新しいTeams VDIで自分の画像を仮想背景に設定したいものの、「VDIでも本当に使えるのか」「Teams Premiumが必要なのか」「なぜ[新規追加]が表示されないのか」と迷っている人も多いでしょう。
結論として、Microsoft 365 Roadmap ID 410366は、2026年7月29日23時07分26秒(UTC)に更新され、状態は「Launched」となっています。新しいTeams VDIソリューションのデスクトップ環境では、背景ぼかし、Teams標準の仮想背景、ユーザーが用意した画像のアップロードに対応しました。対象クラウドはWorldwide、GCC、GCC High、DoDです。
ただし、利用できるのは原則としてSlimCoreを利用する新しいVDI最適化です。従来のWebRTCベースの最適化では、ユーザーによる背景画像のアップロードはサポートされません。また、Roadmap 410366には最低クライアントビルドが記載されていないため、「LaunchedだからすべてのVDI環境ですぐ使える」と判断しないことが重要です。(Microsoft Learn)
新しいTeams VDIのユーザー画像背景は「Launched」
Roadmap 410366の主な情報を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Roadmap ID | 410366 |
| 対象サービス | Microsoft Teams |
| 対象環境 | 新しいTeams VDIソリューション |
| プラットフォーム | Desktop |
| 状態 | Launched |
| リリース区分 | General Availability、Targeted Release |
| 対象クラウド | Worldwide、GCC、GCC High、DoD |
| 利用できる背景機能 | 背景ぼかし、Teams標準背景、任意画像のアップロード |
| 最終更新 | 2026年7月29日23:07:26 UTC |
| 最低クライアントビルド | Roadmap項目には記載なし |
Microsoftが2025年に公開した展開案内では、WorldwideとGCCは2025年4月末まで、GCC HighとDoDは2025年6月末までに展開を完了する予定とされていました。その後、Roadmapの状態がLaunchedに更新された形です。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)
なお、Microsoft 365 Roadmapはリリース予定や機能概要を確認するための資料であり、掲載内容は変更される可能性があります。端末やクライアントの最低要件を確認するときは、Roadmapだけでなく、最新のTeams VDI技術ドキュメントも併せて確認する必要があります。(マイクロソフト)
Roadmap 410366で何が変わったのか
Roadmap 410366の中心となる変更は、新しいTeams VDIでユーザー自身が任意の背景画像をアップロードできるようになったことです。
新しいSlimCoreベースの最適化と、従来のWebRTCベースの最適化には、次の違いがあります。(Microsoft Learn)
| 背景機能 | 新しいSlimCore最適化 | 従来のWebRTC最適化 |
|---|---|---|
| 背景ぼかし | 対応 | 対応 |
| ユーザーによる背景画像アップロード | 対応 | 非対応 |
| 組織が配布するカスタム背景 | 対応 | 非対応 |
| Teams標準の仮想背景 | 対応 | 環境や構成によって制限 |
| AppDataへのスクリプト配置 | 非サポート | 運用方法として推奨されない |
背景ぼかしだけであれば、従来のWebRTC最適化でも利用できる場合があります。そのため、「ぼかしは使えるのに[新規追加]がない」という状態は、Teamsが新しいSlimCore最適化ではなく、WebRTC最適化や非最適化状態で動いている可能性があります。
Teams Premiumが必要な背景と不要な背景
Teamsの背景画像では、ユーザーが自分でアップロードする画像と、管理者が組織向けに配布する画像を分けて考える必要があります。
| 背景の種類 | Teams Premium | 設定する人 |
|---|---|---|
| 背景ぼかし | 原則不要 | ユーザー |
| Teams標準の仮想背景 | 原則不要 | ユーザー |
| ユーザー自身がアップロードする画像 | 不要 | ユーザー |
| 管理者が組織向けに配布するブランド背景 | 必要 | Teams管理者 |
Microsoftの管理者向けドキュメントでは、ユーザー自身による背景画像のアップロードは、Teams Premiumライセンスがなくても利用できると説明されています。一方、Teams管理センターから会社ロゴなどの組織用背景を配布し、ユーザーの背景一覧に表示する機能にはTeams Premiumが必要です。(Microsoft Learn)
ただし、Teams Premiumが不要でも、管理者が会議ポリシーでビデオ効果を制限している場合は、ユーザーが自分の画像を追加できません。組織が指定した背景を必須にしている環境では、個人がアップロードした背景が一覧に表示されないこともあります。
