Teams Phone履歴レポートV3.3.1の新機能と更新手順|Agentレポート・GCCH/DoD対応

Teams Phone履歴レポートV3.3.1を利用するには、既存のPower BIレポートで更新ボタンを押すだけでは足りません。2026年7月20日に公開された新しい.pbitテンプレートを取得し、Power BI Desktopで接続設定とデータを検証したうえで、必要に応じてPower BI Serviceへ再公開します。

V3.3.1の主な変更点は、Teams Phone Agent向け分析レポートのプレビュー追加、人間のエージェントをUPNではなく名前で表示するDesktop向け設定、GCCH/DoDテナントへの対応、バグ修正です。既存の.pbixが自動的にV3.3.1へ変換される仕組みではないため、本番レポートを直接上書きせず、新旧を並べて検証することが重要です。(Microsoft Learn)

目次

Teams Phone履歴レポートV3.3.1の新機能

V3.3.1では、Teams Phone Agent、Auto Attendant、Call Queue、人間のエージェントの利用状況を、1つのPower BIテンプレートから分析できるようになっています。

変更点実務上の意味導入時の注意
Teams Phone Agent AnalyticsAI音声エージェントが受けた通話や処理結果を分析できるプレビュー機能であり、言語や集計方法に制限がある
エージェント名表示Call Queueの担当者をUPNではなく表示名で確認できるPower BI Desktopのみサポートされ、Entra IDアプリ登録が必要
GCCH/DoD対応米国政府向けクラウドでも履歴レポートを利用できるテナントのクラウド種別とデータソース認証を正しく選ぶ
バグ修正既存のV3系テンプレートに対する修正を含むカスタマイズ済みレポートは手動で移行・再検証する

Microsoftのバージョン履歴では、V3.3.1とV3.3.0がサポート対象です。V3.2.6以前はサポート対象外とされています。(Microsoft Learn)

GCCH/DoD対応が追加された正確な時期

Microsoft LearnのV3.3.1概要にはGCCH/DoD対応が新機能として掲載されています。一方、詳細なバージョン履歴では、GCCH/DoD対応は2026年7月6日公開のV3.3.0で初めて追加され、V3.3.1にも引き継がれています。

したがって、実務上は「V3.3.1へ更新すればGCCH/DoDに対応できる」という理解で問題ありません。ただし、変更履歴を社内文書へ記載する場合は、初回対応はV3.3.0、最新テンプレートはV3.3.1と整理すると正確です。(Microsoft Learn)

「Teams Phone Agent」と「エージェント名」は別の機能

V3.3.1では、「Agent」という言葉が2つの異なる意味で使われています。

  • Teams Phone Agent
    AIを利用して自然な会話で質問への回答、予約管理、通話の振り分けなどを行う音声アプリケーションです。
  • Representative/Agent
    Call Queueの通話に応答する人間の担当者です。

Teams Phone Agent Analyticsは前者のAI音声エージェントを分析するレポートです。一方、「エージェント名表示」は後者の人間の担当者を、UPNではなく読みやすい表示名で見せるための機能です。両者を混同すると、必要な設定や確認対象を誤りやすいため注意してください。(Microsoft Learn)

Teams Phone Agent Analyticsで確認できる項目

V3.3.1で追加された「Cloud Teams Phone Agent Analytics」では、AI音声エージェントが受けた通話の件数だけでなく、自己解決できた割合や、予約・Q&Aの処理結果まで確認できます。

分析領域主な指標管理者が確認できること
着信数External、Internal、Click2Call、Otherどの経路から通話が発生しているか
自己完結率Calls Contained、Percent Contained人間へ転送せず処理を完了できた割合
Q&A利用Q&A成功、Q&A失敗登録した質問と回答が機能しているか
予約処理認証、空き時間取得、予約、変更、キャンセル予約フローのどこで失敗しているか
Copilot連携Copilot CallsCopilot Studioエージェントへ接続した通話数
通話時間平均通話秒数、合計通話時間1件当たりの処理時間や利用規模
通話結果切断、転送、予約成功・失敗など最終的に通話がどのように終了したか
カテゴリ音声メニューに設定したVoice Command利用者がどの用件を選んでいるか

