Copilot Notebooksでは、JPG・PNG画像を知識ソースとして直接追加し、画像内の文字だけでなく、グラフ、業務フロー図、構成図などの視覚情報も回答の根拠として利用できるようになる予定です。
2026年9月2日時点では、Microsoft 365ロードマップID「569211」の状態は開発中です。パブリックプレビューは2026年9月、一般提供は2026年10月が予定されています。そのため、同じライセンスやアプリを利用していても、まだJPG・PNGを追加できない環境があります。機能の提供後は、Copilot Notebooksの「参照の追加」から画像をアップロードし、画像の内容に基づく要約、分析、レポート作成などを依頼できます。
Copilot NotebooksのJPG・PNG参照とは
Copilot Notebooksは、プロジェクトに必要なファイル、ページ、会議情報などを集め、その中にある情報に範囲を絞ってCopilotへ質問できるワークスペースです。
通常のCopilot Chatとは異なり、ノートブックに追加した資料を中心に回答を生成するため、特定の案件や調査テーマに沿った回答を得やすくなります。Microsoft CopilotアプリとOneNoteの両方から同じノートブックを開けます。(マイクロソフトサポート)
今回追加されるJPG・PNG参照では、画像ファイルそのものを知識ソースとして登録できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応予定の形式 | JPG、PNG |
| 読み取る対象 | 画像内の文字、グラフ、図、ダイアグラム、その他の視覚情報 |
| 主な用途 | 資料の要約、図表の分析、報告書や説明資料の下書き |
| パブリックプレビュー | 2026年9月予定 |
| 一般提供 | 2026年10月予定 |
| ロードマップ上の状態 | 開発中 |
| 対象クラウド | Worldwide Standard Multi-Tenant |
| 対象プラットフォーム | Web、iOS、Android |
| 対象製品 | Microsoft Copilot、OneNote |
Microsoft 365ロードマップの公開日は予定であり、提供時期や対象環境は変更される場合があります。2026年9月になったからといって、9月1日からすべてのユーザーに表示されるとは限りません。段階的な展開を前提に確認する必要があります。
OneNoteに画像を貼り付ける機能との違い
OneNoteには以前から画像をページへ挿入する機能があります。しかし、OneNoteページに画像を貼り付けることと、その画像ファイルをCopilot Notebooksの知識ソースとして追加することは、目的が異なります。
| 操作 | 主な目的 | Copilotによる扱い |
|---|---|---|
| OneNoteページへ画像を挿入 | ノートとして保存・整理する | OneNoteページの一部として管理される |
| JPG・PNGを「参照」に追加 | Copilotの回答根拠として利用する | 画像内の文字や図表をグラウンディングに利用する |
| 画像から文字をコピー | OCRで文字だけを抽出する | 図の構造やグラフ全体の意味は保持されにくい |
現在のサポート情報では、OneNoteページやOneNoteノートブックは既存の対応形式として案内される一方、.pngと.jpgは「Coming Soon」とされています。機能展開前は、画像をページに貼っただけで図表まで確実に読み取られるとは考えず、画像ファイルを正式に「参照」として追加できるようになったかを確認してください。(マイクロソフトサポート)
Copilot NotebooksでJPG・PNG画像を参照する方法
JPG・PNG対応後は、既存の「参照の追加」操作から画像を登録する流れになると考えられます。現行のMicrosoft公式手順では、アップロード、OneDriveからの選択、ドラッグ&ドロップなどで参照を追加できます。(マイクロソフトサポート)
Microsoft Copilotアプリから追加する
- Microsoft Copilotアプリを開きます。
- 左側のメニューから「ノートブック」を選択します。
- 既存のノートブックを開くか、新しいノートブックを作成します。
- 右側の「コンテンツ」ウィンドウを開きます。
- ウィンドウ上部の「参照の追加」を選択します。
