LoGoフォームで添付容量上限を案内するときは、「100MBまで」とだけ書かないのが正解です。自治体のLoGoフォーム案内では、1ファイルの上限と申請全体の上限が別々に示される例が多く、さらにPDFのみのフォーム、画像のみの項目、Excelも受け付けるフォームなど、添付できる形式も一定ではありません。一時保存の挙動や、容量超過時の代替提出ルートまで含めて案内しないと、送信直前の離脱や問い合わせが増えやすくなります。 (文京区公式サイト)
この記事では、LoGoフォームで添付容量上限を案内するときの文面設計を、実際の自治体運用で見られる仕様差を踏まえて整理します。すぐ使える例文だけでなく、どこまで書くべきか、どの運用に向くか、何を省くと危ないかまで分かる構成にしています。
先に結論:一番失敗しにくい案内文の型
最小でも、案内文には次の4点をまとめて入れるのが基本です。
- 添付できる形式
- 1ファイルあたりの上限
- 申請全体の上限
- 容量超過時の対応
住民向け申請でよく使いやすい完成形は、たとえば次のような形です。これは、PDFや画像を受け付け、1ファイル10MB・申請全体100MB前後、HEIC画像やパスワード付きPDFへの注意、容量超過時の別対応が必要なケースに向いています。 (板橋区公式ホームページ)
添付できるファイルは PDF、JPG、PNG です。
1ファイル10MBまで、申請全体で100MBまで添付できます。
iPhoneで撮影したHEIC画像、パスワード付きPDFは添付できません。
容量を超える場合は、PDFを1つにまとめるか、案内された追加提出方法をご利用ください。
この形が機能する理由は、回答者が最初に迷いやすいポイントを、送信前ではなく添付前にまとめて潰せるからです。特にLoGoフォームでは、ログイン有無で一時保存の扱いが変わり、クラウド上のファイルを直接添付したことで失敗するケースも公式FAQで案内されています。長文にしすぎる必要はありませんが、数値だけを書くより、失敗条件まで一歩踏み込んだほうが実務では安定します。 (無料から試せるカスタマーサポートツール|Tayori(タヨリ))
LoGoフォームで見落としやすい仕様差
1ファイル上限と申請全体上限は別物
LoGoフォームの案内で一番多い失敗は、申請全体の上限だけを書いてしまうことです。文京区、練馬区、板橋区、東京都のLoGoフォーム入力マニュアルでは、1ファイル10MBと、申請全体で100MB前後という二段階で案内されています。一方で、港区のように「合計30MB以下ならフォーム内アップロード、超える場合は別途ファイル転送」といった運用もあります。つまり、「LoGoフォームだから100MB」と決め打ちして書くのは危険です。 (文京区公式サイト)
ここで大事なのは、数値より先に単位を明記することです。
NG例
添付は100MBまでです。
OK例
1ファイル10MBまで、申請全体で100MBまで添付できます。
また、自治体資料には「100MBまで」と書く例と「約100MB」と書く例が混在しています。境界値での誤解を避けたいなら、実フォームの挙動を確認したうえで「100MBまで」か「約100MB」を選ぶのが安全です。数値に揺れがあるときは、文面も機械的にコピペしないほうが事故が減ります。 (文京区公式サイト)
添付できる形式と件数はフォームごとに違う
形式も件数も、LoGoフォーム全体で一律ではありません。江戸川区のようにPDFのみのフォームがありますし、府中市のようにカメラマークがある項目は画像のみという運用もあります。練馬区では xlsx、docx、PDF、jpg、png、jpeg を受け付けていますが、HEICは不可です。世田谷区では doc、docx、xls、xlsx、pdf、zip まで受け付ける例があります。件数も、文京区では特定書類が各5つまで、練馬区では20ファイルまでというように差があります。 (江戸川区公式サイト)
この差がある以上、フォーム冒頭にだけ「必要書類を添付してください」と書くのは不十分です。各アップロード項目の直下に、その項目専用の形式と上限を書くのが分かりやすい設計です。特に、地図だけ画像限定、証明書だけPDF限定のようなフォームでは、この書き分けがそのまま問い合わせ削減につながります。 (江戸川区公式サイト)
