OneNoteのCopilot Notebooks Overview刷新|要約・主要インサイト・成果物作成の場所

OneNoteのCopilot NotebookでAI要約、主要インサイト、成果物作成を探している場合は、通常のOneNoteページにある[Copilot]ボタンではなく、Copilot Notebookを開いた後の[Overview](概要)ページを確認します。

Microsoftは2026年7月29日版のMicrosoft 365 Copilotリリースノートで、OneNoteのCopilot Notebooks Overviewを刷新しました。対象はWindows、Mac、Webです。新しいOverviewページでは、AIが生成した要約、主要インサイト、内容に応じた成果物の作成候補を、以前より直接確認しやすくなっています。(Microsoft Learn)

目次

OneNoteのCopilot Notebook Overviewは何が変わった?

今回の変更は、新しいAI機能を単純に追加するというより、ノートブックの内容を把握し、次の作業へ進むまでの導線を整理したUI刷新です。

新しいOverviewページでは、主に次の情報と操作がまとめて表示されます。

項目新しいOverviewでできること
AI生成の要約ノートブック全体の内容を短時間で把握する
主要インサイト重要な論点、傾向、注目すべき情報を確認する
ワンクリック成果物ノートブックの内容を基に、次の作業につながるコンテンツを作成する
レイアウト刷新要約を読んだ後、関連する操作へ移りやすくする

Microsoftは、要約や主要インサイトを確認する時間を減らし、ノートブックの文脈に沿った成果物をすぐに作成できることを今回の変更点として説明しています。(Microsoft Learn)

ここでいう「成果物」は、単なるファイル添付ではありません。Copilot Notebooksでは、登録した資料を根拠に、メール、計画、レポートなどの下書きを生成できます。今回の刷新では、こうした次の作業への入口がOverview上で見つけやすくなったと考えると分かりやすいでしょう。(マイクロソフトサポート)

ただし、リリースノートでは、表示される成果物の種類を固定的な一覧として示していません。ノートブックの内容、アカウント、ライセンス、機能の提供状況によって、画面に表示される候補が異なる可能性があります。

要約・主要インサイト・成果物作成はどこにある?

探す場所は、通常のOneNoteノートブックではなく、Copilot Notebooks内のOverviewページです。

基本的な移動手順は次のとおりです。

  1. Windows、Mac、またはWeb版のOneNoteを開く
  2. ノートブック一覧から[Copilot Notebooks]を選ぶ
  3. 既存のCopilot Notebookを開く
  4. [Overview]または[概要]ページへ移動する
  5. AI生成の要約と主要インサイトを確認する
  6. 表示された成果物作成の候補を選択する

Microsoftの案内では、[Copilot Notebooks]はノートブック一覧の上部に表示されます。横タブレイアウトを使用している場合は、ノートブックのドロップダウン内に表示されます。(マイクロソフトサポート)

通常のCopilotボタンを開いても見つからない理由

OneNoteには、似ているものの役割が異なる2つのCopilot機能があります。

機能主な入口処理対象向いている作業
通常のOneNote Copilot[ホーム]タブの[Copilot]開いているページや選択した文章ページの要約、書き換え、タスク抽出
Copilot Notebooksノートブック一覧の[Copilot Notebooks]登録した複数の資料やページプロジェクト全体の整理、分析、成果物作成
Notebook OverviewCopilot Notebook内の[Overview]ノートブックに追加した参照資料全体要約、主要インサイト、次のアクション

通常のOneNote Copilotは、開いているページを要約したり、文章を書き換えたりする機能です。一方、Copilot Notebooksは、Word、PowerPoint、Excel、PDF、OneNoteページなどを1つの作業領域に集め、登録した資料を基に回答や下書きを生成します。(マイクロソフトサポート)

そのため、Notebook Overviewを探しているのに[ホーム]タブの[Copilot]を開いても、今回刷新された画面は表示されません。

Copilot Notebookを作成してOverviewを使う手順

既存のCopilot Notebookがない場合は、先にノートブックを作成し、参照資料を登録します。

Copilot Notebookを開く

OneNoteのノートブック一覧で[Copilot Notebooks]を選択します。既存のノートブックがあれば開き、なければ[New notebook]などの新規作成ボタンを選択します。

