2026年6月15日にMicrosoft Learnで公開されたMicrosoft Edgeの主な変更は、デスクトップ版Beta Channelの更新と、iOS・Android版Stable Channelの更新です。デスクトップ版Betaはバグ修正とパフォーマンス改善、モバイル版はそれらに加えてChromiumのセキュリティ更新を含みます。
6月15日付の情報には、新たな必須設定、料金改定、強制的な移行期限は記載されていません。一般的なデスクトップ版Stable Channelの利用者は、今回のBeta版をインストールする必要もありません。まずは自分の端末が「デスクトップBeta」「モバイルStable」のどちらに該当するかを確認することが重要です。(Microsoft Learn)
なお、ここでいう変更点は、Microsoft Learnという学習・ドキュメントサービス自体の機能変更ではありません。Microsoft Learnに掲載された、Microsoft Edgeの公式リリース情報を指します。(Microsoft Learn)
Microsoft Learnで確認できる2026年6月15日のMicrosoft Edge変更点
| 対象 | チャネル | 6月15日付のバージョン | 公表された内容 |
|---|---|---|---|
| デスクトップ版 | Beta | 150.0.4078.13 | バグ修正、パフォーマンス改善 |
| iOS版 | Mobile Stable | 149.0.4022.68 | バグ修正、パフォーマンス改善、Chromiumのセキュリティ更新 |
| Android版 | Mobile Stable | 149.0.4022.67 | バグ修正、パフォーマンス改善、Chromiumのセキュリティ更新 |
Microsoft Learnのモバイル版リリースノートでは、iOS版とAndroid版について品質改善が案内されています。セキュリティ更新のリリースノートでは、両バージョンにChromiumプロジェクトのセキュリティ更新が含まれることも確認できます。具体的なCVE番号は、確認でき次第追記するとされています。(Microsoft Learn)
デスクトップとモバイルでバージョンが違っても問題ない
Microsoft Edgeのモバイル版は、Windows・macOS向けデスクトップ版とは独立したスケジュールで提供されます。そのため、デスクトップ版が150、モバイル版が149でも更新失敗ではありません。iOS版とAndroid版の末尾が「68」「67」と異なることも、プラットフォーム別のリリースであるため正常です。(Microsoft Learn)
また、6月15日のバージョン番号は、その日付に公開された更新を識別するためのものです。後続ビルドが配信されている場合は、より新しいバージョンを利用してください。
今回の変更で影響を受ける人
| 利用者 | 影響 | 取るべき対応 |
|---|---|---|
| iOS版Edgeの利用者 | セキュリティ・品質更新の対象 | App Storeで更新状況を確認する |
| Android版Edgeの利用者 | セキュリティ・品質更新の対象 | Google Playで更新状況を確認する |
| デスクトップ版Betaの利用者 | Edge 150の検証ビルドが更新される | 業務サイトや拡張機能を再テストする |
| デスクトップ版Stableの一般利用者 | 6月15日のBeta更新による直接の変更はない | Beta版へ切り替える必要はない |
| Edgeを管理するIT担当者 | 配布状況、ポリシー、OS互換性の確認が必要 | 端末一覧とチャネルを分けて管理する |
Beta Channelは、次のStableリリースを代表ユーザーで事前検証するためのチャネルです。一般展開向けのStable Channelとは役割が異なるため、単に「バージョンが新しい」という理由で全社員をBetaへ切り替えるべきではありません。(Microsoft Learn)
設定・更新・移行・料金・期限の確認ポイント
| 確認項目 | 6月15日付の結論 | 実務上の対応 |
|---|---|---|
| 設定 | 6月15日の修正で新しい必須設定は案内されていない | 現在のポリシーを直ちに変更する必要はない |
| 更新 | モバイルStableとデスクトップBetaが対象 | プラットフォームとチャネルを確認して更新する |
| 移行 | 6月15日の修正自体に新しい移行作業はない | Edge 150で進むWorkspaces移行は別途確認する |
| 料金 | 料金・ライセンス変更の案内はない | 既存契約の見直しは不要 |
| 期限 | 6月15日の更新に固有の移行期限はない | macOS 12端末はEdge 151までに対応を検討する |
6月15日の更新だけを見て「セキュリティ修正なし」と判断しない
