Windows 11で「このモジュールはローカル セキュリティ機関への読み込みがブロックされています」などの通知にmdnsNSP.dllやBonjourが表示される場合は、ファイルの場所・発行元を確認し、関連するAppleソフトを公式経路で更新します。LSA保護をオフにして通知だけを消すことは、互換性問題を修正する操作ではありません。
mdnsNSP.dllの読み込みブロック通知と、LSA保護がオフになっている警告は、別々に確認します。
最初に確認する3点:通知、ファイル、保護状態
- 通知のタイトルと全文、表示されたmdnsNSP.dllのパスと発行元を控えます。名前だけで正規のAppleファイルと判断しません。
- Windows セキュリティ→「デバイス セキュリティ」→「コア分離の詳細」でLSA保護の状態を確認します。表示項目はWindowsの版と機器で異なります。
- iTunesなどで実際に困っている機能を確認します。通知だけなのか、共有ライブラリや機器の検出にも問題があるのかを分けます。
| 表示・状態 | 意味の確認 | 最初の対応 |
|---|---|---|
| mdnsNSP.dllのLSA読み込みがブロックされた通知 | 特定ファイルの読み込み制限 | 関連アプリと版、発行元を確認して公式更新 |
| LSA保護がオフと表示される | 保護設定の状態 | 会社PCは管理者へ、個人PCは設定と再起動の案内を確認 |
| 更新後も通知が出るが利用機能に支障がない | 互換性通知と実際の影響を別に確認 | 依存機能を確認し、ファイル別通知抑止の意味を理解する |
| Apple以外の場所・発行元、身に覚えのないファイル | 同名ファイルの可能性もある | DLLを手動置換せずWindows セキュリティで確認 |
MicrosoftのLSA保護の説明では、LSAへの読み込みが阻止されたファイルを通知すると説明しています。通知が出たこと自体は、LSA保護が無効という意味ではありません。設定を変更した場合は再起動が必要です。
LSA保護とBonjourの役割
LSA保護は、Windowsの認証に使う資格情報を守るため、信頼できないコードがLSA内で動くことやメモリへアクセスすることを制限します。仮想化で秘密情報を隔離するCredential Guardとは別の機能です。
Bonjourについて、Appleの公式説明はmDNSResponder.exeがローカルネットワークの音楽共有・Apple TV・AirTunesなどのサービスを見つけると説明しています。iPhoneの認識を担うApple Mobile Device Serviceとは同じものではありません。
特定のDLLがLSAへ読み込まれなかっただけで、AirPlay、USB同期、VPNなどが一律に使えなくなるとは判断できません。利用中のアプリで必要な機能を実際に確認してください。
Bonjourの最新バージョンを探す前に、導入元を確認する
「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」でBonjourやiTunesなどの版と発行元を確認します。DLLのプロパティでも版を記録できます。ここで分かるのはそのPCに入っている版です。
Bonjourの全配布形態に共通する「この番号なら必ず解決」という最新版番号は、ここでは断定しません。iTunesの更新と、通知に出たDLLの更新が同じ結果になるとも限らないため、更新後に版・パス・通知の再発を確認します。
PowerShellで確認する場合の補助コマンドは次のとおりです。読み取りだけで、更新や削除はしません。
Get-Package -Name Bonjour | Select-Object Name, Version
Get-Packageの公式説明による確認はPackageManagementとプロバイダーが認識するパッケージが対象です。何も返らなくても未導入と断定せず、アプリ一覧と通知のファイルを確認します。表示されたVersionも、最新の配布版という証明ではありません。
公式経路でAppleソフトを更新する
- Storeから入れたiTunesなどはMicrosoft Storeを開き、ライブラリの更新を確認します。
- Appleのダウンロード版iTunesを利用している場合は、アプリに「ヘルプ」→「更新プログラムを確認」が表示されるか確認します。旧アプリの導入形態により更新経路が異なります。
- Windows Updateも確認し、更新後はPCを再起動して元の操作を試します。
- 通知が残る場合は、更新前後のアプリ/DLLの版とパス、通知の日時を記録します。
更新方法はAppleのiTunesユーザーガイドを参照してください。現在のWindows用Appleアプリの配布はAppleの案内から確認できます。ライブラリ・バックアップなど必要なデータを確認してから再インストールを検討します。
非公式DLL配布サイトからmdnsNSP.dllを取得して上書きする、インストーラーからMSIだけを抜き出す、Apple関連フォルダーの書き込み権限を拒否する方法は、この問題の標準手順にしません。提供元の更新で対応できない場合はAppleまたは導入したアプリの提供元へ確認します。
使わないBonjourを削除してよいか
Bonjourを必要とするアプリやネットワーク共有を利用していないことを確認できる場合は、アプリ一覧にアンインストールが表示されるか確認します。企業・学校のPCや、業務用アプリの依存関係が不明な場合は管理者・提供元に確認してください。
AppleはiTunesが閉じていてもバックグラウンドプロセスをむやみに無効化しないよう案内しています。BonjourだけでなくApple Mobile Device Serviceや関連アプリまでまとめて削除することは避け、必要な機能を確認して判断します。削除後は実際に使う共有・機器検出をテストします。
警告だけを非表示にする場合の意味
Microsoftの説明では、LSAへの読み込みがブロックされたそのファイルについて今後の警告を表示しない選択肢があります。画面に該当の項目が出る場合に限り、発行元と影響を確認して判断します。
これは通知の抑止で、DLLの互換性を直したり、LSAへ読み込めるようにしたりする操作ではありません。LSA保護のオフ、メモリ整合性のオフ、RunAsPPLの無効化とは区別してください。通知を消した後もアプリ側の問題が続く場合は更新・サポート確認が必要です。
更新しても残る場合:イベントのファイル名を確認する
詳しく調べる必要がある場合は、イベント ビューアーで「アプリケーションとサービス ログ」→「Microsoft」→「Windows」→「CodeIntegrity」→「Operational」を確認します。通知が出た日時に、どのプロセスとファイルが記録されているかを見ます。
| イベントID | Microsoftが説明する内容 | 判断の注意 |
|---|---|---|
| 3033 | LSAへ読み込もうとしたファイルがMicrosoftの署名レベル要件を満たさない | 単に署名期限切れやウイルスと決めつけない |
| 3063 | 共有セクションのセキュリティ要件を満たさない | 署名だけでなく実装上の要件も関係する |
| 3065 / 3066 | 監査モードで要件不適合を記録したが読み込みは許可された | ブロックされた3033/3063と混同しない |
IDの定義はMicrosoftのLSA保護資料によるものです。同じ日時の別ファイルのイベントをmdnsNSP.dllの原因として扱わず、実際のパスとプロセスを確認します。ログが見つからないだけで互換性が正常とも断定できません。
サポートへ伝える情報
- Windowsのバージョンと更新状況
- 通知全文、タイトル、発行元、DLLのパスと版
- iTunes/Bonjourなどの導入元と版、更新前後の変化
- 実際に困る機能と、通知だけなのかの区別
- 該当日時のイベントID・ファイル名。企業PCは管理者のポリシー状況

コメント
コメント一覧 (2件)
Name Version
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Bonjour 3.1.0.1
こちらでも警告が出ました。
最新バージョンiTunesインストールexeでは、Bonjour64.msiは他のmsiファイルに取り込まれたようで解凍ソフトで抽出することはできなくなっています。Bonjour64.msi抽出可能なバージョンははBonjour 3.1.0.1で他の方のコメント通り警告が出ます。