KB5120249がWindows Updateに表示されない場合、最初に確認すべきなのは、更新対象のWindows 10かどうかと、最新のサービス スタック更新プログラム(SSU)が適用されているかの2点です。
Microsoftは、最新のSSUをインストールしていない端末では、SSUが導入されるまでWindows Updateに更新プログラムが提示されない可能性があると案内しています。まず保留中の更新をすべて適用して再起動し、その後にWindows Updateを再スキャンしてください。 (マイクロソフトサポート)
ただし、Windows 10 22H2の通常版ではESUへの登録が必要です。また、Windows 10 21H2でKB5120249の対象となるのは、主にEnterprise LTSC 2021とIoT Enterprise LTSC 2021です。対象外の端末では、SSUを更新してもKB5120249は表示されません。
KB5120249がWindows Updateに出ないときはSSUを確認
KB5120249は、2026年8月11日に公開されたWindows 10向けの累積的なセキュリティ更新プログラムです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 更新プログラム | KB5120249 |
| 公開日 | 2026年8月11日 |
| Windows 10 22H2適用後 | OSビルド19045.7663 |
| Windows 10 21H2適用後 | OSビルド19044.7663 |
| 主な対象 | Windows 10 ESU、Enterprise LTSC 2021、IoT Enterprise LTSC 2021 |
| 含まれるSSU | KB5104021、バージョン19041.7546 |
| 配信方法 | Windows Update、Windows Update for Business、Microsoft Update Catalog、WSUS |
MicrosoftはKB5120249の前提条件として、最新のSSUが必要であることを明記しています。KB5120249にはSSUのKB5104021が組み込まれていますが、端末側のサービス スタックが古すぎる場合、更新プログラムそのものがWindows Updateの検索結果に出てこないことがあります。 (マイクロソフトサポート)
まず「対象外」「導入済み」を切り分ける
KB5120249が表示されないからといって、必ずしもWindows Updateに障害が発生しているとは限りません。
次のような場合は、更新プログラムが表示されないのが正常です。
| 端末の状態 | KB5120249が表示される可能性 |
|---|---|
| Windows 10 22H2でESU登録済み | 対象 |
| Windows 10 22H2でESU未登録 | 原則として対象外 |
| Windows 10 Enterprise LTSC 2021 | 対象 |
| Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021 | 対象 |
| 通常版のWindows 10 21H2 | 対象外 |
| OSビルド19045.7663/19044.7663以降 | 導入済み、または後続更新に含まれている可能性 |
| Windows 11 | 対象外 |
Windows 10 22H2の通常サポートは2025年10月14日に終了しているため、それ以降もセキュリティ更新を受け取るにはESUへの登録が必要です。一方、LTSCは通常版とは別のライフサイクルで提供されており、Windows 10 ESUプログラムへの登録を前提としていません。 (マイクロソフトサポート)
Windowsのバージョンとビルドを確認する
Windowsキー + Rを押して、次のコマンドを実行します。
winver
表示された画面で、バージョンとOSビルドを確認してください。
- Windows 10 22H2:ビルド19045
- Windows 10 21H2:ビルド19044
- KB5120249適用後:19045.7663または19044.7663
PowerShellで詳しく確認する場合は、次のコマンドを実行します。
$os = Get-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion'
[pscustomobject]@{
ProductName = $os.ProductName
EditionID = $os.EditionID
DisplayVersion = $os.DisplayVersion
Build = "$($os.CurrentBuild).$($os.UBR)"
}
ビルド番号が19045.7663または19044.7663以上であれば、KB5120249がすでに適用されているか、同じ修正を含む後続の累積更新プログラムがインストールされています。累積更新プログラムは過去の修正を含むため、この場合はKB5120249が個別に表示されなくても問題ありません。 (マイクロソフトサポート)
KB5120249を表示させる基本手順
保留中の更新プログラムを先に適用する
最初に、Windows Updateに表示されているほかの更新プログラムをすべて適用します。
- 「スタート」を開く
- 「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」を選択する
- 「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」を選択する
- 表示された更新をすべてインストールする
- PCを再起動する
- 再起動後にもう一度「更新プログラムのチェック」を実行する
「再起動が必要です」と表示されている状態では、後続の更新が検索結果に出ないことがあります。再起動後、更新プログラムがなくなるまで検索を繰り返してください。
SSUの適用状態を確認する
KB5120249で使用されるSSUは、KB5104021、バージョン19041.7546です。
