MacでMicrosoft Edgeをインストールしたはずなのに、気づいたら複数のバージョンが入り混じっている…。アプリケーションフォルダからは削除したのに、なぜかリンクを開くと複数のEdgeが反応してしまうこともあります。今回は、そのような重複インストールを完全に解消し、快適にブラウジングできるようにする方法を解説します。
複数のMicrosoft Edgeインストールが発生する主な原因
Mac上で「Microsoft Edgeのアイコンが増えている」「削除したはずなのに起動してしまう」という現象は意外とよくあります。原因を理解しておくと、再発防止につながりやすくなります。ここでは、主な発生原因をいくつか挙げてみます。
1. アップデートの残骸が残っている
Microsoft Edgeは自動アップデート機能を備えていますが、何らかの理由でアップデータ本体やキャッシュがライブラリに残留してしまうことがあります。とくに更新途中でのシステムエラーや強制終了、複数アカウントでMacを使っている場合などに、古いバージョンやアップデートファイルが残りがちです。
2. 異なるチャネル版が共存している
Microsoft Edgeには安定版(Stable)のほか、Beta、Dev、Canaryなどの開発向けチャネル版が存在します。開発者や新機能に興味があるユーザーは、複数のチャネル版を同時にインストールしてテストすることがありますが、そのまま放置していると「どれがどれだかわからない」という状態に陥りがちです。
3. アプリケーションフォルダの削除だけで済んでいない
Macアプリは通常、/Applications(アプリケーション)フォルダにプログラム本体が置かれています。しかしEdgeの場合、それ以外にも ~/Library/Application Support/ などにアップデータやキャッシュ、設定ファイルが置かれます。アプリケーションフォルダから本体を削除しても、関連ファイルがライブラリに残っていると重複インストールの根源が取り除かれません。
重複インストールされたEdgeを削除するための基本手順
以下の手順で、不要なEdge関連ファイルを含めてきれいにアンインストールできます。作業前にブックマークやログイン情報のバックアップを取りたい場合は、あらかじめエクスポート機能やクラウド同期を使って保存しておきましょう。
1. アプリケーションフォルダからの削除
まずはシンプルに、アプリケーションフォルダにある「Microsoft Edge.app」をドラッグ&ドロップでゴミ箱に移動しましょう。
- Finderを開く
- 「アプリケーション」フォルダを選択
- Microsoft Edgeのアイコンをゴミ箱へドラッグ
- ゴミ箱を空にする
ただし、これだけでは内部のライブラリファイルが残るため、続いてライブラリ内の不要ファイルを消去する必要があります。
2. ライブラリフォルダの表示
Macでは通常、「ライブラリ」フォルダ(~/Library)はユーザーに見えないように隠されています。以下の方法で開いてください。
- Finderのメニューバーから「移動(G)」をクリック
- Optionキー(⌥)を押しながらメニューを見ると「ライブラリ」が表示される
- 「ライブラリ」をクリックしてフォルダを開く
ライブラリを開いたら、Microsoft EdgeやEdgeUpdaterに関連するフォルダを探していきます。
ライブラリ内の主なチェック箇所
| フォルダ/ファイル名 | 場所 | 役割 |
|---|---|---|
| Microsoft Edge | ~/Library/Application Support/Microsoft/ | Edge自体の設定やプロファイルが保存されている |
| EdgeUpdater | ~/Library/Application Support/Microsoft/EdgeUpdater | Edgeの自動アップデートを管理 |
| Preferences, Caches等 | ~/Library/Preferencesや~/Library/Cachesなど | ブラウザのキャッシュや設定情報が散在 |
3. EdgeUpdaterフォルダを削除
多くの場合、重複インストールの原因になっているのが「EdgeUpdater」フォルダです。下記の操作で削除しましょう。
~/Library/Application Support/Microsoft/を開く- そこにある「EdgeUpdater」フォルダをゴミ箱に移動
- ゴミ箱を空にする
ターミナル操作に慣れている方は、下記コマンドでも同様の結果が得られます。
sudo rm -rf ~/Library/Application\ Support/Microsoft/EdgeUpdater
※ スペースが含まれるパスはバックスラッシュでエスケープする必要があります。
4. その他のEdge関連ファイルを削除
EdgeUpdaterフォルダを消しても、ユーザーデータやキャッシュなどが残っている場合があります。とくにBeta版やDev版を使っていた場合、異なるフォルダで管理されることもあるため、しっかり確認して不要なファイルを消しましょう。
- ~/Library/Application Support/Microsoft/配下に「Edge」関連のフォルダがあれば削除
- ~/Library/Preferences配下に「com.microsoft.Edge.plist」などの設定ファイルがあれば削除
- ~/Library/Caches配下に「Microsoft Edge」関連のキャッシュがあれば削除
5. システム再起動と動作確認
一通りの削除作業が終わったら、一度Macを再起動してください。再起動することで、システムが不要ファイルやプログラムの呼び出しを行わなくなり、重複起動の残り火を消すことができます。Mac起動後に適当なリンクをクリックして、Edgeが起動しないか、または起動するとしてもひとつのバージョンだけが起動するかをチェックしましょう。
データを保持したい場合の注意点
