Microsoft 365 Copilotの回答に画像表示|元ファイル・会議を開く方法

Microsoft 365 Copilotの回答に、資料の図や会議に関連する画像が表示されるようになっても、不具合ではありません。Microsoftは2026年7月29日付のリリースノートで、Windows版とWeb版のCopilot回答内に、ファイルや会議から抽出した関連画像を直接表示する機能を案内しました。表示された画像を選択すると、元のファイルまたは会議コンテキストを開けます。(Microsoft Learn)

今回の変更は、従来のテキスト中心だった回答を、視覚情報も含む形式へ拡張するものです。画像表示のために既存資料を作り直したり、画像を貼り直したりする手順は案内されていません。ただし、機能は段階的に展開されるため、同じ組織内でも表示されるユーザーと表示されないユーザーが一時的に混在する可能性があります。

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目次

Microsoft 365 Copilotの回答に画像が表示される理由

Microsoft 365 Copilotには、「Surface rich images inline within responses」という機能が追加されました。日本語にすると、回答の途中に関連画像を直接表示する機能です。

従来のCopilotは、ファイルや会議を参照していても、回答自体はテキストで表示するのが基本でした。今回の変更後は、質問に関係する画像がファイルや会議に含まれている場合、回答文と一緒に表示されることがあります。(Microsoft Learn)

比較項目従来変更後
回答形式主にテキストテキストと関連画像
画像の確認元資料を自分で探して開く回答内で直接確認できる
出典への移動ファイルや会議を検索する画像を選択して元データを開く
対象環境画像のインライン表示なしWindows版、Web版
既存資料の修正該当しない原則として作り直し不要

重要なのは、この機能が新しい画像を生成するものではない点です。

Microsoft 365 Copilotが回答内容に合わせて画像を作るのではなく、ユーザーがアクセスできるファイルや会議の中から、質問と関係する画像を回答内に提示します。したがって、表示された図表の意味や前後関係を確認したい場合は、画像から元データを開けます。

テキストだけでは伝わりにくい情報を理解しやすくする

資料には、文章だけでなく次のような視覚情報が含まれています。

  • 売上や利用状況を示すグラフ
  • システム構成図
  • 業務フロー図
  • 製品や設備の写真
  • 操作マニュアルの画面画像
  • 会議で使用した説明用の図表

これまでは、Copilotの文章を読んだあと、該当する画像を探すために元の資料へ移動する必要がありました。回答内に画像が表示されれば、文章と図表を見比べながら内容を理解できます。

Microsoftも、視覚情報を回答内に含めることで、複雑な内容を短時間で理解しやすくし、アプリや文書を切り替える回数を減らせると説明しています。(Microsoft Learn)

対象となる環境と表示条件

今回のリリースノートで対象として明記されているのは、次の2つです。

環境対応状況
Microsoft 365 CopilotのWindows版対象
Microsoft 365 CopilotのWeb版対象
Mac版今回の案内では対象として記載なし
iOS版今回の案内では対象として記載なし
Android版今回の案内では対象として記載なし

Mac版やスマートフォン版で将来利用できないという意味ではありません。2026年7月29日付の機能案内では、WindowsとWebだけが対象として記載されています。(Microsoft Learn)

すべての回答に画像が付くわけではない

機能が利用可能になっていても、質問するたびに画像が表示されるとは限りません。Copilotがファイルや会議から、質問に関係すると判断した画像を提示する機能だからです。

次のような場合は、画像が表示されない可能性があります。

  • 参照対象のファイルに画像が含まれていない
  • 質問と画像の関連性が低い
  • どの資料や会議を参照すべきか曖昧
  • ユーザーが対象ファイルや会議にアクセスできない
  • 機能がまだそのユーザーへ展開されていない

単に「先週の内容をまとめて」と質問するより、「先週の営業会議で共有された売上推移のグラフを使って説明して」のように、対象と視覚情報を具体的に指定した方が意図は伝わりやすくなります。

段階的に展開される可能性がある

Microsoft 365 Copilotの機能は、安全な展開モデルにより、最初にテナント内の一部ユーザーへ提供され、その後、対象を広げる場合があります。リリースノートに掲載された時点で、すべてのユーザーへ同時に反映されるとは限りません。(Microsoft Learn)

