Copilot NotebooksでCSV・TSVを参照する方法|構造化データを資料生成に活用

Copilot Notebooksでは、CSVとTSVを知識ソースとして追加し、売上一覧、問い合わせ履歴、在庫データ、アンケート結果などの構造化データを、文書や会議資料と組み合わせて参照できるようになる予定です。これにより、数値や一覧表を根拠にしたレポート、提案書、プレゼンテーションの作成がしやすくなります。

Microsoft 365ロードマップID「569210」では、2026年9月にプレビュー、2026年10月に一般提供が予定されています。ただし、2026年9月2日時点のステータスは「開発中」です。公式の対応形式一覧にはすでにCSVとTSVが掲載されていますが、ノートブック専用のサポート情報では「近日公開」とされているため、実際に利用できる時期はアカウントやテナントによって異なる可能性があります。

目次

Copilot NotebooksのCSV・TSV参照とは

Copilot Notebooksは、プロジェクトに必要なファイルやページを「参照」として集め、その参照範囲に絞ってCopilotに質問したり、資料を作成したりするためのAIワークスペースです。

通常のCopilot Chatでは、質問するたびに対象ファイルを指定することがあります。一方、Copilot Notebooksでは、プロジェクトに関係する資料をあらかじめまとめておけます。Copilotは、ノートブックに追加された参照のみを利用して回答や下書きを生成します。(マイクロソフトサポート)

CSV・TSV参照が追加されることで、次のような組み合わせが可能になります。

  • 売上CSVと営業会議の議事録から月次報告書を作る
  • 問い合わせ履歴TSVと製品マニュアルからFAQの改善案を作る
  • 在庫一覧CSVと調達ルールから更新優先度を整理する
  • アンケート結果CSVと企画書から改善提案を作る
  • プロジェクト課題一覧TSVと会議資料から経営層向け説明資料を作る

Microsoftは、構造化された一覧や表を従来の文書と一緒に追加し、その追加コンテキストをプレゼンテーション、レポート、概要資料などの生成に利用できると説明しています。

CSV・TSV参照機能の提供予定

Microsoft 365ロードマップに掲載されている内容は次のとおりです。

項目内容
ロードマップID569210
機能名CSV and TSV references in Copilot Notebooks
対象製品OneNote、Microsoft Copilot
ステータス開発中
プレビュー予定2026年9月
一般提供予定2026年10月
対象プラットフォームAndroid、デスクトップ、iOS、Web
対象クラウドWorldwide Standard Multi-Tenant

ロードマップの日付は確定した提供日ではなく、予定時期です。Microsoftも、ロードマップに記載された日付や内容は変更される可能性があると説明しています。

公式情報で記載が異なる理由

2026年9月2日時点では、Microsoftの公式情報に次の違いがあります。

  • Microsoft Copilot全体の対応形式一覧では、データ分析用の形式として.csv.tsvが掲載されている
  • Copilot Notebooksの対応コンテンツ一覧では、CSVとTSVが「近日公開予定」と記載されている
  • Microsoft 365ロードマップでは、機能のステータスが「開発中」となっている

これは、ドキュメントの更新と実際の機能展開が同時ではなく、段階的に反映されているためと考えられます。サポートページにCSV・TSVが記載されていても、自分の環境ですぐに追加できるとは限りません。(マイクロソフトサポート)

利用可否は、Copilot Notebooksの「参照の追加」画面でCSVまたはTSVを選択できるかどうかで確認するのが確実です。

Copilot NotebooksでCSV・TSVを知識ソースにする方法

機能が反映された環境では、既存の参照追加機能からCSVまたはTSVを追加する形になります。

新しいノートブックを作成するときに追加する

  1. Microsoft Copilotアプリを開きます。
  2. 左側のメニューから「ノートブック」を開きます。
  3. 「すべてのノートブック」を選択します。
  4. 「新しいノートブック」を選択します。
  5. ノートブック名を入力します。
  6. 「参照にコンテンツを追加」を開きます。
  7. 「アップロード」「OneDrive」「ドラッグアンドドロップ」のいずれかを選びます。
  8. CSVまたはTSVファイルを指定します。
  9. 「作成」を選択します。

Microsoftの既存手順では、ファイルのアップロード、OneDriveからの選択、ドラッグアンドドロップで参照を追加できます。(マイクロソフトサポート)