モバイル版の通常リリースノートには「バグ修正とパフォーマンス改善」と簡潔に書かれています。一方、セキュリティ更新のページには、iOS版149.0.4022.68とAndroid版149.0.4022.67がChromiumのセキュリティ更新を取り込んでいることが明記されています。(Microsoft Learn)
特に業務用スマートフォンでは、見た目の新機能がないからといって更新を後回しにせず、管理ポリシーに沿って配布してください。
6月8日以前のモバイル版から更新する場合は設定差分も確認する
6月15日の修正そのものには新しいポリシーはありません。ただし、同じEdge 149系の6月8日版では、次の変更が先行して追加されています。
- Android版Intune SDKの更新
- iOS版Intune SDKの更新
PictureInPictureOverlayEnabledポリシーへの対応- iOS版の管理対象お気に入りに関する修正
- Copilotの要約機能やEdgeカメラ利用時の操作性改善
古いバージョンから直接6月15日以降のビルドへ更新する管理環境では、これらも含めて動作確認する必要があります。(Microsoft Learn)
Edge 150を検証する管理者が確認すべき移行情報
6月15日のデスクトップ版は、Edge 150のBeta更新です。6月15日版自体は品質改善のみですが、同じEdge 150系列には、運用へ影響する変更が含まれています。
macOS 12はEdge 150が最後の対応バージョン
Microsoft Learnでは、Edge 150がmacOS 12 Montereyをサポートする最後のバージョンと案内されています。Edge 151以降はmacOS 13 Ventura以降が必要です。(Microsoft Learn)
公式リリース予定では、Edge 150 Stableは2026年7月2日の週、Edge 151 Stableは2026年7月30日の週が目安とされています。予定日は変更される可能性がありますが、macOS 12端末を使用している組織は、Edge 151の展開前にOS更新または端末更改の方針を決めておく必要があります。(Microsoft Learn)
確認すべき対象は、会社支給Macだけではありません。BYODを許可している場合は、業務システムへアクセスしている個人所有のmacOS 12端末も棚卸ししてください。
Workspacesは保存先と共有機能が変わる
Edge 150系列では、WorkspacesのV2アーキテクチャへの移行が進みます。主な変更は次のとおりです。
- 保存済みWorkspacesのデータをOneDrive・SharePointからEdge Syncへ移行
- Workspacesの共同編集・共有機能を削除
- 同期をポリシーで無効にしている環境では、新しいWorkspacesが端末内だけに保存される
既存データの移行は、同期を無効にしている組織でも行われると案内されています。一方、移行後に作成したWorkspacesはデバイス間で同期されません。共有Workspacesを業務手順に組み込んでいる場合は、利用部署を洗い出し、代替の共有方法を決めておく必要があります。(Microsoft Learn)
Edge 150の関連ポリシーもテストする
Edge 150を社内で検証する場合は、バージョン番号だけでなく、次の機能やポリシーへの影響も確認します。
M365AuthPopupsInWorkEnabled:業務プロファイルでMicrosoft 365の認証ポップアップを制御NonMicrosoftAccountSignInEnabled:GoogleアカウントによるEdgeへのサインインを制御DowngradeVersion:管理対象WebView2アプリを一時的に旧バージョンへ戻すConfigureViewInFileExplorer:SharePointの「エクスプローラーで表示」に関する検証強化- Intune MAM保護対象ファイルの保存先変更
これらは6月15日のパッチで新たに追加されたものではなく、Edge 150全体を評価するときに確認すべき項目です。(Microsoft Learn)
Microsoft Edgeのバージョンを確認する手順
iOS・Android版を利用している場合
- App StoreまたはGoogle PlayでMicrosoft Edgeのページを開きます。
2.「更新」が表示されている場合はアップデートします。 - ストアのアプリ情報または端末のアプリ情報でバージョンを確認します。
- 更新後にEdgeをいったん終了し、再度起動します。
- サインイン、同期、ファイルダウンロード、業務サイトへのアクセスを確認します。
6月15日付の確認基準は、iOS版が149.0.4022.68、Android版が149.0.4022.67です。それより新しいバージョンが表示されている場合は、後続更新が適用されています。
