KB5095093とは?Windows 11 24H2/25H2の6月プレビュー更新Q&A

KB5095093は、Windows 11 24H2 / 25H2向けに2026年6月23日に公開された「Preview update」です。緊急のセキュリティ修正ではなく、翌月以降の月例更新に先行して品質改善や一部の新機能を確認できる、任意適用のプレビュー累積更新と考えると分かりやすいです。対象PCで不具合修正を早めに試したい人や、企業で次回更新前に検証したい管理者には有用ですが、安定運用を優先するPCでは無理に急いで入れる必要はありません。

この記事では、KB5095093とは何か、Windows 11 24H2 / 25H2のどのPCが対象になるのか、Windows Updateに表示されない時に何を確認すべきかを、Microsoft Supportの公式情報をもとにQ&A形式で整理します。

目次

KB5095093とは?Windows 11 24H2/25H2向けの6月プレビュー更新

KB5095093は、Windows 11 version 25H2とWindows 11 version 24H2の全エディションを対象にした累積更新プログラムです。Microsoft Supportでは、公開日が2026年6月23日、更新後のOSビルドが25H2では26200.8737、24H2では26100.8737と案内されています。分類は「Preview」で、本文では非セキュリティの品質改善を含む更新として説明されています。(マイクロソフト サポート)

項目内容
KB番号KB5095093
公開日2026年6月23日
対象Windows 11 version 25H2 全エディション、Windows 11 version 24H2 全エディション
更新後のビルド25H2: 26200.8737 / 24H2: 26100.8737
公式上の分類Preview update
性質非セキュリティの品質改善を含む累積更新
主な入手方法Windows Updateのオプション更新、Microsoft Update Catalog、WSUSへの手動インポート

重要なのは、KB5095093が「通常の月例セキュリティ更新」とは位置づけが違う点です。Microsoft Learnでは、Optional nonsecurity preview releaseは月例セキュリティ更新前の検証に使われる任意の累積更新であり、Preview updatesやPreview CUとも呼ばれると説明されています。(Microsoft Learn)

Q. KB5095093はセキュリティ更新ですか?

A. 公式情報上は、セキュリティ更新ではなく「Preview update」です。KB5095093の本文でも「non-security update includes quality improvements」と説明されており、主目的は品質改善、修正、一部機能の先行提供です。(マイクロソフト サポート)

そのため、次のように判断すると実務では迷いにくくなります。

利用状況判断の目安
個人PCで新機能や修正を早めに試したい適用を検討してよい
特定の不具合に困っていて、KB5095093の修正内容に該当するバックアップ後に適用を検討
業務用PCで安定性を最優先したいまず検証環境や少数端末で確認
Intune、WSUS、Windows Update for Businessで管理している組織の更新リングや承認ポリシーに従う
セキュリティ対策だけが目的通常の月例セキュリティ更新を優先

Preview updateは「危険だから入れてはいけない」という意味ではありません。一方で、一般利用者全員が即日適用すべき更新でもありません。特に業務端末では、アプリ互換性、VPN、プリンター、Office連携、認証まわりを確認してから段階的に配布するのが現実的です。

Q. 対象になるPCはどれですか?

A. 対象はWindows 11 version 24H2または25H2のPCです。Microsoft Supportでは、KB5095093の適用対象として「Windows 11 version 25H2, all editions」と「Windows 11 version 24H2, all editions」が示されています。(マイクロソフト サポート)

自分のPCが対象か確認するには、次の手順が簡単です。

  1. Windowsキー + Rを押す
  2. winver と入力してEnter
  3. 表示された画面で「バージョン」と「OSビルド」を確認する

確認結果の見方は次の通りです。

winverで見える情報判断
Windows 11 version 25H2 / OSビルド 26200系KB5095093の対象
Windows 11 version 24H2 / OSビルド 26100系KB5095093の対象
Windows 11 version 23H2以前KB5095093の対象外
Windows 10対象外
Windows Server通常のWindows 11 PC向け機能は対象外と考える

なお、KB5095093にはAIコンポーネント更新も含まれますが、MicrosoftはAIコンポーネント更新がWindows Copilot+ PCにのみ適用され、通常のWindows PCやWindows Serverにはインストールされないと説明しています。(マイクロソフト サポート)

Q. Windows 11 24H2と25H2で同じKBなのはなぜですか?

A. KB5095093は、Windows 11 24H2と25H2の両方に対して提供される累積更新だからです。ただし、更新後のOSビルド番号は同じではありません。公式ページでは、25H2が26200.8737、24H2が26100.8737とされています。(マイクロソフト サポート)

