Android版OneNote Copilot Notebooksのマルチモーダル取り込み|8月プレビュー・9月提供予定

Android版OneNoteで、写真・音声・文字メモを一度にCopilot Notebookへ取り込みたい場合、2026年8月にプレビュー、同年9月に一般提供される予定です。Microsoft 365 Roadmap ID 567895では、Android版OneNoteを使って音声を文字起こしし、カメラで写真を撮り、テキストメモを入力できる「マルチモーダル取り込み」が案内されています。

取り込みを終了すると、Copilotが文字起こし、写真、メモ、抽出した重要事項を整理し、ユーザーが選んだCopilot Notebook内に構造化されたCopilot Pageを作成します。会議室での打ち合わせ、ホワイトボードを使った議論、現場確認など、Teams会議として記録されない仕事を残す用途に向いた機能です。(Microsoft サポート)

ただし、Microsoft 365 Roadmapの提供時期は確定日ではありません。月単位で段階的に展開されるため、2026年9月になってもすべてのAndroid端末に同時表示されるとは限らない点に注意が必要です。(Microsoft)

目次

Android版OneNoteで写真・音声をCopilot Notebookへ取り込める時期

2026年7月24日時点で、Roadmap ID 567895に掲載されている提供予定は次のとおりです。(M365 Admin)

項目内容
Roadmap ID567895
機能名OneNote: Multimodal capture in Copilot Notebooks(Android)
対象アプリAndroid版OneNote
プレビュー予定2026年8月
一般提供予定2026年9月
対象クラウドWorldwide(Standard Multi-Tenant)
先行提供OneNote for iPhone/iPadでは一般提供済みと案内
主な入力音声の文字起こし、カメラ撮影、テキストメモ
出力先ユーザーが選択したCopilot Notebook内のCopilot Page

2026年8月のプレビューは全ユーザー向けとは限らない

プレビュー期間は、正式提供前に機能や操作性を検証する段階です。Android版OneNoteを最新版にしていても、テナント、アカウント、ライセンス、展開状況によって機能が表示されない可能性があります。

また、Android版の具体的な画面構成、ボタン名、最低アプリバージョンは、ロードマップ上では明らかにされていません。プレビュー開始後は、Microsoft 365 Message CenterやOneNoteのリリース情報も確認する必要があります。

2026年9月の一般提供も段階展開になる可能性がある

一般提供は、すべての対象ユーザーが利用できる正式版を意味します。ただし、Microsoft 365の新機能は複数のテナントへ順次展開されることが一般的です。

「9月1日から全員が使える」という意味ではなく、2026年9月中に展開が始まる、または進む予定と考えるのが安全です。導入日を社内周知する場合は、実際に対象テナントでCaptureボタンが表示されたことを確認してから案内しましょう。

マルチモーダル取り込みでできること

Android版OneNoteのマルチモーダル取り込みは、画像や音声ファイルを個別に添付するだけの機能ではありません。

一つのCaptureセッション内で複数の入力方法を組み合わせ、終了後にCopilotが内容を整理することが特徴です。既存のiPhone版では、音声の文字起こし、写真撮影、テキスト入力を同時に行い、終了後に保存先のCopilot Notebookを選択します。Copilotは、入力内容と重要事項をまとめたCopilot Pageを作成します。(Microsoft サポート)

入力・処理具体的な内容
音声会話や口述内容をリアルタイムで文字起こし
カメラホワイトボード、書類、設備、掲示物などを撮影
テキスト補足事項、固有名詞、決定事項などを手入力
Copilotによる整理文字起こし、写真、メモ、重要事項を構造化
保存選択したCopilot NotebookにCopilot Pageとして保存

たとえば、ホワイトボードを使った打ち合わせでは、次の情報を一つのセッションにまとめられます。

  • 参加者の会話を文字起こしする
  • ホワイトボードの最終状態を撮影する
  • 正式な期限や担当者名をテキストで補足する
  • Copilotに決定事項や未解決事項を整理させる

写真だけでは議論の経緯が分からず、文字起こしだけでは図の内容が伝わりません。複数の入力を組み合わせることで、後から確認できる情報量を増やせる点が大きな利点です。

通常のOneNoteノートブックとの違い

Copilot Notebookは、通常のOneNoteノートブックと同じものではありません。

通常のOneNoteノートブックは、セクションとページを使って情報を長期的に整理するためのノートです。一方、Copilot Notebookは、特定の案件やプロジェクトに必要なファイル、ページ、リンク、Copilotの会話などを集め、その内容を根拠としてCopilotに質問したり、文書を作成したりするAIワークスペースです。(Microsoft サポート)