例えば「着信数は増えているがPercent Containedが低い」という場合、単純に利用が増えたのではなく、回答できずに人間やCall Queueへ転送されている可能性があります。

さらに、Q&A失敗や予約枠取得失敗を個別に確認すれば、ナレッジ不足、認証設定、予約システム連携など、改善すべき箇所を切り分けられます。(Microsoft Learn)

Teams Phone Agent Analyticsのプレビュー制限

Teams Phone Agent Analyticsを本番運用へ組み込む前に、次の制限を確認してください。

  • Teams Phone Agent自体がFrontier Public Previewの対象です。
  • Analyticsレポートもプレビューとして提供されています。
  • 対応言語は英語のオーストラリア、英国、米国ロケールに限られます。
  • 日本語など対応外のロケールを選んだ場合、英語(米国)が使用されます。
  • 集計レベルはPer Callのみです。
  • Per Dayを選択しても、Teams Phone AgentレポートではPer Callへ戻されます。
  • Queues Appのユーザーは、現時点でTeams Phone Agent Analyticsを利用できません。
  • 日付スライサーにデータの存在しない期間が表示され、レポートが空になる場合があります。(Microsoft Learn)

通常のAuto Attendant/Call Queueレポートは日本語ロケールに対応していますが、Teams Phone Agentのページは当面英語表示を前提に運用する必要があります。(Microsoft Learn)

エージェント名をUPNではなく表示名にする方法

従来のAgent Timelineレポートでは、担当者名として表示名ではなくUPNが表示される場合があります。V3.3.1では、Power BI Desktop上でMicrosoft Entra IDのユーザー情報を取得し、UPNを表示名へ対応付けるカスタマイズ方法が用意されました。(Microsoft Learn)

設定の流れは次のとおりです。

  1. Microsoft Entra IDでアプリを登録します。
  2. テナントIDとクライアントIDを取得します。
  3. クライアントシークレットを作成します。
  4. Microsoft Graphのアクセス許可を設定します。
  5. 管理者の同意を付与します。
  6. Power BI DesktopのクエリパラメーターへIDとシークレットを設定します。
  7. 公式手順に従ってTeamsUsersクエリを更新します。

Microsoftの手順では、Graphアクセス許可の例としてUser.Read.AllとGroup.Read.Allが示されています。組織全体のユーザー情報へアクセスする権限となるため、アプリ登録や管理者同意は、Teams管理者だけで進めずEntra ID管理者やセキュリティ担当者と確認してください。(Microsoft Learn)

表示名設定を本番レポートへ適用する際の注意

この表示名カスタマイズは、公式にはPower BI Desktopでレポートを実行する場合のみサポートされています。Power BI Serviceへ公開したレポートでも同様に利用できると決めつけないでください。(Microsoft Learn)

また、クライアントシークレットをPower BIのパラメーターへ設定するため、次の対策が必要です。

  • シークレット入りの.pbixをメールや共有フォルダーで無制限に配布しない
  • ソース管理へ登録する場合は秘密情報を含めない方法を検討する
  • シークレットの有効期限と更新担当者を決める
  • アプリ登録の所有者を複数設定する
  • 不要になったアプリやシークレットを削除する

表示名は見やすい一方、同姓同名が存在する可能性があります。管理・照合作業ではUPNを識別キーとして残し、表示上だけ名前を使用する設計が安全です。

GCCH/DoD対応とTenant Locationの選び方

V3.3.1のテンプレートでは、テナントが配置されているクラウド環境をTenant Locationで指定します。

利用環境選択するTenant Location
日本を含む一般的な商用Microsoft 365テナントPublic Cloud
Government Community Cloud(GCC)Public Cloud
Government Community Cloud High(GCCH)Government Community Cloud High
Department of Defence(DoD)Department of Defence

日本国内の一般企業や自治体が通常のMicrosoft 365商用テナントを利用している場合は、Public Cloudを選びます。GCCはPublic Cloudの選択肢に含まれますが、GCCHとDoDは個別の選択肢です。(Microsoft Learn)

