Windows Updateをカレンダーで最長35日間一時停止する方法と注意点

Windows Updateの適用や自動再起動を、重要な会議や出張の期間だけ避けたい場合は、新しい一時停止カレンダーが役立ちます。Windows 11 version 26H1のRelease Preview向け「OS Build 28000.2605」では、[設定]の[Windows Update]から、今日を起点に最長35日先までの終了日をカレンダーで指定できるようになりました。

一時停止中でも終了日を選び直して延長できます。ただし、現時点で対象となるのはRelease Preview Channelで、機能は段階的に展開されています。同じビルドを利用していても、すぐにはカレンダーが表示されない場合があります。(Microsoft Learn)

目次

Windows Updateに最長35日間の一時停止カレンダーを追加

Microsoftは、Windows 11 version 26H1のRelease Preview Build 28000.2605で、Windows Updateの一時停止期間をカレンダーから指定できる新しい操作画面を追加しました。

主な仕様は次のとおりです。(Microsoft Learn)

項目内容
対象OSWindows 11 version 26H1
対象ビルドOS Build 28000.2605
対象チャネルWindows Insider ProgramのRelease Preview Channel
設定場所[設定]→[Windows Update]
指定方法カレンダーから一時停止の終了日を選択
指定できる期間現在の日付から最長35日先まで
延長停止中に別の終了日を選択可能
提供方法段階的ロールアウト

今回の改善で重要なのは、単に「35日間停止できる」ことだけではありません。更新を止めたい日数を計算するのではなく、予定に合わせて終了日を直接選べることが大きな変更点です。

たとえば、出張が8月20日に終わる場合、週単位の停止期間を考えるのではなく、カレンダー上で8月21日などを終了日に指定できます。予定とWindows Updateの再開日を合わせやすくなり、停止しすぎるリスクも抑えられます。

Windows Updateをカレンダーから一時停止する手順

カレンダー機能が利用できる環境では、次の手順でWindows Updateを一時停止できます。

  1. [スタート]ボタンを右クリックします。
  2. [設定]を開きます。
  3. 左側のメニューから[Windows Update]を選択します。
  4. [更新の一時停止]付近にある日付選択の項目を開きます。
  5. カレンダーから一時停止を終了する日を選びます。
  6. Windows Update画面に表示された再開予定日を確認します。

英語版では日付を選ぶ項目が「Pick a date」と案内されています。日本語版での項目名は、翻訳やビルドによって変わる可能性があります。

選択できるのは、設定した日から35日後までです。35日を超える日付は、カレンダー上で選択できない、または無効な状態で表示されます。(Microsoft サポート)

一時停止の終了日を延長する方法

すでにWindows Updateを一時停止している場合も、同じWindows Update画面から終了日を変更できます。

  1. [設定]を開きます。
  2. [Windows Update]を選択します。
  3. 一時停止中の日付またはカレンダーを開きます。
  4. 新しい終了日を選択します。
  5. 更新された再開予定日を確認します。

延長時に選べるのは、延長操作をした日から最長35日先までです。最初に設定した停止期間へ、さらに35日間が加算される仕組みではありません。

たとえば、停止開始から20日が経過した時点で延長した場合、新しい終了日はその時点の「今日」から35日以内で選びます。過去20日分と新しい35日分を単純に合計する方式ではありません。(Microsoft サポート)

「最長35日」の意味を正しく理解する

Windows Updateの最長35日間の一時停止には、誤解しやすい点があります。

一度に選べるのが35日先まで

カレンダーで最初から数か月先の日付を指定することはできません。選択可能な範囲は、現在の日付から35日後までです。

未来の月がカレンダーに表示されても、35日を超える日付は選択できない場合があります。

35日が累積上限という意味ではない

停止中に終了日を選び直せるため、後日あらためて延長することは可能です。ただし、そのたびに選べるのは操作時点から35日以内です。

Microsoftは、必要に応じて終了日を変更し、再度一時停止できると案内しています。一方で、更新を長期間受け取らない運用はセキュリティ上のリスクになるため、常時停止を目的として使う機能ではありません。(Microsoft Learn)

停止期限を過ぎると自動的に再開する

一時停止の終了日になると、Windowsは利用可能な更新プログラムを確認し、ダウンロードとインストールを再開します。

「一時停止」は自動更新を完全に無効化する設定ではありません。指定した期間だけ更新処理を遅らせる機能です。

一時停止するとWindows Updateはどうなるのか

Microsoftのサポート情報では、一時停止中の動作が次のように案内されています。(Microsoft サポート)

状況Windowsの動作
一時停止中対象となる更新のダウンロードやインストールを延期
再起動が必要な更新一時停止が終わるまで適用を延期
更新完了のための自動再起動一時停止が終わるまで実行されない
一時停止操作時に更新が進行中進行中の更新がキャンセルされる場合がある
停止期限を迎えた場合更新を確認し、最新の更新をダウンロード・インストール
手動で再開した場合その時点で更新の確認を開始

一時停止は、すでにインストール済みの更新プログラムを削除する機能ではありません。不具合が起きた更新を元に戻したい場合は、更新履歴からのアンインストールや回復オプションなど、別の対応が必要です。

