2026年7月30日以降、Microsoft Edgeで外国語ページを翻訳できなくなった場合は、最初にEdgeのバージョンを確認してください。Microsoftは、Edge 136未満ではMicrosoft Translatorによる翻訳が同日以降機能しなくなると案内しています。Edge 135以前を使用しているなら、言語設定の変更やキャッシュ削除より先に、Edgeを最新版へ更新して再起動することが必要です。管理端末は、利用者側で更新できないことがあるため、IT管理者による対応が必要になります。(Microsoft Learn)
最低要件はEdge 136ですが、136へ固定するのではなく、現在利用できる最新の安定版または拡張安定版へ更新するのが安全です。また、Microsoft側の状態が「修正済み」であっても、古いEdgeの翻訳機能が再び使えるようになったという意味ではありません。旧バージョンを使い続ける場合、利用者側の症状は解消しない点に注意してください。
Edge 136未満では2026年7月30日以降に翻訳が停止
今回の変更内容を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象サービス | Microsoft EdgeのMicrosoft Translatorによる翻訳機能 |
| 影響開始日 | 2026年7月30日以降 |
| 影響を受けるバージョン | Microsoft Edge 136未満 |
| 最低バージョン | Microsoft Edge 136 |
| 推奨対応 | Edgeを最新版へ更新して再起動 |
| 管理端末の対応 | 管理者が現行バージョンへ更新 |
| 公式情報の識別子 | 2026-07-30 |
| 状態 | 修正済み |
「136未満」は136を含みません。具体的には、次のように判断します。
| 表示されているバージョン | 判定 |
|---|---|
| 135.0.xxxx.xx | 影響対象 |
| 136.0.xxxx.xx | 最低要件を満たす |
| 150.0.xxxx.xx | 最低要件を満たす |
| 151.0.xxxx.xx | 最低要件を満たす |
ただし、最低要件を満たすからといって、Edge 136を使い続けることは推奨されません。Microsoftが2026年7月31日に公開した情報では、安定版は151.0.4129.59、拡張安定版は150.0.4078.110でした。どちらも136を大きく上回っているため、組織で特別な互換性検証を行っている場合を除き、現在の更新チャネルで提供される最新版を利用するのが適切です。(Microsoft Learn)
Edgeの翻訳が突然動かなくなった理由
今回の現象は、特定の外国語サイトだけで発生する表示不具合ではなく、Microsoft Translatorを利用するためのEdge側の要件変更によるものです。
Microsoftの既知の問題ページでは、Edge 136未満について「2026年7月30日以降に翻訳が機能しなくなる」と明記され、回避策の欄は「該当せず」とされています。公式に示されている対応は、Edgeを更新して再起動することです。(Microsoft Learn)
そのため、次の操作だけでは根本的な解決になりません。
- 閲覧履歴やキャッシュだけを削除する
- 翻訳先の言語を変更する
- Edgeからサインアウトして再度サインインする
- 同じページを何度も再読み込みする
- パソコンの日付や地域設定だけを変更する
これらの操作が別の翻訳トラブルに有効な場合はありますが、Edge 135以前というバージョン条件は解消できません。
Microsoft Edgeの組み込み翻訳サービスは、ページ全体の翻訳だけでなく、右クリックメニューからの翻訳や選択した文章の翻訳などにも使用されます。管理ポリシーでは、これらの組み込み翻訳機能をまとめて有効化または無効化できます。(Microsoft Learn)
Edgeのバージョンを確認して最新版へ更新する方法
Edgeのメニューから更新する
次の手順で現在のバージョンを確認し、そのまま更新できます。
- Microsoft Edgeを開きます。
- 画面右上の「…」をクリックします。
- 「ヘルプとフィードバック」を選択します。
- 「Microsoft Edgeについて」を開きます。
- 更新プログラムの確認が完了するまで待ちます。
- 更新が見つかった場合は、インストールを完了させます。
- 「再起動」が表示されたらクリックします。
- 再起動後、もう一度「Microsoft Edgeについて」を開き、バージョンを確認します。
アドレスバーに次の文字列を入力して、直接更新画面を開くこともできます。
edge://settings/help
Microsoft公式も、「設定など」から「ヘルプとフィードバック」「Microsoft Edgeについて」の順に開き、更新をインストールして再起動するよう案内しています。(Microsoft Learn)
バージョン番号の見方
バージョン番号が次のように表示されている場合、最初の数字がメジャーバージョンです。
151.0.4129.59
この例では「151」がメジャーバージョンです。
- 135以下:今回の影響対象
- 136以上:最低要件を満たす
- 最新版:推奨される状態
更新をインストールしただけでは、開いたままのEdgeが旧バージョンで動作し続ける場合があります。「再起動」まで実行して更新を完了させることが重要です。作業中の入力フォームなどがある場合は、更新前に内容を保存しておきましょう。
Edgeを更新できない場合の確認ポイント
