「Deploy Microsoft Edge with Windows 10 updates」が2026年6月15日に更新され、IntuneやWSUSの設定変更が必要になったのか気になっている方もいるでしょう。
結論からいうと、対象のMicrosoft Learnページに表示されている最終更新日は2025年7月23日です。2026年6月15日付のWindows向け展開仕様の変更は確認できません。同日に公開されたMicrosoft Edgeのリリース情報はAndroid版とiOS版が対象であり、Windows 10へのEdge展開に関する更新ではありません。したがって、少なくともこの日付だけを根拠に、IntuneやWSUSの設定を緊急変更する必要はありません。(Microsoft Learn)
ただし、このMicrosoft Learnページには、古いWindows 10イメージから展開するときのEdge更新方法や、Windows Autopilotで初回サインイン前に最新版へ更新する方法が掲載されています。本記事では、確認できた公式情報を基に、影響を受ける環境、設定手順、移行時の注意点、Windows 10の料金・期限との関係を整理します。
Microsoft Learn「Deploy Microsoft Edge with Windows 10 updates」の変更点
2026年6月19日時点で確認できる公式情報を整理すると、次のようになります。
| 確認項目 | 確認結果 | 実務上の判断 |
|---|---|---|
| 対象ページの最終更新日 | 2025年7月23日 | 2026年6月15日付のページ更新は確認できない |
| 2026年6月15日のEdge更新 | Android版とiOS版のリリース | Windowsデスクトップ版の展開変更ではない |
| Intune・Autopilotの設定変更 | 新しい必須設定は確認できない | 既存の展開設定を点検すればよい |
| WSUSの配信方法 | 対象ページ上の変更は確認できない | 古いWindows 10向けの説明として扱う |
| 料金・期限 | 対象ページに新しい記載はない | Windows 10のサポート期限やESUとは分けて確認する |
今回の確認結果は、「2026年6月15日に変更がなかった」とすべての更新履歴を断定するものではありません。正確には、対象ページ上で2026年6月15日付の変更を確認できず、公開されている内容も従来のWindows 10向け展開方法のままという状況です。
なお、2026年6月15日のMicrosoft Edgeリリース情報には、Android版149.0.4022.67とiOS版149.0.4022.68が掲載されています。Windows向けの展開担当者は、モバイル版のリリース日をWindows 10向けドキュメントの変更日と混同しないよう注意してください。(Microsoft Learn)
このMicrosoft Learnページが説明していること
「Deploy Microsoft Edge with Windows 10 updates」は、Windows 10の世代ごとに、Microsoft Edgeをどのように導入・更新するかを説明したページです。
主な内容は次の3つに分かれます。
| Windowsの世代 | Edgeの状態 | Microsoftが案内している方法 |
|---|---|---|
| Windows 10 October 2020 Update以降 | Edgeが標準搭載されている | OOBE中にEdge Updateを実行し、初回サインイン前にStableチャネルを更新する |
| Windows 10 April 2018 Update~April 2020 Update | Edge Legacyが存在する場合がある | WSUS更新プログラムでEdge Legacyを削除し、現在のEdgeへ置き換える |
| April 2018 Updateより前のWindows 10、Windows 7、8.1など | Windows UpdateによるEdge導入が提供されない | Configuration ManagerやIntuneなど、別の展開方法を使用する |
Windows 10 October 2020 UpdateにはEdge 84、November 2021 UpdateにはEdge 92が含まれていました。古いインストールメディアや回復イメージを使用すると、現在では大幅に古いEdgeが展開される可能性があります。
Edgeはユーザーのサインイン後に自動更新されますが、更新が始まるタイミングは一定ではありません。そのため、Microsoftは、初回サインイン前にEdgeを更新したい組織向けに、OOBE中にEdge Updateを起動する方法を案内しています。(Microsoft Learn)
ただし、ここで扱われているWindows 10の多くは、すでにサポートを終了しています。古いOSを新たに展開するための手順ではなく、既存の展開イメージや管理設定を点検するための情報として読むのが適切です。
誰に影響するのか
今回の確認結果による影響度は、利用環境によって異なります。
| 利用者・管理環境 | 影響度 | 確認すべきこと |
|---|---|---|
| 一般ユーザー | 低 | EdgeとWindowsが更新されているか |