ノートブック名は、目的が分かる具体的な名前にしておくと運用しやすくなります。

例えば、次のような名前です。

  • 新製品Aリリース準備
  • 2026年度システム更新
  • 営業提案・A社
  • 人事制度改定プロジェクト

「資料」「作業用」といった曖昧な名前では、後からどのノートブックに何を追加したのか分かりにくくなります。

参照資料を追加する

Copilot Notebookを作成したら、[Add references]から分析対象となる資料を追加します。

Copilot Notebooksが対応している主な形式は次のとおりです。

  • Word文書
  • PowerPointプレゼンテーション
  • Excelブック
  • PDF
  • Copilot Pages
  • Loopファイル
  • OneNoteページ

Copilot Notebookの回答や要約は、基本的に追加した参照資料を根拠として生成されます。ユーザーのOneDrive全体、メール全体、Teamsチャット全体、一般のWeb情報を自動的に読み込む仕組みではありません。(マイクロソフトサポート)

必要な情報が要約に含まれない場合は、プロンプトを何度も書き換える前に、根拠となるファイルが参照資料へ追加されているかを確認することが重要です。

Overviewページを開く

資料を追加したら、Copilot Notebook内の[Overview]ページを開きます。

新しいOverviewでは、次の順序で確認すると効率的です。

  1. AI生成の要約を読み、ノートブックの対象範囲を確認する
  2. 主要インサイトを見て、重要事項や不足情報を把握する
  3. 参照資料に漏れがあれば追加する
  4. 成果物作成の候補から、必要なものを選択する
  5. 生成結果を人が確認し、必要に応じて修正する

要約に違和感がある状態で成果物を作ると、生成される下書きにも同じ情報不足が引き継がれます。先にOverviewの内容を確認し、参照資料の不足を解消してから成果物を作るのが実務的です。

ワンクリック成果物作成はどう使う?

Overviewに表示される成果物作成は、ノートブックに集めた情報を、実際に使える形へ変換するための機能です。

会議資料から報告書の下書きを作る

次の資料をCopilot Notebookへ追加したとします。

  • 会議の議事録
  • 売上実績のExcelファイル
  • 前月の報告書
  • プロジェクト計画書

Overviewで全体要約と主要インサイトを確認した後、報告書や計画に関連する成果物を作成します。

この方法なら、個別の資料を何度も開いて内容をコピーするのではなく、プロジェクト全体の文脈を基に下書きを作れます。

引き継ぎ資料を整理する

担当者変更時には、次の情報をまとめて追加します。

  • 現在の進捗状況
  • 関係者一覧
  • 未解決事項
  • 過去の打ち合わせ記録
  • 関連するWord、Excel、PowerPointファイル

Overviewの主要インサイトで重要事項を確認し、引き継ぎ用の要約や作業項目を作成します。

この場合、資料を大量に追加するだけでなく、「未対応」「決定済み」「要確認」などの状態が分かる資料を含めることがポイントです。

提案書作成の前段階に使う

顧客ヒアリング、既存契約、製品資料、過去の提案書などを集めると、提案の論点整理に利用できます。

ただし、Copilotの生成内容をそのまま提出するのではなく、次の点を人が確認する必要があります。

  • 金額や契約条件が最新か
  • 顧客名や製品名に誤りがないか
  • 推測が事実として書かれていないか
  • 参照資料同士に矛盾がないか
  • 社外秘情報が不要に含まれていないか

Overviewは作業開始を速くする機能であり、最終確認を省略する機能ではありません。

Overviewが表示されないときの確認ポイント

Copilot Notebooks Overviewが見つからない場合は、次の順序で切り分けます。

通常のOneNoteノートブックを開いていないか

今回刷新されたOverviewは、一般的なOneNoteノートブックの先頭ページではありません。

ノートブック一覧にある[Copilot Notebooks]から対象のノートブックを開いているか確認してください。

[Copilot]チャットペインだけを開いていないか

[ホーム]タブの[Copilot]は、通常のOneNote Copilotを開くボタンです。Notebook Overviewとは別の画面です。

AI要約がチャット形式で表示されていても、今回の刷新対象となったOverviewページとは限りません。

対象プラットフォームか確認する

2026年7月29日版のリリースノートで、今回のOverview刷新対象として明記されているのは次の環境です。

  • Windows
  • Mac
  • Web

モバイル版は、この更新項目の対象として記載されていません。デスクトップアプリで見つからない場合は、同じアカウントでWeb版OneNoteを開き、表示の有無を比較すると切り分けしやすくなります。(Microsoft Learn)

ライセンスとストレージサービスを確認する

組織向け環境では、Copilot Notebooksの利用にMicrosoft 365 CopilotまたはCopilot Chatの対象ライセンスが必要です。また、ノートブックを作成するアカウントには、SharePointまたはOneDriveのサービスプランが必要と案内されています。個人向けでは、対象となるMicrosoft 365 Personal、Family、Premiumプランでも利用可能とされています。(マイクロソフトサポート)

