TPM 1.2のHP Pavilion 16をWindows 11に戻す完全ガイド|リカバリとクリーンインストール手順

HP Pavilion Laptop 16 に最初から Windows 11 が入っていたのに、Windows 10 にダウングレードしたあと、再び Windows 11 に戻そうとすると「TPM 2.0 が必要です」「この PC は要件を満たしていません」と表示されて先に進めない――。この記事では、TPM 1.2 しか認識されない状況から、安全かつ現実的に Windows 11 へ戻すための具体的な手順を、バックアップからクリーンインストールまで順を追って解説します。

目次

TPM 1.2 しかない HP Pavilion Laptop 16 を Windows 11 に戻したいときの全体像

まずは、今回の状況を整理しておきます。

  • 購入時は HP Pavilion Laptop 16 に Windows 11 がプリインストール されていた。
  • 手元にあった USB 版 Windows 10 Home のプロダクトキー を使って、Windows 10 にダウングレードした。
  • あらためて Windows 11 に戻そうとすると、TPM が 1.2 としてしか認識されず、
    「この PC は Windows 11 のシステム要件を満たしていません(TPM 2.0 必須)」と表示される。
  • HP のリカバリ領域や、購入時の Windows 11 バックアップがどこにあるか分からない。

この状態から取れる選択肢は、大きく次のいずれかです。

TPM の状態現実的なルート特徴
BIOS で TPM 2.0 を有効化できる正規要件を満たしたうえでアップグレード最も安全でおすすめ。Windows Update やインストールアシスタントが利用可能。
BIOS 更新で TPM 2.0 が有効になるBIOS アップデート → TPM 2.0 有効化 → アップグレード少し上級者向け。作業を誤ると起動しなくなるリスクがあるためバックアップ必須。
物理的に TPM 1.2 までしか搭載されていないレジストリで TPM チェックを無効化して Windows 11 をクリーンインストール自己責任。将来の大型アップデートでサポート対象外になる可能性がある。
リカバリ領域に Windows 11 イメージが残っているHP の F11 リカバリや「この PC を初期状態に戻す」で工場出荷状態へクリーンインストールより簡単な場合もあるが、現在の環境がすべて消える。

どのルートを選ぶにしても、最初に必ず実施してほしいのが「データのバックアップ」です。ここから順番に見ていきます。

作業前に必ず行うバックアップ

なぜバックアップが必須なのか

TPM 設定の変更や Windows のクリーンインストール、工場出荷状態へのリカバリは、失敗したり途中で電源が落ちたりすると Windows が起動しなくなる 可能性があります。また、システムを初期化すると、C ドライブ上のデータは基本的にすべて削除されます。

そのため、作業前に次のようなデータを、必ず別の場所へ退避しておきましょう。Microsoft 365(旧 Office 365)がインストールされていても、基本的な考え方は同じです。

バックアップすべきデータの例

データの種類主な保存場所補足
ドキュメント類C:\Users\[ユーザー名]\DocumentsWord、Excel、PDF、テキストファイルなど。
デスクトップ上のファイルC:\Users\[ユーザー名]\Desktopデスクトップに置きっぱなしのファイルは忘れやすいので要注意。
写真・動画C:\Users\[ユーザー名]\Pictures / Videosスマホからコピーした写真・動画、スクリーンショットなど。
ダウンロードファイルC:\Users\[ユーザー名]\Downloadsインストーラーや重要な Zip ファイルが紛れていることが多い。
メールデータOutlook の pst ファイル などクラウド型(Gmail / Outlook.com)の場合は基本的にサーバー側に保存される。
ブラウザのお気に入りEdge / Chrome / Firefox のプロファイル同期設定を有効にしている場合は Microsoft アカウントや Google アカウントに保存される。
Office のテンプレート等ユーザーテンプレートフォルダーよく使う書式がある場合は念のため退避。

バックアップの具体的な方法

最もシンプルで確実なのは、外付け HDD / SSD / USB メモリ を使う方法です。

  1. 外付けドライブを HP Pavilion Laptop 16 に接続する。
  2. 上の表を参考に、必要なフォルダーをすべて外付けドライブにコピーする。
  3. コピーが終わったら、エクスプローラーで外付けドライブを右クリック →「取り出し」を実行し、物理的に取り外す。