| Windows Autopilot管理者 | 高 | 初回サインイン前にEdgeを更新する必要があるか |
| Intune管理者 | 高 | Win32アプリの検出ルール、割り当て、ESP設定 |
| WSUS管理者 | 中 | 古いWindows 10やEdge Legacyが残っていないか |
| Configuration Manager管理者 | 中~高 | 配信チャネル、対象バージョン、更新管理方法 |
| Edgeのバージョンを固定している組織 | 高 | 強制更新コマンドが既存ポリシーを無視しないか |
| Windows 10 22H2を継続利用する組織 | 高 | Windows 11への移行またはESUの利用計画 |
特に注意が必要なのは、TargetChannelやTargetVersionPrefixを使って、Edgeのチャネルまたはバージョンを管理している組織です。Microsoft Learnに掲載されている強制更新方法は、これらの設定を考慮せず、Stableチャネルの最新バージョンへ更新します。(Microsoft Learn)
一般ユーザーが確認する手順
企業向けのPowerShellコマンドやIntune設定は、一般ユーザーが実行する必要はありません。まずは、EdgeとWindowsの状態を確認してください。
Edgeのバージョンを確認する
Microsoft Edgeのアドレスバーに、次の文字列を入力します。
edge://settings/help
画面を開くと、Edgeが更新プログラムを確認します。更新が見つかった場合はダウンロードが始まり、必要に応じて再起動が求められます。メニューから操作する場合は、次の順に開きます。
設定など
→ ヘルプとフィードバック
→ Microsoft Edgeについて
Microsoftも、この画面でEdgeの更新状態を確認する方法を案内しています。(マイクロソフトサポート)
Windows 10のバージョンを確認する
WindowsキーとRキーを押し、次のコマンドを実行します。
winver
Windows 10 22H2と表示される場合、そのOSは2025年10月14日に通常サポートを終了しています。Edgeが最新でも、Windows本体のセキュリティ更新状況は別に確認する必要があります。(Microsoft Learn)
管理者が行う設定・更新の確認手順
現在適用されているEdgeポリシーを確認する
管理対象端末のEdgeで、次のページを開きます。
edge://policy
この画面では、端末に実際に適用されているポリシーと、その値を確認できます。グループポリシーやIntune上の設定だけを見るのではなく、対象端末側で反映結果を確認することが重要です。(Microsoft Learn)
特に、次の更新ポリシーを確認してください。
| ポリシー | 役割 | 確認ポイント |
|---|---|---|
UpdateDefault | 更新を自動、手動、無効などに設定する | 自動更新を意図せず止めていないか |
TargetChannel | Stable、Beta、Dev、Extended Stableなどを指定する | 展開予定のチャネルと一致しているか |
TargetVersionPrefix | 更新先となるバージョンの範囲を指定する | 最新版への強制更新と競合しないか |
RollbackToTargetVersion | 指定バージョンへのロールバックを許可する | 一時的な障害対応以外で常用していないか |
TargetVersionPrefixで古いバージョンを指定しても、すでに新しいEdgeがインストールされている端末は自動的にダウングレードされません。ロールバックには別の設定が必要です。(Microsoft Learn)
初回サインイン前にEdgeを更新する
対象ページでは、Windows OOBE中に次のPowerShellコマンドを実行し、StableチャネルのEdge Updateを起動する方法が案内されています。
Start-Process -FilePath "C:\Program Files (x86)\Microsoft\EdgeUpdate\MicrosoftEdgeUpdate.exe" -ArgumentList "/silent /install appguid={56EB18F8-B008-4CBD-B6D2-8C97FE7E9062}&appname=Microsoft%20Edge&needsadmin=True"
この方法が適しているのは、次のような環境です。
- 古いWindows 10イメージを継続利用している
- Edgeが最新になるまでユーザーに端末を渡したくない
- Windows AutopilotのEnrollment Status Pageで更新完了を待たせたい
- 初回起動時から最新のWebアプリ互換性やセキュリティ修正を適用したい
一方、バージョンやチャネルを厳密に固定している端末では、そのまま使用しないでください。このコマンドはTargetChannelとTargetVersionPrefixを無視し、Stableチャネルの最新バージョンへ更新します。(Microsoft Learn)
Windows Autopilotで配信する
Microsoft Learnでは、PowerShellスクリプトをWin32アプリとしてパッケージ化し、AutopilotのEnrollment Status Pageで必須アプリに指定する方法が示されています。
