Microsoft 折りたたみキーボード 1695でF1〜F12が使えない時の対処法【Windows 11・Lenovo Legion Go】

Microsoft Universal Foldable Keyboard(1695)をWindows 11+Lenovo Legion Goで使っていて、「Fn+数字を押してもF1〜F12が反応しない」「ファームウェア更新ツールからも認識されない」という状況は珍しくありません。本記事では、この組み合わせでFキーを実用的に使うための現実的な対処法と、周辺のトラブルシューティングをまとめて解説します。

目次

Microsoft 折りたたみキーボード(1695)で F1〜F12 が効かない症状

まず問題の整理から始めます。

項目内容
キーボードMicrosoft Universal Foldable Keyboard(折りたたみ Bluetooth キーボード/型番 1695)
PCLenovo Legion Go(ハンドヘルド PC)
OSWindows 11(Windows モードで利用)
接続方式Bluetooth 接続(有線接続ポートは充電専用の可能性が高い)
発生している症状・文字入力や矢印キーなど、通常のキーは問題なく動作
・Fn+数字(1〜0)を押しても、F1〜F12として認識されない
・Microsoft のファームウェア更新ツールを起動しても「キーボードが接続されていません」と表示される

つまり、「キーボード自体は打てるのに、F1〜F12だけが使えない」「純正ツールでも解決できない」という状態です。

結論:F1〜F12は「別のショートカットで代用」するのが現実解

先に結論を書いてしまうと、この組み合わせでは

  • Fn+数字でF1〜F12を使えるように“修理”するのは難しい
  • 代わりに別のショートカットをF1〜F12として認識させるのが実用的

という方向性になります。

特におすすめなのが、Microsoft純正の便利ツールである PowerToys の「Keyboard Manager」機能を使う方法です。この機能を使うと、例えば次のような設定が可能になります。

押すキー(ショートカット)PCが認識するキー用途の例
Ctrl + Alt + 1F1アプリのヘルプ表示
Ctrl + Alt + 2F2ファイル名の変更
Ctrl + Alt + 3F3アプリ内検索
Ctrl + Alt + 4F4アプリごとのショートカット(Excelなど)
Ctrl + Alt + 5F5ブラウザやExplorerの更新

このように「押しやすくて他と衝突しにくいショートカット」を決めて、PowerToys で F1〜F12 として再割り当てすれば、キーボード側の制限を気にせず F キー機能を使えるようになります。

なぜ Fn+数字で F1〜F12 が効かないのか

「普通のノートPCでは Fn+数字で F1〜F12 が使えるのに、なぜこのキーボードだとダメなの?」という疑問が出てきます。ここでは仕組みを簡単に整理します。

Fnキーは「キーボードの中で完結する」特殊キー

一般的な外付けキーボードやノートPCの Fn キーは、OSから見ると「単独のキー」としては認識されないことが多く、キーボード内部のファームウェアが

  • 「Fn+1 が押された」→「F1 の信号を出す」
  • 「Fn+2 が押された」→「F2 の信号を出す」

という変換を行っています。この変換がキーボード内部の設計に依存しているため、「Windows側の設定」や「レジストリ編集」だけで修正することがほぼできません。

1695 は Bluetooth 専用で、専用ドライバーもほぼ存在しない

Microsoft Universal Foldable Keyboard(1695)は、もともと「スマホやタブレットでも使える汎用Bluetoothキーボード」として設計されています。

  • 接続は Bluetooth のみ(USB端子は充電専用と考えられる)
  • Windows 専用の高度なカスタマイズドライバーは提供されていない
  • OS切り替え(Windows / Android / iOS)ボタンはあるが、細かいキー割り当て変更機能はない

そのため、内部の Fn 動作を変更できる公式な手段がほとんど用意されていません。

ファームウェア更新ツールが認識しない理由

一部の Microsoft キーボード/マウスには、USB 接続前提のファームウェアアップデートツールが提供されています。しかし、このツールは

  • USB で接続された対象機種のみ認識する
  • 対応リストにない Bluetooth 専用キーボードは無視される

といった制限があるケースが多く、1695 のような Bluetooth 専用折りたたみキーボードは、そもそも認識対象外である可能性が高いです。そのため、ツール上で「キーボードが接続されていません」と表示されてしまい、更新ができません。