新しいTeams VDIで独自の背景画像をアップロードする方法
画面上の名称はTeamsの更新状況や表示言語によって多少異なります。会議前は[効果とアバター]、会議中は[ビデオ効果と設定]などの名称で表示されます。
会議に参加する前に設定する
- Teamsの[カレンダー]を開きます。
- 参加する会議を選び、[参加]を選択します。
- 参加前画面でカメラをオンにします。
- [効果とアバター]を開きます。
- [その他のビデオ効果]を選択します。
- [新規追加]または[Add new]を選択します。
- 使用する画像ファイルを選びます。
- プレビューを確認し、そのまま会議に参加します。
会議中に背景を変更する
- 会議画面上部の[その他]を選択します。
- [ビデオ効果と設定]を開きます。
- [ビデオ効果]を選択します。
- [新規追加]を選択します。
- 使用する画像を選びます。
- [プレビュー]で表示を確認します。
- [適用]または[適用してビデオをオンにする]を選択します。
Microsoftの一般向け手順では、アップロードできる形式としてJPG、PNG、BMPが案内されています。(マイクロソフトサポート)
背景画像を作るときの実用的なポイント
画像を事前に作成するときは、次の点を意識すると失敗を減らせます。
- 画面に合わせやすい16:9の画像を使う
- 1920×1080ピクセル程度を目安にする
- ロゴや文字を画像の端に置かない
- 人物の背後に重要な文字を配置しない
- ファイル名には特殊記号を多用しない
- 本番会議の前にプレビューで確認する
特に会社名やロゴを入れる場合は、人物の頭や肩で隠れない位置に配置します。左右の端は画面比率やウィンドウサイズによって切れる可能性があるため、重要な要素は中央寄りに配置した方が安全です。
「VDIでは背景効果を使えない」という情報が出てくる理由
Microsoftの一般向け背景変更ページには、最適化されたVDIでは背景効果を利用できない旨の一般的な注記が残っています。一方、現在のTeams VDI専用ドキュメントでは、新しいSlimCore最適化でユーザーアップロード背景が利用でき、WebRTC最適化では利用できないことが明記されています。(マイクロソフトサポート)
検索結果によって説明が食い違って見えるのは、新しいSlimCoreベースのVDIと、従来のWebRTCベースのVDIが区別されていない情報があるためです。
実務上は、単に「VDIかどうか」で判断するのではなく、次のように切り分けます。
- 新しいSlimCore最適化ならユーザー画像背景に対応
- 従来のWebRTC最適化ではユーザー画像背景に非対応
- 非最適化状態では機能やパフォーマンスが制限される可能性がある
- 会議ポリシーによって背景画像が禁止されている場合がある
[新規追加]が表示されないときの確認ポイント
SlimCoreによる新しい最適化になっているか
最初に確認するべきなのは、Teamsが新しいVDI最適化で動作しているかどうかです。
現在のTeams VDIドキュメントでは、ユーザーアップロード背景は新しい最適化で「対応」、WebRTCでは「非対応」と明確に分けられています。背景ぼかしだけが使える場合も、WebRTCで動いている可能性があります。(Microsoft Learn)
管理者は、TeamsのVDI最適化状態、Teams管理センターの通話情報、VDIクライアント側のプラグイン状態などを確認してください。
Teams、VDIクライアント、プラグインの要件を満たしているか
Roadmap 410366には、最低TeamsクライアントビルドやVDIクライアントの最低バージョンは記載されていません。
一方、Teams VDIの技術ドキュメントには、Azure Virtual Desktop、Windows 365、Citrix、Amazon WorkSpaces、Omnissa Horizonごとに、Teams、接続クライアント、プラグインなどの最低要件が掲載されています。これらは更新されるため、Roadmapの記事から特定のビルド番号を推測せず、導入時点の公式要件を確認するのが確実です。(Microsoft Learn)
会議ポリシーでビデオ効果が制限されていないか
Teams管理センターでは、参加者が使用できるビデオ効果を制限できます。
管理者が背景ぼかしだけを許可している場合や、組織指定の背景を必須にしている場合、ユーザーがアップロードした画像は表示されません。ユーザーによって利用可否が異なるときは、割り当てられている会議ポリシーとカスタマイズポリシーを比較してください。(Microsoft Learn)
ゲストとして会議に参加していないか
新しいTeams VDIのユーザーアップロード背景は、ゲストとして参加する会議ではサポートされません。
通常の社内アカウントでは利用できるのに、他組織のテナントへゲスト参加したときだけ利用できない場合は、故障や展開漏れではなく、この制限に該当している可能性があります。(Microsoft Learn)
ローカル画像をVDIセッションから参照できるか
背景に使う画像が利用者の物理端末に保存されている場合、VDIセッション側からそのファイルを選択できなければなりません。
