Teams会議で資料を共有しようとした際に、「画面全体とウィンドウのどちらを選べばよいのか」「PowerPointやExcelの共有場所が見つからない」と迷うことがあります。
Teams会議の新しい共有パネルでは、会議コントロールの[共有]から、ウィンドウ共有や各種共有オプション、ファイル共有を見つけやすくする予定です。基本的には、特定のアプリだけを映すなら[ウィンドウ]、スライドを発表するなら[PowerPoint Live]、参加者へファイルそのものを渡すなら会議チャットへの添付を使い分けます。
新しい共有パネルは、Windowsデスクトップ版とMac版を対象に、2026年9月から一般提供される予定です。ただし、2026年8月3日時点では開発中であり、最終的なボタン名や配置はまだ詳しく公開されていません。
Teams会議の新しい共有パネルで何が変わるのか
Microsoftは、新しい共有パネルについて、日常的に利用するウィンドウ共有を簡素化するとともに、ほかの共有方法やファイル共有を見つけやすくするためのUI刷新と説明しています。
現時点で確認できる変更の方向性は、次のとおりです。
| 対象 | 変更の狙い | 利用者へのメリット |
|---|---|---|
| ウィンドウ共有 | 日常的な共有操作を簡素化 | 共有したいアプリを選びやすくなる |
| 共有オプション | 各機能の発見性を改善 | 画面、ウィンドウ、各種ライブ共有を探しやすくなる |
| ファイル共有 | ファイル関連の操作を見つけやすくする | PowerPointやExcelなどを共有する際に迷いにくくなる |
| 共有パネル全体 | UIをモダン化 | 共有方法の選択が整理される |
今回のロードマップ項目で明示されている中心は、共有機能そのものの追加ではなく、共有パネルの見やすさと操作性の改善です。
また、「ファイル共有」が、会議画面にファイルを表示する操作と、参加者へファイルを配布する操作のどこまでを含むかは、ロードマップ上では詳しく説明されていません。実際の業務では、この2つを区別して操作することが重要です。
一般提供は2026年9月予定
新しい共有パネルの対象環境は、次のように案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般提供予定 | 2026年9月 |
| 現在の状態 | 開発中 |
| 対象サービス | Microsoft Teams |
| 対象プラットフォーム | Windowsデスクトップ版、Mac版 |
| 対象クラウド | Worldwide、GCC、GCC High、DoD |
| リリース区分 | Targeted Release、一般提供 |
Web版、モバイル版、Teams Roomsは、今回のロードマップ項目の対象プラットフォームには記載されていません。これは、それらの環境で画面共有が利用できないという意味ではなく、今回の共有パネル刷新の対象として明記されていないという意味です。
Microsoft 365ロードマップの日付は予定であり、開発状況によって変更される場合があります。また、一般提供月に入っても、テナントやリリースリングによって表示開始時期が異なる可能性があります。(Microsoft)
Teams会議でウィンドウを共有する方法
新しい共有パネルの最終的なデザインは未公開ですが、現在のTeamsでは、会議コントロールの[共有]から画面全体または特定のウィンドウを共有します。新しいパネルでも、この共有対象を選ぶ部分が整理される予定です。(Microsoft サポート)
特定のウィンドウだけを共有する手順
- 共有したいWord、Excel、PDF、ブラウザーなどを開きます。
- Teams会議に参加します。
- 会議コントロールにある[共有]を選択します。
- 共有パネルで[ウィンドウ]を選択します。
- 表示された候補から、共有したいアプリのウィンドウを選択します。
- 共有中の表示や発表者ツールバーを確認します。
- 終了するときは、発表者ツールバーの[共有を停止]を選択します。
共有したいアプリは、[共有]を開く前に起動しておくと選びやすくなります。会議中に不要な通知や機密情報が映らないよう、メールやチャットの通知も一時的に止めておくと安全です。
画面全体とウィンドウ共有の選び方
| 共有方法 | 適している場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 画面全体 | 複数のアプリを切り替えながら説明する | 通知や別の資料も映る可能性がある |
| ウィンドウ | Word、PDF、ブラウザーなど1つのアプリを見せる | 別のアプリへ切り替えても参加者には映らない |
| PowerPoint Live | スライドを使って発表する | 通常のウィンドウ共有とは操作や記録の仕様が異なる |
| Excel Live | 参加者と同じブックを共同編集する | ファイルへの編集権限が付与される |
| 会議チャットへの添付 | ファイルを参加者へ配布する | OneDriveやSharePointのアクセス権を確認する |
迷った場合は、1つの資料だけを見せるならウィンドウ共有を選ぶのが安全です。操作説明などで複数のアプリを行き来する場合だけ、画面全体を共有します。
動画の音声も共有する場合
動画や音声を再生するときは、共有を開始する前に[サウンドを含める]をオンにします。
この設定を有効にすると、動画だけでなく、通知音を含むコンピューター上の音声も会議参加者に聞こえます。不要な通知をオフにしてから共有してください。共有中の動画が途切れる場合は、発表者ツールバーのビデオ最適化機能も確認します。(Microsoft サポート)
