Windows11でゲーム起動時に出るMicrosoft Visual C++エラーの原因と解決方法(2015–2022 x86強制アンインストール手順)

Windows 11 でゲームを起動しようとしたときに「Microsoft Visual C++ に関するエラー」が出て落ちてしまうと、せっかくのゲーム時間が台無しになります。すでに sfc /scannow や DISM、Visual C++ 再頒布可能パッケージの再インストールを試しても直らない場合、原因は「Visual C++ 2015–2022(2019)x86 ランタイムの破損・競合」であることが少なくありません。本記事では、その根本原因と、Microsoft公式ツールを使った確実な解決手順を詳しく解説します。

目次

ゲーム起動時に出る Microsoft Visual C++ エラーの症状

今回のテーマは、Windows 11 環境でゲームを起動した際に、次のような「Microsoft Visual C++ 関連のエラー」が発生し、ゲームが起動しないケースです。

  • 起動直後に Visual C++ ランタイム関連のエラーダイアログが表示される
  • MSVCP***.dll や VCRUNTIME***.dll が見つからない・読み込めないと表示される
  • 0xc000007b などのエラーコードと合わせて、ゲームが即終了してしまう

多くのユーザーが、次のような「一般的な対処」をすでに試しているはずです。

  • sfc /scannow(システムファイルチェッカー)
  • DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  • Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ(x86 / x64)の新規インストール
  • Visual C++ 2015–2022(2019)x64 の「修復」

それでも直らない場合、OS側というより「Visual C++ 2015–2022(2019)の x86 版ランタイム情報が壊れている/競合している」ことが本筋の原因である可能性が高くなります。

項目状況の例
OSWindows 11(64bit)
症状ゲーム起動直後に Visual C++ 関連エラーで強制終了
既に実施した対処sfc・DISM・Visual C++ 再インストール・x64 の修復など
考えられる原因Visual C++ 2015–2022(2019)x86 ランタイムの破損・競合

Visual C++ ランタイムと x86 / x64 の基本を整理

まずは前提として、「Visual C++ 再頒布可能パッケージ(VC++ ランタイム)」と「x86 / x64」の関係を軽く整理しておきます。

種類対象アーキテクチャ主な用途
Visual C++ 再頒布可能パッケージ(x86)32bit アプリケーション32bit ゲーム本体、32bit ランチャー、古めのツールなど
Visual C++ 再頒布可能パッケージ(x64)64bit アプリケーション64bit ゲーム、本体が 64bit の最新アプリ

64bit OS(Windows 11 など)を使っていても、32bit アプリ(x86)が動く限り、x86 版ランタイムは必要です。ゲーム本体が 64bit でも、ランチャーやアンチチート、周辺ツールが 32bit で作られていることも珍しくありません。

つまり、「Windows は 64bit だから x64 版だけ入れておけばいい」という考え方は危険で、ゲーム環境では次のように考えるのが基本です。

  • Windows 11(64bit)なら、x86 版と x64 版の両方をインストールしておく
  • 特に Visual C++ 2015–2022(2019)は、x86 / x64 のセットで考える

なぜ Visual C++ 2015–2022(x86)の破損が問題になるのか

最近のゲームは、Visual C++ 2015 / 2017 / 2019 / 2022 のいずれかでビルドされていることが多く、これらは「2015–2022 再頒布可能パッケージ」として統合配布されています。特定のゲームが必要とする DLL(MSVCP140.dll など)が、壊れた x86 ランタイムに紐づいていると、ゲーム起動時にエラーを引き起こします。

2015 / 2017 / 2019 / 2022 は「統合」ランタイム

2015 以降の Visual C++ ランタイムは、バージョンによって個別に並んでいるように見えても、中身は互換性・共通部分が多く、更新によって置き換えられていきます。そのため、

  • 古い 2015 / 2017 / 2019 を個別に揃えるより
  • 「Visual C++ 2015–2022 再頒布可能パッケージ」を最新状態に揃える

というのが基本的な考え方です。

「修復」だけでは直らないことがある理由

コントロール パネルや「アプリと機能」から実行できる Visual C++ の「修復」は便利ですが、次のようなケースでは症状が残ることがあります。

  • レジストリのアンインストール情報が壊れている
  • 過去に失敗したインストールの残骸が中途半端に残っている
  • サードパーティ製ツールなどでレジストリやインストーラー情報が削除されている

