライセンス、テナントへの展開状況、管理者設定を順に確認するのが現実的です。(Microsoft)

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目次

Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作る機能で最初に迷いやすいこと

この機能で迷いやすいのは、「Excelの新機能なのか」「OneNoteの機能なのか」「Copilot Chatで頼めばよいのか」が分かりにくい点です。

整理すると、主役はExcelではなくCopilot Notebooksです。Copilot Notebooksに集めたコンテンツをもとに、Copilotが構造化されたスプレッドシートを下書きし、それをExcelで開いて編集する流れになります。Microsoftの説明でも、ノートブックに集めた内容や参照をもとにExcelワークブックなどの新しい出力を作れることが示されています。(Microsoft)

つまり、次のように理解すると迷いにくくなります。

よくある疑問答え
Excelのリボンから使う機能?いいえ。起点はCopilot Notebooksです。作成後にExcelで開いて編集します。
Copilotに「Excelを作って」と頼めばよい?それだけでは精度が安定しません。ノートブックに参照資料を集め、表の目的や列構成を指定するのが重要です。
完成したExcelとしてそのまま使える?下書きとしては便利ですが、数式、単位、日付、金額、分類は必ず確認します。
OneNoteノートブックと同じ?似た名前ですが別物です。Copilot NotebooksはAIが参照資料を使って回答や成果物を作る作業空間です。

どこから使うのか:設定場所はExcelではなくCopilot Notebooks

Copilot Notebooksは、Microsoft 365 Copilotアプリやmicrosoft365.comのCopilot体験、またはOneNote側から利用する位置づけです。Microsoftのサポート情報でも、Copilot NotebooksはMicrosoft 365 Copilotの体験内にあり、左側ナビゲーションにノートブックが表示されること、OneNoteにも組み込まれていることが説明されています。(Microsoft サポート)

そのため、Excel側で「Copilot Notebooksから作成」という設定を探しても見つからないことがあります。まず確認すべき場所は次の順番です。

確認場所見るポイント
Microsoft 365 Copilotアプリ左側メニューに「ノートブック」または「Notebooks」があるか
microsoft365.comCopilotの画面内にノートブックが表示されるか
OneNoteCopilot Notebooksが利用できる導線があるか
Excel作成後のブックを開いて編集・検算する場所として使う

実務では、「Excelで表を作る機能」と考えるより、「Copilot Notebooksで材料を整理し、Excel形式の成果物に変換する機能」と捉えるほうが使い方を間違えません。

使う前に確認したい前提条件

ライセンスとOneDriveまたはSharePointの利用条件

Copilot Notebooksを使うには、Microsoft 365 CopilotまたはCopilot Chatのライセンスが必要です。さらに、ノートブックを作成するにはアカウントにSharePointまたはOneDriveのサービスプランが必要とされています。Microsoft 365 Personal、Family、Premiumの加入者向けにも提供されますが、法人利用時は組織のライセンス割り当てと管理設定を確認する必要があります。(Microsoft サポート)

特に企業・学校アカウントでは、ユーザー本人がMicrosoft 365 Copilotを契約しているつもりでも、実際には対象ライセンスが割り当てられていない、OneDriveやSharePointが無効化されている、段階的ロールアウト中で未表示というケースがあります。Microsoftのサポート情報でも、一部機能は段階的にロールアウトされ、まだ表示されない場合があるとされています。(Microsoft サポート)

参照資料へのアクセス権

Copilot Notebooksは、ノートブックに追加した参照資料をもとに回答や成果物を作ります。参照には、Microsoft 365ファイル、Copilot Pages、Excelシートなどを追加でき、Copilotは追加されたコンテンツに基づいて回答します。(Microsoft サポート)

ここで重要なのは、Copilotが何でも勝手に読んで表を作るわけではないことです。参照として追加されており、かつ自分にアクセス権があるコンテンツが対象になります。資料の権限が不足していると、期待した内容がExcelに反映されない原因になります。

参照数とファイル形式の制限

Microsoftのサポート情報では、Microsoft 365 Copilotユーザーはノートブックに300を超える参照を追加できる一方、接地に使われるのは最初の300個までと説明されています。Copilot Chatユーザーは最大50個の参照を追加でき、サポートされるファイル形式にはdocx、pptx、xlsx、pdf、loop、page、OneNoteページなどが含まれます。(Microsoft サポート)