Microsoftの展開案内では、端末上の画像を選ぶ場合、クライアントドライブマッピングやドライブリダイレクトが必要になることがあると説明されています。ファイル選択画面にローカル端末のフォルダーが表示されない場合は、VDI側のドライブリダイレクト設定を確認してください。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)
一時的な切り分けとして、画像をVDIセッションからアクセスできるOneDriveや共有フォルダーへ置き、そこからアップロードできるか確認する方法も有効です。
OneDriveの容量と通信を確認する
新しいTeams VDIでは、ユーザーがTeamsの画面から追加した背景画像がOneDriveへコピーされ、SlimCoreが端末側へダウンロードします。
そのため、次のような問題があると背景画像の追加や再表示に失敗する可能性があります。
- ユーザーのOneDrive容量が不足している
- OneDriveへのアクセスが制限されている
- 端末側のTeams VDIプロファイルへ書き込めない
- セキュリティ製品がSlimCoreの保存先を遮断している
- 必要なMicrosoft 365通信先がファイアウォールで遮断されている
MicrosoftのVDIドキュメントでは、SlimCoreのダウンロードや背景効果に*.office.netへの通信が使用されること、端末側のTeams VDIプロファイルに読み書きできる必要があることが説明されています。(Microsoft Learn)
AppDataへの画像ファイル配布で代用しない
通常のTeamsデスクトップ版では、背景画像フォルダーへファイルを配置する手順が紹介されることがあります。しかし、新しいTeams VDIでは、管理者がスクリプトでユーザーのAppDataへ背景画像を配置する方法はサポートされません。
ユーザー画像は、Teams画面の[新規追加]からアップロードする必要があります。アップロード後はOneDriveを経由してSlimCore側へ取得されるため、従来のファイルコピー方式をそのままVDIへ持ち込まないようにしてください。(Microsoft Learn)
症状別の切り分け方法
| 症状 | 考えられる原因 | 確認すること |
|---|---|---|
| ぼかしは使えるが[新規追加]がない | WebRTC最適化、会議ポリシー | SlimCoreの状態とビデオ効果ポリシー |
| 標準背景はあるが自分の画像を追加できない | ポリシー制限、ゲスト参加 | 会議ポリシーと参加アカウント |
| ローカル端末の画像を選択できない | ドライブリダイレクト無効 | VDIクライアントのドライブ共有 |
| 画像を選んでも反映されない | OneDrive、ネットワーク、端末プロファイル | OneDrive容量、通信許可、書き込み権限 |
| サインアウト後に背景が消える | 端末プロファイルの消去、再取得失敗 | プロファイル保持とOneDrive通信 |
| 一部のユーザーだけ利用できない | ポリシーや最適化方式の違い | ユーザーごとのポリシー割り当て |
| VDI環境全体で利用できない | Teamsやプラグインが要件未満 | 最新のVDIシステム要件 |
管理者が導入前に確認するチェックリスト
新しいTeams VDIの背景画像を組織で案内する前に、次の順序で確認すると効率的です。
- 対象ユーザーがSlimCoreベースの新しい最適化を利用している
- TeamsとVDI接続クライアントが最新の最低要件を満たしている
- 必要なTeams VDIプラグインが端末で読み込まれている
VDI2Optimizationが無効化されていない- 会議ポリシーでユーザーのビデオ効果が許可されている
- OneDriveに十分な空き容量がある
- 端末側のTeams VDIプロファイルへ読み書きできる
- 背景効果に必要なMicrosoft 365通信先が許可されている
- ゲストではなく通常の組織アカウントでテストしている
- 会議前と会議中の両方で[新規追加]を確認している
最初から全ユーザーへ案内するのではなく、一般ユーザーと同じポリシーを割り当てたテストアカウントで、画像の追加、会議への適用、サインアウト後の再表示まで確認するのが安全です。
新しいTeams VDIの背景画像で押さえるべきポイント
Roadmap 410366はLaunchedとなり、新しいTeams VDIソリューションでは、背景ぼかしや標準背景に加えて、ユーザーが任意の画像をアップロードできるようになりました。対象はデスクトップで、Worldwide、GCC、GCC High、DoDが含まれます。
ただし、実際に利用できるかどうかは、Roadmapの状態だけでは判断できません。重要なのは、SlimCoreベースの新しい最適化で動いていること、最新のVDI要件を満たしていること、会議ポリシーで許可されていることです。
まずはTeamsのVDI最適化状態を確認し、通常アカウントで[ビデオ効果と設定]から[新規追加]が表示されるかテストしてください。表示されない場合は、SlimCore、ポリシー、クライアント要件、OneDrive、ネットワークの順に確認すると、原因を効率よく切り分けられます。

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