この状態では、「修復」ボタンを押しても、そもそも内部的に正しく修復処理が動いておらず、表面的には完了していてもランタイムの状態は壊れたまま…ということが起こります。

そこで役に立つのが、Microsoft 公開のインストール/アンインストール トラブルを強制的に修正する専用ツールです。

根本解決:Microsoft 公式ツールで VC++ 2015–2022(x86)を強制アンインストール

今回のポイントはひとつです。

Microsoft 公式の「プログラムのインストールまたはアンインストールを妨げる問題を修正する」ツールを使って、Visual C++ 2015–2022(2019)x86 を一度きれいに削除し、必要に応じて入れ直す。

通常のアンインストールや「修復」では消し切れない情報までクリーンアップしてくれるため、壊れたランタイム情報をリセットできます。実際に、この手順でゲーム起動時の Visual C++ エラーが解消したという報告があります。

事前の注意事項

作業前に、次の点を確認しておきましょう。

  • 可能であればシステムの復元ポイントを作成しておく
  • 作業は管理者アカウントで行う
  • 削除対象は「Visual C++ 2015–2022(2019)x86」を狙い撃ちする
  • 同名の VC++ が複数あっても、むやみに全部消さない
注意点理由
復元ポイントの作成万が一別のコンポーネントに影響が出ても戻せる保険になるため
管理者アカウントで作業インストーラー情報やレジストリの変更に管理者権限が必要なため
削除対象を x86 に限定必要な x64 ランタイムまで消してしまうリスクを避けるため
複数バージョンを一括削除しない別のアプリが依存しているバージョンまで消してしまうのを防ぐため

Microsoft 公式ツールの入手

ブラウザで「プログラムのインストールまたはアンインストールを妨げる問題を修正する Microsoft」と検索し、Microsoft が提供している公式ページからツール(トラブルシューティング ツール)をダウンロードします。

  • 発行元が Microsoft であることを確認する
  • ファイルを任意の場所(デスクトップなど)に保存する

VC++ 2015–2022(x86)を強制アンインストールする手順(最短ルート)

  1. ダウンロードしたトラブルシューティングツールをダブルクリックして起動する。
  2. 表示される選択肢から 「アンインストール」 を選ぶ。
  3. インストール済みプログラムの一覧が表示されるので、
    「Microsoft Visual C++ 2015–2022 再頒布可能パッケージ(x86)」
    または環境によっては 「2015–2019(x86)」 といった表記になっている項目を選択する。
  4. 指示に従って、選択したパッケージのアンインストール(削除)を実行する。
  5. 処理が完了したら Windows を 再起動 する。
  6. 再起動後、必要に応じて Visual C++ 再頒布可能パッケージ(x86 / x64)を再インストールする。
画面の段階選択するものポイント
ツール起動直後「アンインストール」今回は「削除」が目的なのでインストールではなくアンインストール側を選択
プログラム選択「Microsoft Visual C++ 2015–2022 再頒布可能パッケージ(x86)」同じ名前が複数あっても、まずは x86 だけを対象にする
処理の実行画面の案内に従って削除途中でエラーが出ても、ツールが破損情報の修正を試みてくれる
完了後PC を再起動再起動により、DLL の読み込みやランタイム登録情報がリセットされる

ここまで完了すると、壊れた Visual C++ 2015–2022(x86)のインストール情報がクリーンな状態になります。必要に応じて、次の手順で最新のランタイムを入れ直します。

最新の Visual C++ 再頒布可能パッケージを入れ直す

強制アンインストールで壊れた情報を消したあとは、必要なランタイムを適切な形で再インストールします。

どのランタイムを入れるべきか

基本的には次のように考えれば問題ありません。

OS環境推奨するランタイム構成
Windows 11(64bit)Visual C++ 2015–2022 再頒布可能パッケージ(x86) Visual C++ 2015–2022 再頒布可能パッケージ(x64) の両方をインストール
古いゲームを多数利用する場合必要に応じて 2013 / 2012 / 2010 などの VC++ も追加

特に今回のケースでは、2015–2022(2019)の x86 がキーとなるため、これを確実に入れ直すことが重要です。

再インストールの手順

  1. ブラウザで「Visual C++ 再頒布可能パッケージ 2015–2022 Microsoft」などと検索し、Microsoft 公式サイトからインストーラーを入手する。
  2. まずは x86 版 のインストーラーを実行し、画面の案内に従ってインストールする。
  3. 続けて x64 版 のインストーラーも実行する。
  4. インストールが完了したら、念のため PC を再起動する。
  5. ゲームを起動し、Visual C++ エラーが解消しているか確認する。