そのため、同じ会社で同じライセンスを利用していても、次のような状態になることがあります。

  • Aさんの回答には画像が表示される
  • Bさんの回答にはまだ画像が表示されない
  • Web版では表示されるが、別の利用環境では表示されない

画像が表示されない場合、すぐにファイルの不具合や設定ミスと判断せず、段階展開中である可能性も考慮する必要があります。

回答内の画像から元ファイルや会議を開く方法

Microsoftが案内している基本的な操作は、次のとおりです。(Microsoft Learn)

  1. Windows版またはWeb版のMicrosoft 365 Copilotを開く
  2. ファイルや会議の内容に関する質問を入力する
  3. 回答文と一緒に表示された画像を確認する
  4. 詳しく確認したい画像を選択する
  5. 元のファイルまたは会議コンテキストを開く

会議コンテキストとは、その画像に関係する会議の記録や関連情報を確認するための画面です。実際の遷移先は、画像の取得元やCopilotの画面構成によって異なる可能性があります。

元データを開いたあとに確認する項目

画像を選択して元データを開いたら、少なくとも次の点を確認します。

  • ファイル名や会議名
  • 作成日または更新日
  • 画像の前後に書かれている説明
  • グラフの単位や集計期間
  • 注釈や前提条件
  • 最新版の資料かどうか

回答内に表示される画像は、内容を素早く把握するための入口です。重要な判断に使う場合は、画像だけで結論を出さず、元ファイルの説明や会議の文脈まで確認してください。

関連画像を表示させやすい質問例

画像の表示を保証する方法はありませんが、対象資料と必要な画像を具体的に指定すると、Copilotが意図を判断しやすくなります。

目的質問例
会議のグラフを確認する先週の営業会議で共有された売上推移のグラフを示し、変化の要因を3つにまとめて
構成図を理解するプロジェクト計画書にあるシステム構成図を参照して、非技術者向けに説明して
操作画面を確認する新入社員向け研修資料の操作画面を参照し、申請手順を順番に説明して
会議資料を探す月例会議で説明されたスケジュール図を示し、次の期限を整理して
複数資料を比較する旧提案書と最新版の図表を比較し、変更された部分を説明して

「画像を出して」とだけ指示するより、資料名、会議名、期間、画像の種類を組み合わせるのがポイントです。

たとえば、「グラフを見せて」では対象範囲が広すぎます。「2026年7月の経営会議で共有された部門別売上グラフを示して」と指定すれば、Copilotが探す範囲を絞りやすくなります。

業務で役立つ活用シーン

会議内容を短時間で振り返る

会議の要約だけでは、参加者が見ていたグラフや構成図の内容までは把握しにくいことがあります。

回答内に関連画像が表示されれば、会議で扱われた視覚情報と要約を同じ画面で確認できます。欠席した会議の内容を把握するときや、過去の意思決定を振り返るときに役立ちます。

提案書や報告書をレビューする

提案書についてCopilotに質問した際、文章による要約と一緒に関連する図表が表示されれば、元資料を最初から読み直す前に全体像をつかめます。

特に、次のような確認に向いています。

  • 売上予測の根拠となるグラフ
  • 導入前後の比較図
  • プロジェクトの工程表
  • システムや組織の構成図
  • 調査結果をまとめたチャート

ただし、Copilotが選んだ画像だけで資料全体を代表しているとは限りません。最終的なレビューでは元ファイルも確認します。

マニュアルや研修資料を確認する

操作手順を文章だけで説明されても、ボタンの位置や画面の状態が分かりにくいことがあります。

マニュアル内の画面画像が回答と一緒に表示されれば、手順と操作箇所を対応させやすくなります。社内ヘルプデスクや新人研修では、説明の往復を減らせる可能性があります。

過去の資料を探す

「どの資料にあった画像か分からない」という場面でも、Copilotの回答に表示された画像を選択し、元ファイルへ移動できれば、資料を探す手間を減らせます。

ただし、似た画像を含む資料が複数ある場合は、ファイル名や更新日を必ず確認してください。

画像が表示されないときの確認方法

Windows版またはWeb版を利用しているか確認する

最初に、今回の対象環境であるWindows版またはWeb版を利用しているか確認します。

別のプラットフォームで表示されない場合、直ちにエラーとは判断できません。今回のリリースノートでは、WindowsとWebのみが対象として記載されています。

資料や会議を具体的に指定する

質問が広すぎると、Copilotがどのファイルや会議を参照すべきか判断しにくくなります。

次の情報を追加して質問し直します。

  • ファイル名
  • 会議名
  • 開催日
  • 作成者
  • 部署名
  • グラフや構成図などの画像種別
  • 確認したい期間

たとえば、「会議のグラフを見せて」ではなく、「7月の販売会議で使用した商品別売上グラフを示して」と入力します。

元データに関連画像があるか確認する

質問対象のファイルや会議に、実際に画像が含まれているか確認します。

文章や数値だけで構成された資料からは、表示対象となる関連画像が見つからない可能性があります。また、質問内容と関係の薄い装飾画像やロゴが、必ず回答に表示されるわけでもありません。

