Windows検索の広告・プロモーションは削除される?新しい検索ボックスの変更点と設定方法

Windows検索を開いたとき、Webの回答より先に商品カードや「Sponsored」と表示されたプロモーションが出てきて、使いにくいと感じる人は少なくありません。

結論から言うと、Windows Search box experimental experienceが有効になった端末では、Web結果内のプロモーションコンテンツが削除されます。ただし、Web検索そのものが廃止されるわけではありません。また、現時点では対象条件を満たしたWindows 11端末への制御された実験展開であり、すべての端末に一斉適用される変更でもありません。地域や機能フラグによって提供状況が異なります。(Windows Blog)

目次

Windows検索の広告・プロモーション表示はどう変わるか

Microsoftが公式に使用している表現は「広告」ではなく、promotional content(プロモーションコンテンツ)です。

公式の比較画面では、従来のWeb結果プレビューに「Sponsored」と記載された商品カードが表示され、検索に対する回答がその下に配置されていました。新しい実験環境では商品カードがなくなり、検索に関連する回答が最初に表示されます。

確認項目従来の公式比較例新しい実験環境
Web結果内の商品カード表示される場合がある削除される
検索への回答プロモーションの下に表示される場合がある関連性の高い回答を優先
Web検索結果表示される引き続き表示される
Microsoft Storeの候補検索結果に混在する場合がある個別に表示を切り替えられる
ローカル検索結果Web候補と競合する場合がある適合度が高ければ優先される
提供範囲既存の検索環境対象端末への段階的な実験提供

重要なのは、Windows検索からWeb関連の機能がすべて消える変更ではないことです。

新しい検索画面でも、必要に応じてBingを利用したWeb検索結果や検索候補は表示されます。削除されるのは、Web結果のプレビュー内で回答より先に表示されていた関連商品などのプロモーションコンテンツです。(Windows Blog)

「広告がすべてなくなる」という意味ではない

今回の変更対象は、主にWindows検索ボックス内のWeb結果表示です。次のコンテンツまで一律に削除されるわけではありません。

  • Microsoft EdgeでWebページを開いた後に表示される広告
  • Bingの検索結果ページに表示される広告
  • Webサイト内の広告
  • Microsoft Storeのアプリ候補
  • Windows検索以外のMicrosoftサービスに表示されるプロモーション

特にMicrosoft Storeの候補は、Web検索とは別の設定として用意されています。商品やアプリの候補を広告のように感じる場合は、プロモーション削除を待つだけでなく、Microsoft Storeの表示設定も確認する必要があります。

対象はWindows 11の制御された実験展開

Microsoftは2026年7月13日、Windows Insider ProgramのExperimental channelを対象に、Windows検索ボックスの改善を発表しました。

この変更はControlled Feature Rollout、略してCFRを利用して段階的に配信されます。そのため、同じWindows 11のバージョンやビルドを使用していても、端末によって新しい検索画面が表示される時期が異なる可能性があります。(Windows Blog)

現時点で押さえておくべき条件は次のとおりです。

条件内容
主な対象Windows InsiderのExperimental channel
提供方式Controlled Feature Rolloutによる段階展開
全対象への一斉提供されない
地域差あり
機能フラグ提供状況に影響する
一般提供日公式発表では明記されていない
再起動機能割り当てが反映される場合がある

Microsoftは、すべてのInsider端末ですぐに利用できるわけではないと説明しています。また、体験は地域によって異なり、機能フラグ経由でも提供されるとしています。(Windows Blog)

つまり、Windows Updateを最新にしてもプロモーションが残っている場合、必ずしも更新失敗や不具合とは限りません。端末がまだ実験対象に選ばれていない可能性があります。

Microsoft公式情報は一般提供の確約ではない

現時点の公式発表は、Windows Insider向けに変更内容を知らせる情報提供・実験案内の段階です。

Microsoftは、フィードバックを受けながら対象を広げていく方針を示していますが、安定版Windows 11への一般提供日や、すべての端末に同じ仕様を適用する時期までは発表していません。(Windows Blog)

実験結果によっては、設定名、表示位置、既定値、対象地域などが変更される可能性があります。

新しい検索設定が届いているか確認する方法

Windows Search box experimental experienceが利用できる端末では、設定画面からWeb検索とMicrosoft Storeの候補を個別に切り替えられます。

公式画面では、次の場所に設定が用意されています。

  1. WindowsキーとIキーを押して「設定」を開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」を選ぶ
  3. 「検索」を開く
  4. 「検索結果の候補を表示する」に相当する項目を展開する
  5. 「Web searches」と「Microsoft Store」のスイッチを確認する

英語版の公式画面では、次の構成になっています。

Settings
└ Privacy & security
   └ Search
      └ Show suggested search results
         ├ Web searches
         └ Microsoft Store

