KB5121003の更新内容|Windows 11 25H2・24H2の変更点と既知の問題

2026年9月11日確認:KB5121003以降に一部のArm PCでTeams・新しいOutlookが起動しない問題は、9月8日のKB5124008以降で修正済みです。24H2はOSビルド26100.9445、25H2は26200.9445が修正を含む基準になります。適用済みなら、この問題のためにStoreの旧回避策を追加実施する必要はありません。出典:Windowsリリース正常性KB5124008

KB5121003は、2026年8月11日に公開されたWindows 11 バージョン25H2・24H2向けのセキュリティ累積更新プログラムです。インストール後のOSビルドは、25H2が「26200.9168」、24H2が「26100.9168」になります。

現在のPCでは、Windows Updateで提供される最新の累積更新を確認してください。KB5121003を個別に追加する必要があるかは、後続更新の適用状況によって異なります。Microsoft Updateカタログから手動で導入する場合は、x64とArm64を間違えないことに加え、チェックポイント累積更新プログラムを含む複数のMSUファイルを正しい方法でインストールする必要があります。(マイクロソフトサポート)

目次

KB5121003とは?Windows 11 25H2・24H2の更新概要

KB5121003は、Windows 11のセキュリティ問題への対処と、過去の更新プログラムに含まれていた品質改善をまとめた累積更新プログラムです。Windows 11 バージョン25H2と24H2の全エディションが対象です。

項目内容
公開日2026年8月11日
対象OSWindows 11 バージョン25H2・24H2
25H2のOSビルド26200.9168
24H2のOSビルド26100.9168
更新の種類セキュリティ累積更新プログラム
配信方法Windows Update、Windows Update for Business、Microsoft Updateカタログ、WSUS
同梱されるSSUKB5123304、ビルド26100.9156

KB5121003には、2026年7月14日のKB5101650、7月18日の帯域外更新KB5121767、7月28日のプレビュー更新KB5101684に含まれる改善も取り込まれています。以前の更新を適用済みのPCでは、必要な差分だけがダウンロードされます。(マイクロソフトサポート)

なお、OSビルド「26200.9168」「26100.9168」は、KB5121003を適用した時点のビルドです。その後、8月27日のKB5120998、9月8日のKB5124008が公開され、KB5124008のビルドは25H2が26200.9445、24H2が26100.9445です。現在のビルドが9168より大きくても、KB5121003の適用失敗とは限りません。(マイクロソフトサポート)

KB5121003の主な更新内容

Windowsのセキュリティを強化

KB5121003には、Windowsのセキュリティ上の問題に対する修正が含まれています。個別の脆弱性はMicrosoft Security Update Guideで管理されています。

本更新はセキュリティ累積更新であるため、業務アプリケーションとの互換性確認が必要な組織を除き、長期間保留することは推奨できません。管理者は検証用端末へ先行配信したうえで、問題がなければ対象範囲を広げる運用が適しています。(マイクロソフトサポート)

新しいセキュアブート証明書の配信対象を拡大

KB5121003では、新しいセキュアブート証明書を自動受信できるデバイスを判定するための、高信頼度なターゲティングデータが追加されています。

Microsoftは、従来のセキュアブート証明書の有効期限に備え、新しい証明書を段階的に配信しています。KB5121003を入れたすべてのPCで、直ちに証明書が切り替わるわけではありません。デバイスの状態を確認しながら、対象を広げる方式です。

新しい証明書をまだ受信していないPCでも、直ちにWindowsが起動できなくなったり、通常のWindows Updateが停止したりするわけではありません。一般利用者が証明書を手動で入れ替える必要も通常はありません。(マイクロソフトサポート)

Drop Tray機能と関連設定を削除

KB5121003では、一部のデバイスで提供されていた「Drop Tray」が削除されます。この機能は以前「Drag Tray」と呼ばれていました。

あわせて、次の場所にあった関連設定も削除されます。

設定システムマルチタスク

更新後にDrop Trayが使えなくなったり、マルチタスク設定から項目が消えたりしても、インストール不具合ではありません。Microsoftによる仕様変更です。(マイクロソフトサポート)

