LinkedInの「Connected apps」は、普段使っている対応アプリをLinkedInプロフィールに接続し、実際の利用状況に基づく能力を表示する機能です。2026年6月17日の拡張により、専用セクションが追加され、HubSpotやGamma、JetBrainsなど対応アプリも増えました。
プロフィールに表示されるのは、単なる「利用経験あり」という自己申告ではありません。連携先アプリが生成した具体的な能力説明と、条件を満たした場合の「Top User」表示です。説明文は自分で編集できませんが、利用状況の変化に合わせて自動更新されます。連携は任意で、不要になれば削除できます。(LinkedIn News)
LinkedInのConnected appsとは
LinkedInのConnected appsとは、対応する外部アプリとLinkedInプロフィールをOAuthで接続し、アプリ側が確認した利用実績をプロフィール上で示す仕組みです。
従来のスキル欄では、「HubSpotを使える」「動画編集が得意」といった内容を本人が入力します。Connected appsでは、連携先のサービスが実際の活動を基に「そのツールで何をしているか」を示します。
| 比較項目 | Connected apps | 一般的なスキル・資格欄 |
|---|---|---|
| 内容の作成者 | 連携先アプリ | 主にプロフィール所有者 |
| 根拠 | アプリ上の実際の活動 | 自己申告、資格、他ユーザーの推薦 |
| 表示内容 | 具体的な能力説明 | スキル名や資格名 |
| 更新方法 | 利用状況に応じて自動更新 | 原則として手動更新 |
| LinkedIn上での編集 | できない | 項目によって可能 |
| 非表示・削除 | いつでも可能 | いつでも可能 |
Connected appsは、スキル欄を置き換える機能ではありません。自己紹介やスキル欄で専門領域を説明し、Connected appsでツールの利用実績を補強する使い方が適しています。
2026年6月17日の変更点
今回の更新で重要なのは、対応アプリが増えただけでなく、表示方法が「Connected apps」という専用セクションへ整理されたことです。
初期展開では、パートナーが利用実績を評価して証明書を発行し、プロフィールで共有する方式が案内されていました。新しい仕組みでは、アプリごとの能力説明を専用セクションに表示します。LinkedInのヘルプには、一部の旧Connected apps機能が廃止され、プロフィール上の表示方法が変わる場合があるとも記載されています。(LinkedIn)
主な変更点は次のとおりです。
- プロフィールに「Connected apps」専用セクションを追加
- 実際の活動に基づく能力説明を表示
- 能力の変化に応じて説明文を自動更新
- 利用頻度などの条件を満たすユーザーに「Top User」を表示
- 対応するパートナーアプリを大幅に拡大
LinkedInによると、すでに100万人を超えるメンバーがアプリを接続しています。(LinkedIn News)
プロフィールには何が表示されるのか
Connected appsセクションには、主に次の情報が表示されます。
アプリまたは製品の情報
どのアプリに関する能力なのかが分かる形で、アプリや製品が掲載されます。
単に「マーケティングツールを利用している」と表示するのではなく、HubSpot、Replit、Descriptといった具体的なサービス単位で確認できます。
実際の利用に基づく能力説明
連携先アプリが、ユーザーの活動を基に「Capability statement」と呼ばれる能力説明を生成します。
たとえばHubSpotでは、単なる「HubSpot利用者」ではなく、次のような内容が表示される想定です。
- Marketing Hubでセグメント別のメールキャンペーンを作成・配信している
- マーケティングオートメーションを使って顧客との接点を作っている
文章は連携先アプリから提供されるため、LinkedIn上では書き換えられません。能力や利用方法が変わると、説明も動的に更新されます。LinkedInは、この処理のためにアプリ内の幅広い利用情報へ直接アクセスするわけではないと説明しています。(LinkedIn News)
条件を満たした場合の「Top User」
連携先アプリで特に活動量が多いユーザーには、「Top User」というシグナルが表示される場合があります。
Top Userを付与するのは各パートナーです。具体的な判定基準や必要な利用回数は、共通ルールとして公開されていません。
なお、Top Userはアプリごとの利用状況を示すものであり、LinkedIn上で情報発信する専門家を認定する「Top Voices」とは別の仕組みです。
対応アプリと今後追加されるアプリ
2026年6月17日の公式発表では、次のアプリが掲載されています。
| 対応状況 | アプリ |
|---|---|