一時保存と再開の挙動も、文面で補足したほうがいい
LoGoフォーム公式FAQでは、ログインせずに回答した場合、一時保存はLoGoフォームの仕様ではなくブラウザのキャッシュに依存し、ファイル添付を含む申請では画像やファイルが一時保存されず、再開時に再アップロードが必要になる場合があると案内されています。ログインして回答した場合は30日間保存され、一定容量以下であれば画像やファイルの一時保存も可能です。 (無料から試せるカスタマーサポートツール|Tayori(タヨリ))
さらに、時間制限の案内も自治体資料で差があります。文京区では24時間でタイムアウト、板橋区では60分でタイムアウトと案内されています。現行の自フォームで実際にどう動くかを確認せず、「24時間保存されます」と断定するのは避けたほうが安全です。時間制限まで書くなら、必ずテストしてから載せてください。 (文京区公式サイト)
送信エラーは容量超過だけが原因ではない
LoGoフォーム公式FAQでは、回答送信時のエラー原因として、Googleドライブなどクラウド上のファイルを直接添付している、添付後にファイルを削除・移動した、通信環境の不調やメモリ不足、ファイル内容がセキュリティでブロックされる可能性が案内されています。対処として、端末ローカルに保存してから再添付、安定した通信環境での再送、PDFの作り直しなどが示されています。 (無料から試せるカスタマーサポートツール|Tayori(タヨリ))
そのため、添付容量上限の文面でも、必要に応じて次の一文を入れる価値があります。
Google Drive等のクラウド上のファイルは、端末に保存してから添付してください。
容量案内だけでは防げない失敗を、短い補足でかなり減らせるからです。
文面は3か所に分けて設計すると読みやすい
添付容量上限の案内は、1か所に全部詰め込むより、次の3か所に分けると伝わりやすくなります。
| 配置場所 | 書く内容 | 目的 |
|---|---|---|
| フォーム冒頭 | 申請全体の上限、事前準備、代替提出の有無 | 回答前に全体像を知らせる |
| 各添付項目の直下 | 形式、1ファイル上限、その項目だけの注意 | 添付時の迷いを防ぐ |
| 送信前の注意書き・FAQ | HEIC、パスワード付きPDF、クラウド直添付、一時保存 | 送信失敗や再提出を減らす |
実務では、冒頭は短く、項目直下は具体的に、補足はFAQ側へ逃がすのが読みやすい構成です。最初から長い注意書きを見せると読まれませんが、必要な場所に必要な情報だけを置くと、回答者の離脱が減ります。
そのまま使える文面テンプレート
最小構成のテンプレート
フォーム冒頭、または添付項目の説明文に入れやすい最短版です。
添付できるファイルは[PDF/JPG/PNG]です。
1ファイル[10MB]まで、申請全体で[100MB]まで添付できます。
容量を超える場合は、[PDF結合/画像圧縮/追加提出方法]をご利用ください。
住民向けで使いやすい標準テンプレート
画像提出が多く、スマホ利用を想定するフォーム向けです。
添付できるファイルは[PDF/JPG/PNG]です。
1ファイル[10MB]まで、申請全体で[100MB]まで添付できます。
iPhoneで撮影した[HEIC]画像は利用できない場合があります。
容量を超える場合は、1つのPDFにまとめるか、画像を圧縮してから添付してください。
事業者向け・補助金申請向けテンプレート
書類が多く、差し戻しコストが高いフォーム向けです。
添付できるファイルは[PDF/Excel/Word/ZIP]です。
1ファイル[10MB]まで、申請全体で[100MB]まで添付できます。
パスワード付きファイルは受け付けできません。
複数書類を1項目で提出する場合は、[PDFに結合/ZIPに圧縮]して添付してください。
容量を超える場合は、[追加提出フォーム/ファイル転送サービス]をご利用ください。
代替提出ルートありのテンプレート
30MB超や大量書類で別送が前提の運用に向きます。
提出書類が[30MB]を超える場合は、本フォーム送信後、[ファイル転送サービス/追加提出フォーム/窓口]からご提出ください。
フォーム送信だけでは提出完了になりません。案内に従って追加提出をお願いします。
