Microsoft Teams「Assistant field visibility in Organization view」の変更点と対応

Microsoft Teamsでは、2026年7月から、プロフィールカードの「組織」ビューとOrg Explorerで担当アシスタントを確認しやすくなる予定です。「Assistant」はCopilotなどのAIアシスタントではなく、役員や管理職の日程調整を支援する人物の連絡先を示すプロフィール情報です。表示しても権限や役職、組織階層は変わりません。(Microsoft)

目次

Assistant field visibility in Organization viewの変更点

今回の変更では、Microsoft 365のプロフィールに登録されたアシスタント情報が、Teamsの次の場所に表示されます。

  • プロフィールカードの「組織」セクション
  • Teams内のOrg Explorer

たとえば、部長のプロフィールに「アシスタント:佐藤」と登録されていれば、会議の日程調整や連絡窓口を探している社員が、佐藤さんへ素早く連絡できるようになります。

今回追加されるのは、あくまで連絡先を見つけやすくするための表示です。アシスタントとして登録された人に、予定表の編集、代理送信、ファイル閲覧、承認などの権限が自動付与されるわけではありません。これらの操作が必要な場合は、Outlookの予定表共有やメールボックスの代理設定などを別途構成する必要があります。(Microsoft)

提供時期と対象環境

2026年6月20日時点の公式ロードマップ情報は、次のとおりです。

項目内容
ロードマップID565221
公式情報の更新日2026年6月10日
状態開発中
提供予定2026年7月
リリース段階対象指定リリース、一般提供
対応プラットフォームWindowsデスクトップ、Mac、Web
対象クラウドWorldwide、GCC、GCC High、DoD

AndroidおよびiOSは、当該ロードマップの対象プラットフォームに含まれていません。モバイル版Teamsで同じ表示が利用できるとは限らないため、確認にはデスクトップ版、Mac版、またはWeb版を使用するのが確実です。(Microsoft)

なお、Microsoft 365ロードマップの日付は予定であり、展開状況によって変更されることがあります。対象指定リリースを利用している組織やユーザーに先行して表示され、その後、標準リリースへ展開される可能性があります。(Microsoft)

誰に影響するのか

一般ユーザー

組織図やプロフィールカードから、役員・管理職のアシスタントを確認できるようになります。閲覧するだけのユーザーに、事前設定や移行作業は必要ありません。

特に次のような場面で役立ちます。

  • 役員との会議日程を調整したい
  • 部門責任者への連絡窓口が分からない
  • 出張や来客対応について担当者へ確認したい
  • 組織変更後の新しいアシスタントを探したい

プロフィール所有者

自分を支援するアシスタントが正しく登録されているか、公開範囲が適切かを確認する必要があります。アシスタントは、一つのプロフィールにつき1人だけ登録できます。

アシスタントとして登録されるユーザー

登録や変更が行われても、アシスタント本人には通知されません。システム上の通知がないため、プロフィール所有者または管理部門から事前に本人へ伝えておくと、問い合わせが突然増えるトラブルを防げます。(Microsoft サポート)

Microsoft 365管理者

管理者は、フィールドの有効化状態、ユーザーによる編集可否、公開範囲を確認します。特に役員情報や秘書業務を機密情報として扱う組織では、既定の公開範囲をそのまま使わず、社内ルールに合わせた判断が必要です。

アシスタントを登録・変更する手順

アシスタント情報は、プロフィール所有者がMicrosoft 365のプロフィールエディターから管理します。

  1. Microsoft 365または社内のSharePointを開きます。
  2. 画面上部の検索欄で自分の名前を検索します。
  3. 検索結果の「ユーザー」または「People」から自分を選択します。
  4. プロフィールカードで「プロファイルを更新」を選択します。
  5. 「アシスタント」フィールドで対象者を選びます。
  6. 必要に応じて公開範囲を確認し、変更を保存します。
  7. TeamsのプロフィールカードまたはOrg Explorerで表示を確認します。