モバイル版Stableは段階的に配信されるため、同じ会社や家族の端末でも更新可能になる時刻が異なる場合があります。App StoreやGoogle Playへの反映に数日かかることもあります。(Microsoft Learn)
デスクトップ版を利用している場合
- Microsoft Edgeを開きます。
- アドレスバーに
edge://settings/helpと入力します。 - 表示されたバージョンとチャネルを確認します。
- 更新後に「再起動」が表示された場合は、作業中のデータを保存してから再起動します。
メニューから確認する場合は、右上の「…」から「設定」を開き、「Microsoft Edgeについて」を選択します。(Microsoft サポート)
一般ユーザーがStable Channelを利用している場合、6月15日版の150.0.4078.13を表示させるためにBetaへ切り替える必要はありません。
管理者向けの確認手順
端末をプラットフォームとチャネルで分類する
端末一覧を、少なくとも次の単位に分けます。
- Windows・macOSのStable
- Windows・macOSのBeta
- iOSのMobile Stable
- AndroidのMobile Stable
- macOS 12を搭載した端末
「Edge 149」「Edge 150」というメジャーバージョンだけで分類すると、デスクトップとモバイル、StableとBetaが混在してしまいます。
少数端末で業務フローを検証する
更新後は、単にブラウザーが起動するかだけでなく、次の操作を確認します。
- Microsoft Entra IDやMicrosoft 365へのサインイン
- お気に入り、パスワード、タブの同期
- Intune MAM環境でのファイルダウンロード
- 社内Webシステムへのログイン
- PDFの閲覧と印刷
- 拡張機能の起動
- Workspacesの保存と同期
- SharePointからのファイル操作
不具合がなければ、対象範囲を段階的に広げます。
BetaからStableへ戻すときは単純なポリシー変更で済ませない
BetaはStableより大きいメジャーバージョンを使用します。そのため、更新チャネルの設定をBetaからStableへ戻しただけでは、すぐにStableへダウングレードされません。Stable側のバージョンが追いつくまで更新されない可能性があり、直ちに戻す場合はEdgeのロールバック機能が必要です。(Microsoft Learn)
本番端末を安易にBetaへ切り替えず、検証専用グループを作ることが失敗を防ぐポイントです。
よくある疑問
Microsoft Learnの画面や使い方が変わるのですか?
今回の情報は、Microsoft Learnに掲載されたMicrosoft Edgeのリリースノートです。Microsoft Learnの学習機能や画面が変更されるという案内ではありません。
すぐにアップデートする必要がありますか?
iOS・Android版はセキュリティ更新を含むため、利用可能になったら早めの更新が推奨されます。組織管理端末では、少数端末で確認したうえで配布してください。
デスクトップ版150.0.4078.13はBeta Channelです。Stableを利用している一般ユーザーが、今回のためにBetaへ変更する必要はありません。
新しい機能や設定を有効にする必要はありますか?
6月15日版そのものについて、新しい必須設定は案内されていません。ただし、古いモバイル版から更新する場合やEdge 150を検証する場合は、同じメジャーバージョンで先行して追加されたポリシーも確認してください。
料金は変わりますか?
6月15日付のリリースノートには、料金やライセンスの変更は記載されていません。今回の更新だけを理由に、契約を変更する必要はありません。
更新が表示されないのはなぜですか?
モバイル版StableはApp StoreとGoogle Playを通じて段階的に配信されます。端末ごとに提供時期が異なるため、数日置いて再確認してください。(Microsoft Learn)
まず実施すべきこと
個人利用者は、App StoreまたはGoogle Playでモバイル版Edgeの更新を確認してください。デスクトップ版Stableの利用者は、今回のBeta更新を目的にチャネルを変更する必要はありません。
管理者は、端末をOS・プラットフォーム・チャネル別に棚卸しし、モバイル版の配布状況を確認します。あわせてmacOS 12端末、Workspaces利用部署、Edge 150に関係するポリシーを確認し、代表端末で業務フローをテストしてから展開範囲を広げるのが安全です。

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