Easy Anti-Cheat 30005/1275の対処法|メモリ整合性とスタック保護の違い

メモリ整合性とカーネルモードのスタック保護は、役割と設定が異なるため、30005という番号だけで両方をオフにする判断はできません。 Easy Anti-Cheat(EAC)の起動エラーでは、30005の後に続く詳細メッセージを最初に確認します。StartService failed with 1275とCreateFile failed with 32では調べる対象が異なります。ゲームの更新・ファイル検証・公式のEAC修復を先に行い、ブロックされたドライバーと保護機能を確認してください。

目次

30005と1275を分けて読む

表示された内容意味・優先する確認最初の対応
30005だけ/詳細が不明EACサービスがゲームを起動できなかった。原因を一つに絞れないエラー画面の全文とゲーム名・発生時刻を記録
StartService failed with 1275Windowsがドライバーの読み込みをブロックしたブロックされたドライバー名とWindowsの保護表示を確認
CreateFile failed with 3230005の詳細の一例。EACファイルが別ソフトでロックされる場合がある保存後のPC再起動、再発範囲とセキュリティ製品の記録を確認

MicrosoftのWindowsエラー定義では、1275はERROR_DRIVER_BLOCKEDです。この番号はドライバーの読み込みがブロックされたことを示しますが、どの保護機能が原因か、どのドライバーが対象かまで番号だけで確定しません。

EACの現行30005案内は、詳細メッセージを確認し、EACファイルがほかのプログラムからロックされる問題について再起動を案内しています。一方、Epic Gamesの1275案内は、一部EACドライバーとWindowsのカーネルモードのスタック保護が非互換になり得ると説明しています。30005全体をメモリ整合性の不具合と読み替えないでください。

メモリ整合性とカーネルモードハードウェア強制スタック保護の違い

機能主な役割互換性を確認する対象
メモリ整合性(Memory Integrity/HVCI)VBSの隔離環境でカーネルモードのコード整合性を保護インストール済みドライバーとアプリのHVCI対応
カーネルモードのハードウェアによるスタック保護ハードウェアのシャドウスタックにより戻りアドレスの改ざんを防ぐシャドウスタックと互換性のないカーネルドライバー
EACのサービス/ドライバーゲーム起動時にアンチチート機能を動作させる対象ゲームが使うEACと、Windows側のブロック表示

メモリ整合性のMicrosoft資料はWindows 10とWindows 11に適用されます。「オフにするとWindows 10相当だから問題ない」という比較はできません。スタック保護の資料では、Windows 11 2022 Update以降、対応するWindowsセキュリティアプリ、Intel CETまたはAMD Shadow Stacksに対応したハードウェア、VBS・HVCIの有効化を前提条件として説明しています。

この二つは関連する機能ですが、同じスイッチではありません。スタック保護を使う前提にVBS・HVCIがあることと、メモリ整合性のすべてのエラーがスタック保護に由来することは別です。項目が出ない場合も、直ちにゲームやWindowsが故障しているとは判断せず、OS・アプリ・機器の条件を確認します。

1.変更する前にエラーと現在の設定を記録

  1. ゲーム名、ランチャー、ゲームとWindowsの版、最後に正常起動した時点を記録します。
  2. エラー画面の30005だけでなく、StartService、CreateFile、1275、32などを含む全文を控えます。
  3. Windowsセキュリティ→[デバイスセキュリティ]→[コア分離の詳細]で、メモリ整合性と、表示される場合のスタック保護の現在の状態を別々に確認します。
  4. [互換性のないドライバーを確認]等の項目がある場合は、ファイル名、発行元、バージョンを控えます。「ドライバーを読み込めません」などの通知も省略せず記録します。
  5. 同じPCでほかのゲームは動くか、対象ゲームだけかを比較します。ほかのEACゲームが動くことだけで、このゲームのインストールや対応まで正常とは判断しません。

Chivalry IIなど特定ゲームのコミュニティ報告は、個別環境の例です。それを、現在のすべてのEACタイトルがメモリ整合性オンで失敗するという公式仕様として扱わないでください。本記事でも、オンなら必ず失敗・オフなら必ず成功という再現結果を提示しません。

2.Windowsとゲームの正式な更新を確認

  1. 未保存の作業を保存し、再起動待ちのWindows更新があれば完了させます。
  2. ランチャーを開き、対象ゲームの更新が完了しているか確認します。途中のダウンロードや更新保留を解消してから起動を比べます。
  3. PCメーカーと対象ドライバーの発行元が提供する、機種に合う正式な対応版を確認します。
  4. 更新後は同じ保護設定のままゲームを起動し、エラーが変化したか記録します。

すべてのオプション更新やプレビューを一律に導入する手順ではありません。ドライバーの対応状況を確認し、管理PCでは配布方針に従います。ゲームやEACの更新が必ずこのエラーを解消するという保証や、未公開の修正予定はありません。

3.ランチャーでゲームファイルを検証

利用するランチャー公式手順
Steamライブラリでゲームを右クリック→[プロパティ]→[インストール済みファイル]→ゲームファイルの整合性を確認
Epic Games Launcherライブラリのゲームの三点メニュー→[管理]→[検証]

詳細はSteamの検証手順とEpic Gamesの検証手順に従います。完了を待って再度起動を確認してください。欠落や破損を修復する処理であり、非互換ドライバーをWindowsが許可するように変更する機能ではありません。Steamは、複数ゲームの検証や重い処理を同時に実行しないよう案内しています。

4.EACの自己修復を使う場合

ゲーム独自のサポートがEAC修復を案内している場合は、そのタイトルの手順を優先します。旧版のEasyAntiCheat_Setup.exeの画面操作と、EOS版のサービス修復は同じではありません。「Repairボタンが必ず出る」とは考えないでください。

