Teamsブラウザー通話のポップアウト方法|2026年10月展開予定の新機能

ブラウザー版Microsoft Teamsで通話しながらチャットやチームの投稿を確認しようとすると、通話画面が見えなくなり、相手の映像や操作ボタンを確認しにくいことがあります。

Microsoftは、この問題を解消するため、Teamsのブラウザー通話を簡易的な別ウィンドウへポップアウトする機能を追加する予定です。別タブへ切り替えたり、元のTeamsタブやPWAを隠したり最小化したりしても、通話ウィンドウを残せるようになります。

2026年9月3日時点では開発中で、Microsoft 365 Roadmap ID「569206」として、2026年10月から段階的に提供される予定です。現時点ですべての環境で利用できる機能ではありません。

目次

Teamsブラウザー通話のポップアウトは2026年10月から展開予定

Microsoftが公開しているロードマップ情報は、次のとおりです。

項目公開されている内容
Roadmap ID569206
機能名Microsoft Teams: Pop out calls into a new browser window
対象サービスMicrosoft Teams
対象環境Web
対象テナントWorldwide(Standard Multi-Tenant)
リリース段階General Availability、Targeted Release
提供予定2026年10月
開発状況In development
ロードマップ最終更新2026年8月26日

新機能では、ブラウザー版Teamsの通話を「簡易通話ウィンドウ」として別のブラウザーウィンドウへ切り離せるようになります。

ポップアウト後は、通話を開始したTeamsのタブやPWAから離れても、別ウィンドウ側に通話画面が残ります。通話を続けながらチャット、チーム、ファイルなどを確認しやすくなるのが最大の利点です。

2026年10月に全ユーザーへ一斉提供されるわけではない

ロードマップに記載された日付は、確定した全ユーザー向け提供日ではなく、予定されている展開開始時期です。Microsoftは、ロードマップの日付や内容が変更される可能性があると説明しています。

また、Targeted Releaseが設定されている機能では、ロードマップの開始日がTargeted Releaseへの提供開始を示し、その後Standard Releaseへ展開されます。したがって、2026年10月になった時点で全ユーザーに同時表示されるとは限りません。(Microsoft)

Teamsブラウザー通話のポップアウトで何が変わるのか

今回の変更は、単にTeamsを新しいブラウザータブで開くだけの機能ではありません。通話部分だけを、操作しやすい簡易ウィンドウとして切り離す機能です。

操作場面従来のブラウザー版Teamsポップアウト対応後
別のブラウザータブを開く通話画面が背面に隠れやすい別ウィンドウに通話画面を残せる
Teams内で別の情報を確認する通話画面との行き来が必要メイン画面でチャットなどを操作しやすい
Teamsのタブを最小化する通話画面を確認しにくい簡易通話ウィンドウを表示できる
複数ディスプレイを使うTeamsのタブ自体を移動する必要がある通話と作業画面を別ディスプレイに配置しやすい
PWAで通話するPWA内に通話画面が表示される通話だけを別ウィンドウに切り離せる予定

たとえば、利用者から問い合わせを受けながら過去のチャットを検索したり、通話中にチームの投稿や共有ファイルを確認したりする場面で役立ちます。

通話画面を一方のディスプレイに置き、資料やチャットをもう一方のディスプレイで開く運用もしやすくなります。

ピクチャーインピクチャーとは限らない

ロードマップでは「新しいブラウザーウィンドウ」と「簡易通話ウィンドウ」と説明されています。動画だけを小さく表示する一般的なピクチャーインピクチャー機能とは、別の仕組みと考えたほうがよいでしょう。

また、現時点では次の仕様は公表されていません。

  • 常に最前面に表示できるか
  • ウィンドウの初期サイズや表示位置
  • マイク、カメラ、画面共有など、どの操作ボタンが表示されるか
  • 元のTeams画面へ通話を戻せるか
  • ポップアウトを自動化できる設定があるか

「別ウィンドウに残る」という説明だけで、常にほかのアプリより手前に表示される機能だと判断しないようにしてください。

Teamsブラウザー通話を別ウィンドウで表示し続ける方法

2026年9月3日時点では、ポップアウトボタンの名称や配置を含む正式な操作手順は公開されていません。

提供開始後は、次の流れで利用する機能になると考えられます。画面に表示される実際の名称や位置は、提供時のTeams画面で確認してください。

  1. パソコンの対応ブラウザーでTeamsを開きます。
  2. Teamsにサインインし、相手との音声通話またはビデオ通話を開始します。
  3. 通話画面に追加されるポップアウト操作を選択します。
  4. 通話が簡易通話ウィンドウとして別に表示されたことを確認します。
  5. 元のTeamsタブまたはPWAで、チャットやチームなど別の画面を開きます。
  6. 必要に応じて、通話ウィンドウを移動またはサイズ変更します。