ブックマークやパスワード、拡張機能など、Edgeで貯めてきたデータを保持したい場合は、削除作業の前にバックアップを忘れないようにしましょう。Microsoftアカウントでサインインして同期をオンにしていた場合は、オンラインにデータが保存されているため、再インストールすれば再度同期されます。ただし、オフライン状態でしか使っていなかった方や特定のローカルプロファイルしか使っていなかった場合は、念のため下記のように手動エクスポートしておくと安心です。
- ブックマーク(お気に入り)のエクスポート
- パスワードマネージャーなどでログイン情報のバックアップ
- 拡張機能リストの控え(再度インストール可能)
Edgeの再インストールと設定
削除が完了したら、もし必要であればEdgeを再インストールして使い始めましょう。以下の点に留意するとスムーズにセットアップできます。
1. 最新版Edgeのダウンロード
Microsoft公式サイト(https://www.microsoft.com/edge)から、Stable版(安定版)のEdgeをダウンロードします。複数チャネルを使う必要がない場合はStable版だけで十分です。再度Dev版やCanary版を使う場合は、目的がはっきりしているときだけインストールしましょう。
2. デフォルトブラウザの設定を確認
MacでデフォルトブラウザをEdgeにするのか、SafariやChromeにするのか、あるいは別のブラウザにするのかを明確にしましょう。デフォルトブラウザがうまく切り替わっていないと、リンクをクリックした際に予期せぬアプリが起動して混乱の元になります。
- システム設定(または「システム環境設定」)の「デスクトップとDock」→「デフォルトのWebブラウザ」など、Mac OSのバージョンに応じた場所で切り替える
- Edgeの起動時にも「既定のブラウザに設定しますか?」と尋ねられる場合があるので、必要であれば承諾する
3. Microsoftアカウント同期と拡張機能
Edgeを再インストールしたら、Microsoftアカウントでサインインして同期を再開します。これでブックマークやパスワードなどが自動的に復元されます。さらに拡張機能などもEdge公式ストアやChromeウェブストアから追加し直して、以前の環境に近づけることができます。
今後重複インストールを防ぐポイント
一度重複インストールを解消しても、再び複数のEdgeが入り混じる可能性はゼロではありません。以下の対策を取ることで、今後の混乱を最小化しましょう。
1. 不要になったチャネルは定期的に削除
Beta版やDev版を試用した後は、こまめに削除し、本番利用はStable版に一本化するのがおすすめです。検証・開発目的で新機能を試す場合も、時期が過ぎれば不要なチャネルはアンインストールし、ライブラリ内の残留フォルダも併せて消しましょう。
2. 定期的にライブラリ内のフォルダをチェック
ユーザーライブラリにはさまざまなアプリのデータが保存されるため、放置していると不要なファイルが大量に溜まっていきます。ストレージ容量を圧迫するだけでなく、今回のような重複インストールを引き起こす原因にもなるので、たまにライブラリ内を確認して要らないフォルダを削除すると良いでしょう。
3. バックアップとアンインストールの手順を把握しておく
Mac環境はWindowsと比べるとアンインストールの手順がシンプルに見えますが、実際にはライブラリへのデータ書き込みが多く行われています。万が一トラブルが発生した場合は、今回紹介した手順で徹底的に消去できるように、あらかじめ流れを頭に入れておくのがおすすめです。とくにEdgeUpdaterフォルダは、Microsoft Edge関連のトラブルにおいてキーポイントとなるので、存在を覚えておくと役立ちます。
トラブルシューティング:それでも複数のEdgeが起動する場合
上記の手順を試しても、なぜか複数のMicrosoft EdgeアイコンがDockに並ぶ、あるいは起動時に別のバージョンが立ち上がる場合があります。以下のような追加対処を検討してみてください。
1. Spotlightの候補やDockのショートカットをリセット
DockにEdgeの古いショートカットが残っていると、そこから起動される可能性があります。Dock上のアイコンを右クリック(またはControl+クリック)して「オプション」→「Dockから削除」を選択し、古いショートカットを取り除きましょう。またSpotlightの候補情報が古いと、キーワード検索から誤った実行ファイルを呼び出すこともあるので、キャッシュの再作成を促すためにMacを再起動すると良いです。
2. LaunchAgentsやLaunchDaemonsに残骸がないか確認
アプリによってはシステム起動時に自動的にプロセスを開始するためのエージェントが、/Library/LaunchAgents/ や ~/Library/LaunchAgents/ に登録されています。Microsoft Edgeの場合はあまり一般的ではありませんが、念のため確認し、残骸があれば削除することで意図せぬ起動を防ぐことができます。
3. 別のユーザープロファイルを確認
Macに複数ユーザーが存在し、各ユーザーがEdgeをインストールしているケースでは、自分のユーザーアカウントだけでなく他のアカウントのライブラリにもファイルが残る可能性があります。管理者権限を持つアカウントでログインし、不要なユーザーがEdge関連のフォルダを持っていないかチェックしてみましょう。
まとめ
Mac上で複数のMicrosoft Edgeがインストールされてしまう原因は、アップデート時の残骸や複数チャネル版の混在、ライブラリに残ったファイルなどさまざまです。しかし、アプリケーションフォルダからの削除だけでなく、ライブラリフォルダ内の「EdgeUpdater」や関連ファイルを徹底的に取り除くことで、重複インストールを解消できます。再インストールするときは、Stable版のみを導入すると管理がシンプルになりますし、どうしてもBeta版やDev版を試したい場合も時期が過ぎたらこまめに削除するのがおすすめです。Macを再起動して動作確認を行い、再度複数のEdgeが起動しないことをチェックしつつ、快適なブラウジング環境を整えてみてください。

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