実際の自治体運用でも、複数書類を1つのPDFやZIPにまとめる、追加提出フォームを用意する、30MB超は別途ファイル転送サービスで送る、窓口へ切り替えるといった対応が使われています。テンプレートは便利ですが、自フォームの実運用に合っていることが最優先です。 (文京区公式サイト)
よくある失敗文面と直し方
「添付は100MBまでです」で終えてしまう
これだと、20MBのPDF1つが添付できない理由が伝わりません。1ファイル上限と全体上限が別なら、両方書く必要があります。 (文京区公式サイト)
「書類はzipでまとめてください」と決め打ちする
ZIPが使えるフォームもありますが、PDFのみ、画像のみの項目もあります。ZIP前提の文面は、フォーム設定とズレると逆に混乱を招きます。PDF限定なら「1つのPDFにまとめてください」と書くべきです。 (江戸川区公式サイト)
「一時保存できます」とだけ書く
ログインなしではブラウザ依存で、添付ファイルが保存されない場合があります。一時保存を案内するなら、「再開時に添付ファイルの再アップロードが必要になる場合があります」まで書いたほうが親切です。 (無料から試せるカスタマーサポートツール|Tayori(タヨリ))
容量だけ書いて、HEICやパスワード付きPDFに触れない
iPhone画像のHEICや、パスワード付きPDFが原因で添付できない例は実際に案内されています。画像提出や証明書提出が多いフォームでは、短くてもよいので注意書きを入れておく価値があります。 (板橋区公式ホームページ)
代替策は「フォームに合うもの」を選ぶ
容量超過時の逃がし方は、だいたい次の4つに整理できます。
| 代替策 | 向く運用 | 文面のポイント |
|---|---|---|
| PDF結合 | PDF提出が前提、審査側が通しで見たい | 「複数書類は1つのPDFにまとめてください」 |
| ZIP圧縮 | ZIPが許可され、複数形式の書類が混在する | 「ZIP形式で1つにまとめて添付してください」 |
| 追加提出フォーム | 本申請後に不足資料を追送する運用 | 「本申請後、追加提出フォームから提出してください」 |
| ファイル転送サービス・窓口提出 | 図面、写真大量、総量が大きい | 「本フォーム送信後、別ルートで提出してください」 |
判断基準はシンプルです。審査側が開きやすい形式か、回答者が迷わないか、紐付けミスが起きにくいかの3点で選びます。住民向けならPDF結合や画像圧縮のほうが分かりやすく、図面や補助金のようにデータが重い申請では、最初から別送ルートを設けたほうが現実的です。実際に、追加提出フォーム、ファイル転送サービス、窓口提出への切り替えを案内している例があります。 (文京区公式サイト)
公開前にやっておきたいテスト
文面は、文章だけで完成しません。公開前に次の5つだけ確認すると精度が上がります。
- 上限直下のファイルで送信できるか
- 1ファイル上限超過で、想定通りエラーになるか
- 合計容量超過で、想定通り代替案内へ誘導できるか
- HEIC画像やパスワード付きPDFを添付したときの挙動が文面と一致しているか
- 一時保存後の再開で、添付ファイルが残るか、再添付が必要か
特に、文面に書いたことと実挙動が一致しているかは必ず見てください。LoGoフォームの案内は自治体資料でも差があるため、テストせずに過去文面を流用すると、細かい不一致が起きやすいからです。 (文京区公式サイト)
迷ったら、まずこの順番で整える
LoGoフォームで添付容量上限を案内するときは、数字を書くことよりも、誤解されない順番で書くことが大切です。まずは「形式」「1ファイル上限」「申請全体上限」を確定し、その次に「HEIC・パスワード・クラウド直添付・一時保存」のうち、自フォームで本当に必要な注意だけを足してください。
すぐ着手するなら、今使っているフォームで実際に3パターンだけ試してください。通常容量、1ファイル超過、合計超過の3つです。挙動が確認できたら、この記事のテンプレートに数値と代替手段を埋めて、フォーム冒頭・添付欄直下・送信前注意の3か所に分けて配置すれば、公開品質の案内文になります。

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