OneDrive や Google ドライブなどクラウドストレージを使っている場合も、外付けドライブへのコピーを併用しておくと安心です。アカウントトラブルや同期の失敗に備え、オフラインで完結するバックアップを1つ持っておくことをおすすめします。

TPM 2.0 を有効化できるか確認する

Windows 11 の公式要件では、原則として TPM 2.0 が必須です。まずは、HP Pavilion Laptop 16 に TPM 2.0 が物理的に搭載されているのか、それとも本当に TPM 1.2 までしかないのかを確認します。

Windows 上で TPM のバージョンを確認する

現在の Windows 10 から TPM のバージョンを確認するには、次の手順を行います。

  1. Windows キー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く。
  2. tpm.msc と入力して Enter キーを押す。
  3. 「TPM 管理コンソール」が起動したら、「TPM の製造元情報」の欄にある「仕様バージョン」を確認する。

ここに「2.0」と表示されていれば、Windows 11 の要件を満たす可能性が高く、そのまま公式ルートでアップグレードできるはずです。一方、「1.2」と表示される、もしくは「互換性のある TPM が見つかりません」と表示される場合は、BIOS/UEFI 設定で TPM が無効化されているか、ファームウェアのバージョンが古い可能性があります。

BIOS/UEFI で TPM 設定を確認する(HP Pavilion Laptop 16)

HP のノート PC では、多くのモデルで ファームウェア TPM(fTPM) が採用されており、BIOS 設定から TPM 2.0 を有効化できる場合があります。代表的な操作手順は次のとおりです。

  1. PC の電源を入れ直し、HP ロゴが表示されたらすぐに Esc キー を数回トントンと押す。
  2. スタートアップメニューが表示されたら、F10 キー で BIOS(UEFI 設定)画面を開く。
  3. 矢印キーで「Security」タブを選択する。
  4. 次のような項目がないか探す。名称は BIOS のバージョンによって多少異なります。
    • TPM Device Selection
    • Embedded Security Device
    • TPM State / Security Chip
    • Firmware TPM / fTPM
  5. 「TPM Device Selection」などがある場合は、選択肢が TPM 1.2 / TPM 2.0 / Firmware TPM などになっていないか確認し、Firmware TPM 2.0 もしくは TPM 2.0 を選択する。
  6. 設定を変更したら、F10 キー で保存して再起動する。

再起動後、もう一度 tpm.msc を開き、「仕様バージョン」が 2.0 になっていれば、公式要件を満たせる可能性が高くなります。

BIOS を最新版に更新して TPM 2.0 を有効化できるケース

一部の HP 製ノート PC では、古い BIOS バージョンだと TPM 1.2 としてしか動作せず、BIOS 更新で TPM 2.0 が有効になる 例があります。HP Pavilion Laptop 16 も、発売時期や構成によってはそのパターンに該当することがあります。

BIOS 更新は失敗すると PC が起動しなくなるリスクがあるため、以下の点を必ず守ってください。

  • AC アダプターを接続し、バッテリー残量を十分に確保してから実行する。
  • 更新中は絶対に電源を切ったり、フタを閉じたりしない。
  • ダウンロードする BIOS は、必ず 自分の機種・型番に対応したもの を選ぶ。

BIOS を更新したあと、再度 BIOS 画面の「Security」タブに TPM 関連の設定が増えていないか(TPM 2.0 を選べるようになっていないか)確認し、可能であれば TPM 2.0 を有効化 します。

TPM 2.0 が有効になった場合:正攻法で Windows 11 に戻す

BIOS 設定の変更やアップデートの結果、tpm.msc で仕様バージョンが 2.0 と表示されるようになったら、基本的には 正規の Windows 11 アップグレードパス を使えます。

Windows Update からのアップグレード

まずは最も安全な「Windows Update」経由のアップグレードを試します。

  1. Windows 10 を通常起動する。
  2. [スタート] → [設定] → [更新とセキュリティ] → [Windows Update] を開く。
  3. 「更新プログラムのチェック」をクリックし、Windows 11 へのアップグレードの案内 が表示されるか確認する。
  4. 案内が表示されたら、画面の指示に従ってアップグレードを実行する。