最新版を確認してもバージョンが上がらない場合は、端末の管理状態やOSを確認します。
| 状況 | 考えられる原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 「組織によって管理されています」と表示される | 会社や学校の更新ポリシー | IT管理者へ連絡する |
| 更新ボタンが表示されない | 自動更新がポリシーで制限されている | 管理者が更新ポリシーを確認する |
| 135以前のまま変わらない | バージョン固定や更新停止 | TargetVersionPrefixなどを確認する |
| Edge 109から更新できない | 古いOSを使用している可能性 | OSまたは端末を更新する |
| 更新確認が完了しない | ネットワークや更新サービスの制限 | 別のネットワークや管理設定を確認する |
| 更新後も旧バージョンが表示される | Edgeの再起動が未完了 | すべてのEdge画面を閉じて再起動する |
管理端末は利用者だけでは更新できないことがある
会社、学校、自治体などの端末では、Microsoft Edgeの更新方法がグループポリシーやMDMによって制御されていることがあります。
「Microsoft Edgeについて」を開いても更新できない場合、利用者がレジストリを変更したり、管理者権限で無理に再インストールしたりするのは避けてください。業務システムとの互換性確認や、組織全体への更新配信が必要になるため、IT管理者へ次の情報を伝えます。
- Edgeの現在のバージョン
- 翻訳できなくなった日時
- ページ全体の翻訳か、選択範囲の翻訳か
- すべてのサイトで発生するか
- 「Microsoft Edgeについて」に表示されるメッセージ
- 端末名や資産管理番号
古いWindowsではEdge 136以上へ更新できない
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2では、Microsoft Edgeのサポートがバージョン109で終了しています。そのため、これらのOSではEdge 136という最低要件を満たせません。(Microsoft Learn)
この場合は、Edgeの再インストールを繰り返しても最新版には更新できません。継続的に翻訳機能を利用するには、対応OSへの移行または端末の更新が必要です。
古い業務システムのために旧OSを残す必要がある場合は、旧OSを通常のWeb閲覧に使い続けるのではなく、次のように用途を分けることを検討します。
- 旧システム専用端末としてネットワークを制限する
- 通常のWeb閲覧は対応OSの端末で行う
- 仮想環境やリモート接続で旧システムだけを利用する
- 翻訳が必要なページは対応端末で開く
Edge 136以上に更新しても翻訳できない場合
バージョンが136以上であれば、今回の最低バージョン問題とは別の原因を調べます。次の順番で確認すると、不要な初期化を避けられます。
翻訳を提案する設定を確認する
アドレスバーに次の文字列を入力します。
edge://settings/languages
「言語」の設定画面で、外国語ページの翻訳を提案する設定がオンになっているか確認してください。
Edgeでは、優先する言語として登録されている言語や、ユーザーが読める言語として扱われているページでは、翻訳の提案が表示されない場合があります。言語ごとの設定も確認しましょう。(Microsoft Learn)
右クリックメニューから手動で翻訳する
外国語ページ内の何もない場所を右クリックし、翻訳メニューが表示されるか確認します。
翻訳アイコンがアドレスバーに表示されなくても、右クリックメニューから翻訳できる場合があります。反対に、右クリックメニューにも翻訳項目がなければ、翻訳機能の設定や管理ポリシーが無効になっている可能性があります。
管理ポリシーを確認する
管理端末では、アドレスバーに次の文字列を入力します。
edge://policy
表示された一覧で、次のポリシーを確認します。
TranslateEnabled
TranslateEnabledは、Edgeの組み込み翻訳サービスを制御するポリシーです。無効に設定されている場合、ページの翻訳、右クリックメニュー、選択した文章の翻訳などが利用できなくなります。ポリシーを構成していない場合は、既定で翻訳機能が有効となり、利用者が設定を変更できます。(Microsoft Learn)
管理ポリシーとして設定されている場合、利用者が言語設定を変更しても上書きできないことがあります。
複数の外国語サイトで試す
一つのサイトだけ翻訳できない場合は、サイト側の言語指定やページ構造が原因の可能性があります。
次のように切り分けてください。
| テスト結果 | 判断 |
|---|---|
| 複数の外国語サイトで翻訳できない | Edgeの設定、ポリシー、通信環境を確認 |
| 特定のサイトだけ翻訳できない | サイト固有の問題である可能性 |
| ページ全体は翻訳できるが一部だけ残る | 動的コンテンツや埋め込み部分の可能性 |
| 翻訳アイコン自体が表示されない | 言語設定、検出結果、ポリシーを確認 |
| 右クリック翻訳も動かない | バージョンとTranslateEnabledを再確認 |
管理者が確認すべき更新ポリシー
組織内でEdge 136未満の端末が残っている場合は、個別対応ではなく、端末管理ツールでバージョン分布を確認することが重要です。
特に確認したいのは、次の更新ポリシーです。
| ポリシー | 確認内容 |
|---|---|