比較項目Copilot Notebook通常のOneNoteノートブック
主な目的特定案件の情報を集めてAIで分析・生成する日常的なメモを自由に整理する
情報構造参照資料とCopilot Pageを中心に構成セクションとページを中心に構成
AIの利用登録した資料を根拠に回答や下書きを生成ページ単位のノート作成や整理が中心
適した用途プロジェクト、調査、提案作成、案件管理議事録、日誌、学習ノート、情報保管

マルチモーダル取り込みの保存先は、単なるOneNoteページではなく、ユーザーが選択したCopilot Notebook内のCopilot Pageです。

「普段使っているOneNoteの任意ページに録音と写真が追加される」と考えると、実際の動作との違いに戸惑う可能性があります。

Android版で想定される利用手順

Android版の最終的な画面構成は、プレビュー開始後に変更される可能性があります。現時点では、既に案内されているiPhone版の操作を基にすると、次のような流れになると考えられます。(Microsoft サポート)

OneNoteアプリを最新版に更新する

Google PlayでOneNoteの更新を確認します。

古いバージョンでは、テナント側への展開が完了していても新しいメニューが表示されない可能性があります。プレビューを試す場合は、自動更新だけに頼らず、アプリのバージョンを確認しましょう。

Copilot Notebooksを開く

OneNote内のノートブック一覧から「Copilot Notebooks」を開きます。

Copilot Notebooks自体が表示されない場合は、ライセンス、アカウント種別、管理者ポリシー、OneDriveまたはSharePointのサービス状態を先に確認します。

Captureを開始する

Copilot Notebooksの一覧画面に表示されるCaptureボタンから、取り込みセッションを開始します。

初回利用時には、Androidからマイクやカメラへのアクセス許可を求められる可能性があります。音声を文字起こしする場合はマイク、写真を撮る場合はカメラの権限が必要になると考えられます。

音声、写真、メモを取り込む

セッション中は、目的に応じて入力方法を組み合わせます。

会話中に音声を文字起こしし、必要なタイミングでホワイトボードや資料を撮影します。誤認識されやすい人名、製品名、型番、日付などは、テキストメモで補足すると後処理しやすくなります。

セッションを終了して保存先を選ぶ

取り込みが終わったらセッションを終了し、保存先のCopilot Notebookを選びます。

Copilotが文字起こし、写真、入力したメモ、抽出した重要事項を整理し、Copilot Pageとして保存します。

Copilotの出力を確認する

作成されたページは、そのまま共有せず、次の内容を確認します。

  • 人名や会社名が正しく認識されているか
  • 金額、日時、数量に誤りがないか
  • 決定事項と提案事項が混同されていないか
  • 担当者と期限が正しく対応しているか
  • 写真と説明が正しく関連付けられているか

Copilotによる整理結果は、正式な議事録や作業記録として確定された情報ではありません。重要な判断に使う前に、人が元の内容と照合する必要があります。

実務で役立つ活用シーン

対面での打ち合わせを案件記録にする

会議室や訪問先で行われる対面の打ち合わせは、Teams会議のように自動で記録されません。

Captureを利用すれば、会話を文字起こししながら、紙資料やホワイトボードも撮影できます。終了後は、Copilotに次のような指示を出せます。

決定事項、保留事項、担当者、期限に分けて整理してください。

会話と視覚情報を同じCopilot Notebookに残せるため、後日「どの資料を見ながら決めたのか」を確認しやすくなります。

ホワイトボードの議論を再利用する

ホワイトボードの写真だけを保存しても、矢印や略語の意味が後から分からなくなることがあります。

議論を文字起こししながら撮影すれば、図と会話の両方を残せます。Copilotに「写真内の構成と文字起こしを基に、作業手順案を作成してください」と依頼する使い方が考えられます。