アクセス権限とポリシーを確認する

Microsoftは、この機能について、Microsoft 365のデータセキュリティとコンプライアンスポリシーを維持したまま画像を表示すると説明しています。(Microsoft Learn)

対象のファイルや会議を通常の方法でも開けない場合は、次の点を確認します。

  • ファイルの共有範囲
  • SharePointやOneDriveのアクセス権
  • Teams会議や関連資料へのアクセス権
  • 保持、秘密度、情報保護に関する組織ポリシー
  • 別アカウントや別テナントで開いていないか

画像を表示させるために権限を広げるのではなく、業務上必要なユーザーに適切な権限が設定されているかを確認することが重要です。

段階展開中か確認する

同じ質問をしても、ほかのユーザーには画像が表示され、自分には表示されない場合があります。

この場合は、次の情報を整理して管理者や社内ヘルプデスクへ伝えると確認しやすくなります。

  • Windows版かWeb版か
  • 利用しているアカウント
  • 質問した日時
  • 入力したプロンプト
  • 参照対象のファイル名または会議名
  • テキスト回答は取得できたか
  • 別のユーザーには画像が表示されたか

機能展開の差であれば、元ファイルを修正しても解決しません。まず対象環境、アクセス権、展開状況を切り分ける必要があります。

既存ファイルの修正や移行作業は必要か

今回のリリースノートは、Microsoft 365 Copilotの回答表示をテキストのみから画像を含む形式へ拡張する案内です。画像表示を有効にするための専用設定、既存ファイルの変換、画像の再挿入といった作業は示されていません。

そのため、利用者が事前に資料を作り直す必要は基本的にありません。

ただし、次のような資料管理は通常どおり必要です。

  • 古い資料と最新版を区別する
  • 分かりやすいファイル名を付ける
  • アクセス権を適切に設定する
  • 会議資料の保存場所を統一する
  • 不要な重複ファイルを整理する
  • 図表にタイトルや単位を記載する

Copilotのためだけに修正する必要はなくても、元資料が整理されていれば、利用者が画像から正しい出典へ移動したあとに内容を判断しやすくなります。

管理者が押さえておきたい運用上の注意点

ユーザーへ表示変更を周知する

従来のテキスト回答に慣れている利用者は、突然画像が表示されると、AIが新しく画像を作成したと誤解する可能性があります。

社内周知では、次の3点を伝えると理解されやすくなります。

  • ファイルや会議にある関連画像が回答内に表示される
  • 画像を選択すると元データを開ける
  • すべての回答やユーザーに同時に表示されるとは限らない

情報の取り扱いルールを再確認する

回答内で画像を確認しやすくなる一方、画面共有やスクリーンショットによって視覚情報が転記される機会も増えます。

機密性の高いグラフ、組織図、製品画像などを扱う場合は、従来と同様に、社内の情報管理ルールに従う必要があります。回答内に表示されたからといって、社外共有が許可された情報になるわけではありません。

画像だけで業務判断を完結させない

グラフの一部分だけを見ると、集計期間、単位、注釈、除外条件を見落とすことがあります。

承認、契約、予算、法務、セキュリティなどの重要な判断では、画像から元ファイルを開き、資料全体を確認する運用にします。

Microsoft 365 Copilotの画像表示で押さえるべきポイント

Microsoft 365 Copilotの回答内画像表示は、テキストだけでは理解しにくかった資料や会議内容を、視覚情報と一緒に確認できる機能です。

対象は2026年7月29日付の案内時点でWindows版とWeb版です。回答内の画像を選択すると、元のファイルまたは会議コンテキストを開けます。既存ファイルを画像表示用に作り直す手順は案内されていません。

まずはWindows版またはWeb版で、アクセス可能な資料や会議を具体的に指定して質問してみましょう。画像が表示されない場合は、資料の修正を始める前に、対象環境、質問内容、アクセス権、段階展開の状況を確認するのが適切です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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