Microsoft StoreからRobloxなどのゲームをインストールしようとしても、なぜか必ずCドライブに入ってしまい、Dドライブ(外付けHDD)を指定しているはずなのに反映されない――そんな現象は、Windows 10/11ではかなり「あるある」です。本記事では、その根本原因と、Robloxを例にDドライブへ確実にインストール/移動する具体的な手順、さらにCドライブの容量節約テクニックまで詳しく解説します。
Microsoft Store版RobloxがDドライブに入らない典型パターン
まず、よくある状況を整理しておきます。
- RobloxをD:\(外付けHDD)にインストールしたい。
- Windowsの「新しいアプリの保存先」はすでにD:\に設定している。
- それにもかかわらず、Microsoft StoreからRobloxを入れるとC:\にしか入らない。
- D:\は工場出荷時のままexFAT形式でフォーマットされていた。
- NTFSにフォーマットし直しても、やっぱりC:\に入ってしまう。
- さらにD:\を外してもRobloxが起動する=実体はC:\にあるように見える。
このような場合でも、仕組みを理解して正しく設定すれば、RobloxをDドライブ(NTFS)にインストール・移動することは可能です。ただし、「完全にCドライブをゼロにはできない」という仕様もあるので、その点も含めて解説していきます。
根本原因:Microsoft StoreアプリはNTFSドライブ専用
最初に押さえておくべき一番重要なポイントは、以下の1行です。
Microsoft Storeアプリ(Robloxを含む多くのゲーム)は、NTFSでフォーマットされたドライブにしかインストールできない。
工場出荷時の外付けHDDの多くはexFATになっており、そのままではMicrosoft Storeのインストール先として扱えません。さらに、NTFSにしても条件を満たさないと「新しいアプリの保存先」に選択できないことがあります。
なぜexFATではダメなのか
Microsoft Storeアプリは、WindowsAppsフォルダーやシンボリックリンク、厳密なアクセス許可(ACL)など、Windowsのセキュリティ機能を多用しています。これらはNTFSにしか対応していない機能を前提としているため、exFATではインストール自体ができません。
| 項目 | NTFS | exFAT |
|---|---|---|
| アクセス許可(ACL) | 対応している(ユーザーごとに制御可) | 非対応 |
| シンボリックリンク / ジャンクション | 対応 | 制限が多く、Storeアプリでは想定外 |
| 暗号化・圧縮などの高度機能 | OS標準で対応 | 非対応 |
| Storeアプリのインストール先に指定可能か | 条件を満たせば可能 | 不可 |
そのため、RobloxをDドライブに入れたい場合は、D:\をNTFSでフォーマットし、さらにいくつかの条件を満たす必要があります。
Dドライブをインストール先として準備する手順
ここからは、DドライブをMicrosoft Storeの正しいインストール先として使えるようにする具体的なステップを整理します。
DドライブをNTFSでフォーマットする
まず、exFATのままでは話が進まないので、DドライブをNTFSでフォーマットします。
重要:フォーマットするとDドライブ内のデータはすべて消えます。必ず別の場所にバックアップを取ってから実行してください。
- エクスプローラーで「このPC」を開く。
- Dドライブを右クリックし、「フォーマット」をクリック。
- 「ファイル システム」でNTFSを選択。
- 「割り当て単位サイズ」は既定のままでOK。
- 必要であれば「ボリューム ラベル」にわかりやすい名前(例:
Games_D)を入力。 - 「開始」をクリックしてフォーマットを実行。
なお、Windows標準ではexFAT→NTFSの変換(データを残したままの変換)はできません。必ずバックアップ→フォーマットという手順になる点に注意してください。
「新しいアプリの保存先」をDドライブに変更する
次に、Windowsの設定で新しいStoreアプリを保存する既定のドライブをD:\に切り替えます。Windows 10と11で画面の場所が少し異なるため、両方をまとめておきます。
| OS | メニューの場所 |
|---|---|
| Windows 11 | 設定 → システム → 記憶域 → 「記憶域の詳細設定」 → 「新しいコンテンツの保存先」 |
| Windows 10 | 設定 → システム → 記憶域 → 「新しいコンテンツの保存先を変更する」 |
上記画面で、
- 「新しいアプリを保存する場所」をD:に変更
します。
ここでDドライブを選んだときに、「このドライブを準備します」のようなメッセージやボタンが表示される場合があります。その場合は指示に従って実行すると、Dドライブ直下に次のようなフォルダーが自動で作成されます。
D:\WindowsAppsD:\WpSystem
これらが作成されていれば、DドライブはStoreアプリ用ドライブとして準備が完了した状態です。
Dドライブが選択肢に出てこない場合
もし「新しいアプリの保存先」のプルダウンにDドライブが出てこない場合は、次のような原因が考えられます。
| 原因候補 | 確認ポイント | 対処方法 |
|---|---|---|
| まだexFATのまま | エクスプローラーでDを右クリック →「プロパティ」→ファイルシステム | NTFSで再フォーマットする |
| USBメモリなど「取り外し可能」と認識されている | 「このPC」でドライブの種類が「リムーバブル」と表示される | 別の外付けHDD/SSD、または内蔵ディスクを利用 |