Power BI Serviceでは資格情報を再設定する

Power BI Desktopで正常に更新できても、Power BI Serviceへ公開しただけではスケジュール更新が成功しない場合があります。公開後、セマンティックモデルの設定画面からデータソース資格情報を設定してください。

使用するクラウドグループのデータソースには、原則として次の設定を行います。

  • 認証方法:OAuth2
  • プライバシーレベル:Organizational
  • Skip test connection:有効
  • Teamsレポートへアクセスできるアカウントでサインイン

使用しないクラウドグループのデータソースについては、公式手順では認証方法をAnonymous、プライバシーレベルをOrganizationalとして設定します。テンプレートには複数クラウド用のデータソースが含まれているため、自分の環境に該当するグループだけを確認して終わらせないことが重要です。(Microsoft Learn)

Teams Phone履歴レポートV3.3.1への更新手順

V3.3.1は.pbit形式のPower BIテンプレートとして提供されています。.pbitを開くと、レポートページ、データモデル、クエリ、パラメーターを含む新しいレポートが作成されます。既存の.pbixへ変更点が自動マージされるわけではありません。(Microsoft Learn)

現行レポートの情報を退避する

最初に、現在使用している.pbixを複製して保存します。あわせて、次の情報を記録してください。

  • 現在のテンプレートバージョン
  • Power BI Serviceの公開先ワークスペース
  • レポート名とセマンティックモデル名
  • スケジュール更新の設定
  • データソース資格情報
  • 追加したページ、グラフ、メジャー、列
  • 色やテーマの変更
  • ReportRowCountLimitの変更値
  • ReportExecutionMinutesの変更値
  • 独自のフィルターやブックマーク
  • エージェント名表示用のEntra ID設定

特に、Power QueryやDAXを変更している場合は、画面の見た目だけでなく、クエリとメジャーの内容も保存しておきます。

最新のPower BI Desktopを用意する

MicrosoftはPower BI Desktopを毎月更新しており、サポート対象は最新バージョンです。古いPower BI DesktopでV3.3.1を開くと、機能差や認証方式の違いによって問題が発生する可能性があります。(Microsoft Learn)

V3.3.1テンプレートをダウンロードする

Microsoft Download Centerから、次のファイルを取得します。

Teams Auto Attendant & Call Queue Historical Reports v3.3.1.pbit

製品範囲にはTeams Phone Agentも追加されていますが、テンプレートのファイル名には引き続き「Auto Attendant & Call Queue」が使用されています。ファイル名だけを見て旧版と判断しないようにしてください。変更内容を確認したい場合は、同じページからChange LogのPDFまたはWordファイルも取得できます。(Microsoft)

初期パラメーターを設定する

テンプレートを開いたら、テナント環境、言語、集計レベル、UTCオフセットを設定します。

日本の商用テナントでTeams Phone Agent Analyticsを確認する場合の基本設定は次のとおりです。

設定項目推奨値
Tenant LocationPublic Cloud
LanguageJapanese、または必要なロケール
Report LevelPer Call
UTC OffsetUTC+09:00

Teams Phone Agent Analytics自体は英語表示となりますが、Auto AttendantやCall Queueのページでは日本語ロケールを利用できます。

UTC Offsetが反映されるのはPer Callの場合です。Per DayはUTCの0時から23時59分までを1日として集計し、指定したUTCオフセットを無視します。日本時間の日別集計と誤認しないようにしてください。(Microsoft Learn)

Power BI Desktopでデータソースへサインインする

Power BI Desktopで次の操作を行います。

  1. 「ファイル」を開きます。
  2. 「オプションと設定」を選びます。
  3. 「データソースの設定」を開きます。
  4. 自分のTenant Locationに対応するデータソースを選びます。
  5. 認証方法に組織アカウントを使用します。
  6. Teamsレポートへアクセスできるアカウントでサインインします。
  7. 設定を保存してレポートを更新します。

プライバシーレベルに関する確認画面が表示された場合は、Microsoftの手順に従ってIgnore Privacy Levelsを有効にします。(Microsoft Learn)