再インストール後、同じ Visual C++ が複数表示されることがありますが、これは異常ではありません。アプリケーションごとに必要なビルド番号が異なるためで、むしろ自然な状態です。

ゲーム側でチェックしておきたいポイント

Visual C++ ランタイムを整えたうえで、ゲーム側にもいくつか確認しておきたいポイントがあります。

ゲームフォルダーの vcredist_x86.exe / vcredist_x64.exe を実行する

多くのゲームには、インストールフォルダー内に対応する Visual C++ 再頒布可能パッケージのセットアップファイルが同梱されています。

  1. ゲームのインストールフォルダーを開く(ランチャーの「ローカルファイルを表示」などから開ける場合もあります)。
  2. _CommonRedist や Redist などのフォルダーを探す。
  3. その中にある vcredist_x86.exe・vcredist_x64.exe を見つける。
  4. 必要なものを右クリックして「管理者として実行」でインストール/修復を行う。

この方法は、ゲームが想定しているバージョンの VC++ をインストールできるため、特定のゲームだけが動かない場合に特に有効です。

ランチャーの「ファイルの整合性チェック」機能を使う

Steam やその他のゲームランチャーには、ゲームファイルが破損していないか確認する「整合性チェック」機能が搭載されています。

  • クライアントのライブラリから該当ゲームを右クリック
  • 「プロパティ」や「管理」などのメニューから「ファイルの整合性を確認」「修復」といった項目を探す

ゲーム側の DLL や設定ファイルが壊れている場合、VC++ ランタイムを修復しても症状が残るため、ランタイチャーの機能で合わせてチェックしておくと安心です。

管理者権限・セキュリティソフトの影響も確認

環境によっては、次のような要因が Visual C++ ランタイムの読み込みを妨げることもあります。

  • ゲームやランチャーが管理者権限なしで実行されている
  • セキュリティソフトが DLL の読み込みをブロックしている

一時的にセキュリティソフトをゲームモードにする・例外に追加する、ゲームを「管理者として実行」してみるなど、併せて確認してみてください。

まだ直らない場合:イベントビューアーでエラーDLLを特定する

ここまでの対処を行ってもまだエラーが出る場合は、イベントビューアーで「どの DLL が落ちているのか」を確認し、該当バージョンの VC++ をピンポイントで見直すと解決しやすくなります。

イベントビューアーでログを確認する手順

  1. ゲームを起動し、エラーが発生するところまで再現する。
  2. Windows の検索ボックスに「イベント ビューアー」と入力し、起動する。
  3. 左側のツリーから 「Windows ログ > アプリケーション」 を開く。
  4. 右側または中央の一覧から、エラー発生時刻付近の「エラー」レベルのイベントを探す。
  5. 該当イベントをダブルクリックし、「障害モジュール名」や「エラーの発生元」を確認する。
エラー モジュール名の例関連する VC++ の例対応の方向性
MSVCP140.dll
VCRUNTIME140.dll
Visual C++ 2015–2022(2019)今回解説した 2015–2022(x86 / x64)の再インストールを重点的に確認
MSVCR110.dllVisual C++ 20122012 の再頒布可能パッケージを追加インストール
MSVCR100.dllVisual C++ 20102010 の再頒布可能パッケージを追加インストール

このように、エラーに出てくる DLL 名から、どの世代の VC++ が絡んでいるかを逆引きすることで、原因を絞り込むことができます。

よくある勘違いと注意点(Q&A形式)

「64bit OS なので x64 版だけ入っていれば十分ですよね?」

いいえ。64bit OS でも x86 版は必要です。ゲーム本体は 64bit でも、ランチャーや周辺ツールが 32bit というケースは非常に多く、その場合は x86 ランタイムが必須になります。今回のようなトラブルでは、むしろ x64 版より x86 版が原因になっていることの方が多いくらいです。

「Visual C++ がたくさん入っています。全部消してしまっても大丈夫?」

おすすめしません。複数バージョンが並んでいるのは、アプリごとに必要なランタイムが異なるからです。無差別に削除すると、別のアプリやゲームが起動しなくなるリスクがあります。