既存のノートブックに追加する

Microsoft CopilotアプリとOneNoteでは、参照パネルの位置が異なります。

利用画面参照追加パネルの開き方
Microsoft Copilotアプリ右側のコンテンツペインから「参照の追加」を選択
OneNote左側の「参照」でプラスボタンを選択

参照追加パネルを開いた後は、次の方法を利用できます。

  • ファイル名を検索して追加する
  • PCからアップロードする
  • OneDriveから選択する
  • OneDriveまたはSharePoint上のファイルへのリンクを追加する
  • ファイルをドラッグアンドドロップする

最後に「追加」を選択すると、ファイルがノートブックの参照一覧に表示されます。(マイクロソフトサポート)

OneNoteに添付するだけではなく「参照」に追加する

Copilot NotebooksはOneNoteにも表示されますが、一般的なOneNoteノートブックとは目的が異なります。

通常のOneNoteノートブックは、文章、手書きメモ、画像などを長期的に整理するためのノートです。一方、Copilot Notebooksは、選択した資料をCopilotの回答根拠として利用するAIワークスペースです。(マイクロソフトサポート)

そのため、通常のOneNoteページにCSVを添付しただけでは、Copilot Notebooksの知識ソースとして確実に利用されるとは限りません。CSV・TSVを根拠にしたい場合は、Copilot Notebooksの「参照」パネルから明示的に追加してください。

CSVとTSVの違い

CSVとTSVはいずれも表形式のデータを保存するテキストファイルですが、列を区切る文字が異なります。

比較項目CSVTSV
列の区切りカンマタブ
拡張子.csv.tsv
向いているデータ数値や短い文字列を中心とした一般的な一覧説明文や住所など、カンマを多く含む一覧
注意点データ内のカンマをダブルクォーテーションで囲む必要があるデータ内のタブや改行に注意が必要
主な用途Excel、販売管理、アンケート、各種エクスポートシステムログ、データベース出力、テキスト中心の一覧

CSVを選ぶケース

次のようなデータにはCSVが向いています。

  • 売上実績
  • 顧客一覧
  • 商品マスター
  • 在庫一覧
  • 勤怠集計
  • アンケートの選択回答
  • Webサービスから出力したアクセスデータ

Excelや業務システムからCSVを出力できる場合は、無理にTSVへ変換する必要はありません。

TSVを選ぶケース

次のようなデータにはTSVが適しています。

  • 問い合わせ内容
  • 自由記述アンケート
  • 商品説明
  • 障害履歴
  • コメント付きの課題一覧
  • 文章を多く含むシステム出力

文章中にカンマが頻繁に登場する場合、TSVのほうが区切り位置を管理しやすくなります。ただし、説明文にタブや複数行の改行が含まれている場合は、事前に整形が必要です。

Copilotが読み取りやすいCSV・TSVの作り方

Copilot Notebooksに追加できても、データの構造が乱れていると、列の意味や集計条件を正しく理解できないことがあります。

重要なのは、見た目を整えることではなく、各列の意味を明確にすることです。

先頭行を列名にする

1行目には必ず列名を設定します。

悪い例は次のとおりです。

2026年8月売上実績
営業部集計
商品,金額,担当
商品A,150000,山田

タイトルや説明行が先頭にあると、Copilotがどの行をヘッダーとして扱うべきか判断しにくくなります。

改善後は次のようにします。

product_name,sales_amount_jpy,staff_name
商品A,150000,山田

ファイルのタイトルや集計期間は、ファイル名または専用の列で表現します。

sales_2026-08.csv

列名だけで意味が分かるようにする

金額という列名だけでは、税込金額なのか税抜金額なのか分かりません。

次のように具体化します。

分かりにくい列名改善例
金額売上金額税抜
日付受注日
状態対応ステータス
販売数量
名前顧客名
更新最終更新日時

列名は、Copilotにとってデータの仕様書に近い役割を持ちます。短さよりも、意味が一意に決まることを優先してください。

1行を1件のデータにする

1行に複数の商品や複数の日付を入れないようにします。

悪い例です。

order_id,products,total
A001,"商品A、商品B、商品C",280000

商品単位で分析したい場合は、次のように分けます。

order_id,product_name,sales_amount_jpy
A001,商品A,100000
A001,商品B,80000
A001,商品C,100000

