Windows 11では、Bluetoothのクイック設定をゲームパッドで操作できる新機能の段階展開が始まりました。対象はWindows 11 version 26H1のInsider Beta、OS Build 28020.2539です。
ただし、現時点では一般向け安定版の機能ではありません。同じビルドを利用していても、段階展開の対象になっていなければ表示や動作が変わらない場合があります。また、今回発表されたのはBluetoothクイック設定ページの操作対応であり、Windows 11の設定画面全体をゲームパッドだけで操作できるという意味ではありません。(Microsoft Learn)
Windows 11のBluetoothクイック設定がゲームパッド操作に対応
Microsoftは2026年7月20日に公開したWindows 11 Insider Beta(26H1)Preview Build 28020.2539で、Bluetoothクイック設定ページをゲームパッド入力でナビゲートできるようにしたと案内しました。(Microsoft Learn)
今回の新機能を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象OS | Windows 11 version 26H1 Insider Preview |
| 対象チャネル | Beta(26H1) |
| OSビルド | 28020.2539 |
| 公開日 | 2026年7月20日 |
| 変更内容 | Bluetoothクイック設定ページをゲームパッド入力で移動・選択できるように改善 |
| 提供方法 | 段階展開 |
| 一般向け安定版 | 提供時期は未発表 |
Windows Insider Blogでは、通常のBetaチャネル向けBuild 26220.8925とは別に、Beta(26H1)向けとしてBuild 28020.2539が掲載されています。単に「Betaチャネルに参加している」というだけでは対象ビルドとは限らないため、OSビルド番号まで確認することが重要です。(Windows Blog)
今回操作できるのはBluetoothの「クイック設定」
Windows 11には、Bluetoothを操作する画面が大きく分けて2種類あります。
- タスクバーから開くクイック設定
- 「設定」アプリ内の「Bluetoothとデバイス」
今回ゲームパッド操作への対応が案内されたのは、前者のBluetoothクイック設定ページです。
クイック設定は、タスクバー右端にあるネットワーク、音量、バッテリーのアイコン付近を選択するか、Windows + Aキーを押すと開けます。Bluetoothのタイルではオンとオフを切り替えられるほか、右側のデバイス管理ボタンから接続可能な機器やペアリング済み機器を確認できます。(Microsoft サポート)
発表内容から分かることと、分からないこと
| 操作・機能 | 現時点での扱い |
|---|---|
| Bluetoothクイック設定内のフォーカス移動 | 対応が明記されている |
| ゲームパッドによる項目選択 | ナビゲーション対応に含まれると考えられるが、詳細な操作範囲は未公表 |
| Bluetoothのオン・オフ | 画面上には操作項目があるが、対応ボタンや挙動の詳細は未公表 |
| ペアリング済みデバイスの選択 | 実機での確認が必要 |
| 新しいBluetooth機器の追加 | 一連のペアリング画面まで完全対応するかは未公表 |
| 「設定」アプリ全体のゲームパッド操作 | 今回の発表対象ではない |
| ゲームパッドだけでクイック設定を開く操作 | 発表されていない |
| 対応ゲームパッド一覧 | 公開されていない |
| ボタン割り当て | 公開されていない |
Microsoftのリリースノートは「ゲームパッド入力でナビゲートできる」とのみ説明しており、方向パッド、スティック、決定ボタンなどの具体的な割り当ては示していません。Xboxコントローラー以外を含め、すべてのゲームパッドで同じように動作するとは限らない点に注意が必要です。(Microsoft Learn)
ゲームパッド操作が役立つ場面
今回の変更は小さな改善に見えますが、マウスやキーボードから離れてWindows 11を利用する環境では実用性があります。
テレビに接続したリビングPC
テレビにWindows 11 PCを接続し、ソファからゲームをプレイしている場合、Bluetooth機器を切り替えるためだけにマウスを取りに行く手間を減らせます。