EACの現行Windowsサービス資料は、EOS版サービスの自己修復を管理者のコマンドプロンプトで案内しています。ゲームとランチャーを閉じ、下記のフォルダーと公式の実行ファイルが実際に存在する場合に利用します。別サイトから同名EXEを入手したり、見つからないファイルを推測で作ったりしません。

cd /d "C:\Program Files (x86)\EasyAntiCheat_EOS"
EasyAntiCheat_EOS.exe repair
echo %ERRORLEVEL%

これはcmd.exe用です。PowerShellへそのまま貼り付ける例ではありません。修復コマンドの直後に終了コードを確認します。公式資料ではテキストが出なくても正常な場合があり、終了コード0を成功、それ以外を失敗として説明しています。0はサービス修復の結果で、ゲームの起動成功やスタック保護への互換性まで保証しません。フォルダーが存在しない、権限やエラーが解消しない場合は、対象ゲームのサポートへ確認します。

EAC公式の説明では、サービスは保護されたゲームの実行時に開始し、ゲームが停止すると停止します。何もゲームを起動していないときに停止しているだけで故障とは判断せず、サービスを常時自動起動へ変更しないでください。手動アンインストールは複数ゲームへ影響することがあるため、本件の最初の修復にしません。

5.互換性のないドライバーを発行元に照合

  1. Windowsセキュリティの表示にあるファイル名と発行元を確認します。
  2. EAC/対象ゲームのドライバーなら、ゲーム更新と公式修復の結果を対象ゲームのサポートへ伝えます。
  3. 別の周辺機器やソフトのドライバーなら、そのメーカーでHVCI/スタック保護対応版を確認します。
  4. 不要な旧ソフトを削除する必要がある場合は、そのソフトが何を動かしているかと復旧方法を確認し、公式アンインストーラーを使います。
  5. 対応後は再起動し、保護設定とエラーを再確認します。

Microsoftのスタック保護資料は、非互換なドライバーの更新や、それを導入したアプリの削除で互換性を解消する方法を説明しています。ファイル名が表示されたからといって、System32やドライバーストアの.sysを直接削除しません。EACファイルを手動で削除すれば、別のゲームで起動できなくなる可能性もあります。

メモリ整合性をオフにしても大丈夫?

オフにすると、HVCIによるカーネルコードの保護が失われます。WindowsやDefenderが動作していることと、失った保護が不要なことは同じではありません。ゲーム中だけオフにして戻す運用も、オフの時間帯に保護がなくなる事実を変えません。「怪しいサイトを見なければ安全」「Windows 10相当だから大丈夫」とは言えません。

Epicの1275資料が説明しているのは、一部EACドライバーとカーネルモードのハードウェアによるスタック保護の互換性と、その機能を無効化する回避です。メモリ整合性・Defender・脆弱なドライバーのブロック・Secure Bootまで一緒にオフにする指示へ拡大してはいけません。Epicも、スタック保護の無効化によるセキュリティ低下を明記しています。

公式の回避を検討する前後の確認

  1. 対象ゲームと正確な1275の表示が、そのゲームの最新サポート情報の対象か確認します。
  2. まず更新・検証・EAC修復とドライバー対応を確認し、保護を維持したまま使える方法を優先します。
  3. 会社・学校・共有PCでは管理者へ相談し、管理ポリシーを回避しません。
  4. 個人PCでも、失う保護を理解したうえで対象機能だけを検討します。Windowsセキュリティのコア分離の詳細で、メモリ整合性とスタック保護を区別します。
  5. 変更する場合は元の状態と結果を記録し、必要な再起動を行います。対応更新後に再有効化する場合も、互換性のないドライバーの表示を確認してから実施します。

設定が管理されている、項目がない、再有効化できない場合は、レジストリや起動設定で強制的に回避しません。起動障害やブルースクリーンがある状態で保護設定の切り替えを反復せず、メーカーの復旧手順とサポートを確認してください。Microsoftの資料も、メモリ整合性と非互換ドライバーで不安定になる場合があると説明しています。

CreateFile failed with 32の場合は別の切り分け

EACの30005案内では、EACファイルへの他ソフトのロックを一般的な原因として説明しています。保存後のPC再起動で改善するかを先に確認します。セキュリティ製品の検出・隔離・ブロックの記録と、ゲームファイルの検証結果を照合してください。1275を伴わないファイルアクセスの失敗へ、スタック保護の回避をそのまま適用しません。

EAC公式には除外を検討する案内もありますが、除外は検査範囲を狭める設定です。検出されたファイルの正当性や製品の記録を確認せず、EACフォルダー全体やドライブ全体を無条件に除外する基本手順にはしません。繰り返す場合はゲームとセキュリティ製品のサポートへ、具体的な記録を伝えます。

修復後も1275が続くときに伝える情報

  • ゲーム名・ランチャー・Windows版・ゲーム版、発生日時、エラー全文。
  • CPU/GPUとメーカーのドライバー版、対象ファイル名と発行元。
  • メモリ整合性とスタック保護の現在の状態、非互換ドライバーの表示。
  • 更新・ファイル検証・EOSサービス修復の終了コードと、再起動後の結果。
  • ほかのゲームでの発生有無、ゲームの公式手順で採取したログ。認証情報や不要な個人情報は含めない。

1275が残る状態でPC初期化・買い替え・SFC/DISM・クリーンブートを一括で行っても、対象ドライバーの非互換が解消するとは限りません。EACサービスを必要とするゲームは、サービスを無効化したクリーンブートでは正しく比較できない場合があります。エラーの対象とサポートの指示に合わせて追加調査を選んでください。

公式資料

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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