- 「アップロード」を選択し、JPGまたはPNGファイルを指定します。
- OneDriveに保存してある画像の場合は、OneDriveから対象ファイルを選択します。
- 「追加」を選択します。
- 参照一覧に画像名が表示されたことを確認します。
- Copilotの入力欄から画像に関する質問を送信します。
ファイルをアップロード画面へ直接ドラッグ&ドロップする方法も利用できます。初めて試す場合は、参照一覧に画像ファイルが追加されたことを確認してから質問するのが確実です。
OneNoteから追加する
- OneNoteを開きます。
- ノートブック一覧にある「Copilot Notebooks」を開きます。
- 使用するCopilot Notebookを選択します。
- 左側の「参照」欄にあるプラスボタンを選択します。
- 「アップロード」またはOneDriveからの選択を使用します。
- JPGまたはPNG画像を指定します。
- 「追加」を選択します。
- Copilotの入力欄から画像に関する質問を送信します。
OneNoteでは、通常のノートブックとCopilot Notebooksが区別されています。通常のOneNoteページではなく、Copilot Notebooks側の「参照」へ画像を追加することがポイントです。(マイクロソフトサポート)
スマートフォンから追加する
ロードマップでは、iOSとAndroidも対象プラットフォームに含まれています。スマートフォンで撮影した掲示物、ホワイトボード、レシート、図面などを、そのままプロジェクトの知識ソースとして利用できる可能性があります。
ただし、モバイル版では画面構成やボタン名がWeb版と異なる場合があります。初期展開時に操作が分かりにくい場合は、Web版のCopilotまたはOneNoteで「参照の追加」を確認すると判断しやすくなります。
画像内のどの情報を回答に利用できるのか
Microsoftのロードマップでは、次のような情報をグラウンディングに利用できると説明されています。
- 画像内に書かれた文字
- グラフやチャート
- 構成図やダイアグラム
- 矢印、枠、配置などによって示された視覚的な関係
- その他の画像内の視覚情報
これにより、単なる文字起こしだけでなく、図表の意味を踏まえた回答や資料作成が期待できます。Microsoftは、画像を根拠に、プレゼンテーション、レポート、概要資料などをより適切に生成できると案内しています。
業務で役立つ画像の例
| 画像の種類 | Copilotへ依頼できること |
|---|---|
| システムのエラー画面 | エラーコード、発生場所、表示メッセージの整理 |
| 管理画面のスクリーンショット | 設定項目や選択状態の確認 |
| 売上グラフ | 増減傾向、ピーク、異常値の整理 |
| 業務フロー図 | 処理順序、分岐、担当部門の一覧化 |
| ネットワーク構成図 | 機器同士の接続関係や通信経路の整理 |
| 会議のホワイトボード | 決定事項、課題、担当者、次の作業の抽出 |
| 紙の通知文や申請書 | 日付、提出先、必要書類、期限の一覧化 |
| 複数バージョンの画面 | 変更点や不足項目の比較 |
手書き文字や小さな注釈、複雑に重なった矢印などは、誤って解釈される可能性があります。重要な判断に使用する場合は、必ず元画像と回答を照合してください。
画像参照で使えるプロンプト例
画像を追加しただけでは、Copilotが利用者の知りたい範囲を正確に判断できないことがあります。対象画像、確認項目、出力形式、推測の可否を明示すると、回答を確認しやすくなります。
画像内の文字を整理する
参照画像「申請案内.png」に書かれている内容だけを根拠に、
提出期限、提出先、必要書類、問い合わせ先を表に整理してください。
判読できない部分は推測せず、「判読不能」と記載してください。
グラフの傾向を分析する
参照画像「月別売上グラフ.jpg」を分析してください。
横軸、縦軸、凡例を確認したうえで、増減傾向、最大値、最小値、
大きな変化があった時期を整理してください。
グラフから判断できない原因は推測しないでください。
業務フロー図を文章化する
参照画像「申請フロー.png」にある処理の流れを、
開始から完了まで順番に文章化してください。
分岐条件、担当部署、差し戻し経路は別に整理してください。
システム構成図を確認する
参照画像「ネットワーク構成.jpg」を根拠に、
機器名、役割、接続先、通信の流れを表にしてください。