| 利用可能 | Air、Base44、beehiiv、Buffer、Captions、Descript、Duolingo、Fiverr、Gamma、HeyGen、HubSpot、JetBrains、Lovable、Magic Patterns、Pictory、Profound、Relay.app、Replit、Wispr Flow |
| 近日対応予定 | Adobe Express、Adobe Firefly、Fullcast、GitHub、Gong、OpusClip、Riverside、Sprinklr、Webflow、Zapier |
近日対応予定のアプリについて、個別の提供開始日は発表されていません。LinkedIn上に名前が掲載されていても、アプリ側の機能公開やアカウント条件によって、すぐには接続できない場合があります。
誰に影響するのか
LinkedInの一般ユーザー
対象アプリを仕事や学習で継続利用している人は、プロフィールの説得力を補強できます。特に効果を期待しやすいのは、次のような人です。
- 転職活動中で、実務ツールの利用経験を示したい人
- AIツールや開発ツールを使って成果物を作っている人
- マーケティング、動画制作、デザイン、開発などに携わる人
- フリーランスとして利用ツールや対応範囲を伝えたい人
ただし、接続しただけで高いスキルが証明されるわけではありません。能力説明の内容が希望する仕事と関係しているかを確認し、職歴や制作実績と組み合わせて見せることが重要です。
採用担当者やリクルーター
候補者がツール名を自己申告しているだけなのか、パートナーによって利用実績が確認されているのかを見分けやすくなります。
一方で、Connected appsだけで能力を判断するのは適切ではありません。アプリが評価する活動と、企業が必要とする成果が一致するとは限らないためです。
たとえば「動画生成ツールを頻繁に使っている」という事実だけでは、企画力、編集品質、著作権への理解まで判断できません。職歴、ポートフォリオ、面接内容と併せて確認する必要があります。
企業のIT・セキュリティ管理者
Connected appsは個人プロフィール向けの機能であり、利用者本人がOAuth接続を承認します。現在の公式案内では、企業管理者が社員のプロフィールへ一括追加する機能や、LinkedIn側で一括管理する機能は示されていません。
業務用アカウントとの接続を認める場合は、次の点を社内で整理しておくと安全です。
- 個人のLinkedInプロフィールと業務用SaaSを接続してよいか
- 共有アカウントや管理者アカウントの接続を禁止するか
- 退職・異動時にOAuth連携を解除する手順
- 利用ツールを社外へ公開してよいか
- 個人アカウントと会社契約アカウントをどう区別するか
Connected appsをプロフィールに追加する手順
連携には、対象となる第三者サービスの有効なアカウントが必要です。
- LinkedInプロフィールを開く
- 「Add section」から「Connected apps」を選ぶ
- 対応パートナーを確認する
- 対象アプリへ移動してサインインする
- OAuthの同意画面で権限を確認する
- LinkedInとの接続を承認する
- 認証完了後、プロフィールのConnected appsセクションを確認する
対象アプリ側から接続手続きを始めることもできます。認証が完了すると、アプリまたは製品はConnected appsセクションへ自動追加されます。(LinkedIn)
接続後は、自分のプロフィールを第三者の視点で確認してください。能力説明が現在の仕事や専門性を適切に表していない場合は、無理に掲載しないほうがよいでしょう。
表示内容の更新・削除・連携解除
能力説明を更新する方法
能力説明は、連携先アプリが実際の活動を基に更新します。LinkedIn上で文章を直接修正したり、任意の説明へ差し替えたりすることはできません。
内容に誤りがある場合は、次の順に確認します。
- 正しい連携先アカウントを使用しているか確認する
- 個人用と会社用のアカウントを取り違えていないか確認する
- 連携先アプリのプロフィールや利用状況を確認する
- 必要に応じてアプリ側のサポートへ問い合わせる
- 解決するまでLinkedInプロフィールから削除する
プロフィールから削除する方法
- LinkedInプロフィールを開く
- Connected appsセクションまで移動する
- 削除するアプリを選ぶ
- 「Delete」またはゴミ箱アイコンを選ぶ
- 削除を確定する
アプリはいつでもプロフィールから削除できます。(LinkedIn)
OAuth連携自体も解除する方法
プロフィールからの削除と、第三者アプリに与えた権限の解除が同じ処理になるかは、現在のConnected appsヘルプでは明確に説明されていません。完全に接続を止めたい場合は、プロフィール上の削除に加えて、LinkedInの許可済みサービスも確認するのが安全です。
LinkedInでは、次の経路から第三者サービスへのアクセスを解除できます。