つまり、Fn+数字→F1〜F12 の問題は、「Windows 側でどうにかする」というよりも、キーボード内部の設計に起因する制限と考えた方が自然です。

F1〜F12はどれくらい重要か?よく使う場面を整理

「そもそもFキーってそんなに使う?」と思う方もいるかもしれません。よく使われるFキーと用途を Windows 目線で整理しておくと、自分にとってどれが重要か把握しやすくなります。

キー代表的な機能(Windows標準)よくある利用シーン
F1ヘルプ表示アプリの使い方を調べるとき
F2ファイル名変更エクスプローラーで大量のファイル名をサクサク変えるとき
F3検索ブラウザやエクスプローラーで検索ボックスへジャンプ
F4Alt+F4 でウィンドウを閉じるマウスに触れずアプリを終了したいとき
F5更新(再読み込み)ブラウザやフォルダ表示の更新
F7〜F9IME の変換など(アプリ依存)日本語入力の変換切り替え、Excel の関数入力補助など
F10〜F12アプリ固有ショートカットIDE(Visual Studio など)やゲームで多用

特に、エクスプローラーやブラウザをよく触る人、開発ツールやExcelを使う人にとって、F1〜F12が使えないのは地味に痛い制約です。だからこそ、PowerToys などで「別のキーで代用する」価値が生まれます。

PowerToys「Keyboard Manager」でFキーを代用する手順

ここからは、もっとも現実的かつ再現性の高い解決策である、PowerToys のキーボードリマップ機能を使った対処手順を詳しく解説します。

PowerToysのインストール

  1. Windows 11で Microsoft Store を開きます。
  2. 検索ボックスに「PowerToys」と入力して検索します。
  3. Microsoft Corporation が提供している「PowerToys」を選択し、「入手」または「インストール」をクリックします。
  4. インストールが完了したら、スタートメニューから PowerToys を起動します。
  5. 初回起動時に「管理者として実行」するか尋ねられた場合は、基本的に管理者として実行を選ぶと、システム全体で安定して動作します。

PowerToys は常駐型ツールなので、インストール後はタスクトレイのアイコンから設定画面を開けるようになります。

Keyboard Manager を有効化する

  1. PowerToys の設定画面左側のメニューから「Keyboard Manager」をクリックします。
  2. 「Keyboard Manager を有効にする」をオンにします。
  3. 画面内に「キーの再マップ」「ショートカットの再マップ」という項目が表示されていることを確認します。

F1〜F12を代用する場合は、ショートカットの再マップを使うのがポイントです。

ショートカットを F1〜F12 に割り当てる

  1. 「ショートカットの再マップ」の「+ 追加」ボタンをクリックします。
  2. 「物理キー」(または「ショートカット」)の入力欄をクリックし、例えば Ctrl + Alt + 1 を実際に押します。
  3. 「割り当て先」の入力欄をクリックし、単独で F1 を押します。
  4. 設定が「Ctrl + Alt + 1 → F1」となっていることを確認し、「OK」または「適用」をクリックします。
  5. 同じ要領で、必要なだけ次のような割り当てを作ります。
    ・Ctrl + Alt + 2 → F2
    ・Ctrl + Alt + 3 → F3
    ・Ctrl + Alt + 4 → F4
    ・Ctrl + Alt + 5 → F5
    …といった形で、よく使うFキーだけでもOKです。

これで、Microsoft 折りたたみキーボード上で Ctrl + Alt + 1 を押すと、Windows 側には F1 が押されたように伝わるようになります。

ショートカットの選び方のコツ

ショートカットの組み合わせは自由ですが、次のポイントを押さえておくとトラブルが減ります。

避けた方がよい組み合わせ理由
Win + 数字(例:Win + 1)タスクバー上のアプリ起動ショートカットと競合する
Ctrl + 数字ブラウザのタブ切り替えなど、多くのアプリに既存の意味がある
Alt + F4 など既存の組み合わせ元々のショートカットの意味が失われる