ロードマップには、通話を別ウィンドウにした後、元のタブやPWAから離れたり、それらを隠したり最小化したりしても通話ウィンドウを利用できると記載されています。

最初は重要度の低い通話で動作確認する

機能が表示された直後は、社外との重要な会議や長時間の通話でいきなり使わず、社内のテスト通話で確認するのが安全です。

次の点を確認しておくと、実務でのトラブルを減らせます。

確認項目確認する内容
ウィンドウの維持元のTeamsタブを切り替えても通話ウィンドウが残るか
通話操作ミュート、カメラ、通話終了など必要な操作ができるか
音声使用中のヘッドセットやスピーカーが継続して使えるか
映像カメラ映像や参加者映像が正しく表示されるか
画面共有共有開始前後でポップアウトの状態が変わらないか
複数画面別ディスプレイへ移動しても正常に動作するか
PWAブラウザー版とPWAで挙動に違いがないか

画面共有や会議への対応範囲は、ロードマップだけでは明確になっていません。組織で展開する場合は、利用している通話パターンごとに確認してください。

ポップアウト機能が表示されないときの確認事項

2026年10月以降になってもポップアウト操作が表示されない場合、故障ではなく段階的展開や対象範囲が原因の可能性があります。

状況考えられる原因と対応
ポップアウト項目がまったく表示されない自分のテナントやアカウントまで展開されていない可能性があります
同じ組織でも表示される人と表示されない人がいるTargeted Releaseや段階的ロールアウトの違いを確認します
スマートフォンのブラウザーで使っているTeams for Webはモバイルブラウザーをサポートしていません
古いブラウザーを使っているブラウザーを対応バージョンへ更新します
VDI上のブラウザーで使っているTeams for WebはVDI環境で正式にサポートされていません
通話ではなく会議で探しているRoadmap ID 569206は「calls」と記載されており、会議への対応は未公表です
新しいウィンドウが開かないブラウザーのポップアップ設定や組織のブラウザーポリシーを確認します
PWAだけ動作しないPWAを終了して再起動し、ブラウザーとPWAを更新します

特に多いと考えられるのが、段階的展開による表示時期の違いです。新機能のためにTeamsを再インストールする前に、Microsoft 365 Roadmap ID「569206」の開発状況と提供対象を確認してください。

対応ブラウザーとPWAの条件

Teams for Webは、デスクトップパソコン上のMicrosoft Edge、Google Chrome、Firefox、Safariに対応しています。対応範囲は次のとおりです。(Microsoft Learn)

ブラウザー対応バージョン対応OS
Microsoft Edge最新3バージョンWindows、macOS、Linux
Google Chrome最新3バージョンWindows、macOS、Linux
Firefox最新3バージョンWindows、macOS、Linux
Safari最新2バージョンmacOS

ロードマップ上の対象プラットフォームは「Web」ですが、すべてのブラウザーへ同じ日に展開され、まったく同じ動作になるとは限りません。

新機能を確実に受け取るため、EdgeやChromeなどを自動更新できる状態にしておくことをおすすめします。

TeamsのPWAも対象になる予定

ロードマップの説明には、ブラウザータブだけでなく、通話を実行しているPWAを非表示または最小化した場合についても記載されています。そのため、TeamsをPWAとして利用している環境も対象です。

TeamsのPWAは、EdgeまたはChromeからインストールできます。通常のWebサイトと同じブラウザー基盤で動作しながら、タスクバーやDockへの固定、自動起動など、デスクトップアプリに近い使い方ができます。(Microsoft Learn)

デスクトップ版Teamsをインストールできない端末や、Linux環境でTeamsを利用している場合には、PWAとポップアウト機能の組み合わせが有力な選択肢になります。

提供開始前に使える代替方法

ポップアウト機能がまだ表示されない場合は、次の方法で通話画面と作業画面を分けられます。

Teamsデスクトップアプリを利用する

重要な通話や会議で確実に複数ウィンドウを使いたい場合は、Teamsデスクトップアプリが適しています。

デスクトップ版では、会議画面を表示しながら別のアプリやチャットを確認したり、チャット、ノート、Copilotなどの会議コンテンツを別ウィンドウで開いたりできます。(マイクロソフトサポート)

Teams for Webはデスクトップ版に近い機能を備えていますが、会議機能や通話機能には一部制限が残っています。(Microsoft Learn)

Teamsのタブを独立したブラウザーウィンドウへ移す

EdgeやChromeでは、Teamsを開いているタブをドラッグして独立したウィンドウにできます。

通話用のウィンドウを一方に残し、資料や別のWebサービスをもう一方のウィンドウで開けば、ポップアウトに近い配置が可能です。

ただし、これはRoadmap ID「569206」のポップアウト機能とは異なります。通話中のTeamsタブで別ページを開いたり、ウィンドウ自体を閉じたりしないように注意してください。