どこまでを1件として扱うかは、Copilotに分析させたい単位に合わせて決めます。

日付形式を統一する

同じ列に複数の日付形式を混在させないようにします。

2026/9/1
令和8年9月1日
9月1日
2026-09-01

Copilotに期間を正確に認識させたい場合は、次の形式に統一すると扱いやすくなります。

2026-09-01

時刻やタイムゾーンが必要なデータでは、次のように記録します。

2026-09-01T09:30:00+09:00

数値と単位を分ける

数値列に「円」「件」「個」などの文字を混ぜると、集計しにくくなります。

悪い例です。

sales_amount
150,000円

改善後は次のようにします。

sales_amount_jpy
150000

割合についても、25%0.25を混在させず、どちらかに統一します。列名に単位を含めると、誤解を減らせます。

明細行と合計行を混在させない

ファイルの末尾に合計行を入れると、Copilotが明細として再集計し、二重計上する可能性があります。

department,sales_amount_jpy
営業1課,1000000
営業2課,1200000
合計,2200000

集計をCopilotに依頼する場合は、原則として明細のみを入れます。合計値を残す必要がある場合は、row_type列を追加します。

row_type,department,sales_amount_jpy
detail,営業1課,1000000
detail,営業2課,1200000
summary,合計,2200000

プロンプトでは「row_typedetailの行だけを使用する」と明示します。

安定したIDを追加する

問い合わせ番号、注文番号、資産番号など、一意のIDを設定しておくと、Copilotの回答内容を元データへ戻って確認しやすくなります。

record_id,department,report_date,sales_amount_jpy,status
A001,営業1課,2026-08-31,1250000,確定
A002,営業2課,2026-08-31,980000,暫定

「売上が大きく減少した行について、record_idを付けて一覧化してください」と指示できるため、確認作業が効率化します。

UTF-8で保存する

日本語を含むCSV・TSVは、UTF-8で保存するのが基本です。

文字コードが適切でない場合、次のような問題が起こります。

  • 日本語が文字化けする
  • 列名が正しく認識されない
  • 担当者名や商品名が欠落する
  • 一部の記号が別の文字に変換される

アップロード後は、最初に列名と先頭数件の内容をCopilotへ確認させると安全です。

最初に実行する確認プロンプト

CSV・TSVを追加した直後から資料作成を始めるのではなく、まずCopilotがデータ構造を認識できているか確認します。

このノートブックに追加されているCSV・TSVについて、
次の項目をファイルごとに整理してください。

・ファイル名
・列名
・各列の意味
・日付列
・数値列
・欠損値が含まれる列
・集計時に注意が必要な点

不明な内容は推測せず「不明」と記載してください。

続いて、数件のサンプルを確認します。

sales_2026-08.csvの先頭5件について、
record_id、department、report_date、sales_amount_jpyを表形式で表示してください。
元データに存在しない値は補完しないでください。

列名や値が想定どおりに表示されなければ、資料生成へ進む前にCSV・TSVを修正します。

CSV・TSVを資料生成の根拠にするプロンプト

構造化データを正しく利用させるには、使用するファイル、対象列、抽出条件、出力形式を具体的に指定します。

月次報告書を作成する例

sales_2026-08.csvを定量的な根拠として使用し、
meeting_notes_2026-08.docxを補足情報として使用してください。

対象はreport_dateが2026-08-01から2026-08-31まで、
row_typeがdetailのデータのみです。

次の構成で月次営業報告書を作成してください。

1. 全体概要
2. 部門別の売上傾向
3. 前月から大きく変化した項目
4. 会議で報告された要因
5. 翌月の対応案

数値に関する重要な結論には、
使用したファイル名、列名、抽出条件を記載してください。
原因が参照資料に書かれていない場合は推測しないでください。

問い合わせ傾向を分析する例

support_tickets.tsvとproduct_manual.pdfを使用してください。

support_tickets.tsvのcategory、product_name、received_date、
resolution_status、descriptionを確認し、
2026年8月に多かった問い合わせを分類してください。

出力内容は次のとおりです。

・問い合わせ件数が多い上位5分類
・未解決率が高い分類
・説明書の改善で減らせる可能性がある問い合わせ
・FAQへ追加すべき質問案
・判断に必要だが不足しているデータ

件数は元データから確認できる範囲のみを使用してください。

プレゼンテーションの構成案を作る例

inventory_2026-09.csvとequipment_policy.pdfを参照し、
管理職向けの設備更新計画を作成してください。

inventory_2026-09.csvでは、
purchase_date、replacement_due_date、status、
estimated_replacement_cost_jpyを使用してください。