日本語版では、正式提供時の翻訳や画面構成が変わる可能性があります。設定内検索で「検索」または「Web検索」と入力して探す方法も有効です。

「検索」ページが見つからない場合

従来のWindows 11では、検索に関する設定が次のように分かれています。

設定
└ プライバシーとセキュリティ
   ├ 検索アクセス許可
   └ Windowsの検索

Microsoftの既存サポートページでも、セーフサーチやクラウドコンテンツ検索は「検索アクセス許可」、ファイルのインデックス対象は「Windowsの検索」から管理する手順が案内されています。(マイクロソフトサポート)

新しい「プライバシーとセキュリティ→検索」ページや、Web searchesのスイッチが表示されない場合は、まだ実験環境が端末に割り当てられていない可能性が高いと判断できます。

ビルド番号だけでは判定できません。CFRでは、同じ更新プログラムを導入した端末でも機能の有効・無効が分かれるためです。(マイクロソフトサポート)

目的別のおすすめ設定

新しい検索設定が利用できる場合は、単にすべてをオフにするのではなく、Windows検索をどのように使いたいかで判断すると失敗しません。

利用目的Web searchesMicrosoft Store適した使い方
Web回答も利用したいオン任意Web検索を残し、実験対象ではプロモーションだけ自動削除
アプリやファイルだけ探したいオフオフローカル検索に集中したい
Storeのアプリ候補だけ不要オンオフWeb回答は必要だがアプリの提案は不要
Web検索もアプリ候補も利用したいオンオン検索範囲を広く保ちたい
外部Web検索を抑えたいオフ任意BingへのWeb検索を使いたくない

Web回答は残してプロモーションだけ消したい場合

実験環境が有効であれば、特別な操作は必要ありません。

「Web searches」をオンにしたままでも、Web結果内のプロモーションコンテンツは自動的に削除され、関連性の高い回答が優先されます。公式発表では、プロモーションだけを手動でオン・オフする専用スイッチは示されていません。(Windows Blog)

したがって、次の状態が目的に合います。

Web searches:オン
Microsoft Store:必要に応じてオンまたはオフ

Web検索結果をWindows検索に出したくない場合

新しい設定画面で「Web searches」をオフにします。

これにより、Windows検索でアプリ、設定、ファイルなどのローカル結果を探しやすくなります。Web結果を完全に不要と考える場合は、プロモーション削除の提供を待つよりも、Web検索自体をオフにする方が目的に合っています。

ただし、Web searchesをオフにすることと、OneDriveなどのクラウドファイル検索をオフにすることは別です。

Microsoft Storeの候補だけ消したい場合

「Microsoft Store」をオフにします。

Web searchesはオンのままにできるため、Web回答を利用しつつ、Storeアプリの候補だけを検索結果から外せます。Web検索とMicrosoft Storeが別スイッチになった点は、新しい検索画面の実用的な改善点です。

Web検索とクラウドコンテンツ検索は別の機能

Windows検索では、複数の検索対象が同じ画面に表示されます。

検索対象主な内容関連する設定
ローカル検索PC内のアプリ、設定、ファイルファイル検索、インデックス設定
Web検索Bingの検索結果や候補Web searches
Microsoft StoreStoreアプリの候補Microsoft Store
個人用クラウドOneDrive、OutlookなどMicrosoftアカウントのクラウドコンテンツ検索
職場・学校クラウドOneDrive for Business、SharePointなど職場または学校アカウントのクラウドコンテンツ検索

Microsoftの説明では、Windows検索でWeb検索やWeb候補を利用する場合、その結果はBingによって提供されます。一方、Microsoftアカウントや職場・学校アカウントのクラウドコンテンツ検索では、OneDrive、Outlook、SharePointなどが検索対象になります。(マイクロソフトサポート)

そのため、次の設定は同じ意味ではありません。

  • Web searchesをオフにする
  • Microsoft Storeをオフにする
  • クラウドコンテンツ検索をオフにする
  • ローカルファイルのインデックスを制限する

たとえば、Web検索だけをオフにし、クラウドコンテンツ検索をオンにしておけば、BingのWeb候補を表示せずにOneDrive内の資料を検索できる構成が考えられます。

プロモーション削除はプライバシー設定の変更ではない

プロモーションカードが消えると、Webへの接続や検索情報の送信も停止したように感じるかもしれません。しかし、両者は別の変更です。

今回のプロモーション削除は、主に検索結果の見せ方を整理する変更です。Web searchesをオンにしてWeb結果や候補を利用している場合、そのWeb検索は引き続きBingによって提供されます。(Windows Blog)

目的別には、次のように判断すると分かりやすくなります。

  • 画面上の商品カードが邪魔なだけなら、新しい実験環境の自動削除で対応する
  • Web検索自体が不要なら、Web searchesをオフにする
  • OneDriveやSharePointも検索対象から外したいなら、クラウドコンテンツ検索を別途見直す
  • 端末内の検索履歴が気になるなら、デバイスの検索履歴を消去する

「広告が消えたから外部検索も無効になった」と判断しないことが重要です。

プロモーションがまだ表示される場合の確認事項

新しい検索体験の発表後もプロモーションが表示される場合は、次の順序で確認します。

Windows Insiderの対象チャネルか確認する

現時点の主な対象はExperimental channelです。通常の安定版Windows 11や、別のInsiderチャネルでは、同じタイミングで利用できるとは限りません。(Windows Blog)