また、更新のダウンロードやインストールが始まってから慌てて一時停止するのではなく、重要な作業の前日までに設定しておくほうが確実です。

Windows Updateを一時停止すると便利な場面

最長35日間の一時停止は、単に更新を避けるためではなく、PCを安定して利用したい期間を明確に区切るために使うと効果的です。

重要な会議やプレゼンテーションがある

会議当日に再起動通知や更新処理が発生すると、資料を開けない、画面共有を開始できないといった問題につながります。

会議の前日から一時停止し、終了日を会議翌日に設定しておけば、必要な期間だけ更新の影響を抑えられます。

出張や旅行でPCを使用する

移動中のモバイル回線で大容量の更新が始まると、通信量やバッテリーを消費します。出発前に停止し、帰宅日の翌日を終了日に指定すると管理しやすくなります。

Microsoftも、旅行や会議、休暇などを一時停止の利用例として挙げています。(Microsoft サポート)

納期直前の作業環境を変えたくない

動画編集、プログラム開発、設計、オンライン配信などでは、ドライバーやWindowsの変更が作業環境に影響する可能性があります。

納期までは一時停止し、納品後に更新を再開する運用が現実的です。ただし、35日間を毎回使い切るのではなく、必要な作業期間に数日を加えた日付を終了日にすると、安全性と安定性のバランスを取りやすくなります。

更新後の不具合情報を確認したい

更新プログラムの公開直後に適用せず、数日間だけ様子を見る用途にも使えます。

ただし、個人のWindows Update画面で長期間停止し続けるより、企業ではWindows Update for BusinessやIntuneなどの更新管理機能を利用するほうが適切です。管理者向け機能では、品質更新と機能更新の展開時期を組織単位で制御できます。(Microsoft Learn)

一時停止期間を決める実用的な目安

終了日を選べるようになると、必要以上に長く停止しないことが重要になります。

利用目的終了日の目安
重要な会議会議翌日
プレゼンテーション本番終了の翌日
2~3日の出張帰宅日または翌日
長期出張帰宅後、安定した通信環境を利用できる日
納期直前の作業納品日の翌日から数日後
更新の不具合情報を確認数日から1週間程度
業務アプリの動作検証検証完了予定日の翌日

「念のため35日」にするのではなく、更新を再開できる最初の日を選ぶのが基本です。

終了日を重要な予定の当日にすると、その日の途中で更新が再開する可能性を考慮する必要があります。会議や納期の翌日など、PCを更新しても問題がない日を指定すると安心です。

カレンダーが表示されないときの確認項目

OS Build 28000.2605をインストールしても、すべてのPCですぐにカレンダーが表示されるとは限りません。今回の機能は段階的に展開されるため、利用可能になる時期がデバイスごとに異なります。(Microsoft Learn)

OSビルドを確認する

現在のWindows 11のビルドは、次の手順で確認できます。

  1. WindowsキーとRキーを同時に押します。
  2. [ファイル名を指定して実行]にwinverと入力します。
  3. [OK]を押します。
  4. 表示されたバージョンとOSビルドを確認します。

今回の公式案内で対象となっているのは、Windows 11 version 26H1のOS Build 28000.2605です。

Windows Insiderのチャネルを確認する

次の場所を開き、Release Preview Channelに参加しているか確認します。

[設定]→[Windows Update]→[Windows Insider Program]

一般提供版のWindows 11を使用している場合、同じ機能がまだ提供されていない可能性があります。2026年7月24日時点で、Microsoftが公式に案内している対象は26H1のRelease Preview Buildです。(Microsoft Learn)

Windows Updateと再起動を実行する

対象ビルドより古い場合は、Windows Updateを確認します。更新後に再起動が求められている場合は、再起動まで完了させてから設定画面を確認してください。

ただし、対象ビルドへ更新した直後に機能が表示されなくても、異常とは限りません。段階的ロールアウトでは、同じビルドでも有効化されるタイミングが異なります。

非公式なツールやレジストリ変更で機能を強制的に有効化すると、設定画面が不安定になる可能性があります。特に業務用PCでは、正式な展開を待つほうが安全です。

会社や学校のPCでは管理ポリシーを確認する

組織が管理しているPCでは、管理者がユーザーによるWindows Updateの一時停止を禁止できます。

対象ビルドであっても一時停止項目が無効になっている場合は、故障ではなくIntuneやグループポリシーによる制限の可能性があります。勝手に設定を変更せず、社内のシステム管理者へ確認してください。(Microsoft Learn)

一時停止後に忘れず行いたいこと

重要な予定が終わったら、停止期限を待たずに手動で更新を再開できます。

  1. [設定]を開きます。
  2. [Windows Update]を選択します。
  3. [更新の再開]を選択します。
  4. 更新プログラムの確認が終わるまで待ちます。
  5. 再起動が必要な場合は、作業中のファイルを保存して再起動します。
  6. 再起動後にもう一度Windows Updateを確認します。

更新を数週間停止していた場合は、複数の更新がまとめて適用される可能性があります。再開は、会議直前や外出直前ではなく、通信環境が安定し、再起動できる時間帯に行いましょう。

まとめ

Windows 11 version 26H1のRelease Preview Build 28000.2605では、Windows Updateの一時停止終了日をカレンダーから選べるようになりました。

現在の日付から最長35日先まで指定でき、一時停止中も新しい終了日へ延長できます。ただし、延長時に選べるのは、その時点から35日以内です。更新を永久に停止する機能ではありません。

まずwinverでOS Build 28000.2605か確認し、対象環境では[設定]→[Windows Update]を開いてカレンダーの有無を確認してください。表示されない場合は、段階的ロールアウトの対象になるまで待つ必要があります。

利用する際は35日間を一律に選ぶのではなく、会議、出張、納期などが終わった翌日を終了日に設定します。予定が終わった後は、更新を手動で再開し、最新のセキュリティ更新を適用することが大切です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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