UpdateDefault | 更新が無効になっていないか |
Update | Stableチャネルだけ個別に更新停止されていないか |
TargetVersionPrefix | 135以前のバージョンに固定されていないか |
TargetChannel | 想定した更新チャネルが指定されているか |
UpdatesSuppressed | 更新確認を抑止する時間帯が長すぎないか |
TranslateEnabled | 翻訳機能自体が無効化されていないか |
UpdateDefaultでは、値0が更新無効、値1が常に更新を許可する推奨設定です。また、TargetVersionPrefixに古いバージョンが指定されていると、そのバージョンが更新先になります。存在しないバージョンや不正な形式を指定した場合、現在のバージョンに留まり、その後の自動更新も行われなくなる可能性があります。(Microsoft Learn)
TargetChannelでは、Stable、Beta、Dev、Extended Stableなどの更新チャネルを指定できます。StableまたはExtended Stableの現行版を正しく配信していれば、今回の最低バージョン136を満たせます。(Microsoft Learn)
管理者向けの対応手順
- 端末管理ツールでEdgeのバージョンを収集します。
- Edge 135以前の端末を抽出します。
- 対象端末のOSがEdge 136以上に対応しているか確認します。
- 更新停止やバージョン固定ポリシーを確認します。
- 現行のStableまたはExtended Stableを配信します。
- Edgeの再起動または端末再起動を利用者へ案内します。
- 更新後にバージョンを再収集します。
- 外国語ページで翻訳動作を確認します。
重要なのは、単に更新ファイルを配信するだけでなく、再起動後の実行バージョンまで確認することです。更新済みとして管理画面に表示されても、利用者がEdgeを長期間開いたままにしていると、再起動が完了していない場合があります。
社内や組織内への周知文例
2026年7月30日以降、Microsoft Edge 136未満では翻訳機能を利用できません。Edge右上の「…」から「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」を開き、更新後に「再起動」を選択してください。更新できない場合や「組織によって管理されています」と表示される場合は、IT管理者へご連絡ください。
「修正済み」でも旧バージョンでは直らない
今回の情報で特に誤解しやすいのが、状態の「修正済み」という表現です。
これは、Edge 135以前でもMicrosoft側の修正によって翻訳が再び使えるようになった、という意味ではありません。Microsoftの公式案内では、Edge 136未満に対する回避策は示されておらず、最新版への更新が必要とされています。(Microsoft Learn)
したがって、次のように理解するのが適切です。
- Microsoft側では対応方針が確定している
- 最低バージョンはEdge 136
- 旧バージョンへの互換性復旧は案内されていない
- 利用者または管理者がEdgeを更新する必要がある
- 更新後はEdgeの再起動が必要
「修正済みだから待っていれば自然に直る」と判断すると、古い端末では翻訳できない状態が続きます。
よくある疑問
Edge 136であれば翻訳できますか
公式に示された最低要件は136です。そのため、136はバージョン条件を満たします。ただし、セキュリティ更新や不具合修正を受けるため、136へ固定せず最新の安定版を利用してください。(Microsoft Learn)
Windows Updateが完了していれば大丈夫ですか
Windows Updateの表示だけで判断せず、「Microsoft Edgeについて」を開いて、実際のEdgeバージョンを確認してください。組織の更新ポリシーによって、Windows本体とEdgeで更新状況が異なることがあります。
キャッシュを削除すれば直りますか
Edge 135以前の場合、キャッシュ削除では最低バージョンの条件を解消できません。Microsoftの既知の問題ページでも別の回避策は示されていないため、先にEdgeを更新してください。(Microsoft Learn)
管理端末を利用者が手動更新してもよいですか
組織のルールによります。「組織によって管理されています」と表示される場合や、更新ボタンが利用できない場合は、手動で設定を変更せずIT管理者へ連絡してください。
Edge 136以上なのに一つのサイトだけ翻訳できません
他の外国語サイトを翻訳できるなら、今回の最低バージョン問題ではなく、対象サイトの言語指定やページ構造に起因する可能性があります。翻訳設定、右クリック翻訳、別ページでの動作を順番に確認してください。
Edgeの翻訳が止まったら最初にバージョンを確認する
2026年7月30日以降にEdgeの翻訳が動かなくなった場合、まず「Microsoft Edgeについて」を開き、バージョン番号を確認します。
Edge 135以前なら、最新版をインストールして再起動してください。管理端末で更新できない場合は、IT管理者が更新ポリシーやバージョン固定、対応OSを確認する必要があります。
Edge 136以上で翻訳できない場合は、言語設定、TranslateEnabledポリシー、対象サイト固有の問題を切り分けます。最初からキャッシュ削除や初期化を行うのではなく、バージョン確認、更新、再起動、設定確認の順に進めるのが、最も確実で無駄の少ない対処方法です。

コメント