管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行すると、インストールされているサービス スタックのパッケージを確認できます。
dism /online /get-packages /format:table | findstr /i "ServicingStack"
出力されたパッケージ名に、現在適用されているサービス スタックのバージョンが含まれます。
なお、Windows 10では2021年以降、SSUは原則として累積更新プログラムに統合されています。そのため、通常のオンライン端末ではKB5104021の個別パッケージを探すのではなく、Windows Updateに表示されている前提更新や直近の累積更新プログラムを先に適用するのが基本です。 (Microsoft Learn)
2026年7月の累積更新プログラムKB5099539にも、同じKB5104021、バージョン19041.7546のSSUが含まれています。KB5099539を導入済みであれば、少なくともKB5120249で案内されているSSUは適用されている可能性が高いと判断できます。 (マイクロソフトサポート)
再起動してWindows Updateを再スキャンする
SSUまたは直近の累積更新プログラムをインストールした後は、必ずPCを再起動します。
再起動せずに検索を繰り返しても、Windows Updateの判定情報が更新されず、KB5120249が表示されないことがあります。
再起動後、次の場所から再検索してください。
設定
→ 更新とセキュリティ
→ Windows Update
→ 更新プログラムのチェック
Windows 10 ESUの状態を確認する
Windows 10 22H2を利用している場合は、SSUだけでなくESUの登録状態も重要です。
通常サポート終了後のWindows 10 22H2では、ESUが有効になっていない端末にKB5120249は提供されません。
組織向けESUの主な前提条件
Microsoftが案内している商用環境向けESUの主な前提条件は次のとおりです。
| 確認項目 | 条件 |
|---|---|
| Windowsバージョン | Windows 10 22H2 |
| 前提となる累積更新 | KB5066791またはそれ以降 |
| ESU準備パッケージ | KB5072653 |
| インストール順序 | KB5066791以降を導入してからKB5072653 |
| ライセンス | ESUライセンスの有効化が必要 |
KB5072653は、KB5066791またはそれ以降の更新プログラムがインストールされた端末に対して提供されます。準備パッケージが入っていても、ESUライセンスが有効化されていなければ、ESU向け月例更新を受信できません。 (Microsoft Learn)
個人向けESUを使用している場合は、「設定」内のWindows Update画面でESUへの登録状態を確認してください。
LTSCではESU登録を確認しない
Windows 10 Enterprise LTSC 2021とWindows 10 IoT Enterprise LTSC 2021には、それぞれ独自のサポート期間があります。
そのため、LTSC端末でKB5120249が出ないときに、通常版Windows 10向けのESU登録作業を行う必要はありません。LTSCの場合は、エディション、SSU、WSUSの製品分類、更新ポリシーを確認します。 (Microsoft Learn)
症状から原因を判断する
| 症状 | 確認すべき項目 |
|---|---|
| KB5120249だけが表示されない | 対象OS、ESU、導入済みビルド、SSU |
| ほかの更新も一切表示されない | Windows Updateサービス、ネットワーク、更新ポリシー |
| KB5120249が表示された後に消えた | 再起動待ち、導入済み、後続更新への置き換え |
| ダウンロード後に失敗する | コンポーネントストア、空き容量、前提更新 |
| WSUS端末だけ表示されない | 製品、分類、同期、承認 |
| Microsoft Update Catalog版も導入できない | アーキテクチャ、エディション、古いSSU、適用条件 |
「表示されない」と「インストールに失敗する」は原因が異なります。
表示されない場合は、最初に適用対象とSSUを確認します。エラーコードが出ている場合は、Windows Updateコンポーネントやシステムファイルの修復へ進みます。
WSUSでKB5120249が表示されない場合
WSUS環境では、製品と分類の設定が一致していないとKB5120249が同期されません。
Microsoftが指定している設定は次のとおりです。
| Windowsの種類 | WSUSの製品 | 分類 |
|---|---|---|
| Windows 10 22H2 | Windows 10, version 1903 and later | Security Updates |
| Windows 10 21H2 LTSC | Windows 10 LTSB | Security Updates |
特に21H2 LTSCを管理している場合、「Windows 10, version 1903 and later」だけを選択していても、21H2 LTSC用の更新が取得できないことがあります。「Windows 10 LTSB」が選択されているか確認してください。 (マイクロソフトサポート)
設定変更後は、次の順序で処理します。
- WSUSで製品と分類を修正する
- 手動同期を実行する
- KB5120249が同期されたことを確認する
- 対象コンピューターグループに承認する
- クライアント側でWindows Updateの再検出を行う
- 再起動後に適用結果を確認する
更新の一時停止や品質更新プログラムの延期ポリシーが設定されている場合も、配信時期が遅れることがあります。
Microsoft Update Catalogから手動インストールする方法
SSU、ESU、適用対象を確認してもWindows Updateに出ない場合は、Microsoft Update Catalogから手動でインストールできます。
カタログには、x64、x86、ARM64向けのパッケージが登録されています。一般的なIntelまたはAMD搭載PCでは、通常はx64版を選択します。 (Microsoft Update Catalog)