検索すると「KB5095093 26100.8737」「KB5095093 26200.8737」のように別々のビルド番号で情報が出ることがありますが、これは別の更新という意味ではありません。利用中のWindows 11のバージョンによって、到達するビルド番号が異なるだけです。

Q. KB5095093で何が変わりますか?

A. 目立つ変更は、ファイルエクスプローラー、Windows Update、Bluetooth、アクセシビリティ、ネットワーク、タスクバー、Office連携に関わる既知の問題などです。すべてのユーザーに同じタイミングで見えるとは限らず、段階的ロールアウトの対象になる機能もあります。

Microsoftはこの更新について、gradual rolloutとnormal rolloutの2つの提供段階があると説明しています。gradual rolloutでは、機能が一斉に全端末へ届くのではなく、デバイスごとに時間差で展開されます。(マイクロソフト サポート)

主な変更点を、利用者目線で整理すると次の通りです。

分野主な内容影響を受けやすい人
ファイルエクスプローラー起動速度・応答性の改善、ディスクイメージのマウント時の応答性改善、アドレスバーや名前変更まわりの修正エクスプローラーを頻繁に使うユーザー、ISO/VHDなどを扱う管理者
Windows Update更新の一時停止を終了日で選べるカレンダー体験を追加更新タイミングを手動調整したいユーザー
Widgetsホバーで開かない、通知やバッジを控えめにするなど、割り込みを減らす方向の変更ウィジェットの通知が気になるユーザー
Bluetoothヘッドセットのミュート状態同期、BluetoothオーディオやLE Audioの信頼性改善Bluetoothイヤホン、ヘッドセット利用者
Phone Linkペアリング済みスマートフォンの通話音声ルーティング改善PCでスマホ通話を扱うユーザー
ネットワーク共有リソース接続、Wi-Fi電源関連の安定性、WWAN、VPN、仮想化環境の改善モバイル回線、VPN、仮想化環境を使うユーザー
認証Netlogon secure channel接続の改善Active Directory環境の管理者
タスクバー通知バッジ表示の改善複数アプリの通知を確認するユーザー
ごみ箱完全削除時に内部ファイル名が表示される問題を修正2026年6月のセキュリティ更新後に表示不具合が出たユーザー

ファイルエクスプローラーでは、ホーム上のファイルにマウスを合わせた時に「Open file location」や「Ask Copilot」などのクイックアクションが表示される変更、起動速度改善、OneDrive関連の修正、名前変更時の表示不具合修正などが挙げられています。(マイクロソフト サポート)

Bluetoothでは、HFP対応ヘッドセットのミュート状態同期、AirPodsやBeats Studio Proなど一部Bluetoothオーディオ機器の互換性改善、LE Audioの再接続やストリーミングの信頼性改善が説明されています。(マイクロソフト サポート)

Q. 企業や管理者が特に見るべき点はどこですか?

A. 管理者は、新機能よりも「互換性」「配布経路」「既知の問題」「インストールメディア更新時の注意点」を優先して確認すべきです。

特に見るべきポイントは次の4つです。

確認ポイント理由
Windows Update for Businessでの扱いPreview updateは通常の自動配布と見え方が異なる場合がある
Microsoft Update CatalogのMSU手動展開や検証端末への適用で使う可能性がある
WSUSへの手動インポートWSUSでは自動同期だけで扱えない場合がある
Dynamic Updateやイメージ更新時のboot.stlインストールメディア更新時の起動失敗を避けるため

Microsoft Supportでは、Windows Updateでは「設定 > Windows Update > 詳細オプション > オプションの更新」から入手できると案内されています。一方、Windows Update for Businessについては、これらの変更が次のWindows Update for Business向けセキュリティ更新に現れると説明されています。Microsoft Update Catalogからはデバイスのアーキテクチャに合うarm64またはx64を選んで入手できます。(マイクロソフト サポート)

また、既存のWindowsイメージにDynamic Updateとして適用する場合は、インストールメディアにboot.stlが含まれていることを確認する必要があります。含まれていないと、インストールメディアから正常に起動できず、エラーコード0xc0430001につながる可能性があると説明されています。(マイクロソフト サポート)