新旧レポートを比較する

V3.3.1のテンプレートを開いた直後に、本番レポートを置き換えてはいけません。新旧のPower BI Desktopを並べ、少なくとも次の項目を比較します。

  • 同じ期間の着信件数
  • Auto Attendant別の通話結果
  • Call Queue別の応答数と放棄呼数
  • エージェント別の応答数
  • タイムゾーンと日付
  • フィルターで選択できるリソースアカウント
  • Authorized userごとの表示範囲
  • 独自に追加したページやメジャー
  • Teams Phone Agent Analyticsの表示
  • 150,000行制限の影響

最初は1日から7日程度の短い期間で比較すると、件数差やタイムゾーンのずれを確認しやすくなります。

テスト用PBIXとして保存・公開する

V3.3.1をそのまま本番名で保存せず、次のようなテスト用ファイル名にします。

Teams-Historical-Report-v3.3.1-Test.pbix

可能であればテスト用ワークスペースへ公開します。テスト用ワークスペースを用意できない場合は、既存レポートとは異なる名前で同じワークスペースへ公開し、利用者には共有しない状態で検証します。

Power BI Serviceの更新設定を確認する

公開後は、Power BI Serviceで次の項目を確認します。

  • データソース資格情報
  • OAuth2によるサインイン
  • プライバシーレベル
  • Skip test connection
  • スケジュール更新
  • 最終更新日時
  • 更新履歴のエラー
  • レポートを閲覧できるユーザー

Power BI Desktopで新しいデータソースを追加して再公開した場合、次回のスケジュール更新前に、そのデータソースへサインインし直す必要があります。(Microsoft Learn)

本番レポートを置き換える

テストが完了したら、本番レポートの置き換えを行います。

Power BI Desktopから同じ名前のファイルを再公開すると、Power BI Service上のセマンティックモデルとレポートが置き換えられます。列やメジャーの削除・名称変更がある場合、既存のレポートや関連するビジュアルが壊れる可能性があります。

置き換え時にはPower BIの影響分析を確認し、問題が起きた場合に戻せるよう、旧版の.pbixを残してください。(Microsoft Learn)

150,000行制限とデータ欠落を確認する

Teams Phone履歴レポートでは、各レポートタブが取得できるデータの初期上限は150,000行です。

注意すべきなのは、画面上で特定のCall Queueだけを選んでも、先に認可対象となるすべてのTeams Phone Agent、Auto Attendant、Call Queue、エージェントのデータが取得され、その後Power BI側で絞り込まれる点です。

つまり、スライサーで1つのCall Queueだけを表示しても、データ取得量自体が大幅に減るとは限りません。150,000行を超えた場合でも通知されず、一部の通話が表示されない可能性があります。(Microsoft Learn)

行数上限へ達した場合の対処

最初に、対象期間を短くします。

  • 1か月から1週間へ短縮する
  • 1週間から1日へ短縮する
  • Teams Phone Agentを使用しない集計ではPer Dayを検討する
  • 管理者へ不要に広い閲覧権限を付与していないか確認する

期間を短くしても不足する場合は、Power Query EditorでReportRowCountLimitを変更できます。

ただし、取得行数を増やすと更新時間やPower BI Desktopのメモリ使用量が増えます。タイムアウトする場合はReportExecutionMinutesも見直せますが、上限値を大きくすることだけを解決策にせず、期間やアクセス範囲を適切に絞ることが先です。(Microsoft Learn)

更新後に起こりやすい問題と対処方法

症状主な原因対処
レポート全体が空になるデータのない期間を日付スライサーで選択しているデータが存在する直近の日付へ変更する
一部の通話が表示されない150,000行の上限に達している期間を短縮し、必要なら行数上限を変更する
最新の通話が出てこないデータ反映の遅延、レポート未更新数十分待ってから手動更新し、更新履歴を確認する
Teamsクライアントと応答数が違うAgent Timelineの既知の問題個別通話の確認ではTeamsクライアント履歴を優先する
Call QueueとAgent Timelineの件数が違うコールバック通話がAgent Timelineで追跡されないコールバック利用状況を踏まえて比較する
転送先キューの件数に見えないオーバーフロー通話が元のキューへ計上される元のキューを含めて確認する
日別件数の日付がずれるPer DayがUTC基準日本時間で確認する場合はPer Callを使用する
Power BI Serviceだけ更新に失敗するService側の資格情報が未設定セマンティックモデルのデータソース資格情報を再設定する
エージェントがUPN表示のまま表示名カスタマイズをしていないDesktopでEntra ID連携を設定する