| アクセス権エラー | D:\にフォルダー/ファイルを作成できるか | 管理者権限で一度アクセス、または「セキュリティ」タブで権限を確認 |
RobloxをDドライブにインストール/移動する具体的な手順
ドライブの準備ができたら、RobloxをDドライブ側で使えるようにします。状況に応じて「移動」と「再インストール」の2パターンがあります。
すでにCドライブにインストール済みの場合:アプリの「移動」機能
まずは、RobloxがすでにC:\にインストールされているケースです。Windows 10/11の「アプリ」管理から、Dドライブに移動できるかを確認します。
- 「設定」を開く。
- 「アプリ」 → 「インストール済みのアプリ」(または「アプリと機能」)を開く。
- 一覧からRoblox(Microsoft Store版)を探す。
- Robloxの右側の「…」メニュー、またはエントリをクリックし、「移動」ボタンを探す。
- 「移動」をクリックし、D:を選択して実行する。
アプリによっては、ここに「移動」ボタンが表示されないものもあります。その場合は、開発元の仕様で移動が禁止されており、Dドライブに入れたいときはアンインストール→再インストールが必要です。
これからインストールする場合:Dドライブを指定して入れる
Robloxをまだインストールしていない、またはC:\版をアンインストールしたあとで入れ直す場合は、Microsoft Storeから次のように操作します。
- Robloxをアンインストール(設定 → アプリ → Roblox → アンインストール)。
- PCを一度再起動。
- 「Win + R」キーを押し、
wsresetと入力してEnter(Microsoft Storeのキャッシュをクリア)。 - Microsoft Storeを開き、「Roblox」を検索。
- 「インストール」をクリックしたときに、インストール先ドライブを選択する画面が表示される場合があります。その場合はD:を選択。
上記を行うことで、Robloxの本体はD:\WindowsApps配下にインストールされるようになります(実際のフォルダは隠しフォルダ+アクセス制限付きなので直接見えません)。
ケース別の整理
| 状況 | 推奨手順 |
|---|---|
| C:\にインストール済みで「移動」ボタンがある | 設定 → アプリ → Roblox →「移動」でD:を選択 |
| C:\にインストール済みで「移動」ボタンがない | Robloxをアンインストール → 再起動 → wsreset → D:を既定にして再インストール |
| まだインストールしていない | D:をNTFS+「新しいアプリの保存先=D:」にしてからMicrosoft Storeでインストール |
それでもCドライブに入ってしまうときのチェックリスト
「NTFSにした」「新しいアプリの保存先もD:にした」それでもなぜかC:\に入ってしまう場合は、次のポイントを順に確認してください。
チェック項目一覧
| チェック項目 | 確認方法 | ポイント |
|---|---|---|
| D:\が本当にNTFSか | エクスプローラー → Dを右クリック →「プロパティ」→「ファイルシステム」 | 「NTFS」と表示されていなければ再フォーマット必須 |
D:\直下にWindowsAppsと WpSystemがあるか | 隠しファイル表示をONにして確認 | どちらもなければ「ドライブの準備」が完了していない可能性 |
| 「新しいアプリの保存先」が D:になっているか | 設定 → システム → 記憶域 → 新しいコンテンツの保存先 | Storeアプリは、この既定値が優先される |
| D:\の空き容量 | プロパティの空き容量を確認 | ギリギリだとC:\に回避されることもある |
| 外付けHDDが安定して認識されているか | 省電力USBハブやバスパワー接続かどうか | 電力不足やケーブル不良で一瞬切断されると、 C:\にインストールされてしまう場合がある |
| アプリ側の仕様 | 他のStoreアプリでも同様か確認 | アプリによってはインストール先がC:\固定、 または一部コンポーネントのみC:\に置く仕様のものもある |
特に外付けHDDの場合、USBハブ経由や細いケーブルで接続していると、負荷時に一瞬切断されることがあります。そのタイミングでStoreが「このドライブは使えない」と判断し、C:\に自動的に切り替えてインストールすることがあるため、できればPC本体のUSBポートに直接接続し、安定した電源を確保するのが安全です。
Microsoft Storeが「システムドライブを選んでください」と表示される場合
インストール時に、
「このドライブにはインストールできません。システム ドライブを選択してください。」
といったメッセージが出ることがあります。主な原因は次の通りです。
- DドライブがNTFSではない。
- 「取り外し可能」なUSBメモリなど、Storeのインストール対象外のドライブ。
- アクセス権やファイルシステムのエラー。
- 空き容量不足。
NTFSでフォーマット済みなのにエラーが出る場合は、コマンドプロンプト(管理者)で次のコマンドを実行して、軽いエラーを修復しておくと安心です。
chkdsk D: /f
実行後に再起動が求められた場合は、必ず再起動してから再度インストールを試してください。
Robloxは完全にCドライブゼロにはできない理由
RobloxをDドライブにインストールできたとしても、実はCドライブをまったく使わない状態にはなりません。代表的なものは次の通りです。