Copilot+ PCのAIコンポーネントを更新

KB5121003では、次のAIコンポーネントがバージョン「1.2605.856.0」に更新されます。

  • 画像検索
  • コンテンツ抽出
  • セマンティック分析
  • 設定モデル

これらのAIコンポーネントは、対応するCopilot+ PCに適用されます。一般的なWindows PCで、同じAI機能が新たに有効になるという意味ではありません。(マイクロソフトサポート)

サービススタック更新KB5123304を同梱

Windows Updateのインストール処理を担うサービススタックも更新されます。同梱されるSSUはKB5123304、サービススタックのビルドは「26100.9156」です。

Windows Updateから導入する場合、通常はSSUを別途探してインストールする必要はありません。累積更新プログラムと組み合わせて提供されます。(マイクロソフトサポート)

Windows Updateで現在の修正を取り込む方法

一般利用者はWindows Updateから現在提供されている更新を確認します。以下の手順はKB5121003の後続更新にも共通です。会社や学校の管理端末では、組織の配信方針に従ってください。

  1. 作業中のファイルを保存します。
  2. 設定を開きます。
  3. Windows Updateを選択します。
  4. 更新プログラムのチェックをクリックします。
  5. 提供されている最新のセキュリティ累積更新を確認し、ダウンロードとインストールを進めます。Arm端末の該当問題ではKB5124008以降が修正を含みます。
  6. 再起動を求められた場合は、都合のよい時間に再起動します。

KB5121003は、Windows UpdateおよびMicrosoft Updateから自動的にダウンロード、インストールされます。管理されていない一般的なPCでは、手動でMSUファイルを探す必要はありません。(マイクロソフトサポート)

企業や組織でKB5121003を配信する方法

組織管理端末では、既存の更新管理方法を利用できます。

配信方法運用上のポイント
Windows Update for Business構成済みの更新ポリシーに従って配信される
Microsoft Intune更新リングや品質更新ポリシーで段階展開する
WSUS製品を「Windows 11」、分類を「セキュリティ更新プログラム」に設定する
Microsoft Updateカタログオフライン環境や個別検証、イメージ更新で利用する

業務端末へ一斉展開する前に、次の端末を含む検証リングを作成すると問題を見つけやすくなります。

  • x64端末
  • Arm64端末
  • Copilot+ PC
  • RGB制御ソフトやゲーミングデバイスを使用する端末
  • 新しいOutlookやMicrosoft Teamsを日常的に使用する端末

Microsoft Updateカタログから手動インストールする方法

以下はKB5121003を個別に扱う管理者向けの手順です。現在の不具合修正を目的とする場合はKB5124008以降を優先し、実際に導入するKBの公式ページに従ってください。KB5121003を手動導入する場合も、単一のMSUファイルだけでよいとは限りません。

Windows 11 バージョン24H2以降では、チェックポイント累積更新プログラムが採用されています。KB5121003のカタログ配信では、チェックポイントとなるKB5043080と、対象更新であるKB5121003のMSUファイルが案内されています。(マイクロソフトサポート)

事前にアーキテクチャを確認する

設定システムバージョン情報を開き、「システムの種類」を確認します。

  • 64ビットオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ:x64版
  • 64ビットオペレーティングシステム、ARMベースプロセッサ:Arm64版

x64端末へArm64版を入れることはできません。製品名だけで判断せず、Windowsの「システムの種類」で確認してください。

方法1:複数のMSUファイルを同じフォルダーに置く

Microsoft Updateカタログに表示される、対象アーキテクチャ用のMSUファイルをすべてダウンロードします。たとえば、C:\Packagesへ保存します。

このフォルダーには、KB5121003に必要なMSU以外を入れないでください。別の月や別製品のMSUが混在すると、誤検出や作業ミスの原因になります。

管理者権限のコマンドプロンプトから、実際にダウンロードしたKB5121003のファイル名を指定します。

DISM /Online /Add-Package /PackagePath:"C:\Packages\<KB5121003のMSUファイル名>"

必要なチェックポイントMSUが同じフォルダーにあれば、DISMが前提パッケージを検出して処理します。実行時は、山括弧部分をカタログからダウンロードした実際のファイル名へ置き換えてください。(Microsoft Learn)