画像に記載されていないIPアドレスや製品名は補完しないでください。
2枚の画像を比較する
参照画像「変更前.png」と「変更後.png」を比較し、
追加された項目、削除された項目、表示内容が変わった項目を分類してください。
位置が移動しただけの項目は、内容変更とは分けて記載してください。
報告書の下書きを作る
参照画像に記載された情報を根拠に、
管理者向けの報告書を作成してください。
構成は「概要」「確認できた事実」「想定される影響」
「追加確認が必要な点」「次の対応」としてください。
事実と推測を明確に分けてください。
読み取り精度を高める画像の準備方法
画像参照の精度は、質問の書き方だけでなく、画像自体の見やすさにも左右されます。
必要な範囲だけを切り出す
画面全体のスクリーンショットには、タスクバー、ブラウザーのタブ、通知、関係のないメニューなどが含まれます。不要な部分が多いほど、Copilotがどこに注目すべきか分かりにくくなります。
質問に必要な画面、グラフ、表だけを切り出してください。
文字中心の画像はPNGを優先する
設定画面、グラフ、フロー図、細い線を含む画像は、PNGで保存すると文字や線を保ちやすくなります。写真や紙資料を撮影した画像はJPGでも問題ありませんが、過度に圧縮しないようにします。
小さな文字を拡大する
1枚の画像に大きな表や複数の図が含まれている場合は、画像を分割してください。
例えば、横長の表を1枚で登録するよりも、見出し部分、前半、後半の3枚に分け、それぞれ分かりやすいファイル名を付けた方が質問しやすくなります。
画像の向きをそろえる
90度回転した資料や斜めから撮影した紙は、文字や図の関係を誤認しやすくなります。画像を正しい向きに回転し、紙資料はできるだけ正面から撮影します。
ファイル名に内容を入れる
「IMG_4821.jpg」のような名前では、プロンプトから対象を指定しにくくなります。
次のような名前に変更しておくと管理しやすくなります。
2026年8月売上グラフ.png
新ネットワーク構成図.jpg
申請フロー変更前.png
申請フロー変更後.png
画像にない情報を推測させない
図表を分析させる場合は、次の指示を加えると回答を検証しやすくなります。
画像内で確認できる事実だけを使用してください。
判読できない箇所は推測せず、確認が必要な項目として示してください。
JPG・PNGを追加できない場合の確認ポイント
2026年9月中は、機能が表示される環境と表示されない環境が混在する可能性があります。
| 症状 | 確認すること | 対応 |
|---|---|---|
| JPG・PNGを選択できない | 機能がテナントへ展開済みか | Microsoft 365ロードマップと管理者向け案内を確認する |
| OneNoteデスクトップで表示されない | 対象プラットフォーム | Web版、iOS版、Android版で確認する |
| 「ノートブック」が表示されない | Copilot Notebooksの展開状況とライセンス | Copilotアプリのアプリ起動メニューも確認する |
| ノートブックを作成できない | SharePointまたはOneDriveのサービスプラン | ライセンス管理者へ割り当て状況を確認する |
| 画像を追加したのに回答へ反映されない | 参照一覧に画像が登録されているか | ファイル名を指定して質問する |
| 他の利用者が画像を参照できない | 元ファイルへのアクセス権 | OneDrive・SharePointの共有権限を確認する |
.jpegやHEICを追加できない | 対応拡張子 | .jpgまたは.pngへ変換する |
ロードマップで初期対象として記載されているプラットフォームはWeb、iOS、Androidです。Windows版やMac版のデスクトップアプリは、当該項目のプラットフォーム欄に記載されていません。デスクトップ版で表示されない場合でも、直ちに不具合とは判断せず、Web版で確認してください。
また、Copilot Notebooksの利用にはMicrosoft CopilotまたはCopilot Chatの対象ライセンスが必要です。職場または学校アカウントでノートブックを作成するには、SharePointまたはOneDriveのサービスプランも必要です。Microsoft 365 Personal、Family、Premiumの加入者も対象ですが、利用できる機能には違いがあります。(マイクロソフトサポート)
一般提供前に画像内の文字を利用する代替方法