スライド10枚以内で、次の順番に構成してください。

・現状
・更新期限を過ぎた設備
・今後1年以内に更新が必要な設備
・想定費用
・優先順位
・対応スケジュール
・意思決定が必要な項目

数値はファイル内の値に基づき、
推測値を使用する場合は推測であることを明記してください。

カスタム指示で回答ルールを固定する

毎回同じ注意事項を書く場合は、Copilot Notebooksのカスタム指示を利用できます。

Microsoft Copilotアプリでは、右上の「その他のオプション」から「手順」を開きます。OneNoteでは、ノートブック名の横にある矢印から「Copilotの指示」を選択します。回答形式、重点を置く項目、文章のトーンなどを設定できます。(マイクロソフトサポート)

CSV・TSVを利用するノートブックでは、次のような指示が実用的です。

数値は参照ファイルに存在する値のみを使用してください。
欠損値を推測して補完しないでください。
事実と推測を分けて記載してください。
重要な結論には、根拠となるファイル名と列名を記載してください。
合計値を示す場合は、対象期間、抽出条件、除外条件を明記してください。
日本語で、結論、根拠、注意点の順に回答してください。

この指示を設定しておけば、レポートや説明資料を繰り返し作成する場合でも、回答の品質をそろえやすくなります。

CSV・TSV参照が役立つ実務シーン

活用シーンCSV・TSVの内容一緒に追加する資料作成できる成果物
営業報告売上、受注、顧客、商品営業会議議事録、販売方針月次報告書、営業会議資料
問い合わせ分析問い合わせ分類、対応時間、解決状況FAQ、製品マニュアルFAQ改善案、サポート報告
在庫・資産管理在庫数、購入日、更新期限、価格調達規程、更新方針更新計画、予算要求資料
プロジェクト管理タスク、担当者、期限、進捗要件書、会議メモ進捗報告、課題一覧
アンケート分析選択回答、自由記述実施要領、前回報告書結果概要、改善提案
障害管理発生日時、製品、原因、復旧時間運用手順書、変更履歴障害傾向レポート、再発防止案

CSV・TSVだけを追加するよりも、数値の意味や業務背景を説明する文書を一緒に追加したほうが、実務に合った回答を得やすくなります。

例えば、売上が減少したことはCSVから読み取れても、減少した理由まではCSVに書かれていないことがあります。会議議事録や営業報告書を追加すれば、定量データと定性的な説明を組み合わせた資料を作成できます。

ExcelとCopilot Notebooksの使い分け

CSV・TSVを参照できるようになっても、Copilot NotebooksがExcelの代わりになるわけではありません。

作業内容適したサービス
正確な合計、照合、数式計算Excel
大量データの整形や結合Power Query
ピボット集計、グラフ作成Excel
複数資料を横断した要約Copilot Notebooks
数値と議事録を組み合わせた考察Copilot Notebooks
報告書や提案書の下書きCopilot Notebooks
会議用の説明ポイント整理Copilot Notebooks

Copilot Notebooksは、データベースや会計システムのように、必ず同じ結果を返す計算エンジンではありません。

Microsoftも、生成AIの回答は常に正確とは限らないため、意思決定や行動の前に事実を再確認するよう案内しています。特に金額、件数、割合、契約数、対象者数などは、Excelや元システムでも照合してください。(マイクロソフトサポート)

実務では、次の役割分担が安全です。

  1. ExcelまたはPower Queryでデータを整形する
  2. Excelで正式な集計値を確認する
  3. 整形済みCSV・TSVをCopilot Notebooksへ追加する
  4. Copilot Notebooksで傾向や背景を整理する
  5. レポートやプレゼンテーションの下書きを生成する
  6. 最終資料の数値を元データと照合する

CSV・TSVを追加できない場合の確認項目

機能がまだ反映されていない

2026年9月2日時点では、ロードマップ上のステータスは「開発中」です。プレビュー予定月に入っていても、すべての利用者へ同時に表示されるとは限りません。

「参照の追加」でCSV・TSVを選択できない場合は、次の対応を行います。

  • 数日から数週間空けて再確認する
  • Microsoft CopilotアプリのWeb版で確認する
  • OneNote側のCopilot Notebooksでも確認する
  • Microsoft 365管理センターのメッセージセンターを確認する
  • 一時的にXLSX形式へ変換して追加する

XLSXはCopilot Notebooksの既存対応形式に含まれています。(マイクロソフトサポート)

ライセンスやサービスプランが不足している

Copilot Notebooksを利用するには、Microsoft CopilotまたはCopilot Chatのライセンスが必要です。ノートブックを作成するには、SharePointまたはOneDriveのサービスプランも必要です。(マイクロソフトサポート)