基本的な流れは次のとおりです。
- Edge Updateを実行するPowerShellスクリプトを作成する
- Microsoft Win32 Content Prep Toolで
.intunewin形式へ変換する - Intune管理センターへWin32アプリとして登録する
- Autopilot対象のデバイスグループへ「必須」で割り当てる
- Enrollment Status Pageでブロック対象アプリに指定する
- 検証用端末でOOBEから展開をテストする
Win32 Content Prep Toolは、指定したソースフォルダー内のファイルとサブフォルダーをまとめてパッケージ化します。ツール本体をソースフォルダー内に置くと、不要なファイルまで含まれるため、別のフォルダーから実行してください。(Microsoft Learn)
検出ルールで失敗しやすいポイント
EdgeはWindows 10にプリインストールされているため、「msedge.exeが存在する」という条件だけでは、更新の成否を判定できません。更新前でもインストール済みと判断され、スクリプトが実行されない可能性があります。
実務では、次のいずれかを検出条件にします。
- 更新後に必要となる最低バージョン
- スクリプトが正常完了したときだけ作成するレジストリ値
- 更新完了後に作成する専用のマーカーファイル
ただし、固定バージョンを検出条件にすると、Edgeの更新ごとにIntune側の条件を修正する必要があります。常に最新バージョンを配信する場合は、完了待ち、終了コード、再試行、検出方法まで含めたラッパースクリプトを用意するほうが安定します。
更新チャネルやバージョンを固定している場合の注意点
Microsoft Learnに掲載されたコマンドを使ううえで、最も重要な注意点は、既存の更新ポリシーを無視することです。
想定される失敗例と対策を整理すると、次のようになります。
| 失敗例 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| Extended Stableの端末が最新Stableへ更新された | 強制更新コマンドがTargetChannelを無視した | 対象グループから除外し、チャネル対応の展開方法を使用する |
| 検証済みバージョンを超えて更新された | TargetVersionPrefixが更新時に考慮されなかった | バージョン固定端末にはコマンドを配信しない |
| 後からポリシーを適用しても元のバージョンに戻らない | Edgeは通常、自動でダウングレードしない | 必要性を検証したうえでロールバック設定を一時使用する |
| ESPで処理が完了しない | ネットワーク、検出ルール、終了判定に問題がある | CDN接続、スクリプトの終了処理、検出条件をテストする |
| Edgeは最新だが端末が安全ではない | Windows本体のサポートが終了している | Windows 11への移行またはESUを検討する |
RollbackToTargetVersionを使えば対象バージョンへ戻せる場合がありますが、Microsoftはロールバックを一時的な対処として位置付けています。古いバージョンへ戻すと、既知のセキュリティ問題へ再びさらされるほか、閲覧データが失われる可能性があります。常設のバージョン管理手段として安易に使用しないでください。(Microsoft Learn)
Intune・Configuration Manager・WSUSの選び方
展開方法は、「Edgeを入れたい」のか、「初回サインイン前に更新したい」のか、「特定バージョンを維持したい」のかで選びます。
| 目的 | 適した方法 |
|---|---|
| 一般的な管理端末へStable版を展開したい | Intuneの「Microsoft Edge バージョン77以降」アプリ |
| Autopilot中に最新版へ更新したい | PowerShellをWin32アプリ化し、ESPで必須指定 |
| チャネルやバージョンを選んで配信したい | Configuration Managerまたは企業向けEdgeパッケージ |
| Edgeの更新プログラムを一元管理したい | Configuration Managerのソフトウェア更新管理 |
| 古いWindows 10のEdge Legacyを置き換えたい | 該当OS向けWSUS更新プログラム |
| Microsoft Entraのワークプレース参加端末に配信したい | MSIなど別の展開方法を検討 |
IntuneのMicrosoft Edgeアプリでは、Stable、Beta、Devなどのチャネルを選択できます。通常はStableが推奨され、自動更新は既定で有効です。一方、ワークプレース参加のみの端末では、組み込みのEdge展開方法を使用できないため、MSIなどによる展開が必要です。(Microsoft Learn)
Configuration Managerでは、チャネルやバージョンを選択してEdgeを展開し、ソフトウェア更新として管理できます。ただし、グループポリシーで設定されたEdge Updateポリシーは、Configuration Manager側の設定より優先されます。両方を併用する場合は、設定の管理主体を明確にしてください。(Microsoft Learn)