資料が多すぎる場合は、いきなり全社資料をまとめて入れるのではなく、「営業分析用」「問い合わせ分類用」「プロジェクト計画用」のように目的別にノートブックを分けると、出力されるExcelの構造が安定しやすくなります。

基本の使い方

Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作るときは、先に「どんな表にしたいか」を決めてから資料を集めます。何も整理せずに頼むより、列名、集計軸、確認したい観点を指定したほうが、実務で使えるブックになりやすいです。

手順作業内容迷いやすいポイント
1作りたいExcelの目的を決める「一覧表」「比較表」「課題管理表」「集計表」など、用途を先に決める
2Copilot Notebooksでノートブックを作成するExcelではなくMicrosoft 365 CopilotアプリやOneNote側から始める
3参照資料を追加するWord、PowerPoint、Excel、PDF、OneNoteページなど、根拠にしたい資料を入れる
4ノートブック内で内容を確認する「このノートブックから抽出できる項目を整理して」と聞き、材料の抜けを確認する
5Excelスプレッドシートの作成を依頼する列名、シート構成、分類方法、集計単位を具体的に指定する
6Excelで開いて編集する数式、並び順、表記ゆれ、不要な列を確認する
7保存・共有するノートブックの共有とExcelファイルの共有は別に考える

参照資料の追加は、ノートブック左側の「参照」からプラスボタンを選ぶ流れです。検索、SharePointサイトやドキュメントライブラリ、アップロード、OneDrive、ドラッグアンドドロップなど複数の方法があります。ただし、組織外のコンテンツへのリンクを参照として追加できないなどの制限もあるため、社内資料を使う場合は保存場所と権限を先に整えておくとスムーズです。(Microsoft サポート)

うまくExcel化するプロンプトの作り方

Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作るときは、「Excelを作って」だけでは不十分です。Copilotはノートブックの内容を使って構造化できますが、どの粒度で、どの列に、どの順番でまとめるかはユーザーが指定したほうが実務向きになります。

目的使いやすい依頼文の例
会議内容から課題管理表を作るこのノートブック内の会議メモと関連資料をもとに、Excelで開ける課題管理表を作成してください。列は「課題」「背景」「担当者候補」「期限」「優先度」「根拠となる資料」にしてください。
商品・サービス比較表を作る参照資料に含まれる各サービスの情報を比較表にしてください。列は「サービス名」「対象ユーザー」「主な機能」「料金に関する記述」「制限事項」「導入時の注意点」にしてください。不明な項目は空欄ではなく「資料内に明記なし」と入れてください。
問い合わせ分類表を作るノートブック内の問い合わせメモを、Excelで分析しやすい表にしてください。列は「問い合わせ内容」「カテゴリ」「緊急度」「想定対応部門」「返信案の要点」にしてください。
プロジェクト計画表を作る参照資料からプロジェクトの作業項目を抽出し、WBS形式のスプレッドシートを作成してください。列は「フェーズ」「タスク」「成果物」「担当」「開始予定」「完了予定」「依存関係」にしてください。

コツは、出力形式を「表にして」ではなく「Excelで分析しやすい表にして」と伝えることです。さらに、列名を指定し、「不明な項目は推測しない」「資料に根拠がある内容だけ入れる」と加えると、確認作業の負担を減らせます。

作成後に必ず確認すべきポイント

Copilotが作成したExcelスプレッドシートは、最初のたたき台としては便利ですが、最終版ではありません。特に、数値・日付・金額・契約条件・担当者名のようにミスの影響が大きい項目は、必ず元資料と照合します。

確認項目チェック内容
数値桁、単位、税込・税抜、割合の扱いが正しいか
日付年月日、期限、期間の開始・終了がずれていないか
分類Copilotが勝手にカテゴリを作っていないか
空欄資料にない情報を推測で埋めていないか
数式合計、平均、割合、条件付き計算が正しく設定されているか
参照元どの資料を根拠にした項目か追えるか
共有範囲Excelファイルとノートブックの共有先が適切か

特に注意したいのは、「見た目が整っているため正しそうに見える」点です。AIで生成された表は、体裁がよくても中身の確認は必要です。社外提出、見積、契約、予算管理、人事評価などに使う場合は、担当者によるレビューを前提にしましょう。

Copilot NotebooksとExcelのCopilotはどう使い分けるか

Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作る機能と、Excel内のCopilotは役割が違います。Notebooksは複数の資料を集めて初期ブックを作るのに向き、ExcelのCopilotは既存ブックを分析・編集する場面に向いています。