画面が表示されない場合は、単にOneNoteを利用できるかではなく、Copilot Notebooksを利用できる契約かを確認してください。

管理者ポリシーで無効化されていないか

組織では、管理者がCloud Policyの「Create and view Copilot Pages and Copilot Notebooks」を使い、Copilot PagesとCopilot Notebooksの作成・統合を制御できます。

この設定が無効になっている場合、新しいCopilot Notebookを作成できず、Copilotアプリ側ではNotebooksモジュールが非表示になります。既定値は有効ですが、企業や学校の運用方針によって変更されている可能性があります。(Microsoft Learn)

管理対象PCで表示されない場合は、アプリの再インストールを繰り返す前に、Microsoft 365管理者へ利用ポリシーを確認した方が効率的です。

アプリとWeb版で表示を比較する

同じアカウントで次の環境を比較します。

確認結果考えられる状況
Web版には表示されるデスクトップアプリ側の更新や反映状況を確認する
どの環境にも表示されないライセンス、管理者ポリシー、アカウントを確認する
Copilot NotebooksはあるがOverviewが旧表示新UIの反映状況を確認する
Notebookは開けるが要約が不十分参照資料の不足や内容を確認する

複数の職場アカウントと個人アカウントを使い分けている場合は、OneNoteにサインインしているアカウントも確認してください。

Overviewを有効活用するための参照資料の選び方

Copilot Notebooksでは、資料を多く追加すれば必ず精度が上がるわけではありません。目的に関係する情報へ絞った方が、要約や主要インサイトを確認しやすくなります。

Microsoftの案内では、Copilotが回答生成に使用できるファイルは最大300件です。SharePointフォルダーやサイトなどの共有場所を追加した場合は、アクセス可能なファイルの中から、プロンプトとの関連性が高いものが最大300件選ばれます。特定のファイルを確実に使わせたい場合は、そのファイルを直接ノートブックへ追加します。(マイクロソフトサポート)

実務では、次の基準で資料を選ぶと整理しやすくなります。

追加する資料目的
最新の計画書現在の方針を理解させる
確定済みの議事録決定事項を反映する
実績データ現状分析の根拠にする
過去の成果物文体や構成の参考にする
課題一覧未解決事項を把握させる
用語集や社内ルール表記や判断基準を統一する

古い版と新しい版の資料を同時に追加すると、内容が矛盾することがあります。ファイル名に日付や版番号を付け、不要な旧版を参照対象から外す運用が有効です。

ワンクリック成果物作成の注意点

新しいOverviewによって成果物作成の入口は分かりやすくなりましたが、作成できる内容には制約があります。

Microsoftの現行ドキュメントでは、Copilot Notebooksには一般Webの情報を根拠として使わない、ノートブック内で画像やグラフを直接生成できないなどの制限が案内されています。(マイクロソフトサポート)

例えば、社内資料だけを追加して市場分析を作成した場合、最新の市場ニュースや競合他社のWeb情報が自動的に補完されるわけではありません。外部情報が必要な成果物では、別途調査し、確認済みの資料を参照情報として追加する必要があります。

また、AI生成の要約や主要インサイトには、次のような問題が起こる可能性があります。

  • 更新前の資料を重要情報として扱う
  • 複数資料の似た用語を同じ意味として解釈する
  • 曖昧な文章から誤った因果関係を推測する
  • 数値の単位や対象期間を取り違える
  • 資料にない内容を補完的に表現する

成果物を作成する前に、Overviewの要約が正しいかを確認し、完成後は元資料と照合してください。

まずOverviewを開き、参照資料を確認しよう

OneNoteのCopilot Notebookで要約、主要インサイト、成果物作成を使う場所は、Copilot Notebook内の[Overview]ページです。

今回の刷新対象はWindows、Mac、Webで、Overviewから次の操作を行いやすくなりました。

  • AI生成の要約で全体像をつかむ
  • 主要インサイトから重要事項を確認する
  • 内容に応じた成果物の作成へ進む

見つからない場合は、通常のOneNoteノートブックやCopilotチャットペインを開いていないか確認します。そのうえで、Web版での表示、ライセンス、OneDriveまたはSharePointのサービスプラン、組織の管理者ポリシーを順に確認してください。

機能を試す際は、最初から大量の資料を追加するのではなく、計画書、議事録、実績データなど、目的に直接関係するファイルを数点登録します。Overviewの要約が正しく生成されることを確認してから、成果物作成へ進むのが失敗しにくい使い方です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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