Teams会議でファイルを共有する方法
Teams会議における「ファイル共有」には、主に次の2つの意味があります。
- ファイルの内容を会議画面に表示する
- ファイルそのものを参加者へ配布する
目的に合わない方法を選ぶと、「参加者が会議後にファイルを開けない」「意図せず編集権限を付けてしまった」といった問題が起こります。
PowerPointを会議画面に表示する方法
PowerPointを使った発表では、PowerPointのウィンドウをそのまま共有するより、PowerPoint Liveを利用する方法があります。
PowerPoint Liveで共有する手順
- Teams会議のコントロールから[共有]を選択します。
- [PowerPoint Live]の領域を確認します。
- 表示された最近使用したファイルから、発表する資料を選択します。
- ファイルが表示されない場合は、[OneDriveの参照]または[コンピューターの参照]を選択します。
- PowerPointファイルを選択して発表を開始します。
PowerPoint Liveでは、発表者がノートや参加者の反応を確認しながらスライドを進められます。参加者側は、発表者の進行を妨げずに前のスライドへ戻ったり、スライドを拡大したりできます。通常の画面共有より必要な通信帯域が少ないことも、PowerPoint Liveの利点です。(Microsoft サポート)
PowerPointファイルの保存場所に注意する
OneDriveやSharePointに保存済みの最近使用したファイルをPowerPoint Liveで表示した場合、会議外でのアクセス権が自動的に変更されるわけではありません。
一方、[コンピューターの参照]から未アップロードのファイルを選ぶと、会議の一部としてファイルがアップロードされます。
| 会議の種類 | アップロード先 |
|---|---|
| チャネル会議 | チャネルのファイル領域 |
| 通常のプライベート会議 | 発表者のOneDrive |
チャネル会議ではチームメンバーがファイルへアクセスできる可能性があるため、機密資料を共有するときは保存先とアクセス権を事前に確認してください。(Microsoft サポート)
Excelを会議内で共同編集する方法
Excelの内容を見せるだけなら、Excelのウィンドウを共有する方法が簡単です。
参加者と同じブックを操作し、入力やフィルター、データ確認を共同で行う場合はExcel Liveを利用します。
Excel Liveで共有する手順
- Teams会議の[共有]を選択します。
- [Excel Live]から対象のExcelブックを選択します。
- ファイルが表示されない場合は、[OneDriveの参照]または[コンピューターの参照]を選択します。
- ファイルを選び、アクセス許可を確認します。
- [共有]を選択します。
Excel Liveでは、参加者がTeams会議の中でブックを直接確認、編集できます。ただし、共有時に参加者へ編集権限が付与され、会議終了後も権限が残る場合があります。単に数値を説明するだけなら、Excel Liveではなくウィンドウ共有を選んだ方が安全です。(Microsoft サポート)
外部ユーザーやサインインしていないゲストは、Excel Live上でファイルへアクセスできないことがあります。社外参加者を含む会議では、事前に共有リンクの権限とゲストアクセスを確認してください。(Microsoft サポート)
WordやPDFを共有する方法
Word文書やPDFを参加者に見せたい場合は、次の方法が分かりやすいです。
- WordまたはPDFをアプリやブラウザーで開きます。
- Teams会議で[共有]を選択します。
- [ウィンドウ]から対象のアプリを選択します。
この方法では、ファイルそのものを参加者へ渡すのではなく、画面に表示している内容だけを共有します。
参加者にも文書を保存してもらう必要がある場合は、ウィンドウ共有とあわせて、会議チャットへファイルを添付してください。
ファイルを参加者へ配布する方法
会議終了後も参加者にファイルを確認してもらう場合は、共有パネルだけでなく会議チャットを使用します。
会議チャットへファイルを添付する手順
- Teams会議の[チャット]を開きます。
- メッセージ作成欄の[アクションとアプリ]を選択します。
- [ファイルを添付]または[ファイルの選択]を選択します。
- OneDriveまたはコンピューターからファイルを選びます。
- 必要に応じて説明文を入力します。
- [送信]を選択します。
コンピューター上のファイルを、チャットのメッセージ入力欄へドラッグして添付することもできます。送信前に、参加者へ付与する権限が「表示のみ」なのか「編集可能」なのかを確認してください。(Microsoft サポート)
目的別に最適な共有方法を選ぶ
| やりたいこと | 選ぶ方法 |
|---|---|
| PDFやWordを参加者に見せる | ウィンドウ共有 |
| 複数のアプリを切り替えて操作を説明する | 画面全体の共有 |
| PowerPointで発表する | PowerPoint Live |
| PowerPointのスライドショー画面だけを映す | ウィンドウ共有 |
| Excelを参加者と共同編集する | Excel Live |
| Excelの内容を見せるだけにする | ウィンドウ共有 |
| ファイルを会議後も読んでもらう | 会議チャットへの添付 |