使い方向いている場面具体例
Copilot NotebooksからExcel作成複数資料から新しい表を作りたい議事録、提案書、PDF、メール内容をもとに課題一覧を作る
Excel内のCopilot既存ブックを分析・加工したい売上表の傾向分析、グラフ作成、数式の補助
OneNote長期的にメモを整理したい会議メモ、アイデア、調査メモを時系列で蓄積する

Microsoftの説明でも、Copilot Notebooksは特定のプロジェクトやタスクでAI支援を受けるための作業空間、OneNote Notebookは長期的なノート整理や共有のための場所として整理されています。(Microsoft サポート)

表示されない・使えないときの確認ポイント

Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作る機能が見つからない場合、まずは機能名だけで判断せず、利用条件を順番に切り分けます。

症状確認すること
ノートブック自体が表示されないMicrosoft 365 CopilotまたはCopilot Chatのライセンスがあるか
ノートブックを作成できないSharePointまたはOneDriveのサービスプランが有効か
参照資料を追加できないファイル形式、保存場所、アクセス権に問題がないか
期待した内容がExcelに入らない参照資料が不足していないか、プロンプトが曖昧でないか
他の人に共有後、内容が見えないノートブックだけでなく、参照ファイルの権限も共有されているか
一部の同僚だけ使える段階的ロールアウト、対象ライセンス、管理者設定の差を確認する

共有にも注意が必要です。MicrosoftのFAQでは、Copilot Notebookを共有するとノートブックだけでなく、その中のファイルへのアクセスにも関係すること、現在は読み取り専用メンバーを持てないことが説明されています。業務利用では、共有前に参照資料の権限を確認しておくことが重要です。(Microsoft サポート)

実務で向いている活用シーン

この機能が特に役立つのは、「資料はあるが、Excelに転記して分析できる形になっていない」場面です。

たとえば、プロジェクト会議の議事録、提案書、仕様書、顧客ヒアリングメモをノートブックにまとめておき、そこから課題管理表や要件一覧を作る使い方があります。これまで人が資料を読み直してExcelに転記していた作業を、最初の下書き作成まで短縮できます。

営業部門なら、顧客別の要望、競合比較、提案履歴を表にして商談準備に使えます。カスタマーサポートなら、問い合わせ内容をカテゴリ別に整理し、FAQ候補や改善要望の一覧を作れます。管理部門なら、規程改定メモや社内申請内容から確認項目リストを作る用途にも向いています。

一方で、会計処理、法的判断、人事評価、契約条件の確定など、誤りが大きなリスクにつながる用途では、Copilotの出力を最終判断にしないことが大切です。Excel化は作業の出発点と考え、最終的な確認は担当者が行います。

導入前にチームで決めておきたいルール

個人で試すだけならすぐに始められますが、チームで使う場合はルールを決めておくと混乱を防げます。

決めること
ノートブックの単位案件ごと、顧客ごと、プロジェクトごとに分ける
参照資料の入れ方確定版だけ入れる、古い資料は削除する、ファイル名に日付を入れる
Excel化する前の確認ノートブック内で「不足している情報」を先に質問する
出力後のレビュー数値は担当者、表記は作成者、共有範囲は管理者が確認する
共有範囲社外秘資料を含むノートブックは共有先を限定する

特に重要なのは、ノートブックに入れる資料の品質です。古い資料、未確定メモ、重複ファイルが混ざっていると、生成されるExcelもあいまいになります。AIの性能だけでなく、材料の整理が成果物の品質を左右します。

まとめ:まずは小さな業務表から試すのが安全

Copilot NotebooksからExcelスプレッドシートを作る機能は、資料を読み込み、表に転記し、Excelで整理するまでの初期作業を短縮できる便利な機能です。使い方で迷ったら、Excel側ではなくMicrosoft 365 Copilotのノートブックから始めること、参照資料を整えること、列構成を具体的に指定することを意識してください。

最初に試すなら、社外提出用の重要資料ではなく、会議メモから課題一覧を作る、問い合わせメモを分類する、提案資料から比較表を作るといった低リスクな業務がおすすめです。表示されない場合は、ライセンス、SharePointまたはOneDriveのサービスプラン、段階的ロールアウト、参照資料の権限を順に確認しましょう。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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