Microsoft 365 Copilot app Live AMAの変更点|影響・料金・期限を解説

Microsoft 365 Copilot TechCommunityで2026年6月10日に更新された「Live AMA: Microsoft 365 Copilot app」は、製品の強制アップデートや料金改定ではなく、Microsoft製品チームに直接質問できるオンラインイベントの案内です。

今回の中心テーマは、Researcher、Copilot Pages、Copilot Notebooks、Createを連携させ、調査した情報を共有・編集し、最終的な成果物へ仕上げるワークフローです。公式案内には、必須の設定変更、移行作業、料金改定、サービス終了期限は記載されていません。一般ユーザーは機能の活用方法を確認し、管理者はライセンスと利用ポリシーを点検しておけばよいでしょう。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

目次

2026年6月10日更新の要点

今回のMicrosoft 365 Copilot TechCommunityの更新内容を整理すると、次のようになります。

確認項目今回の公式情報
更新内容Microsoft 365 Copilot appに関するLive AMAの開催案内
主なテーマResearcher、Copilot Pages、Copilot Notebooks、Createの連携
開催日時2026年6月30日午前9時 PDT
日本時間2026年7月1日午前1時
開催形式オンライン
必須の設定変更記載なし
アプリ更新・移行記載なし
料金改定記載なし
サービス終了期限記載なし
見逃し配信イベント終了後にオンデマンド視聴可能

イベントは2026年6月30日午前9時に米国太平洋夏時間で開催されます。日本時間では翌日の7月1日午前1時となるため、ライブ参加を予定している場合は日付を間違えないよう注意してください。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

Live AMA「Microsoft 365 Copilot app」とは

AMAは「Ask Microsoft Anything」の略で、参加者がMicrosoftの製品チームや担当者に質問できるイベントです。

今回のLive AMAは、Microsoft 365 Copilot appの学習シリーズ「From research to polished outputs」を補完する位置付けです。チャット、ファイル、会議、各種ツールに分散した情報を整理し、共有可能な成果物へ変える方法が主なテーマになっています。

参加方法は次のとおりです。

  • Microsoft Tech Communityに登録してサインインする
  • 開催時間にイベントページを開く
  • コメント欄へ質問を投稿する
  • ライブ映像を視聴する
  • 終了後に録画をオンデマンドで確認する

質問を投稿するにはMicrosoft Tech Communityへの登録が必要です。開催直前に登録するとサインインやメール確認で手間取る可能性があるため、事前に準備しておくと安心です。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

Microsoft 365 Copilot appで注目される4つの機能

今回の案内で新機能として追加されたわけではありませんが、次の4機能を組み合わせた業務フローが重点的に取り上げられます。

機能主な役割活用例
Researcher複数の情報源から調査し、出典付きのレポートを作る市場調査、競合分析、企画前の情報収集
Copilot PagesCopilotの回答を編集・共有可能なページに変える調査結果の整理、共同編集、企画書の下書き
Copilot Notebooks関連資料を一か所に集め、共通のコンテキストを作るプロジェクト資料、会議、メモ、ファイルの集約
Createアイデアを文書やビジュアルなどの成果物に変えるプレゼン素材、画像、社内向けコンテンツの作成

Microsoftの学習シリーズでは、Researcherで出典付きレポートを作り、Pagesで編集・共有し、Notebooksでプロジェクト資料を整理したうえで、Createからブランドイメージに沿ったビジュアルを作成する流れが紹介されています。(Microsoft Adoption)

Researcherで調査を構造化する

Researcherは、複数の手順が必要な調査を支援するMicrosoft 365 Copilotの機能です。ユーザーがアクセスできるWeb情報や業務データを参照し、出典を示したレポートを作成できます。

例えば、新サービスの企画前に次のような依頼ができます。

国内市場の主要動向、競合3社の特徴、想定される顧客課題を調査し、出典付きのレポートにまとめてください。

ResearcherはMicrosoft 365 Copilotライセンスを持つユーザー向けの標準機能です。管理者はResearcherとAnalystを個別にブロックできるため、画面に表示されない場合はライセンスだけでなく管理ポリシーも確認する必要があります。(Microsoft Learn)

