DNSを変更したのに古いサイトが出る?2つの公開DNSで切り分ける方法

サイトの移転や公開先の切り替えでDNSを編集したのに、以前のページが出る。設定をもう一度書き換える前に、変更した名前とレコードの種類について、公開DNSが今どの値を返すかを確かめましょう。

ITtripの無料ツール「ぱっとネット」には、CloudflareとGoogleの公開DNSの回答を並べる「DNSの反映を比較」があります。この記事では比較結果から次に何を調べるかを整理します。2つの回答が同じでも、世界中のDNSや手元の端末まで変更が届いた証明にはなりません。

目次

最初に、変更したレコードを特定する

DNSは名前とレコードの種類の組み合わせで問い合わせます。Webサイトの接続先を変えたなら、編集したホスト名が example.com なのか www.example.com なのかを確認してください。AはIPv4アドレス、AAAAはIPv6アドレス、CNAMEは別名への参照です。メールの配送先ならMXを調べます。

管理画面に保存した新しい値と変更時刻も控えます。比較ツールが判定するのは「2つの公開DNSが一致しているか」です。その値が意図した設定かどうかは、管理画面の記録との照合が必要です。

比較した回答まず考えること次の確認
2つの値が違う一方に以前の回答が残っている可能性どちらが新しい設定値か照合し、時間を置いて再確認。差が続くならNSやDNS設定も確認
2つとも同じ旧い値双方のキャッシュ、設定先や名前の違い対象ゾーン、ホスト名、レコード種別、委任先NSを確認
2つとも新しい値少なくともこの2つの公開DNSでは新しい回答手元のDNS、ブラウザーやCDNのキャッシュ、Webサーバーの応答を分ける
名前が見つからない/回答が空未登録、種類違い、否定応答のキャッシュなど入力名とレコード種別、管理画面、委任先を照合

この表は原因の確定ではなく、次の確認先を決めるための目安です。接続元や地域に応じて意図的に異なるDNS回答を返す構成もあります。

DNS変更後の確認フロー。ホスト名・レコード種類・新しい値を確認し、2つの公開DNSの回答が違う、両方古い、両方新しい、回答が空の4ケースで次の確認先を示す図
2つの公開DNSの回答から、次に確認する場所を整理した図。比較だけで反映完了は判定できません。

ぱっとネットで確認する手順

  1. ぱっとネットの「DNSの反映を比較」を開く
  2. 実際に編集したホスト名を入力する。example.com と www.example.com は別の名前
  3. 変更したレコードの種類を選ぶ。WebならA・AAAA・CNAME、メールならMXなど
  4. 「調べる」を押し、Cloudflare 1.1.1.1 と Google Public DNS の応答コード、値、TTLを見る
  5. 表示値をDNS管理画面の新しい値と照合し、必要なら時刻を控えて再確認する

ぱっとネットは、回答の並び順やTTLだけの差を「値の違い」と扱わない設計です。TTLは回答をキャッシュできる時間の目安です。ただし今TTLを短くしても、すでに旧い値を保存したDNSの残り時間を消せるわけではありません。

DNSが同じなら、Webの応答を切り分ける

2つの公開DNSが新しい値を返すのに古いページが出るなら、開いているホスト名の www の有無、HTTPからHTTPSへの転送先、CDNやブラウザーのキャッシュ、移転先Webサーバーの内容を順に調べます。

ぱっとネットのHTTP・リダイレクト確認は公開URLへHEAD要求を送り、応答コードと転送先を表示します。HEAD要求を拒むサイトもあります。403や405だけでブラウザーでサイトが使えないとは判断せず、実際のページ表示と合わせて確認してください。

公開DNSの比較で分からないこと

この機能が照会するのはCloudflareとGoogleの2つの公開DNSです。ご自身のPCや契約回線のDNS、権威DNS、世界中すべての場所を直接検査するものではありません。「一致」は比較した2つの回答についての結果です。

DNS照会では入力した公開ドメイン名がぱっとネットのサーバーから公開DNSへ送られます。秘密のホスト名や他人に知られたくない確認用文字列は入力しないでください。

よくある質問

2つの公開DNSが一致すれば反映完了ですか?

この2つの回答が一致したという意味です。設定した新しい値と一致するかを確かめ、手元の端末や別の接続元での表示は別に確認してください。

TTLを今すぐ短くすれば古い表示は消えますか?

すでに旧い値を保存しているDNSには、前のTTLに基づくキャッシュが残り得ます。現在の回答と設定先を確認しましょう。

DNSは新しいのにサイトだけ古いのはなぜですか?

転送設定、CDNやブラウザーのキャッシュ、接続先Webサーバーの内容が関係します。ページ表示とHTTP応答を分けて確認します。

まとめ

変更したホスト名、レコード種別、期待する新しい値をそろえ、2つの公開DNSの回答を比較します。値が違えばDNS設定やキャッシュを確認し、双方が新しい値ならWebの応答へ切り分けましょう。

参考資料

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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