おすすめは、

  • Ctrl + Alt + 数字
  • 右 Alt(AltGr)と数字の組み合わせ
  • 使っていない記号キー(; や / など)との組み合わせ

といった、「普段ほとんど押さない」キーの組み合わせです。慣れてくると、F1〜F5程度であれば自然に指が動くようになります。

アプリごとに設定を変えたい場合

Keyboard Manager には、特定のアプリでのみ有効なショートカットを作る機能もあります。例えば、

  • Excel でだけ F4(絶対参照の切り替え)をよく使う
  • Visual Studio でだけ F5(デバッグ開始)を使いたい

といった場合は、ショートカットの再マップ画面で「アプリケーション」欄に対象のアプリを指定しておくと、そのアプリのウィンドウがアクティブなときだけFキーに変換されるようにできます。

補助的に試すべき標準的な切り分けと改善策

「ソフトで代用する」方針を取りつつも、可能性がある範囲で環境側の調整も行っておくと安心です。ここでは、副作用が少なく試しやすいものを順に紹介します。

Bluetooth の再ペアリング

まずは基本中の基本ですが、意外と効くことがあります。

  1. Windows の「設定」→「Bluetooth とデバイス」を開きます。
  2. デバイス一覧から「Microsoft Universal Foldable Keyboard」など該当のキーボードを探し、「デバイスの削除」を選びます。
  3. PC を一度再起動します。
  4. キーボード側をペアリングモードにし(「1」「2」ボタンの長押しなど)、再度 Bluetooth デバイスとして登録します。

Bluetooth 周りの不具合で一部のキー入力だけ不安定になるケースもあるため、一度リセットしておく価値はあります。

Bluetooth アダプターの電源管理を見直す

省電力機能が効きすぎると、Bluetooth 信号がプチプチ途切れたり、特定のキー入力が取りこぼされたりすることがあります。

  1. スタートボタンを右クリックし、「デバイス マネージャー」を開きます。
  2. 「Bluetooth」を展開し、搭載されている Bluetooth アダプター(例:Intel Wireless Bluetooth など)をダブルクリックします。
  3. 「電源の管理」タブを開きます。
  4. 電力節約のためにこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。
  5. PC を再起動します。

これにより、スリープ復帰直後や低負荷時に Bluetooth が不安定になるパターンを避けやすくなります。

Microsoft マウス キーボード センターの導入(期待値は低め)

Microsoft 純正の一部キーボードは、「マウス キーボード センター」をインストールすると追加機能が使えたり、Fn キーの挙動を一部変更できたりします。ただし、Universal Foldable Keyboard は

  • そもそも対応機種リストに含まれていない可能性が高い
  • インストールしても、デバイスとして認識されず何も設定できないケースが多い

と考えられるため、「ダメ元で試す」程度の位置付けです。インストールしても改善しない場合は、無理に使い続ける必要はありません。

ファームウェア更新ツールが「キーボードが接続されていません」と言う理由

今回の環境では、Microsoft のファームウェア更新ツールを起動しても「キーボードが接続されていません」と表示されてしまい、更新ができません。この挙動には、次のような背景が考えられます。

  • 更新ツールがUSB 接続されたデバイスのみを対象としている
  • 1695 など一部の Bluetooth 専用デバイスは対応外
  • キーボード側の USB 端子が充電専用で、データ通信ができない設計になっている

つまり、「ツール側の仕様的に、このキーボードは最初からサポート対象になっていない」可能性が高く、ここを無理に解決しようとしても時間がかかるわりに成果が出にくいと考えられます。

そのため、実務的には

  • ファームウェア更新ツールでの解決はあまり期待しない
  • 同じ時間を PowerToys などの代替手段の構築に投資した方がメリットが大きい

という割り切りをした方が、結果的に作業効率は上がります。

PowerToys が合わない場合の代替:AutoHotkey で軽量リマップ

「常駐ソフトをあまり増やしたくない」「もっと細かくカスタマイズしたい」という場合は、AutoHotkey というスクリプトツールを使う方法もあります。こちらは少し上級者向けですが、動作は非常に軽く、柔軟性も高いです。