画面名や項目の配置は、言語設定や展開状況によって異なる場合があります。また、管理者が編集を制限している環境では、アシスタントフィールドが表示されないことがあります。(Microsoft サポート)

変更が反映されるまで、最大24時間かかる場合があります。保存直後にTeamsへ表示されなくても、すぐに設定をやり直さず、時間を置いて確認してください。(Microsoft サポート)

管理者が確認すべき設定

公式サポートでは、アシスタントフィールドの管理設定はSharePoint管理センター側の設定として案内されています。管理画面の構成は更新される可能性があるため、プロフィール情報またはユーザープロファイル関連の設定から対象プロパティを確認してください。

フィールドのポリシー

アシスタントフィールドは、次のいずれかに設定できます。

設定動作
無効フィールドを利用させない
省略可能必要なユーザーだけが登録する
必須プロフィール情報として入力を求める

公式サポート上の既定値は「省略可能」です。

既定の公開範囲

公開範囲は、主に次の選択肢から設定します。

  • Everyone:組織内のユーザーに表示
  • Only Me:本人だけに表示

既定値は「Everyone」です。役員の担当者情報を広く社内公開してよいか、子会社やゲストを含む運用に問題がないかを確認してください。

ユーザーによる変更可否

管理者は、既定の公開範囲をユーザーが変更できるかどうかも設定できます。公式サポートでは、既定でユーザーによる上書きは許可されないと案内されています。(Microsoft サポート)

設定・更新・移行・料金・期限の確認ポイント

確認項目判断のポイント
設定アシスタントフィールドの有効化状態、公開範囲、ユーザー編集可否を確認する
更新Teamsの対応クライアントとテナントへの展開状況を確認する
移行現時点でデータ変換や一括移行の手順は案内されていない
料金公式ロードマップとサポート文書に追加料金や専用アドオンの記載はない
期限強制移行や設定変更の期限は案内されていない
提供予定2026年7月だが、ロードマップ上の予定は変更される可能性がある

追加料金の記載がないことは、すべての契約で必ず利用できることを意味しません。実際の表示可否は、Microsoft 365の契約、クラウド環境、テナントポリシー、展開状況によって異なります。(Microsoft)

表示されないときの確認方法

症状確認すること
プロフィールエディターに項目がない管理者がフィールドを無効化・非表示化していないか
保存してもTeamsに表示されない保存後24時間経過しているか
自分には見えるが他の人には見えない公開範囲が「Only Me」になっていないか
Webでは見えるがスマートフォンでは見えない当該ロードマップの対象がDesktop、Mac、Webであることを確認する
Org Explorerにだけ表示されないテナントへの機能展開が完了しているか
登録された本人に通知が届かない通知されない仕様であり、不具合ではない
複数人を登録できない登録できるアシスタントは1人だけ
外部テナントのアシスタントから関係が見えないテナントをまたいだ表示制限による仕様の可能性がある

内部ユーザーのほか、Microsoft Entra IDのプロフィールを持つゲストユーザーもアシスタントとして指定できます。ただし、異なるテナントのユーザーを指定した場合、アシスタント本人からは相手のプロフィール上の関係を確認できません。(Microsoft サポート)

展開前に管理者が行うべき対応

管理者は、2026年7月の展開前に次の対応を進めると安全です。

  1. アシスタントフィールドの現在のポリシーを確認する
  2. 役員など数人のプロフィールで登録内容を試験確認する
  3. 「権限を付与する機能ではない」と社内へ周知する
  4. 公開範囲をEveryoneにして問題がないか確認する
  5. 登録されるアシスタント本人にも運用を伝える
  6. 対象指定リリースで先行表示を確認する
  7. ロードマップID「565221」の更新を継続して確認する

一般ユーザーは、自分のプロフィールに古い担当者が登録されていないか確認してください。管理者は、まず公開範囲と編集権限を決め、少人数で表示を検証してから全社へ案内するのが確実です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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