HP Pavilion Laptop 16 はもともと Windows 11 プリインストール機のため、デジタルライセンス が Microsoft のサーバー側に記録されています。通常はプロダクトキーを再入力することなく、Windows 11 へアップグレード後に自動的にライセンス認証が行われます。

インストールアシスタントやインストール USB からのアップグレード

Windows Update でなかなか Windows 11 の案内が来ない場合は、Microsoft が提供する次の手段も利用できます。

  • Windows 11 インストールアシスタント(TPM 2.0 必須)
  • Windows 11 インストール USB(メディア作成ツールで作成)

TPM 2.0 が有効になっている前提で、Windows 10 上でインストール USB の setup.exe を実行し、「この PC を引き継いでアップグレード」を選択すれば、アプリやデータを残したまま Windows 11 に移行 できます。

この正攻法が使えるなら、それが最も安全な解決策です。以降の TPM チェック回避の手順は、TPM 2.0 がどうしても利用できない場合の最終手段 と考えてください。

TPM 2.0 がどうしても使えない場合:自己責任でのクリーンインストール

BIOS で設定を探しても TPM 2.0 が選べない、BIOS 更新をしても 1.2 のまま変わらないなど、どうしても TPM 2.0 が利用できないケースでは、Windows 11 の ハードウェア要件チェックをレジストリ操作で回避してインストール するという方法があります。

これは Microsoft の公式サポート外であり、将来の機能アップデートやセキュリティアップデートが途中で止まる可能性 があります。この点を理解したうえで、あくまで自己責任で実行してください。

この方法を選ぶ前に理解しておくべきリスク

  • Windows 11 のメジャーアップデート(22H2 → 23H2 など)が適用できなくなる可能性がある。
  • Windows Update を通じて配信される更新が限定的になる場合がある。
  • セキュリティ機能(デバイス暗号化や BitLocker、セキュアブート連携など)が一部制限される可能性がある。
  • サポートに問い合わせた場合、「ハードウェア要件を満たしていないため対象外」と扱われることがある。

Windows 11 インストール USB を作成する

TPM チェックを回避したクリーンインストールを行うには、まず 別の正常に動く Windows PC でインストール USB を作成します。

  1. 別 PC で Web ブラウザを開き、Microsoft 公式の「Windows 11 ダウンロード」ページを開く。
  2. 「メディア作成ツール」をダウンロードして起動する。
  3. 言語とエディション(通常は Windows 11)、アーキテクチャ(64 ビット)を確認する。
  4. 「USB フラッシュ ドライブ」を選択し、少なくとも 8GB 以上の USB メモリを選んで作成を実行する。

作成が完了したら、その USB メモリを HP Pavilion Laptop 16 に接続しておきます。

セットアップ中に TPM チェックを回避するレジストリ設定

次に、作成したインストール USB から起動し、セットアップ途中でレジストリを編集して TPM チェックを回避します。

  1. HP Pavilion Laptop 16 にインストール USB を挿し、電源を入れる。
  2. HP ロゴが出たら Esc キー をトントンと押し、起動メニューから USB デバイスを選択する(または F9 キーで起動デバイス選択)。
  3. Windows セットアップ画面(言語とキーボードレイアウトを選択する画面)が表示されたら、Shift キーを押しながら F10 キー を押す。
  4. コマンドプロンプトが開くので、regedit と入力して Enter キーを押し、レジストリエディターを起動する。
  5. 以下のキーへ移動する:
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
  6. Setup キーを右クリックし、[新規] → [キー] を選択して、LabConfig という名前のキーを作成する。
  7. LabConfig キーを選んだ状態で、右側の空白部分を右クリックして [新規] → [DWORD (32 ビット) 値] を選択し、次の値を追加する。
SkipTPMCheck         = 1 (DWORD)
SkipSecureBootCheck  = 1 (DWORD)

値をダブルクリックして「値のデータ」を 1 に設定し、16 進数のままで構いません。設定が完了したらレジストリエディターとコマンドプロンプトを閉じ、通常どおり Windows 11 セットアップを続行します。