AutoHotkey の基本的な導入手順

  1. AutoHotkey の公式サイトからインストーラーをダウンロードし、インストールします。
  2. デスクトップ上で右クリック →「新規作成」→「AutoHotkey Script」を選び、例えば Fkeys.ahk のようなファイルを作ります。
  3. 作成したスクリプトファイルを右クリックし、「スクリプトの編集」を選んでメモ帳などで開きます。
  4. 次のような内容を貼り付けて保存します。
!1::Send {F1}
!2::Send {F2}
!3::Send {F3}
!4::Send {F4}
!5::Send {F5}
!6::Send {F6}
!7::Send {F7}
!8::Send {F8}
!9::Send {F9}
!0::Send {F10}

ここで ! は「Alt」を意味します。つまり、

  • Alt + 1 → F1
  • Alt + 2 → F2
  • Alt + 3 → F3

という動きになります。

あとは スクリプトファイル(Fkeys.ahk)をダブルクリックして実行すれば、タスクトレイに AutoHotkey のアイコンが常駐し、上記のキー変換が有効になります。

AutoHotkey を使う際の注意点

  • セキュリティソフトが警告を出す場合がありますが、公式サイトから入手したものなら通常問題ありません。
  • ショートカットの組み合わせによっては、既存のアプリショートカットと衝突するので、運用しながら少しずつ調整していくのがおすすめです。
  • Windows 起動時に自動で有効にしたい場合は、スクリプトをスタートアップフォルダに登録します。

PowerToys よりも更に細かい制御(アプリごとの条件分岐など)も可能なので、「キーバインドにこだわりたい派」の方には特に向いています。

Lenovo Legion Go ならではのポイント

今回の環境は Lenovo Legion Go というハンドヘルドPCです。この機種には「Windows モード」「ゲーム モード」などの切り替えがあり、状態によっては外付けキーボードの扱いが微妙に変わることがあります。

  • F1〜F12の代替ショートカットはWindows モードで設定・検証する
  • ゲームモード専用のランチャー画面や、ゲームストリーミングアプリ側で独自のキー割り当てがある場合は、それらとの衝突にも注意する
  • 一部ゲームは「Fキー前提のショートカット」を持っているため、その場合は特に PowerToys / AutoHotkey などで代替ショートカットを用意しておくと快適

Legion Go を「ほぼ Windows タブレット的に使っている」場合は問題になりにくいですが、「ゲームもガッツリ」という使い方だと、Fキー周りの割り当てはしっかり設計しておく価値があります。

ハードウェアとしての制約と付き合う

ここまでをまとめると、Microsoft Universal Foldable Keyboard(1695)の F1〜F12 問題は、ハードウェアとファームウェアの設計上の制約によるところが大きく、Windows 側だけで完全に「元通り」にするのは難しいと考えられます。

ただし、

  • PowerToys の Keyboard Manager でショートカット→Fキーを割り当てる
  • AutoHotkey で必要なFキーだけを軽量に代用する
  • Bluetooth環境を整えて、入力の取りこぼしを減らす

といった工夫を組み合わせることで、実用上はほぼ「Fキーが使えるキーボード」と同じ感覚に近づけることができます。

おすすめの実践ステップまとめ

最後に、「結局どうすればいいの?」を簡潔にまとめます。

優先度やることポイント
最優先PowerToys を導入し、Keyboard Manager でショートカット→F1〜F12を割り当てるCtrl + Alt + 数字 など、未使用の組み合わせを選ぶと安心
Bluetooth デバイスの再ペアリングと、Bluetooth アダプターの電源管理見直し全体の安定性向上に効く可能性あり
AutoHotkey で必要な Fキーだけ代用ショートカットを作るPowerToys よりも軽量で細かい制御も可能
Microsoft マウス キーボード センターやファームウェア更新ツールの再チャレンジ1695 は非対応の可能性が高く、あくまで「ダメ元」

特に、ノートPCやフルサイズキーボードに慣れていると、「Fキーがないだけ」で作業効率がガクッと落ちたように感じます。しかし、PowerToys などで自分好みのショートカットを作り込んでいくと、むしろ

  • よく使うFキーに「押しやすいショートカット」を割り当てられる
  • アプリごとに最適なFキー配置を作れる
  • コンパクトな折りたたみキーボードでも、デスクトップと同等の操作性に近づけられる

といったメリットも見えてきます。

Microsoft Universal Foldable Keyboard(1695)は、サイズや携帯性という強みは今でも十分魅力的です。Fn+数字の制限とうまく付き合いながら、自分なりの「Fキー環境」を構築してみてください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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