履歴データは通常、通話終了後30分程度で利用可能になりますが、数時間かかる場合もあります。また、このレポートは診断テレメトリを基にしているため、ネットワーク障害やファイアウォール、プロキシ設定によって完全なデータが届かない可能性があります。(Microsoft Learn)

そのため、Teams Phone履歴レポートを監査、コンプライアンス、給与計算の正式な根拠として使用することはサポートされていません。傾向分析や運用改善には有効ですが、1件単位の完全性が求められる用途とは分けて扱ってください。(Microsoft Learn)

履歴レポートの閲覧権限を最小化する

Microsoftは、履歴レポートへのアクセス管理にVoice applications policyとAuthorized usersを使用する方法を推奨しています。

この方法では、利用者へTeams管理センター全体の権限を与えず、担当するAuto AttendantやCall Queueだけをレポート対象として許可できます。(Microsoft Learn)

一方、従来のCQDアクセスロールを使用すると、テナント内のすべてのAuto Attendant、Call Queue、エージェントを閲覧できる構成になります。

Voice applications policyとCQDアクセスロールの両方が付与されている場合は、CQDアクセスロールが優先されます。そのため、Authorized userで閲覧範囲を限定したつもりでも、CQDロールによって全体が見えてしまう可能性があります。(Microsoft Learn)

更新時には、表示内容だけでなく次の点もテストしてください。

  • 一般管理者が全リソースを確認できるか
  • 部門管理者が担当リソースだけを確認できるか
  • 他部門のCall Queueが表示されていないか
  • CQDロールが不要なユーザーへ残っていないか
  • 表示名取得用のEntra IDアプリ権限が過剰でないか

V3.3.1へ更新すべき環境の判断基準

現在の状況更新優先度判断
V3.2.6以前を使用している高サポート対象外のため、V3.3.1への移行を進める
V3.3.0を使用している中~高GCCH/DoDには対応済みだが、Teams Phone Agentや名前表示が必要なら更新する
Teams Phone Agentを試験導入している高Analyticsを利用するためV3.3.1が必要
GCCH/DoDテナントを利用している高クラウド選択と認証を含めてV3.3.1で検証する
人間のエージェント名を読みやすくしたい中Desktop限定とEntra ID権限を確認して導入する
大幅にカスタマイズしたレポートを使用している段階的新テンプレートへ直接置き換えず、差分を手動移行する
Power BI Serviceでの名前表示が必須要検討表示名機能はDesktopのみ公式サポートのため、UPN運用も残す

V3.3.0もサポート対象ですが、V3.3.1にはTeams Phone Agent対応とバグ修正が含まれます。特別な理由がなければ、新規構築や更新ではV3.3.1を基準にするのが適切です。(Microsoft Learn)

まとめ:現行レポートを残してV3.3.1を並行検証する

Teams Phone履歴レポートV3.3.1は、Teams Phone Agentの分析、エージェント名表示、GCCH/DoD環境への対応範囲を広げる更新です。ただし、既存レポートへ自動適用されるアップデートではありません。

まず現行の.pbixを退避し、公式のV3.3.1.pbitを別ファイルとして開いてください。日本の商用テナントではPublic Cloud、Teams Phone Agentを確認する場合はPer Call、時刻はUTC+09:00を基準に設定します。

その後、短い期間で新旧の件数、タイムゾーン、権限範囲、150,000行制限を比較します。Power BI Serviceへはテスト名で公開し、資格情報とスケジュール更新が正常に動くことを確認してから本番を置き換えます。

特に、表示名機能のDesktop限定、Teams Phone Agent Analyticsの英語・Per Call限定、データ欠落が通知されない行数制限は見落としやすいポイントです。これらを事前に確認することで、更新後に「数字が合わない」「担当者名が出ない」「Serviceだけ更新できない」といった問題を避けられます。(Microsoft Learn)

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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