Q. Windows UpdateにKB5095093が表示されないのはなぜですか?

A. よくある原因は、対象バージョンではない、オプション更新の画面を見ていない、管理ポリシーで制御されている、段階的ロールアウトの対象外、すでに後続の累積更新が入っている、のいずれかです。

まず、次の順番で確認してください。

確認項目見る場所判断
Windows 11のバージョンwinver24H2または25H2でなければ対象外
OSビルドwinverまたは「設定 > システム > バージョン情報」26100系または26200系か確認
オプション更新設定 > Windows Update > 詳細オプション > オプションの更新Preview updateはここに表示される場合がある
更新履歴設定 > Windows Update > 更新の履歴すでにKB5095093、またはより新しい累積更新が入っていないか確認
管理状態職場または学校アカウント、Intune、WSUS、グループポリシー管理端末では表示や配布が制限される場合がある
アーキテクチャ設定 > システム > バージョン情報Catalog利用時はx64 / Arm64の選択ミスに注意

「表示されない=不具合」とは限りません。KB5095093はPreview updateであり、Microsoft自身もこの更新にgradual rolloutとnormal rolloutがあると説明しています。機能や更新の見え方が端末ごとに違う場合は、段階的展開や管理ポリシーの影響を疑うのが自然です。(マイクロソフト サポート)

Q. インストール後に新機能が使えないのはなぜですか?

A. 更新が入っていても、すべての機能がすぐ使えるとは限りません。理由は大きく分けて、段階的ロールアウト、デバイス要件、地域や市場、アカウント種別、管理ポリシーの5つです。

例えば、ファイルエクスプローラーの一部クイックアクションは職場または学校アカウント、つまりEntra IDでの利用が説明されています。また、機能によってはデバイスや市場に依存し、Copilot+ PC向けに限定されるものもあります。音声アクセスや音声入力の一部機能についても、Copilot+ PCで利用可能と注記されています。(マイクロソフト サポート) (マイクロソフト サポート)

使えない時は、次のように切り分けると原因を絞り込みやすくなります。

症状確認すること
KB5095093は入ったが新UIが出ない段階的ロールアウト対象か、管理端末で一時的に無効化されていないか
Copilot関連の項目が出ないCopilot+ PCか、対象地域・対象アカウントか
AIコンポーネント更新が見えない通常PCやWindows Serverでは適用されない可能性がある
職場PCだけ表示されないIntune、WSUS、グループポリシー、Windows Update for Businessの制御を確認
Microsoft Update Catalogから入らないx64 / Arm64の選択、MSUの順序、前提更新の有無を確認

Q. 既知の問題はありますか?

A. Microsoft Supportでは、KB5095093の既知の問題として、特定のサードパーティアプリからMicrosoft OfficeアプリやOffice文書を開けない可能性がある問題が案内されています。対象になり得るOfficeアプリにはWord、Excel、PowerPoint、Accessなどが含まれ、OLE automationを使ってOfficeを操作する一部のサードパーティアプリで発生する可能性があるとされています。(マイクロソフト サポート)

公式ページでは、影響を受ける可能性のあるアプリの例として、CCH Engagement、Workpaper Manager、DentrixやSoftdentなどの歯科ソフト、Zoteroが挙げられています。ただし、これは例示であり、同様の仕組みでOfficeを呼び出す他のアプリも影響を受ける可能性があります。(マイクロソフト サポート)

回避策としては、影響を受けるサードパーティアプリ経由ではなく、Officeアプリまたは文書を直接開く方法が案内されています。組織向けには、Microsoft Support for businessに問い合わせることで影響端末向けの回避策を適用できるとされています。(マイクロソフト サポート)

このため、次のような環境では特に注意が必要です。

環境推奨対応
会計、監査、文献管理、医療・歯科系ソフトからOfficeを呼び出す本番展開前にOffice文書の起動テストを行う
Excelマクロや外部アプリ連携が多い代表的な業務フローを検証してから配布する
Officeが無言で開かない事象があるOffice文書を直接開けるか確認し、アプリ経由の問題か切り分ける
全社配布を予定している検証リング、先行配布リング、本番リングに分けて段階展開する

Q. KB5095093をインストールする方法は?

A. 一般ユーザーは、まずWindows Updateのオプション更新から確認するのが安全です。管理者や検証担当者は、Microsoft Update Catalogからx64またはArm64に合うパッケージを取得して、検証端末やオフラインイメージに適用する方法もあります。

一般的な確認手順は次の通りです。

  1. スタートメニューを開く
  2. 「設定」を開く
  3. 「Windows Update」を選ぶ
  4. 「詳細オプション」を開く
  5. 「オプションの更新」を確認する
  6. KB5095093が表示されていれば、内容を確認してダウンロードとインストールを実行する