TeamsをPWAとして通話専用にする

EdgeまたはChromeからTeamsをPWAとしてインストールし、PWAを通話専用画面として利用する方法もあります。

資料やほかのWebサービスは通常のブラウザーで開けば、Teamsの画面をブラウザータブの中から探す必要がありません。PWAはタスクバーやDockにも固定できます。(Microsoft Learn)

管理者が事前に確認しておきたい設定

組織でTeamsブラウザー通話のポップアウトを利用する場合は、機能が展開されてから利用者任せにするのではなく、少人数で先行確認するのが安全です。

Targeted Releaseで先行検証する

ロードマップではTargeted Releaseが対象に含まれています。検証用ユーザーをTargeted Releaseへ設定している組織では、Standard Releaseより早く機能を確認できる可能性があります。

先行検証では、少なくとも次の組み合わせを確認します。

  • EdgeとChrome
  • 通常のブラウザー版とPWA
  • WindowsとmacOS
  • 音声通話とビデオ通話
  • 1対1通話と複数人通話
  • シングルディスプレイとマルチディスプレイ
  • 有線ヘッドセットとBluetoothヘッドセット

PWAに必要な権限を確認する

MicrosoftはTeams PWAを安定して利用するため、管理者向けに次のようなブラウザーポリシーを案内しています。(Microsoft Learn)

ポリシーの目的確認内容
タブのスリープ防止TeamsのURLをスリープ対象から除外する
通知Teamsからの通知を許可する
画面キャプチャ画面共有に必要な権限を許可する
音声キャプチャマイクの利用を許可する
映像キャプチャカメラの利用を許可する
Cookie必要なCookieやサードパーティCookieを許可する

ポップアウト機能専用の管理ポリシーは、2026年9月3日時点では公開されていません。既存のTeams for WebやPWAの権限を正常な状態にしておくことが、事前準備になります。

通話と会議を混同しないように注意

Roadmap ID「569206」の名称は「Pop out calls into a new browser window」です。説明でも「calls」という表現が使われています。

そのため、現時点で対象と確認できるのはTeamsのブラウザー通話です。次の用途については、同時に対応するとは断定できません。

  • Teamsの予定表から参加する会議
  • ウェビナー
  • タウンホール
  • Teams Roomsから参加する会議
  • 共有画面だけのポップアウト
  • ライブキャプションだけのポップアウト

Teamsには、共有コンテンツ、チャット、ノート、字幕などを別ウィンドウにする既存機能もあります。今回の新機能は、それらではなく、ブラウザー通話自体を簡易ウィンドウに切り離す機能です。

Teamsブラウザー通話のポップアウトに関するよくある質問

今すぐポップアウトできますか

2026年9月3日時点では、ロードマップ上の状態が「In development」となっており、一般提供前です。提供予定は2026年10月ですが、段階的に展開されるため、利用できる時期はアカウントやテナントによって異なる可能性があります。

別タブへ切り替えても通話画面は残りますか

ポップアウト後は、通話を開始したTeamsタブやPWAから離れたり、それらを非表示または最小化したりしても、簡易通話ウィンドウを利用できる予定です。

ただし、簡易通話ウィンドウ自体を閉じた場合の動作や、ブラウザーを完全終了した場合の動作は公表されていません。

ポップアウトしたウィンドウは常に最前面になりますか

常に最前面へ固定できるという説明はありません。別ウィンドウとして残ることと、ほかのアプリより常に手前に表示されることは別です。

必要に応じて、WindowsのスナップレイアウトやmacOSのウィンドウ配置機能を併用するとよいでしょう。

TeamsのPWAでも利用できますか

ロードマップの説明にはPWAが明記されているため、対象になる予定です。Teams PWAはEdgeまたはChromeで利用できます。

スマートフォンのブラウザーでも利用できますか

Teams for Webはモバイルブラウザーをサポートしていません。スマートフォンやタブレットでは、Teamsのモバイルアプリを利用してください。(Microsoft Learn)

政府機関向けクラウドも対象ですか

ロードマップ上の対象は「Worldwide(Standard Multi-Tenant)」です。GCC、GCC High、DoDは対象タグに記載されていません。

政府機関向けクラウドでの提供については、別のロードマップ項目や今後の更新を確認する必要があります。

まずはロードマップとブラウザー環境を確認する

Teamsブラウザー通話のポップアウトが提供されると、通話画面を別ウィンドウに残しながら、Teamsのチャット、チーム、ファイルなどを操作できるようになります。

2026年9月3日時点では開発中で、2026年10月からTargeted Releaseを含む段階的な展開が予定されています。ポップアウト操作が見つからない場合は、不具合対応を始める前に、自分の環境まで機能が展開されているか確認してください。

提供開始に備えて、EdgeやChromeなどの対応ブラウザーを更新し、組織ではTargeted Releaseの検証ユーザーを用意しておくとスムーズです。それまでは、Teamsデスクトップアプリ、独立したブラウザーウィンドウ、Teams PWAを使い分けるのが現実的です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

コメント

コメントする

目次