JPG・PNG参照がまだ使えない場合でも、画像内の文字だけであればOneNoteのOCR機能を利用できます。
OneNoteで画像から文字をコピーする
OneNoteのデスクトップアプリでは、画像を右クリックして「画像からテキストをコピー」を選択できます。
- OneNoteページへ画像を貼り付けます。
- 画像を右クリックします。
- 「画像からテキストをコピー」を選択します。
- 抽出された文字をOneNoteページ、Word、テキストファイルなどへ貼り付けます。
- そのページまたはファイルをCopilot Notebooksの参照へ追加します。
OneNoteのOCRは画像品質によって結果が変わるため、抽出後の文字を元画像と照合する必要があります。また、OneNote for the webでは画像から文字をコピーできないため、WindowsまたはMacのデスクトップアプリを使用します。(マイクロソフトサポート)
この方法は文字の抽出には有効ですが、グラフの形状、矢印の関係、図の配置などはテキスト化すると失われます。図表全体を根拠として分析したい場合は、JPG・PNG参照の正式な提供を確認する必要があります。
画像を参照できることと画像生成は別の機能
JPG・PNGを知識ソースとして追加できるようになっても、Copilot Notebooks内で自由に画像を編集したり、グラフを直接描画したりできることを意味するわけではありません。
今回の機能は、画像を入力資料として利用するためのものです。Microsoftの現行サポート情報では、Copilot Notebooks内で画像、チャート、グラフを直接生成する機能には制限があると案内されています。(マイクロソフトサポート)
例えば、売上グラフの画像を追加して傾向を文章で説明させることは今回の機能に含まれます。一方、その場で同じデザインのグラフ画像を新しく作成する操作は、別の機能として考える必要があります。
機密情報を含む画像の取り扱いに注意する
スクリーンショットには、意図せず次のような情報が含まれることがあります。
- 利用者の氏名やメールアドレス
- 顧客情報や職員情報
- 社内URLやサーバー名
- IPアドレス
- ライセンス番号
- APIキーやアクセストークン
- ブラウザーの別タブや通知内容
Copilot Notebooksへ画像を追加する前に、不要な範囲を切り取り、機密情報をマスキングしてください。
Copilot Notebooksは、ノートブックへ追加した参照と、利用者がアクセス権を持つ情報を使用して回答します。ノートブックへ追加していないOneDrive全体、メール全体、Teams全体を自動的に読み取る仕組みではありません。(マイクロソフトサポート)
ただし、ノートブックを共有すると、リンクされたファイルの共有権限にも影響する場合があります。画像を含むノートブックを共同利用するときは、ノートブックだけでなく、元画像の保存先とアクセス権も確認してください。(マイクロソフトサポート)
JPG・PNG参照を業務へ導入するときの進め方
JPG・PNG参照が表示されたら、最初から大量の画像を登録するのではなく、次の順番で検証すると安全です。
- 文字が大きく、内容が明確な画像を1枚追加する
- 画像内の文字をそのまま列挙させる
- 元画像と回答を照合する
- グラフやフロー図を追加して構造の理解を確認する
- 「推測しない」「判読不能を明記する」という条件を加える
- 実際の業務資料で試す前に、機密情報の取り扱いルールを決める
- 回答をそのまま確定情報として使わず、人が最終確認する
特に図表分析では、Copilotが自然な説明を生成できたことと、画像を正確に読み取れたことは同じではありません。数値、日付、担当者、分岐条件など、業務上重要な項目は元画像と照合してください。
Copilot NotebooksのJPG・PNG参照は、これまで文書化しにくかった画面キャプチャ、紙資料、グラフ、構成図などをプロジェクトの知識として利用できる機能です。2026年9月2日時点では開発中で、パブリックプレビューが2026年9月、一般提供が2026年10月に予定されています。
まずWeb版またはモバイル版のCopilot Notebooksで「参照の追加」を確認し、JPG・PNGが選択可能になったら、判読しやすい画像1枚と具体的なプロンプトから検証を始めてください。

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