Copilot Pagesで回答を共同編集できる形にする

Copilot Pagesは、Copilot Chatの回答を編集・共有可能なコンテンツへ変換する機能です。

チャットの回答をそのままコピーしてメールやWordへ貼り付けるのではなく、Pages上で内容を追加・修正し、ほかのメンバーと共同編集できます。調査結果を企画書へ発展させたい場合や、チーム内で認識をそろえたい場合に適しています。

Copilot Pagesは管理者ポリシーで利用を制御できます。組織で許可されていても段階的なロールアウトやプラットフォームの違いによって表示時期が異なる場合があります。

Copilot Notebooksでプロジェクトの情報を集約する

Copilot Notebooksは、ファイル、メモ、リンク、Copilot Chat、Copilot PagesなどをまとめるAIワークスペースです。

例えば、プロジェクトごとに次の資料を集約できます。

  • 要件定義書
  • 過去の会議メモ
  • 関連するメール
  • 調査レポート
  • Copilot Pagesで作成した企画案
  • 参考URLやPDF

参照対象をプロジェクト単位で整理できるため、無関係な情報が混ざりにくくなります。ただし、Notebookへ資料を追加しただけでアクセス権が変わるわけではありません。共有範囲や元ファイルの権限も併せて確認してください。

Createで共有可能な成果物を作る

Createは、Microsoft 365 Copilot app内で文書やビジュアルなどを作成するための機能です。

調査結果を理解するだけで終わらせず、プレゼンテーション用の素材や社内告知用の画像など、相手へ伝えるための成果物へ変換できます。

Create自体はMicrosoft 365 Copilot appに組み込まれた機能で、管理者が機能単位で有効・無効を切り替える設定はありません。一方、組織のブランドキットや組織資産ライブラリを表示するためのポリシーは設定できます。(Microsoft Learn)

今回の案内で影響を受けるユーザー

Microsoft 365 Copilotを利用している一般ユーザー

アプリをすでに利用しているユーザーに、強制的な操作や移行は求められていません。

影響があるとすれば、個々の機能を単独で使うのではなく、次のように一連の業務として活用する機会が増える点です。

  1. Researcherで調査する
  2. Pagesで内容を編集する
  3. Notebooksへ関連資料を集約する
  4. Createで共有用の成果物を作る

Live AMAは、各機能の操作だけでなく、機能間のつなぎ方を質問する場として活用できます。

Copilot Chatのみを利用しているユーザー

対象となるMicrosoft 365契約がある組織では、Web情報を参照するCopilot Chatを追加料金なしで利用できます。一方、組織内のメール、ファイル、会議などを参照する「仕事用」のチャットにはMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要です。(Microsoft Learn)

そのため、同じMicrosoft 365 Copilot appを開いていても、ユーザーによって次の違いが生じます。

  • 参照できる情報の範囲
  • Researcherなど高度な機能の利用可否
  • WordやExcelなどに統合されたCopilotの利用範囲
  • 応答速度や利用上限
  • 管理者が許可した機能

「同僚には表示されるのに自分には表示されない」という場合は、アプリの故障を疑う前にライセンスを確認しましょう。

Microsoft 365管理者

管理者に必須の変更作業はありませんが、社内からの問い合わせに備えて次の項目を確認しておく必要があります。

  • Microsoft 365 Copilotライセンスの割り当て
  • Researcherの利用ポリシー
  • Copilot PagesとNotebooksのCloud Policy
  • エージェントの許可・ブロック設定
  • Web検索をグラウンディングに使用する設定
  • SharePointとOneDriveのアクセス権
  • 保持、監査、eDiscoveryなどのコンプライアンス設定

管理者が確認すべき設定と手順

ライセンスの割り当て状況を確認する

Microsoft 365管理センターで次の順に確認します。

  1. 「課金」を開く
  2. 「ライセンス」を選択する
  3. 「Microsoft 365 Copilot」を開く
  4. 対象ユーザーへの割り当てを確認する
  5. 「ユーザー」から「アクティブなユーザー」を開く
  6. ユーザーごとの有効なライセンスを確認する

ライセンスを割り当てた直後は、Microsoft 365アプリへCopilotが表示されるまで最大24時間かかる場合があります。表示されないときは、アプリの再起動、ブラウザーの再読み込み、サインアウトと再サインインも試してください。(Microsoft Learn)