ただし、写真内の小さな文字や薄いペンは正しく認識されない可能性があります。撮影前に照明の反射、傾き、文字の大きさを確認してください。

現場確認や設備点検を記録する

現場では、片手で長文を入力するより、写真を撮りながら口頭で状況を説明した方が効率的です。

たとえば、設備の写真を撮影しながら、次の内容を音声で残します。

  • 確認場所
  • 異常の内容
  • 発見日時
  • 緊急度
  • 必要な対応
  • 担当部署

取り込み後にCopilotへ「場所、異常内容、緊急度、対応案の表にしてください」と指示すれば、報告書の下書きを作りやすくなります。

ただし、正式な設備点検システムや法定記録を置き換えるものではありません。既存の点検様式がある場合は、Copilot Pageから必要項目を転記する補助用途に限定するのが安全です。

移動中にアイデアを整理する

文章をまとめる前の段階では、音声で考えを話し、重要な部分だけテキストで補足する方法が便利です。

参考資料や手書きメモも撮影しておけば、Copilot Notebook内の関連資料と組み合わせて、企画書、メール、説明資料などの下書きを作成できます。

音声ファイルが保存される機能ではない

マルチモーダル取り込みを「OneNoteの録音機能」と考えないことが重要です。

Microsoftの現行Captureサポート情報では、音声はリアルタイム文字起こしのために連続的なストリームとして一時処理され、文字起こしの完了後に保持されないと説明されています。話者分離に使用するデータも処理後に削除されます。(Microsoft サポート)

そのため、少なくとも現行仕様では次のように整理できます。

データ処理後の扱い
元の音声データ文字起こし後に保持されない
文字起こしCopilot Pageに保存される
撮影した写真Copilot Pageの内容として保存される
入力したメモCopilot Pageに保存される
Copilotの整理結果Copilot Pageに保存される

後から音声を再生して発言を確認する必要がある業務では、Captureだけでは要件を満たさない可能性があります。

正式なインタビュー、証言記録、正確な発言確認が必要な会議では、組織の規程に従い、別の承認済み録音手段が必要かを事前に判断してください。

「オフラインの仕事」を通信不要と誤解しない

ロードマップでは、対面での会話、ホワイトボードセッション、個人メモなどの「offline work moments」を取り込む機能と説明されています。

ここでいうオフラインは、Teams会議やオンライン文書の外で発生する仕事を意味します。インターネット接続なしで動作するオフラインモードが保証されているわけではありません。

Microsoftの説明では、音声はリアルタイム文字起こしのため継続的に処理されます。また、Copilot NotebooksはMicrosoft 365およびSharePointの基盤を利用します。通信状態が不安定な場所で利用する場合は、事前に実機テストを行うのが安全です。(Microsoft サポート)

利用前に確認したいアカウントとライセンス

Captureは法人・学校アカウント向けと案内されている

MicrosoftのCaptureサポート情報では、Copilot Notebooks自体は一部の個人向けMicrosoft 365契約でも利用できますが、Capture機能は職場または学校のEntra IDアカウントを使用する商用Microsoft 365ユーザー向けとされています。(Microsoft サポート)

個人用MicrosoftアカウントでOneNoteを利用している場合、Android版の一般提供後もCaptureが表示されるとは限りません。

ライセンス要件の表記には差がある

一般的なCopilot Notebooksの要件ページでは、Microsoft 365 CopilotまたはCopilot Chatライセンスが必要とされています。(Microsoft Learn)

一方、Capture専用のサポート情報では、Microsoft 365 Copilotライセンスが必要と記載されています。(Microsoft サポート)

そのため、Copilot Chatのみを割り当てたユーザーについては、Android版Captureを利用できると事前に断定しない方が安全です。プレビュー開始後に、対象ユーザーの実機で確認してください。

また、新しいCopilot Notebookを作成するには、SharePointまたはOneDriveの有効なサービスプランが必要です。

管理者が事前に確認する設定

企業や学校で利用する場合は、2026年8月のプレビュー開始前に次の項目を確認します。

確認項目確認内容
アカウント職場または学校のEntra IDアカウントか
CopilotライセンスCaptureの要件を満たすライセンスが割り当てられているか
OneDrive/SharePointNotebookを作成できるサービスプランが有効か
Copilot NotebooksユーザーのOneNoteにCopilot Notebooksが表示されるか
Cloud PolicyモバイルCaptureを禁止する設定が適用されていないか
Android権限OneNoteにマイクとカメラの権限を付与できるか
データ管理文字起こしや写真の保存・共有ルールが決まっているか
利用者への周知録音・撮影前に同意を得る手順が決まっているか