今回のように問題が起きている場合は、「2015–2022(2019)の x86 をピンポイントで強制アンインストール → 入れ直す」という形で、狙い撃ちする方が安全で確実です。

「2015–2022 を削除したら、他のソフトに影響しませんか?」

一時的に影響が出る可能性はありますが、すぐに同じ 2015–2022 を最新状態で入れ直すことで、むしろ環境は「より整った状態」になります。心配な場合は、作業前にシステムの復元ポイントを作成しておくと安心です。

「ツールで削除しようとしても、一覧に Visual C++ が出てこない」

その場合は、次の点を確認してみてください。

  • 32bit / 64bit のどちらの一覧を見ているか(表示が分かれているツールもある)
  • 環境によっては「2015–2019」と表記されているケースがある
  • すでに別のタイミングで削除されている可能性もある

それでも見つからない場合は、通常の「アプリと機能」側で 2015–2022(x86)が残っていないかも確認してみましょう。

「再インストールする順番にコツはありますか?」

大きな決まりはありませんが、次のような順番を意識するとトラブルを避けやすくなります。

  1. 問題になっている 2015–2022(x86)の強制アンインストール
  2. PC を再起動
  3. Visual C++ 2015–2022(x86)をインストール
  4. Visual C++ 2015–2022(x64)をインストール
  5. 必要なら、ゲーム付属の vcredist_x86.exe / vcredist_x64.exe で補完

まずは x86 を整え、その後に x64 やその他バージョンで補強するイメージです。

トラブルシューティング全体の流れまとめ

最後に、ここまでの流れを手順として整理しておきます。

  1. ゲーム起動時のエラーメッセージを確認し、Visual C++ 関連かどうかを把握する。
  2. sfc /scannow や DISM など、基本的なシステム修復を一通り実施(すでに実施済みであれば次へ)。
  3. それでも直らない場合は、Microsoft 公式の「プログラムのインストールまたはアンインストールを妨げる問題を修正する」ツールを入手する。
  4. ツールを起動し、「アンインストール」→「Microsoft Visual C++ 2015–2022(2019)再頒布可能パッケージ(x86)」を選択して強制削除する。
  5. PC を再起動する。
  6. Visual C++ 2015–2022(x86)と(x64)を、Microsoft 公式配布から再インストールする。
  7. ゲームフォルダー内の vcredist_x86.exe / vcredist_x64.exe も実行し、ゲームが要求する VC++ を個別に補完する。
  8. ゲームランチャーの「ファイルの整合性チェック」機能で、ゲーム本体側のファイル破損も確認する。
  9. それでもダメな場合は、イベントビューアーでエラー DLL を特定し、該当バージョンの VC++ を追加で見直す。
状況優先して行うこと
ゲーム起動時に Visual C++ エラーが出るエラーメッセージと DLL 名をメモしておく
sfc / DISM / 通常の再インストールでも改善しない2015–2022(2019)x86 の破損を疑う
インストール情報が壊れていそうMicrosoft 公式ツールで 2015–2022(x86)を強制アンインストール
強制アンインストール後2015–2022(x86/x64)を公式配布から再インストール
特定のゲームだけが落ちるゲームフォルダーの vcredist 実行・ランチャーのファイル整合性チェック
依然として原因不明イベントビューアーでエラー DLL を確認し、該当 VC++ を追加インストール

まとめ:やることは「x86 2015–2022 のクリーン削除 → 再構築」

Windows 11 でゲーム起動時に Microsoft Visual C++ エラーが出てしまう場合、

  • sfc /scannow や DISM などの基本的な修復
  • Visual C++ 再頒布可能パッケージの「修復」や通常のアンインストール/再インストール

といった対処をしても解決しないケースが少なくありません。その多くは、

Visual C++ 2015–2022(2019)x86 ランタイムのインストール情報が壊れていて、通常手段ではクリーンに消せない状態

になっていることが原因です。

そのため、最も効果的な一手は、

  • Microsoft 公式のアンインストール問題修正ツールを使って
    Visual C++ 2015–2022(2019)x86 を強制アンインストールする
  • PC を再起動したうえで、必要に応じて最新の 2015–2022(x86 / x64)を入れ直す

という「一度リセットしてから綺麗に組み直す」アプローチです。これにより、破損したランタイム情報をクリーンに除去でき、通常の「修復」では直らなかったゲーム起動エラーが解消する可能性が高まります。

同じような症状で悩んでいる方は、ぜひ今回の手順を試してみてください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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