この設定により、インストール時の TPM やセキュアブートのチェックがスキップされ、TPM 1.2 のままでもセットアップを進められるようになります。

クリーンインストール時のパーティション構成のポイント

インストールの種類で「カスタム: Windows のみをインストール(詳細設定)」を選ぶと、既存のドライブ構成が一覧表示されます。ここでの選択はとても重要です。

操作メリットデメリット
Windows が入っているパーティションのみ削除して再作成HP のリカバリ領域を残せる可能性がある。パーティション構成が複雑な場合、どれが OS 領域か分かりにくい。
すべてのパーティションを削除して新規作成クリーンでシンプルな構成になる。HP のリカバリ領域も削除され、F11 リカバリが使えなくなる可能性が高い。

HP の工場出荷時リカバリを将来も使いたい場合は、明らかに OS が入っているパーティション(C ドライブに相当)だけを削除する のが無難です。ただし誤操作のリスクもあるため、心配な場合は無理にいじらず、HP のサポート窓口や詳しい人に相談することも検討してください。

インストール後のライセンス認証とドライバー更新

Windows 11 のインストールが完了したら、まず ライセンス認証 を確認します。

  1. [スタート] → [設定] → [システム] → [ライセンス認証] を開く。
  2. 「Windows はライセンス認証されています」と表示されていれば OK。

もともと Windows 11 プリインストール機なので、通常はプロダクトキーを入力しなくても自動で認証されます。うまくいかない場合は、Windows 10 のときに使ったプロダクトキーが「Home」と「Pro」で異なっていないかなどを確認してください。

続いて、ドライバーとファームウェアを最新化します。

  • Windows Update を開き、表示される更新プログラムをすべて適用する。
  • HP Support Assistant がインストールされている場合は起動し、推奨されるドライバー・BIOS 更新がないか確認する。

特に、グラフィックスドライバーやチップセットドライバーは Windows 11 の安定動作に大きく影響するため、必ず最新にしておきましょう。

HP リカバリ / Windows のリセットで工場出荷状態に戻す

TPM の状況にかかわらず、「購入時の Windows 11 の状態にまるごと戻したい」という場合は、HP のリカバリ機能や Windows の「この PC を初期状態に戻す」を利用できる可能性があります。

HP の F11 システムリカバリを試す

HP 製ノート PC には、多くの場合 F11 キーから起動できるリカバリ機能 が搭載されています。

  1. PC の電源を切る。
  2. 電源を入れた直後から F11 キー をトントンと連打する。
  3. 「HP Recovery Manager」や「システム復旧」などの画面が表示されれば、工場出荷状態に戻すためのリカバリ環境が残っている。

ここで提示されるオプションの中に「工場出荷時のイメージに復元」「出荷時の状態に戻す」といった項目がある場合、購入時の Windows 11 環境をそのまま復元できる可能性 があります。ただし、リカバリを実行すると C ドライブのデータは完全に消去されるため、バックアップを取ったうえで慎重に判断してください。

以前に Windows 10 をクリーンインストールした際などに、リカバリ領域を削除してしまっていると、F11 を押しても何も起きない、またはエラーになる場合があります。その場合は、次の Windows 標準のリセット機能を検討します。

Windows の「この PC を初期状態に戻す」機能

Windows 10 / 11 には、OS 自体を初期化できる「この PC を初期状態に戻す」という機能があります。

  1. [スタート] → [設定] を開く。
  2. Windows 10 の場合は [更新とセキュリティ] → [回復] を選択。
  3. 「この PC を初期状態に戻す」の [開始する] をクリックする。
  4. 「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選択する。

注意したいのは、この機能で戻せるのは 「現在インストールされている Windows の初期状態」 だという点です。すでに Windows 10 をクリーンインストールしている場合は、初期化しても Windows 10 に戻るだけで、購入時の Windows 11 になるとは限りません。

リセット方法復元される OS前提条件
HP F11 システムリカバリ工場出荷時の OS(多くの場合 Windows 11)リカバリ領域が削除されておらず、正常に動作していること。
「この PC を初期状態に戻す」現在インストールされている OS(Windows 10 または 11)の初期状態OS が通常起動できること。

もし F11 リカバリで Windows 11 の工場出荷状態に戻せるなら、それが最も手軽で確実な「元に戻す」方法です。ただし、すでに Windows 10 を上書きインストールしているケースでは、リカバリ領域が失われている可能性も高く、その場合は前述のクリーンインストール手順を検討することになります。