方法2:MSUファイルを順番にインストールする

MSUファイルを個別に処理する場合、Microsoftが示す順序は次のとおりです。

  1. KB5043080のMSUファイル
  2. KB5121003のMSUファイル

DISMを使う場合の形式は次のとおりです。

DISM /Online /Add-Package /PackagePath:"C:\Packages\<KB5043080のMSUファイル名>"
DISM /Online /Add-Package /PackagePath:"C:\Packages\<KB5121003のMSUファイル名>"

PowerShellのAdd-WindowsPackageや、Windows Updateスタンドアロンインストーラーでも処理できます。どの方法でも、カタログとMicrosoftのKBページに表示される順序を変更しないことが重要です。(マイクロソフトサポート)

通常のWindows UpdateやWSUSでは、チェックポイント累積更新の依存関係は自動的に処理されます。KB5043080を個別に探して手動導入する必要があるのは、主にMicrosoft Updateカタログを使ったオフライン更新やイメージ管理です。(Microsoft Learn)

インストールメディアを更新する場合の注意点

既存のWindowsイメージやインストールメディアへ動的更新を組み込む場合は、boot.stlファイルが含まれていることを確認します。

boot.stlがない場合、更新したインストールメディアから起動できず、エラーコード「0xc0430001」が発生する可能性があります。また、boot.stlは更新対象イメージのWindowsバージョンとアーキテクチャに一致している必要があります。

Microsoftは、既存イメージの更新にはUpdate WinPEスクリプトの利用を推奨しています。通常のPCへWindows UpdateからKB5121003を入れるだけであれば、この作業は不要です。(マイクロソフトサポート)

KB5121003がインストールされたか確認する方法

winverでOSビルドを確認する

  1. WindowsキーRキーを押します。
  2. winverと入力します。
  3. OKをクリックします。

KB5121003適用直後のビルドは次のとおりです。

Windows 11のバージョンOSビルド
25H226200.9168
24H226100.9168

後続の累積更新やプレビュー更新を適用している場合は、9168より大きなビルド番号になります。

更新履歴でKB番号を確認する

設定Windows Update更新の履歴を開き、「品質更新プログラム」付近にKB5121003が表示されているか確認します。

OSビルドとKB番号の両方を確認すると、後続更新が入っている場合でも状況を判断しやすくなります。

KB5121003後に報告された問題と現在の修正状態

問題該当する条件2026年9月11日時点の確認先
Teams・新しいOutlookが起動しない/終了する8月11日以降の更新を入れた一部のArm PC24H2・25H2はKB5124008以降で修正済み
特定ゲームのフリーズ・終了RGB関連のinpoutx64ドライバーと対象ゲームの組み合わせゲームごとに対策が異なる。自動ブロックの対象と管理状態を確認

Arm64端末のTeams・新しいOutlookは9月更新で修正済み

2026年8月11日以降のWindowsセキュリティ更新を適用した一部のArmベース端末では、Microsoft Teamsや新しいOutlook for Windowsが起動しない、または予期せず終了する問題が確認されました。Surface Pro 11やSurface Laptop 7など、購入直後・再イメージ化直後でMicrosoft Storeの更新がまだ入っていないPCで起きやすいとされています。クラシックOutlook、Word、Excelなどは、この既知問題の影響を受けるアプリとして確認されていません。

24H2・25H2では、9月8日のKB5124008またはその後の累積更新を確認します。[設定]→[Windows Update]→[更新の履歴]でKB番号、[システム]→[バージョン情報]でバージョンとOSビルドを見てください。更新後に再起動が必要なら完了させ、Teamsと新しいOutlookを再度開きます。

KB5124008以降を適用済みなら、以下のStore更新はこの問題の回避策として不要です。更新済みでも終了が続く場合は、アプリ名、Windowsビルド、発生時刻、エラー文を整理して管理者やサポートへ伝え、別の原因を調べます。

9月修正が未適用の該当Arm PCで使える旧回避策

9月8日より前の更新を使用中で、上記の症状がある場合には、Microsoftが案内する次の回避策を利用できます。すべてのWindows PCで追加実施する手順ではありません。

  1. Microsoft Storeを開きます。
  2. [ダウンロード]→[更新プログラムを確認]へ進みます。
  3. Auto Super Resolution Packageバージョン1.0.19.0以降へ更新します。
  4. 更新完了後、Teamsと新しいOutlookの起動を確認します。