PagesとNotebooksのポリシーを確認する

Copilot PagesとCopilot Notebooksは既定で許可されていますが、Cloud Policyによって作成や表示を制限できます。

ユーザーから「Pagesが作成できない」「Notebooksがメニューにない」と問い合わせを受けた場合は、次の順序で切り分けると効率的です。

  1. 対象ユーザーのライセンスを確認する
  2. Web版で同じ機能が表示されるか確認する
  3. Cloud Policyの対象グループを確認する
  4. 機能の段階的ロールアウト状況を確認する
  5. 別のユーザーやブラウザーでも再現するか確認する

Microsoft 365 Copilotの機能は、テナント内の一部ユーザーから段階的に展開されることがあります。そのため、同じ組織でも表示時期がそろわない場合があります。(Microsoft Learn)

Copilotが参照できるデータを見直す

Copilotは、ユーザー本人がアクセスできる情報を基に回答します。Copilotの導入によって新しいアクセス権が自動的に付与されるわけではありませんが、以前から過剰に共有されていたファイルが見つけやすくなる可能性はあります。

特に次の項目を点検してください。

  • SharePointサイトのメンバーと共有範囲
  • 「組織内の全員」へ共有されたファイル
  • OneDriveの匿名リンクや広範囲の共有リンク
  • 機密情報に付与する秘密度ラベル
  • 退職者が所有していた共有コンテンツ
  • 保持ポリシーと監査ログ

Copilot Pagesで作成したコンテンツは、ユーザー所有のSharePoint Embeddedコンテナーに保存されます。Copilot ChatへアップロードしたファイルはOneDrive上の専用フォルダーに保存されるため、保持や調査の対象も事前に把握しておきましょう。(Microsoft Learn)

設定・更新・移行・料金・期限で確認するポイント

項目対応すべきこと
設定ライセンス、Pages・Notebooks、Researcher、エージェントのポリシーを確認
更新今回の案内を理由にした強制アップデートは不要
移行データ移行や旧アプリからの切り替え指示はなし
料金今回のイベント案内に料金改定の記載はなし
期限管理作業の期限はなし。ライブ開催は日本時間2026年7月1日午前1時
対応優先度一般ユーザーは低、管理者は事前点検を推奨

今回の情報だけを見て、アプリを再インストールしたり、新しいライセンスを一括購入したりする必要はありません。

料金については、Copilot ChatとMicrosoft 365 Copilotを分けて考えることが重要です。対象プランに含まれるWebベースのCopilot Chatと、組織データを参照できる有料のMicrosoft 365 Copilotでは、利用できる範囲が異なります。契約更新や追加購入の判断は、Live AMAの案内ではなく、自社の契約内容と最新のライセンス情報を基に行ってください。

Live AMAで質問する前に準備しておきたい情報

機能名だけを書いて「使えません」と質問しても、製品チームが状況を判断しにくくなります。次の情報をまとめておくと、具体的な回答を得やすくなります。

  • 使用しているアカウントが職場用か学校用か
  • Microsoft 365とCopilotのライセンス
  • Web、Windows、Mac、iOS、Androidのどれを使用しているか
  • 表示されない機能の名前
  • 管理者ポリシーの設定状況
  • 問題が発生し始めた日時
  • 別ブラウザーやWeb版での再現結果
  • エラーメッセージの全文

例えば、次のように質問します。

Microsoft 365 E3とMicrosoft 365 Copilotライセンスを割り当てたユーザーです。Web版ではCopilot Pagesを利用できますが、Windows版では表示されません。ライセンス割り当てから48時間が経過し、再サインインも実施済みです。確認すべき更新チャネルやポリシーはありますか。

環境、再現条件、実施済みの対処を含めることで、一般的な説明ではなく具体的な回答を得やすくなります。

Live AMAへの対応で今やるべきこと

一般ユーザーは、Microsoft 365 Copilot appを開き、Researcher、Pages、Notebooks、Createのうち利用できる機能を確認してください。そのうえで学習シリーズを視聴し、実務でつながらない部分を質問として整理すると、Live AMAを有効活用できます。

管理者は、ライセンス割り当て、Cloud Policy、Researcherの制御、SharePointとOneDriveの共有状態を確認しておきましょう。今回の発表に伴う移行や料金変更はありませんが、機能が表示されないユーザーへの問い合わせ対応や、データガバナンスの点検にはよい機会です。

ライブ参加が難しい場合も、公式案内では終了後のオンデマンド視聴が予定されています。まずは自社環境で4機能の利用可否を確認し、必要な質問を具体化することが次の行動になります。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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