Insider設定は、次の場所から確認できます。

設定
→ Windows Update
→ Windows Insider Program

Windows Update後に一度再起動する

Microsoftは、機能を受け取ったか確認する方法として再起動を案内しています。ただし、再起動すれば必ず有効になるわけではありません。

端末がCFRの対象に選ばれていなければ、何度再起動しても新しい画面は表示されません。(Windows Blog)

設定画面で新しいスイッチを確認する

検索結果だけで判断すると、検索語句や地域による違いを受けやすくなります。

次の2つが表示されているか確認する方が確実です。

Web searches
Microsoft Store

表示されていなければ、従来の検索環境である可能性があります。

地域差を考慮する

Microsoftは公式記事で、体験が地域によって異なると明記しています。

海外の記事やスクリーンショットと同じWindowsビルドを使っていても、日本の端末に同じ機能が届いているとは限りません。地域設定を無理に変更しても、機能フラグやサーバー側の割り当て条件が異なれば利用できない可能性があります。(Windows Blog)

機能フラグを無理に変更しない

Microsoftは機能フラグ経由でも提供されると説明していますが、公式記事には一般ユーザー向けの強制有効化手順は掲載されていません。(Windows Blog)

非公式ツールを使って未提供の機能を有効にすると、設定画面が開かない、検索が終了する、更新後に元へ戻るといった検証困難な状態になる可能性があります。

普段使いのPCでは、正式なCFR割り当てを待つ方が安全です。

広告を消すためだけにInsiderへ参加すべきか

プロモーション表示を早く消したいという理由だけで、普段使いのPCをWindows Insider Programへ変更することはおすすめできません。

Microsoftのサポート情報でも、Insiderビルドは製品版より安定性が低く、有効期限が設定される場合があると案内されています。製品版へ戻す際、状況によっては回復イメージを使った復元が必要になります。(マイクロソフトサポート)

特に次のPCでは、安定版のまま段階的な提供を待つ方が適切です。

  • 仕事で毎日使用するPC
  • 会計、申請、設計など重要な業務を行うPC
  • 学校や企業が管理しているPC
  • バックアップやWindowsの再インストールに慣れていないPC
  • 検索機能の不具合が業務に影響するPC

Web検索自体が不要で、既存の設定や管理ポリシーで無効化できる環境では、Insider化せずに現在利用可能な方法を選ぶ方が安全です。

よくある疑問

安定版Windows 11でもプロモーションは削除される?

将来的に対象が拡大される可能性はありますが、公式発表では安定版への一般提供日を明記していません。

現時点では、Experimental channelを中心とした段階的な実験提供として扱う必要があります。(Windows Blog)

プロモーションだけを設定からオフにできる?

公式に示された新しい設定には、プロモーション専用のスイッチはありません。

実験環境ではプロモーションが自動的に削除されます。利用者が操作できるのは、Web検索結果を表示するか、Microsoft Storeの候補を表示するかという、より大きな単位の設定です。(Windows Blog)

Web searchesをオフにするとアプリやファイルも検索できなくなる?

アプリ、設定、ローカルファイルなどはWeb検索とは別の検索対象です。

Web searchesをオフにする目的は、Web検索候補やWeb結果をローカル結果と一緒に表示しないようにすることです。ローカルファイルの検索範囲は、インデックスや「Windowsの検索」に関する設定で管理します。(マイクロソフトサポート)

Microsoft StoreをオフにすればWebのプロモーションも消える?

Microsoft StoreとWeb searchesは別の設定です。

Storeのスイッチをオフにしても、Web searchesがオンであればWeb結果は引き続き表示されます。Web結果内のプロモーション削除は、新しい実験環境側の変更です。

同じビルドなのに別のPCでは表示されるのはなぜ?

Controlled Feature Rolloutでは、同じ更新プログラムを導入した端末でも機能の提供時期が異なります。

端末の対象条件、段階展開、地域、機能フラグなどが影響するため、ビルド番号が同じでも画面が一致しないことがあります。(Windows Blog)

まず確認すべきこと

Windows検索の広告・プロモーション表示については、次のように整理できます。

実験対象の端末では、Web結果内のプロモーションコンテンツは削除されます。 一方で、Web検索結果そのものは残り、必要であれば設定からWeb検索とMicrosoft Storeの候補を個別に非表示にできます。

最初に「設定→プライバシーとセキュリティ→検索」を開き、Web searchesとMicrosoft Storeのスイッチが表示されるか確認してください。

スイッチが表示されている場合は、目的に応じて次のように設定します。

  • Web回答を利用したい場合は、Web searchesをオンのままにする
  • ローカル検索だけを使いたい場合は、Web searchesをオフにする
  • Storeの候補が不要なら、Microsoft Storeだけをオフにする
  • OneDriveやSharePointの検索も止めたい場合は、クラウドコンテンツ検索を別途見直す

新しい設定が表示されない端末は、不具合と決めつけず、Windows Updateと再起動を一度行ったうえで段階的な提供を待つのが現実的です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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