Microsoftは、モバイル端末向けの「Capture in Copilot Notebooks for mobile devices」ポリシーをCloud Policyで管理できると案内しています。また、Copilot PagesとCopilot Notebooksの作成自体は「Create and view Copilot Pages and Copilot Notebooks」ポリシーの影響を受けます。(Microsoft サポート)

Cloud PolicyはMicrosoft 365 Apps管理センターの「Customization」から「Policy Management」を開き、対象ユーザーやグループを指定して構成します。ポリシーはAndroidを含む対応端末へユーザー単位で適用できます。(Microsoft Learn)

プレビュー期間に確認すべきテスト項目

全社展開前に、少人数の利用者で試行することをおすすめします。

テスト項目合格基準の例
日本語の文字起こし会議の要点を読み取れる精度になっている
固有名詞社名、製品名、地名を補正できる
数字金額、日付、数量を原文と照合できる
話者分離複数人の発言を実用的な単位で区別できる
写真ホワイトボードの主要文字を読める
保存先指定したCopilot Notebookに正しく保存される
権限意図しないユーザーへ共有されていない
通信日常的な利用場所でセッションを完了できる
バッテリー想定時間の利用で業務に支障が出ない
同意取得利用者が決められた説明を行える

特に日本語では、部署名、人名、専門用語、アルファベットの略称が誤変換されやすい可能性があります。重要な用語をテキストメモでも入力し、Copilot Page作成後に修正する運用が現実的です。

録音と撮影の同意は利用者が取得する

Microsoftは、Captureを使って会話を文字起こしする前に、参加者全員から適切な同意を得る責任が利用者にあると説明しています。Captureを開始することで、音声と写真の取得について必要な同意を得たものとして扱われます。(Microsoft サポート)

実務では、開始前に次のように伝えると分かりやすいでしょう。

議事録作成のため、OneNoteで会話を文字起こしし、必要に応じてホワイトボードを撮影します。元の音声は文字起こし後に保持されませんが、文字起こしと写真は案件のCopilot Notebookに保存されます。

機密情報、個人情報、顧客情報がホワイトボードや書類に含まれる場合は、撮影範囲にも注意が必要です。音声が削除されても、文字起こし、写真、メモ、Copilotの整理結果は保存対象になります。

Captureボタンが表示されない場合の確認順序

Android版OneNoteにCaptureが表示されない場合は、次の順序で確認すると原因を切り分けやすくなります。

  1. Microsoft 365 Roadmap上で展開状況が変更されていないか確認する
  2. Google PlayでOneNoteを最新版に更新する
  3. OneNoteを完全に終了して再起動する
  4. 職場または学校アカウントでサインインしているか確認する
  5. OneNote内にCopilot Notebooksが表示されるか確認する
  6. Microsoft 365 Copilotなど必要なライセンスを確認する
  7. OneDriveまたはSharePointのサービスプランを確認する
  8. 管理者がCloud PolicyでCaptureを無効化していないか確認する
  9. Androidの設定でマイクとカメラの権限を確認する
  10. 同じアカウントでCopilot Notebookを作成・表示できるか別の対応環境でも確認する

2026年8月の段階では、設定の問題ではなく、単に対象テナントへプレビューが到達していない可能性もあります。アプリの再インストールや端末初期化を行う前に、別ユーザーや別端末での表示状況も確認しましょう。

Android利用者が今から準備しておくこと

Android版OneNoteのマルチモーダル取り込みは、写真、音声の文字起こし、テキストメモを一つのCaptureセッションにまとめ、Copilot Notebookへ再利用可能な案件情報として保存できる機能です。

利用者は、次の準備を進めておくとスムーズです。

  • OneNoteを最新版へ更新できる状態にする
  • 職場または学校アカウントでCopilot Notebooksを確認する
  • テスト用のCopilot Notebookを作成する
  • マイクとカメラの利用ルールを確認する
  • 文字起こし前の同意取得方法を決める
  • Copilotの出力を人が確認する手順を決める

管理者は、2026年8月のプレビューで少人数のテストを行い、日本語文字起こし、保存先、権限、Cloud Policy、同意取得を確認したうえで、2026年9月の一般提供に備えるとよいでしょう。

ロードマップの日付は変更される可能性があります。実際の利用開始は、対象テナントのOneNoteにCaptureが表示されたことと、Microsoft 365 Message Centerの案内を確認して判断してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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