対象条件と回避策の出典:Windows 11 25H2の既知の問題。同ページには26H1も影響対象として掲載されていますが、この記事で示すKB5124008のビルド番号は24H2・25H2用です。

RGBドライバーによるゲーム停止は対象条件を分けて確認する

ARC Raiders、MARVEL Tōkon: Fighting Souls、THE FINALSでは、フリーズ、突然の終了、EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION、PCの予期しない再起動などが報告されました。Microsoftは、原因がWindows更新そのものではなく、RGB照明機能を持つ周辺機器や内部部品に関連するinpoutx64系ドライバーであると説明しています。

対象公式に確認できる状態
ARC Raiders該当ドライバーが有効でゲームがインストールされている端末を対象に、ドライバーの読み込みをブロック
MARVEL Tōkon: Fighting Soulsブロック対象の拡大に取り組んでいる段階
THE FINALSEmbark Studios側で解決済みと案内
IT部門が管理していない個人・法人端末対象への対策は自動配布される。反映には再起動が必要
企業管理端末同じ自動配布は行われないため、管理者が公式回避策と配信状態を確認

ドライバーブロックは9月のセキュリティ更新以降にも含まれると案内されていますが、すべてのゲームや管理端末で同条件の対処が完了したという意味ではありません。公式のレジストリ回避策を使う場合は、対象ドライバーの有無とバックアップ・復元方法を管理者が確認してから実施します。出典:Windows 11 24H2の既知の問題

KB5121003をインストールできないときの確認項目

「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用できません」と表示される

次の項目を確認してください。

  • Windows 11が25H2または24H2であるか
  • x64版とArm64版を間違えていないか
  • すでに後続の累積更新プログラムが入っていないか
  • Microsoft Updateカタログに表示された前提MSUをすべて取得したか
  • KB5043080とKB5121003を正しい順序で処理したか

Windows 11 23H2など、対象外のバージョンにはKB5121003を適用できません。

Windows UpdateでKB5121003が表示されない

後続の累積更新プログラムを適用済みの場合、KB5121003が単独で表示されないことがあります。より新しい累積更新には、原則として以前のセキュリティ修正が含まれます。

また、会社や学校の端末では、Windows Update for Business、Intune、WSUSなどの配信ポリシーによって公開時期が制御されている場合があります。

インストールが繰り返し失敗する

更新画面のエラーコードと失敗したKB番号を記録し、Microsoft公式のWindows Updateトラブルシューティングに従います。Windows 11ではGet Helpの自動診断が最初の案内です。管理端末では診断結果を管理者へ渡してください。手動導入の場合は、MSUファイルのアーキテクチャと前提パッケージも再確認します。

Windows 11 24H2では25H2への移行も検討する

KB5121003をWindows 11 24H2へインストールしても、バージョンが25H2へ変わるわけではありません。24H2ではOSビルドが26100系列のまま更新されます。

Windows 11 バージョン24H2のHomeおよびProエディションは、2026年10月13日に更新プログラムの提供が終了します。EnterpriseおよびEducationエディションは、2027年10月12日までサポートされます。

24H2 Home・Proを利用している場合は、KB5121003の適用とは別に、Windows 11 25H2への移行可否を確認してください。業務端末では、デバイスドライバー、VPN、セキュリティ製品、業務アプリの動作確認を行ったうえで段階的に移行するのが安全です。(マイクロソフトサポート)

KB5121003適用後に行うこと

現在はWindows Updateで最新の累積更新を確認します。Arm端末のTeams・新しいOutlookの既知問題はKB5124008以降で修正済みなので、再起動後にOSビルドと起動状態を確認してください。修正済み端末へ旧Store回避策を繰り返す必要はありません。

Microsoft Updateカタログを使う場合は、x64・Arm64の選択と、KB5043080を含むMSUファイルの依存関係を確認してください。ゲーム用PCではRGB制御ドライバー、Arm64端末ではTeamsと新しいOutlookの起動状態も確認すると安心です。

Windows 11 24H2 Home・Proを使用している場合は、セキュリティ更新の適用だけで終わらせず、サポート終了前に25H2への移行計画も進めてください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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