たとえば、ゲーム終了後にBluetoothヘッドセットやスピーカーの接続状態を確認するといった操作を、ゲームパッドから行いやすくなります。
携帯型ゲーミングPCやドッキング環境
携帯型ゲーミングPCでは、ゲームパッド相当の入力装置が本体に組み込まれています。外部ディスプレイに接続して利用している場合でも、Bluetoothクイック設定へゲームパッド入力を渡せれば、タッチパネルや外付けマウスへの依存を減らせます。
キーボードやマウスを使いにくい利用者
ゲームパッドを代替入力装置として使用している利用者にとっても、操作可能なWindows UIが増えることには意味があります。
ただし、今回の発表だけではBluetooth設定のすべてをゲームパッドで完結できるとは判断できません。実際の操作範囲は、配布された機能と使用するコントローラーの組み合わせで確認する必要があります。
ゲームパッド操作を確認する手順
OSビルドを確認する
最初に、対象となるWindows 11ビルドを利用しているか確認します。
Windows + Rキーを押します。winverと入力します。- 「OK」を選択します。
- 表示されたバージョンとOSビルドを確認します。
今回の案内対象は、Windows 11 version 26H1、OS Build 28020.2539です。
Windows Insiderの通常Beta向けビルドとBeta(26H1)向けビルドは別に案内されているため、チャネル名だけで判断せず、ビルド番号を確認してください。(Windows Blog)
ゲームパッドを先に接続する
ゲームパッドがWindows 11で認識されている状態にします。
Bluetooth接続のゲームパッドを使ってBluetooth自体をオフにすると、その瞬間にゲームパッドとの接続も切れる可能性があります。Bluetoothのオン・オフを含めて検証する場合は、最初はUSBケーブルなど、Bluetoothに依存しない接続方法を使うのが安全です。
また、Bluetoothで接続しているゲームパッド自身をデバイス一覧から切断すると、その後の操作を続けられなくなります。検証時には別の入力手段も用意しておきましょう。
Bluetoothクイック設定を開く
現時点では、ゲームパッドだけでクイック設定を開く方法までは発表されていません。そのため、まずはキーボードまたはマウスで画面を開きます。
Windows + Aキーを押してクイック設定を開きます。- Bluetoothタイルを確認します。
- Bluetoothタイル右側のデバイス管理ボタンを選択します。
- Bluetoothクイック設定ページを表示します。
- ゲームパッドの方向パッドまたはスティックを動かします。
- 画面上のフォーカス枠が項目間を移動するか確認します。
Microsoftはボタン割り当てを公表していないため、「Aボタンが必ず決定」「Bボタンが必ず戻る」とは断定できません。まずは画面上のフォーカス表示を見ながら、各ボタンの動作を確認してください。
Windows 11の通常のBluetoothクイック設定では、Bluetoothタイルによるオン・オフの切り替えや、デバイス管理画面からの接続操作が用意されています。(Microsoft サポート)
同じビルドでも利用できない場合がある
Build 28020.2539のリリースノートでは、この変更が段階的に展開される改善項目として掲載されています。そのため、対象ビルドへ更新しても、すべての端末で同時に有効になるわけではありません。(Microsoft Learn)
利用できない場合は、次の点を順番に確認してください。
| 状況 | 確認するポイント |
|---|---|
| OSビルドが異なる | winverで28020.2539か確認する |
| 通常のBetaビルドを使用している | Beta(26H1)のビルドか確認する |
| 同じビルドなのに操作できない | 段階展開の対象になっていない可能性がある |
| ゲーム内では動くが設定画面では動かない | 対応する入力方式やコントローラーではない可能性がある |
| Bluetoothをオフにした直後に操作不能になった | Bluetooth接続中のゲームパッド自身が切断されている |
| 「設定」アプリで操作できない | 今回の対象はクイック設定ページであり、設定アプリ全体ではない |
| 一部の項目だけ選択できない | プレビュー機能のため、操作範囲が限定されている可能性がある |
段階展開が原因の場合、設定変更だけで即座に利用可能にする確実な方法はありません。Windows Updateを確認し、再起動したうえで、後日の配布を待つのが基本です。