| 動画と音声を再生する | ウィンドウまたは画面共有+サウンド共有 |
| 機密情報をできるだけ映したくない | ウィンドウ共有 |
共有方法を選ぶときは、ファイル形式ではなく、参加者に何をしてもらいたいかを基準にします。
「見るだけ」ならウィンドウ共有、「操作してもらう」ならPowerPoint LiveやExcel Live、「会議後も保管してもらう」ならチャットへの添付が適しています。
新しい共有パネルが表示されない場合の確認事項
まだ組織へ展開されていない
新しい共有パネルは2026年9月の一般提供予定です。一般提供が始まっても、一斉にすべての利用者へ表示されるとは限りません。
同じ組織内でも画面が異なる場合は、Teamsの再インストールをすぐに行うのではなく、次の点を確認します。
- Teamsデスクトップアプリが最新か
- WindowsまたはMacの対象アプリを利用しているか
- 組織がTargeted Releaseの対象か
- 管理者から展開状況の案内が出ていないか
共有する権限がない
Teams会議には、共同開催者、発表者、出席者などのロールがあります。会議の設定によっては、出席者が画面やファイルを共有できません。
[共有]が表示されない、または選択できない場合は、開催者に発表者へ変更してもらいます。(Microsoft サポート)
組織の会議ポリシーで制限されている
管理者は、Teams管理センターの[会議]→[会議ポリシー]→[コンテンツの共有]から、画面共有やPowerPoint Liveなどを制御できます。
画面共有モードでは、主に次の設定があります。
| 設定 | 利用できる共有 |
|---|---|
| 画面全体 | デスクトップ全体とアプリの共有 |
| 単一のアプリケーション | アプリのウィンドウ共有 |
| 無効 | 画面とアプリの共有を禁止 |
PowerPoint Live、ホワイトボード、ドキュメント共同編集も、別の会議ポリシーで制御されます。共有パネルのUIが新しくなっても、組織のポリシーで禁止されている機能が利用可能になるわけではありません。(Microsoft Learn)
Macでウィンドウを共有できない場合
Macでは、Teamsに画面収録の権限を与える必要があります。
- Teams会議で[共有]を選択します。
- 権限確認が表示されたら[許可]を選択します。
- 必要に応じてMacの[システム設定]を開きます。
- [プライバシーとセキュリティ]を開きます。
- [画面とシステムオーディオ録音]でMicrosoft Teamsを許可します。
- Teams会議へ戻り、もう一度[共有]を選択します。
Web版Teamsを利用している場合は、Teamsアプリではなくブラウザーへの画面収録権限も必要です。(Microsoft サポート)
Macでは、OS標準の共有画面を利用する[macOSコンテンツ共有を使用する]設定もあります。ただし、OS標準の共有機能を使用すると、共有画面の制御をほかの参加者へ渡す機能が利用できません。操作支援を依頼する会議では注意してください。(Microsoft サポート)
管理者が一般提供前に準備しておくこと
新しい共有パネルの展開前に、Teams管理者は次の点を整理しておくと混乱を減らせます。
現在の会議ポリシーを確認する
画面全体、単一アプリ、PowerPoint Live、ホワイトボード、ドキュメント共同編集の許可状況を確認します。
新しい共有パネルによって機能が見つけやすくなると、これまで利用されていなかったExcel Liveやファイル共有が使われ始める可能性があります。意図しない編集権限の付与が起きないよう、利用ルールもあわせて周知します。
Targeted Releaseで操作を確認する
Targeted Releaseを利用している組織では、少人数の検証ユーザーで新しい画面を確認します。
確認する項目は、次のとおりです。
- ウィンドウの選択方法
- 画面全体とウィンドウの表示位置
- PowerPoint LiveとExcel Liveの場所
- OneDriveとローカルファイルの選択方法
- Macの画面収録権限
- 外部参加者を含む場合のファイルアクセス
- 既存の会議ポリシーが正しく反映されるか
操作マニュアルは実際の展開後に更新する
今回のロードマップでは、最終的な共有パネルのスクリーンショットやボタン配置までは公開されていません。
一般提供前に推測で操作マニュアルを作り込むのではなく、実際の画面を確認してからスクリーンショットを差し替える方が確実です。既存マニュアルには、当面「画面は順次変更される可能性がある」と記載しておくとよいでしょう。
Teams会議では目的に応じて共有方法を使い分ける
Teams会議の新しい共有パネルは、ウィンドウ共有などの日常操作を簡素化し、共有オプションやファイルを見つけやすくする更新です。Windowsデスクトップ版とMac版を対象に、2026年9月から一般提供される予定ですが、2026年8月3日時点では開発中です。
実際の会議では、次の基準で共有方法を選びます。
- 1つのアプリだけを見せる場合はウィンドウ共有
- 複数のアプリを切り替える場合は画面全体の共有
- スライド発表にはPowerPoint Live
- Excelの共同編集にはExcel Live
- ファイルを配布する場合は会議チャットへの添付
まずは、社内のTeams会議ポリシーとファイルアクセス権を確認し、一般提供後に実際の共有パネルを使って、画面、ウィンドウ、ファイルの選択方法を確認してください。

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