Microsoft Supportでも、Windows Updateから入れる場合は「Start > Settings > Windows Update > Advanced options > Optional updates」を開き、利用可能なオプション更新からダウンロードとインストールを行うと案内されています。(マイクロソフト サポート)

Microsoft Update Catalogを使う場合は、端末のアーキテクチャに合うパッケージを選ぶ必要があります。公式ページでは、Arm64とx64それぞれについて、MSUをまとめて同じフォルダーに置いてDISMで適用する方法、または指定された順序で個別に適用する方法が案内されています。(マイクロソフト サポート)

Q. インストールできたか確認するには?

A. 一番確実なのは、更新履歴とOSビルドの両方を見ることです。

確認方法確認内容
winver24H2なら26100.8737、25H2なら26200.8737になっているか
設定 > Windows Update > 更新の履歴KB5095093が表示されているか
Microsoft Update Catalogで手動適用した場合DISMやWindows Update Standalone Installerの完了結果を確認
後続の累積更新が入っている場合KB5095093そのものではなく、より新しいビルドになっている可能性を見る

将来的に別の累積更新を適用した後は、更新履歴にKB5095093が目立たない形になることがあります。Windowsの累積更新は新しい更新が過去の修正を含むため、最終的には「KB番号」だけでなく「現在のOSビルド」が目的の水準以上かを見ることが重要です。

Q. KB5095093を入れる前にバックアップは必要ですか?

A. 必須とは案内されていませんが、重要なPCではバックアップや復元手段を用意してから適用するのが安全です。特にPreview updateを業務端末に入れる場合は、ファイルのバックアップ、BitLocker回復キーの確認、復元ポイント、業務アプリの動作確認を事前に済ませておくと、トラブル時の切り戻しが容易になります。

KB5095093では「Point-in-time restore for Windows」という復旧関連の新機能も紹介されています。これは、アプリ、設定、個人ファイルを含めて最近の自動復元ポイントへ戻すための機能として説明されています。(マイクロソフト サポート)

ただし、復元機能があるからバックアップ不要、という意味ではありません。Preview updateを検証する時は、復元ポイントと別に、重要ファイルのバックアップも確保しておくのが実務的です。

Q. 24H2利用者があわせて注意すべきことは?

A. Windows 11 24H2 Home / Proを使っている場合は、サポート期限も確認しておくべきです。Microsoft Supportでは、Windows 11 version 24H2のHome / Pro editionsは2026年10月13日に更新終了となり、Enterprise / Education editionsは2027年10月12日までサポートされると案内されています。(マイクロソフト サポート)

これはKB5095093を今すぐ入れるかどうかとは別の話ですが、24H2を長期運用しているPCでは、25H2以降への移行計画も並行して考える必要があります。特に業務PCでは、アプリ互換性、ドライバー、VPN、認証、プリンター、セキュリティ製品を含めた移行検証を早めに始めておくと安心です。

Q. 結局、KB5095093は入れるべきですか?

A. 結論として、KB5095093は「必要な人が先に試すプレビュー更新」です。ファイルエクスプローラー、Bluetooth、ネットワーク、Office連携、タスクバー、更新管理まわりの修正を早めに確認したい場合は候補になります。一方、特に困っている不具合がなく、業務アプリの安定性を優先するなら、通常の月例セキュリティ更新まで待つ判断も自然です。

判断に迷う場合は、次の基準で決めるとよいでしょう。

あなたの状況おすすめの対応
個人PCで新機能や修正を早く試したいオプション更新から適用を検討
Bluetoothやエクスプローラーの不具合に困っている修正内容に該当するか確認して適用を検討
Officeを外部アプリから起動する業務が多い既知の問題を確認し、すぐ本番PCへ広げない
企業のIT管理者まず検証リングで適用し、業務アプリと認証・VPN・プリンターを確認
Windows Updateに表示されないバージョン、オプション更新、管理ポリシー、段階的ロールアウトを確認
24H2 Home / Proを使っているKB適用とは別に、サポート期限を見据えて移行計画を立てる

KB5095093で最初に見るべきなのは、「新機能があるか」よりも「自分のPCや組織に関係する修正か」「既知の問題に該当する運用があるか」です。個人PCならオプション更新として試す、企業PCなら少数端末で検証してから広げる。この順番で進めれば、Preview updateのメリットを取り入れながら、不要なトラブルを避けやすくなります。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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