Settings & Privacy → Data privacy → Other applications → Permitted Services → Remove
アクセスを解除すると、そのサービスは以後LinkedInデータへアクセスできなくなります。ただし、解除前に第三者サービスが受け取ったデータは、サービス側で保持される可能性があります。(LinkedIn)
移行・料金・期限で確認すべきこと
| 確認項目 | 2026年6月時点で分かっていること | 取るべき対応 |
|---|---|---|
| 旧機能からの移行 | 一部の旧機能や表示方法が廃止予定。詳細な移行手順は未公表 | Connected appsと「Licenses & certifications」の両方を確認する |
| 追加料金 | LinkedIn側の追加料金やPremium限定との記載はない | 連携先アプリの料金・対象プランを確認する |
| 利用条件 | 連携先サービスの有効なアカウントが必要 | 接続前に契約中のプランで対応しているか確認する |
| 対応期限 | 必須対応の締切は発表されていない | 慌てて接続せず、表示内容と権限を確認する |
| 近日対応アプリ | 対応予定のサービス名は公開済み | 各アプリの正式な提供開始を待つ |
現時点の公式発表とヘルプには、ユーザーが期限までに手動移行しなければデータが消えるという案内はありません。一方で、旧方式の証明書や認証済みスキルを利用していた人は、表示位置や内容が変わっていないか確認しておく必要があります。(LinkedIn)
接続前に確認したい注意点
OAuthの権限を読まずに許可しない
接続画面では、LinkedInと第三者サービスの間で扱われる情報や権限を確認してください。不要な権限が含まれている場合は、接続を見送る判断も必要です。
LinkedInはConnected appsについて、LinkedIn自身がアプリ内の幅広い利用情報へアクセスせず、パートナーから提供された能力説明を表示するとしています。ただし、パートナーが能力を判定するために利用するデータの範囲は、各サービスの規約やプライバシーポリシーで確認する必要があります。(LinkedIn News)
業務で使うツールを公開してよいか確認する
Connected appsでは作業ファイルや詳細ログではなく、能力を要約した文章が表示されます。それでも、利用しているSaaSや業務環境の一部が外部へ分かる可能性があります。
顧客との契約、秘密保持契約、会社のセキュリティポリシーに抵触しないかを確認してください。特に、限定公開中のサービスや機密プロジェクトで使っているツールは慎重に扱う必要があります。
プロフィールの公開範囲を確認する
LinkedInプロフィールは、通常、サインインしているLinkedInメンバーから閲覧できます。公開設定によっては、検索エンジンやLinkedInにサインインしていない利用者にもプロフィールの一部が表示されます。(LinkedIn)
Connected apps専用の細かな公開範囲設定は、現在の公式ヘルプでは案内されていません。接続後は「Public profile & URL」の設定と、公開プロフィールのプレビューを確認してください。公開設定の変更が検索エンジンへ反映されるまで、数週間から数か月かかる場合があります。(LinkedIn)
Connected appsに関するよくある疑問
アプリは勝手にプロフィールへ追加される?
勝手には追加されません。対象アプリへのサインインとOAuthによる接続承認が必要です。
表示文を日本語に書き換えられる?
LinkedIn上では編集できません。表示言語や文章の生成方法は、連携先アプリの実装に左右されます。
Connected appsを使うにはLinkedIn Premiumが必要?
現在の公式ヘルプには、Premium限定機能との記載はありません。ただし、連携先アプリの有料プランや特定の利用条件が必要になる可能性はあります。
Top Userを自分で申請できる?
現在の案内では申請方法は示されていません。Top Userは、各パートナーが利用状況に基づいて付与するシグナルです。
すべてのアプリを接続したほうがよい?
数を増やすことより、希望する仕事や専門分野との関連性を優先してください。採用担当者に伝えたい能力と関係の薄いアプリを並べると、プロフィールの焦点がぼやけます。
まずはLinkedInプロフィールの「Add section」からConnected appsを開き、自分が使っているサービスが対応しているか確認しましょう。対応している場合も、すぐに許可するのではなく、OAuth権限、表示される能力説明、プロフィールの公開範囲を確認してから接続することが重要です。
企業の管理者は、社員へ利用を勧める前に、業務アカウントとの接続可否や退職時の解除手順を決めておくと安全です。

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