- ユーザーデータ・キャッシュ
%LOCALAPPDATA%\Roblox(例:C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Roblox)にキャッシュ・ログ・設定ファイルを保存します。 - 共通ランタイム・ライブラリ
一部のMicrosoft Storeアプリは、C:\のProgram Files\WindowsApps配下に共通コンポーネントを置きます。
これらの仕様により、Robloxを含む多くのStoreアプリは、インストール先をDドライブにしてもCドライブを多少は使用することになります。ただし、ゲーム本体や大容量のコンテンツをDドライブに移せれば、Cドライブの消費はかなり抑えられます。
どうしてもCドライブの使用量を減らしたいときの応用テクニック
「Cドライブが本当にギリギリで、RobloxのキャッシュもDに逃がしたい」という場合、上級者向けではありますが、ジャンクション(フォルダリンク)を使う方法があります。
※この操作は自己責任です。手順を誤ると起動しなくなる可能性があるため、不安な方にはおすすめしません。
RobloxキャッシュをDドライブに移す流れ
- Robloxを完全に終了する(タスクバー/タスクマネージャーで確認)。
- エクスプローラーのアドレスバーに
%LOCALAPPDATA%と入力してEnter。 Robloxフォルダーを探す。- このフォルダーをDドライブの任意の場所に移動(例:
D:\Games\RobloxCache)。 - 元の場所(
%LOCALAPPDATA%)にあったRobloxフォルダーがなくなっていることを確認。 - 「スタート」ボタンを右クリック →「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開く。
- 以下のコマンドを入力して実行する(パスは自分の環境に合わせる):
mklink /J "%LOCALAPPDATA%\Roblox" "D:\Games\RobloxCache"
これで、アプリから見たときには、%LOCALAPPDATA%\Robloxにアクセスしているつもりでも、実際のデータはDドライブ側に保存されるようになります。
ただし、RobloxやWindowsのアップデートでフォルダ構成が変わるとリンクが壊れる可能性があります。トラブルが起きた場合は、
- ジャンクションを削除(普通のフォルダーと同じように削除してOK)
- D:\側のフォルダーを再度
%LOCALAPPDATA%配下に戻す
ことで元に戻せますが、操作に慣れていない場合は無理をしないようにしてください。
外付けHDD付属ソフトやメーカー独自機能について
外付けHDDには、SeagateやWestern Digitalなどメーカー独自のユーティリティソフトがプリインストールされていることがあります。「フォーマットするとこれらのソフトが消えてしまうのでは?」と不安になるかもしれませんが、多くの場合は次のように考えて大丈夫です。
- 付属ソフトはメーカーサイトから再ダウンロード可能なことがほとんど。
- ハードウェアレベルの暗号化機能などは、フォーマットしてもディスク内部に組み込まれているため、基本的には失われない。
- どうしても心配な場合は、メーカー名+製品型番で公式サイトを確認しておく。
ゲーム用のストレージとして使う場合、付属ソフトよりも安定性とファイルシステム(NTFS)のほうが圧倒的に重要なので、必要に応じて再インストールする、くらいの感覚でOKです。
最短でトラブルを解決したい人向けの手順まとめ
ここまでの内容を、「とりあえずRobloxをDドライブに入れたい人」向けに手順だけをまとめ直します。
- 1. DドライブをNTFSでフォーマットする
バックアップを取ったうえで、エクスプローラー → Dドライブ右クリック →「フォーマット」→ ファイルシステムをNTFSにして実行。 - 2. 「新しいアプリの保存先=D:」に設定
設定 → システム → 記憶域 → 「新しいコンテンツの保存先」で「新しいアプリを保存する場所」をD:に変更。必要なら「ドライブを準備する」を実行。 - 3. Robloxを一度アンインストール
設定 → アプリ → Roblox → アンインストール。 - 4. 再起動+Storeキャッシュのクリア
PCを再起動 → 「Win + R」 →wsreset→ Enter。 - 5. Microsoft StoreからRobloxを再インストール
インストール時にドライブ選択画面が出たらD:を指定。 - 6. すでにインストール済みで「移動」ボタンがある場合
設定 → アプリ → Roblox →「移動」でD:を選択。 - 7. それでもCドライブが苦しい場合
Windowsの「ストレージ センサー」や「一時ファイルのクリーンアップ」で不要ファイルを削除し、どうしても足りない場合のみジャンクションによるキャッシュ移動を検討。
おわりに:Microsoft Storeゲームのインストール先を賢く管理しよう
Microsoft Storeのゲームが「なぜかCドライブにしか入らない」問題の多くは、
- インストール先のドライブがexFATであること
- 「新しいアプリの保存先」が正しく設定されていないこと
- 外付けドライブの認識や安定性の問題
といった、いくつかの条件が絡み合って発生しています。仕組みさえ理解してしまえば、Robloxに限らず、ForzaやFlight Simulatorなどの大容量ゲームもDドライブや別のHDD/SSDに整理してインストールできるようになります。
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