移行では「Edge」と「Windows 10」を分けて考える
現在の移行で優先すべきなのは、Edge Legacyから現在のEdgeへの移行よりも、サポートが終了したWindows 10からWindows 11への移行です。
Windows 10 22H2は、2025年10月14日に通常サポートを終了しました。Microsoft EdgeとWebView2 RuntimeはWindows 10 22H2上で少なくとも2028年10月まで更新される予定で、Edgeの更新を受けるためだけにESUへ加入する必要はありません。(Microsoft Learn)
しかし、これはWindows 10本体のセキュリティ更新が続くという意味ではありません。
Edgeが最新でも、サポート終了後のWindows 10全体が保護されるわけではありません。
業務端末では、次の順序で移行を検討してください。
- Windows 11へアップグレードできる端末を分類する
- アプリや周辺機器の互換性を検証する
- Windows Autopilotや既存の展開基盤をWindows 11向けに更新する
- すぐに移行できない端末だけESUの対象にする
- ESU期間内に端末更新またはアプリ移行を完了する
EdgeのOOBE更新は、Windows 11への移行を先延ばしにする手段ではありません。移行期間中にブラウザーを最新状態へ保つための補助策として位置付けるのが適切です。
料金と期限で確認すべきこと
「Deploy Microsoft Edge with Windows 10 updates」の対象ページには、新しい料金や申込期限は掲載されていません。料金と期限が問題になるのは、主にWindows 10のExtended Security Updates、いわゆるESUです。
| 項目 | 料金・期限の考え方 |
|---|---|
| EdgeのOOBE更新方法 | 対象ページに追加料金の記載なし |
| Windows 10通常サポート | 2025年10月14日に終了 |
| Windows 10上のEdge・WebView2 | 少なくとも2028年10月まで更新予定 |
| 法人向けWindows 10 ESU | 米国参考価格は1年目が1台61米ドル、以後毎年倍額。最長3年間 |
| 個人向けWindows 10 ESU | 2026年10月13日まで |
| 個人向けESUの登録方法 | 設定同期、Microsoft Rewards 1,000ポイント、または30米ドル相当の一括購入など |
法人向けESUはWindows 10 22H2が前提で、新機能や通常の非セキュリティ更新を提供するものではありません。料金は年ごとに累積し、2年目から利用する場合でも、それ以前の年の分を含めた購入が必要です。日本での実際の価格やライセンス条件は、契約先や販売店で確認してください。(Microsoft Learn)
個人向けESUは2026年10月13日まで提供されます。Windowsバックアップによる設定同期を利用する方法、Microsoft Rewardsを使う方法、一括購入する方法がありますが、地域によって利用条件が異なる場合があります。また、ドメイン参加、Microsoft Entra参加、MDM管理などの企業端末は個人向けプログラムの対象外です。(Microsoft)
よくある疑問
2026年6月15日からEdgeの展開方法は変わりましたか
対象のMicrosoft Learnページでは、2026年6月15日付の変更を確認できません。ページ上の最終更新日は2025年7月23日です。
6月15日の情報を受けてIntuneを変更する必要はありますか
この日付だけを理由に変更する必要はありません。ただし、古いWindowsイメージをAutopilotで展開している場合は、Edgeの初回更新方法とESPの検出ルールを点検してください。
Windows UpdateだけでEdgeは最新になりますか
対応環境ではEdge自身の更新機能によって自動更新されます。ただし、初回サインイン直後に必ず更新が完了するとは限りません。ユーザーへ端末を渡す前に更新を完了させたい場合は、OOBEまたはAutopilotでの更新処理を検討します。
Edgeを最新版にすればWindows 10を使い続けられますか
EdgeとWebView2の更新は続きますが、Windows 10本体の通常サポートは終了しています。継続利用が必要な場合はESUを一時的な橋渡しとして使用し、Windows 11への移行計画を進める必要があります。
まず実行すべき確認事項
2026年6月15日付の情報については、Windows 10向けEdge展開の新仕様として扱わないことが重要です。そのうえで、次の3点を確認してください。
winverでWindowsのバージョンとサポート状況を確認するedge://settings/helpとedge://policyで更新状態と適用ポリシーを確認する- 初回サインイン前の更新が必要なら、検証グループでOOBE・Autopilotの展開をテストする
Windows 10 22H2を使用している場合は、Edgeの更新確認だけで終わらせず、Windows 11への移行またはESUの利用期限まで含めて計画してください。

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