非公式な機能有効化ツールを使って強制的に有効化すると、表示の不整合や予期しない不具合が発生する可能性があります。日常的に使用するPCでは、正式に展開されるまで待つ方が安全です。
Bluetoothの不具合とは切り分けて考える
ゲームパッドで操作できない場合でも、Bluetooth機能そのものに問題があるとは限りません。
次の状態であれば、ゲームパッド操作機能ではなくBluetooth側のトラブルを疑います。
- Bluetoothタイル自体が表示されない
- Bluetoothをオンにできない
- ペアリング済み機器が接続できない
- ゲームパッドがWindows 11に認識されていない
- デバイスが一覧に表示されない
MicrosoftはWindows 11でBluetoothの問題が発生した場合、Windows Updateの確認、デバイスの電源や充電状態の確認、「ヘルプの取得」アプリによるトラブルシューティングなどを案内しています。(Microsoft サポート)
Bluetooth接続自体は正常で、ゲームでもコントローラーが使用できるのにクイック設定だけ動かない場合は、段階展開やコントローラーの入力方式を疑うと切り分けやすくなります。
一般向けWindows 11への提供時期は未定
Bluetoothクイック設定のゲームパッド操作は、2026年7月時点ではWindows Insider向けのプレビュー機能です。一般向けWindows 11へ提供される日程は発表されていません。
MicrosoftはInsiderビルドに含まれる機能について、開発中に変更、削除、置き換えが行われる場合があり、一般向けWindowsへ提供されない可能性もあると説明しています。(Microsoft Learn)
そのため、この機能だけを目的に業務用PCやメインPCをInsider Previewへ変更することはおすすめできません。Insiderビルドには未完成の変更や不具合が含まれる可能性があるため、検証用PCや復旧可能な環境で試すのが適切です。
よくある疑問
安定版のWindows 11でも利用できますか
現時点では、一般向け安定版への提供は案内されていません。対象として明記されているのは、Windows 11 version 26H1 Insider BetaのBuild 28020.2539です。(Microsoft Learn)
ゲームパッドだけで新しいゲームパッドをペアリングできますか
確実とはいえません。
まだ接続されていないゲームパッドはWindows 11へ入力を送れないため、そのゲームパッド自身を使ってペアリング画面を操作することはできません。USB接続済みのコントローラーや、別のマウス、キーボードなどが必要です。
また、新しいデバイスを追加する一連の画面が、すべてゲームパッド操作に対応しているかは公表されていません。
Xbox以外のゲームパッドも使えますか
Microsoftは対応コントローラーの一覧を公開していません。
Windows 11がゲームパッドとして認識している製品でも、入力方式やドライバーによって動作が異なる可能性があります。Xboxコントローラー、PlayStation系コントローラー、PC向け汎用ゲームパッドのいずれについても、実機での確認が必要です。
Bluetooth設定のすべてをゲームパッドで操作できますか
今回対応が明記されたのはBluetoothのクイック設定ページです。
「設定」アプリの「Bluetoothとデバイス」全体、ドライバー設定、デバイスの削除、詳細なプロパティ画面まで操作できるとは案内されていません。
まずはビルド番号と段階展開を確認する
Windows 11のBluetoothクイック設定をゲームパッドで操作する新機能は、テレビ接続PCや携帯型ゲーミングPCなど、マウスやキーボードを常用しない環境で役立つ改善です。
試す際は、次の順序で確認してください。
winverでWindows 11 version 26H1、OS Build 28020.2539か確認する- ゲームパッドをUSBなどで確実に接続する
Windows + Aでクイック設定を開く- Bluetoothのデバイス管理ページを表示する
- ゲームパッド入力でフォーカスが移動するか確認する
- 動作しない場合は、段階展開の対象外である可能性を考える
同じビルドでも機能が届いていないことがあるため、操作できないだけで故障や設定ミスと判断する必要はありません。一般向けへの提供状況が明らかになるまでは、Insider環境上のプレビュー機能として慎重に試すことが重要です。

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