選ぶべきパッケージ
Windows 10 22H2の一般的な64ビットPCでは、次の名前のパッケージを選択します。
2026-08 Cumulative Update for Windows 10 Version 22H2
for x64-based Systems (KB5120249)
Windows 10 Enterprise LTSC 2021の64ビット端末では、次のパッケージです。
2026-08 Cumulative Update for Windows 10 Version 21H2
for x64-based Systems (KB5120249)
Dynamic Cumulative Updateを選ばない
Microsoft Update Catalogには、名前に「Dynamic Cumulative Update」と付いた項目もあります。
Dynamic Updateは、Windowsのインストールメディアや既存イメージを更新するためのパッケージです。通常稼働中のPCへ月例更新を手動適用する場合は、「Dynamic」が付いていない通常の「Cumulative Update」を選択してください。 (Microsoft Learn)
古い端末では特別なSSUが必要
Microsoftは、手動展開や古いイメージについて、次の前提条件を示しています。
| 利用方法 | 条件 | 先に必要なSSU |
|---|---|---|
| WSUSまたはUpdate Catalog | KB5003173以降のLCUがない | KB5005260 |
| オフラインOSイメージ | KB5028244以降のLCUがない | KB5031539 |
これらは、非常に古い更新状態の端末やオフラインイメージ向けの条件です。
毎月の累積更新を継続的に導入している通常のPCに対して、KB5005260やKB5031539を無条件でインストールする必要はありません。まず現在のビルドと更新履歴を確認し、条件に該当するときだけ適用してください。 (マイクロソフトサポート)
Windows Update自体を修復する
対象OS、ESU、SSUに問題がないにもかかわらずKB5120249が表示されない場合は、Windows Updateコンポーネントを修復します。
Windows Updateトラブルシューティングを実行する
Windows 10では、次の場所から実行できます。
設定
→ 更新とセキュリティ
→ トラブルシューティング
→ その他のトラブルシューティング ツール
→ Windows Update
画面構成によっては、Get HelpアプリからWindows Updateの診断が起動します。診断完了後、PCを再起動して再検索してください。 (マイクロソフトサポート)
DISMとSFCでシステムファイルを修復する
管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを順番に実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
完了後、次を実行します。
sfc /scannow
両方が完了したらPCを再起動し、Windows Updateを再実行します。
DISMはWindowsのコンポーネントストアを修復し、SFCは破損または欠落しているシステムファイルを確認します。Microsoftも、Windows Updateの破損やインストール障害への対処として、この順序での実行を案内しています。 (Microsoft Learn)
Windows Updateのキャッシュを再作成する
トラブルシューティングとDISMでも改善しない場合は、Windows Updateのキャッシュを再作成します。
管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
net stop wuauserv
net stop bits
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
net start bits
net start wuauserv
その後、PCを再起動して更新プログラムを再検索します。
SoftwareDistribution.oldがすでに存在していて名前変更に失敗する場合は、既存のフォルダー名を変更するか削除してから再実行してください。
手動インストール前にBitLocker回復キーを確認する
KB5120249には、特定のBitLockerグループポリシー構成を使用している端末で、初回再起動時にBitLocker回復キーの入力を求められる既知の問題があります。
対象となるのは、PCR7を明示的に含めた推奨されないBitLockerポリシーを使用している一部の管理端末です。一般的な個人用PCで発生する可能性は低いものの、企業や組織で展開する場合は、更新前に回復キーを確認しておくと安全です。 (マイクロソフトサポート)
KB5120249が表示されないときの確認順
KB5120249がWindows Updateに表示されないときは、次の順番で確認すると原因を効率よく切り分けられます。
winverでWindows 10 21H2または22H2か確認する- 22H2ならESU登録済みか確認する
- 21H2ならEnterprise LTSC 2021系か確認する
- OSビルド19045.7663/19044.7663以上ではないか確認する
- 保留中の更新をすべて適用する
- 再起動してWindows Updateを再スキャンする
- SSUの状態を確認する
- WSUS利用時は製品・分類・承認状態を確認する
- 必要に応じてUpdate Catalogから通常の累積更新を導入する
- 最後にトラブルシューティング、DISM、SFCを実行する
最も重要なのは、いきなりKB5120249を強制インストールしないことです。まず対象OSとESUの状態を確認し、次にSSUまたは直近の累積更新を適用してから、Windows Updateを再スキャンしてください。

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