Windows 11 クリーンインストール手順(リカバリ不可の場合)の整理

ここまでの内容を踏まえ、HP Pavilion Laptop 16 で Windows 11 をクリーンインストールする流れを、TPM 2.0 の有無に関係なくもう一度整理しておきます。

  1. データをバックアップ する(外付け HDD / SSD / USB メモリなど)。
  2. TPM のバージョンを確認 する(tpm.msc)。
  3. TPM 2.0 が有効化できるか BIOS/UEFI を確認し、可能であれば有効にする。
  4. 別 PC で Windows 11 の インストール USB を作成する。
  5. USB から起動し、必要に応じて レジストリで TPM チェックを回避 する(TPM 1.2 しかない場合)。
  6. インストールの種類で「カスタム」を選び、インストール先パーティションを選択する。
  7. セットアップ完了後、ライセンス認証を確認し、Windows Update と HP Support Assistant でドライバーを最新化する。

この流れを把握しておけば、たとえ途中でトラブルが起きても「どこまで進んで、どこからやり直せばよいのか」を判断しやすくなります。

アップグレード後に確認しておきたい設定と注意点

TPM 2.0 環境の場合にやっておきたいこと

もし TPM 2.0 を有効にしたうえで Windows 11 に戻せた場合は、セキュリティ機能を最大限活用できます。

  • セキュアブート が BIOS で有効になっているか確認する。
  • 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→「デバイス セキュリティ」で「コア分離」や「メモリ整合性」が有効か確認する。
  • 必要に応じて BitLocker やデバイス暗号化 を利用する(ただし回復キーの保管場所に注意)。
  • Windows Hello(顔認証や PIN)を設定し、パスワードより安全なログイン方法を利用する。

TPM バイパスでインストールした場合の注意点

レジストリで TPM チェックを回避して Windows 11 をインストールした場合、次の点に注意してください。

  • 一部のセキュリティ機能(特に TPM 2.0 前提のもの)が利用できない、または制限される可能性がある。
  • 将来の機能アップデートが Windows Update 経由では配信されない可能性がある。
  • 問題が発生しても、メーカーや Microsoft のサポートが対応してくれない場合がある。

そのため、定期的なバックアップ は必須になります。システムイメージ作成ツールやサードパーティ製のバックアップソフトを併用し、「いつでも元に戻せる状態」を維持しておくと安心です。

バックアップ運用を仕組み化しておく

一度 Windows をクリーンインストールすると、「もうしばらくは大丈夫」と油断しがちです。しかし、OS やドライバーのトラブル、SSD の故障などはいつ起きるか分かりません。

  • ドキュメントやデスクトップ、写真などは OneDrive などのクラウドと併用して守る。
  • 月に一度は外付け HDD / SSD に重要データをコピーする「バックアップデー」を決める。
  • 可能であれば、システムイメージ(C ドライブ丸ごと)のバックアップも作成しておく。

特に TPM バイパス環境では、将来 Windows 11 の再インストールがより難しくなる可能性もあるため、今の状態を丸ごと保存しておく価値が高い と言えます。

まとめ:安全策は「TPM 2.0 を有効化 → バックアップ → リカバリまたはクリーンインストール」

TPM 1.2 しか認識されない HP Pavilion Laptop 16 を Windows 11 に戻す場合、まず最初にやるべきことは データのバックアップ です。そのうえで、次の順番で検討するとスムーズです。

  1. tpm.msc と BIOS で TPM 2.0 を有効化できないか確認する。
  2. TPM 2.0 が使えるなら、Windows Update やインストールアシスタントで正規にアップグレードする。
  3. HP の F11 リカバリで工場出荷時の Windows 11 に戻せるか試す。
  4. どうしても TPM 1.2 のままなら、レジストリで TPM チェックを回避しつつクリーンインストールする(自己責任)。

安全策としては、「TPM 2.0 を BIOS で有効化 → バックアップ → 工場リセットまたはクリーンインストール」という流れが最もおすすめです。一方で、ハードウェア的に TPM 2.0 非搭載のモデルであれば、レジストリ変更によるインストールは可能なものの、サポート外になるリスク を理解し、こまめなバックアップと自己防衛策を徹底したうえで運用するのが現実的な落としどころとなります。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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