会社や学校のアカウントでは、管理者がCopilot、OneDrive、SharePointの利用を制限している場合もあります。

ファイルの形式が正しくない

拡張子だけを変更しても、正しいCSV・TSVにはなりません。

例えば、Excelファイルの名前を次のように変更しても利用できません。

sales.xlsx
↓
sales.csv

Excelや元のシステムから、正式にCSVまたはTSVとしてエクスポートしてください。

ファイルが文字化けする

次の点を確認します。

  • UTF-8で保存されているか
  • すべての行で同じ区切り文字を使用しているか
  • カンマを含むCSV項目が適切に引用されているか
  • TSV内に不要なタブが含まれていないか
  • 改行を含む自由記述欄が正しく処理されているか

文字化けや列ずれが直らない場合は、XLSXへ変換して参照させる方法もあります。

ファイルは追加できるが回答に使われない

次の確認プロンプトを実行します。

現在、このノートブックの回答根拠として利用できる参照を、
ファイル名とファイル形式付きで一覧にしてください。

対象ファイルが一覧に出ない場合は、いったん参照から削除して追加し直します。

対象ファイルが一覧に出るにもかかわらず回答へ反映されない場合は、プロンプトでファイル名を明示します。

support_tickets.tsvを主な根拠として使用してください。
他の参照は用語や背景の確認にのみ使用してください。

データ量が多すぎる

巨大なCSVを1つ追加するより、目的に応じて分割したほうが扱いやすくなります。

例えば、次のように分けます。

sales_2026-07.csv
sales_2026-08.csv
sales_2026-09.csv

または、部門ごとに分けます。

sales_east_area.csv
sales_west_area.csv
sales_online.csv

ただし、分割しすぎると参照数が増え、どのファイルを使うべきか分かりにくくなります。月、部門、データ種別など、分析時に指定しやすい単位で分割してください。

Microsoft Copilotユーザーは300を超える参照を追加できますが、グラウンディングに利用されるのは先頭の300件までです。Copilot Chatユーザーは最大50件の参照を追加でき、50件すべてがグラウンディングに利用されます。(マイクロソフトサポート)

共有時はCSV・TSVのアクセス権を確認する

CSV・TSVに顧客情報、職員情報、売上情報、契約情報などが含まれる場合は、ノートブックを共有する前にアクセス権を確認してください。

Copilot Notebooksを共有すると、受信者がノートブック内のリンクされたファイルへアクセスできるよう、自動的に招待される場合があります。また、現時点ではノートブックの参加者を読み取り専用にすることはできず、招待されたユーザーには編集アクセス権が付与されます。(マイクロソフトサポート)

共有前には次の項目を確認します。

  • 不要な個人情報が含まれていないか
  • 共有相手がCSV・TSVを閲覧してよいか
  • OneDriveまたはSharePointの共有範囲が適切か
  • ノートブックに不要な過去データが残っていないか
  • 自由記述欄に機密情報が含まれていないか
  • 組織の情報管理ルールに違反しないか

分析に不要な氏名、メールアドレス、電話番号などは、事前に削除または匿名化しておくと安全です。

CSV・TSV参照を実務で使い始める手順

Copilot NotebooksのCSV・TSV参照を活用する場合は、次の順番で準備します。

  1. Copilot Notebooksの「参照の追加」でCSV・TSVを選択できるか確認する
  2. 1行目を列名、1行を1件としたデータへ整形する
  3. 日付、数値、空欄、単位の表現を統一する
  4. UTF-8形式で保存する
  5. 「参照」パネルからCSV・TSVを追加する
  6. 列名とサンプルデータをCopilotに確認させる
  7. 使用するファイル名、列名、期間、抽出条件をプロンプトに書く
  8. 事実と推測を分けるカスタム指示を設定する
  9. 生成された数値をExcelや元システムで照合する
  10. 共有前にファイルのアクセス権と機密情報を確認する

CSV・TSV参照の価値は、単に表を読み込めることではありません。数値データを文書、議事録、マニュアルなどと組み合わせ、資料作成の根拠を一つのノートブックへ集約できる点にあります。

まずは列数と行数を抑えた小さなCSVで、列名の認識、抽出条件、集計結果を確認してください。期待どおりに参照できることを確認してから、月次報告、問い合わせ分析、在庫管理などの実データへ広げると、手戻りを抑えられます。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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