Microsoft 365 Copilot TechCommunityの変更点:PowerPointで「Select Brand」が表示されない場合

PowerPoint Copilotで「Select Brand」が表示されない場合、まず確認したいのは、2026年6月11日のMicrosoft Tech Community投稿が、機能廃止や料金改定の正式発表ではない点です。

この投稿は、公式のBrand Kitを公開済みであるにもかかわらず、一部のエンドユーザーだけ「Select Brand」が表示されない事象を報告したものです。Microsoftによる原因説明、修正予定、移行期限は示されていません。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

目次

2026年6月11日に確認された変更点

今回確認されたのは、新機能の追加ではなく、Brand Kitの公開状態とPowerPoint Copilotの表示が一致しないケースです。

投稿者は次の設定と検証を行っています。

  • config.office.comでEnterprise Brand Managerポリシーを有効化
  • Microsoft 365 CopilotアプリでBrand Kitを作成
  • Brand Kitを「Official」として公開
  • PowerPoint for the webとデスクトップ版で3人以上を検証
  • 対象ユーザーにはMicrosoft 365 Copilot Premiumライセンスを割り当て済み

それでも「Select Brand」が表示されたのは投稿者本人だけでした。一方、エンドユーザーは公開済みのOfficial Brand Kit自体にはアクセスできています。2026年6月20日時点で、この投稿には解決につながる返信がありません。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

確認項目現時点の結論
新機能の正式リリース確認されていない
機能廃止確認されていない
主な事象エンドユーザーに「Select Brand」が表示されない
対象環境PowerPoint for the web、デスクトップ版
Microsoftによる原因説明未公表
修正日・対応期限未公表
料金改定確認されていない

影響を受けるユーザー

影響を受ける可能性があるのは、組織でOfficial Brand Kitを運用し、PowerPoint Copilotからブランドを選択して資料を作成するユーザーです。

特に、複数の製品ブランドや部門ブランドを使い分けている組織では、「Select Brand」が表示されないと適用するブランドを選べず、資料作成の手順が止まる可能性があります。

一方、Brand Kitを利用していない組織や、従来のPowerPointテンプレートから資料を作成しているユーザーへの直接的な影響は限定的です。

Microsoftの案内では、CopilotとBrand KitはPowerPointのWindows版、Mac版、Web版で利用できます。また、Official Brand Kitはブランド管理者が管理し、公開後はテナント内のユーザーが利用できる仕組みです。(Microsoft Support)

「Select Brand」が表示されない場合の確認手順

エンドユーザーが確認する項目

順番確認内容判断基準
1サインインしているアカウント個人用ではなく、対象テナントの職場または学校アカウントである
2Copilotライセンス対象アカウントに必要なライセンスが割り当てられている
3Brand KitへのアクセスMicrosoft 365 Copilotアプリ上でOfficial Brand Kitを確認できる
4利用環境Web版とデスクトップ版の両方で再現するか確認する
5アプリの状態PowerPointを更新し、サインアウトと再サインインを行う

Brand Kitは見えるもののPowerPoint内の「Select Brand」だけが表示されない場合、Brand Kitの公開失敗ではなく、PowerPointとの連携またはユーザー別の機能提供状態に問題がある可能性があります。

管理者が確認する項目

Enterprise Brand Managerポリシーでは、次の3点が重要です。

  • ポリシーのスコープが「Tenant」になっている
  • ポリシーの優先順位が「0」になっている
  • ブランド管理者用セキュリティグループのメールアドレスが正しい

ブランド管理者を登録するグループには、メールが有効なセキュリティグループを使用します。グループの「所有者」だけではOfficial Brand Kitの公開・編集権限は付与されず、「メンバー」として登録する必要があります。

ポリシー作成後、ブランド管理者がOfficial Brand Kitを作成・編集できるようになるまで、最大24時間かかる場合があります。(Microsoft Learn)

ただし、この24時間はブランド管理者権限の反映時間です。エンドユーザーに「Select Brand」が表示されるまでの保証時間ではありません。今回の投稿では設定から1週間以上経過していたため、待機だけで解決する可能性は低いと考えられます。(TECHCOMMUNITY.MICROSOFT.COM)

エンドユーザーをブランド管理者グループへ追加しない

「Select Brand」が表示されないからといって、すべてのエンドユーザーをEnterprise Brand Managerのセキュリティグループへ追加するのは避けてください。

このグループは、Official Brand Kitを作成、編集、公開する担当者へ権限を付与するためのものです。公開済みのOfficial Brand Kitを利用するだけの一般ユーザーに、ブランド管理者権限は必要ありません。

対象者を増やすと、一般ユーザーが公式ロゴ、フォント、ブランドガイドラインなどを変更できる状態になり、誤更新やブランド統制の低下につながります。(Microsoft Learn)

設定・更新・移行・料金・期限の確認結果

項目確認すべき内容
設定Enterprise Brand Managerポリシー、セキュリティグループ、Official状態を確認する
更新必須バージョンは示されていないが、PowerPointとブラウザを最新状態にする
移行既存Brand Kitの移行作業は案内されていない
料金Microsoft 365 Copilot Premiumが必要。今回の投稿に料金変更の案内はない
期限対応期限、移行期限、機能終了日は発表されていない

Microsoft Supportでは、Official Brand Kitの作成・管理機能にMicrosoft 365 Copilot Premiumライセンスが必要と案内しています。ただし、ライセンスが割り当てられていても「Select Brand」が必ず表示されるとは限りません。実際に今回の投稿では、対象ユーザー全員がライセンスを保有していると報告されています。(Microsoft Support)

暫定的にブランドテンプレートから作成する方法

「Select Brand」が表示されない間は、Microsoft 365 Copilotアプリからブランドテンプレートを直接開く方法を試せます。

  1. Microsoft 365 Copilotアプリを開く
  2. 「Create」を選択する
  3. 「More」から「Brand templates」を開く
  4. 「Official」で絞り込む
  5. PowerPoint用テンプレートを選択する
  6. 開いたPowerPointファイルでCopilotを利用する

Microsoftの案内では、テンプレートを選択すると、対応するアプリがテンプレート適用済みの状態で開きます。(Microsoft Support)

また、既存の企業テンプレートやブランド適用済みプレゼンテーションを開いてからCopilotを利用する方法もあります。完全な代替ではありませんが、ブランドカラーやレイアウトを維持した資料を作成する暫定策になります。(Microsoft Support)

解決しない場合に管理者が収集する情報

設定後24時間以上経過し、複数ユーザーで再現する場合は、Microsoft 365管理センターからサポートへ問い合わせるのが確実です。

問い合わせ前に、次の情報を整理しておくと切り分けが進みやすくなります。

  • 影響を受けるユーザーのアカウント
  • 割り当てられているCopilotライセンス
  • Brand Kitの名前とOfficial状態
  • Web版とデスクトップ版それぞれの結果
  • PowerPointのバージョンと更新チャネル
  • 「Select Brand」が表示されるユーザーとの違い
  • Enterprise Brand Managerポリシーのスコープと優先順位
  • セキュリティグループの種類と登録状態
  • エラー発生日時と画面キャプチャ

今回の事象では、まず「Brand Kitが利用できない問題」と「PowerPointにSelect Brandが表示されない問題」を分けて確認することが重要です。Brand Kitを確認できるのにPowerPointの選択肢だけが出ない場合は、設定を何度も作り直すより、利用環境と対象ユーザーを記録してサポートへ連絡してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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