Microsoft Teamsのチャンネル通知が細分化|Granular channel notification controlsの変更点

Microsoft Teamsの「Granular channel notification controls」は、チャンネルごとの通知を3つのプリセットから選び、メンションの種類や未フォローのスレッド、バナー通知をさらに細かく調整できるようにする変更です。特定のチャンネルだけ通知を減らしながら、重要なメンションや返信は受け取る、といった使い分けがしやすくなります。(Microsoft 365 Message Center Archive)

Microsoft 365 Roadmap ID 565132は2026年6月9日に公開され、6月10日に更新されました。ロードマップ上のステータスは「開発中」で、一般提供の目標は2026年7月です。既存の通知動作はユーザーが設定を変更しない限り維持され、管理者による移行作業やポリシー変更は不要と案内されています。(Microsoft 365 Message Center Archive)

目次

Microsoft Teamsのチャンネル通知は何が変わる?

今回の変更では、チャンネル通知の設定画面に次の3つのプリセットが追加されます。

  • All new messages
  • Mentions and replies
  • Mute

日本語版の表示名は、実際の展開時に異なる可能性があります。本記事では、それぞれ「すべての新着メッセージ」「メンションと返信」「ミュート」として説明します。

従来もチャンネル単位で新しい投稿や返信の通知を設定できましたが、新機能ではプリセットを選んだ後、通知対象をさらに細分化できます。(Microsoft 365 Message Center Archive)

設定項目従来の主な設定変更後
基本設定新しい投稿を通知するか選択3つのプリセットから選択
スレッド返信を含める、全スレッドをフォロー未フォローのスレッド通知を個別調整
タグメンション全体設定の影響を受けやすいチャンネル単位で調整
チャンネルメンション細かなチャンネル別制御が難しいチャンネルごとに調整
チームメンション細かなチャンネル別制御が難しいチャンネルごとに調整
バナー通知アクティビティのみ、またはバナー併用対象チャンネルのバナーを個別制御

単に通知をオン・オフする機能ではありません。プリセットで大まかな通知レベルを決め、必要な通知だけ例外として残すことが、この変更のポイントです。

3つの通知プリセットと使い分け

各プリセットは、チャンネルの重要度に合わせて使い分けると効果的です。

プリセット向いているチャンネル設定例
All new messages障害対応、顧客サポート、緊急連絡新規投稿と返信をすべて通知する
Mentions and replies通常のプロジェクト、部門別の業務連絡自分に関係するメンションと返信を中心に受け取る
Mute参考情報、社内交流、ログ保存用通知を抑え、必要なときだけ自分で確認する

たとえば、システム障害を扱うチャンネルでは「All new messages」、日常的なプロジェクトチャンネルでは「Mentions and replies」、情報共有のみのチャンネルでは「Mute」が候補になります。

ただし、最終的な通知動作はプリセット選択後の詳細設定で変わります。「Muteを選べば必ずすべての通知が止まる」と決めつけず、タグメンションやチームメンションなどの設定結果も確認してください。

誰に影響する?

対象プラットフォームは、デスクトップ、Web、iOS、Androidです。対象クラウドにはWorldwide、GCC、GCC High、DoDが含まれます。(Microsoft 365 Message Center Archive)

一般ユーザーへの影響

特に影響が大きいのは、次のようなユーザーです。

  • 多数のチームやチャンネルに参加している
  • @channelや@teamの通知が多い
  • 重要な返信は必要だが、すべての投稿通知は不要
  • チャンネルごとに通知の優先度を変えたい

すべてのチャンネルを一度に設定し直す必要はありません。通知が多いチャンネルから順に見直すのが現実的です。

管理者への影響

管理者が新しいポリシーを作成したり、ユーザー設定を移行したりする必要はありません。機能は既定で有効になり、既存の通知動作もユーザーが変更するまで維持されます。(Microsoft 365 Message Center Archive)

一方で、社内マニュアルに現在の通知画面を掲載している場合は更新が必要です。ヘルプデスクには、次の問い合わせが増える可能性があります。

  • 今までの通知項目が見つからない
  • ミュートしたのに未読表示が残る
  • バナーを有効にしても通知が表示されない
  • デスクトップとスマートフォンで通知の見え方が違う

設定方法と確認手順

現在のMicrosoft Teamsでは、対象チャンネル名の右側にある「その他のオプション」から「チャンネル通知」を開きます。新機能の展開後も、この画面に新しいプリセットが追加される形になると考えられます。(Microsoft サポート)

チャンネル通知を変更する手順

  1. Microsoft Teamsを開きます。
  2. 設定したいチャンネルを表示します。
  3. チャンネル名の右側にある「…」を選択します。
  4. 「チャンネル通知」を開きます。
  5. 「All new messages」「Mentions and replies」「Mute」から目的に合うものを選びます。
  6. 必要に応じて、スレッドや各種メンション、バナー通知を調整します。

新しいプリセットが表示されない場合は、まずWeb版Teamsでも確認してください。Web版にも表示されなければ、クライアントの問題ではなく、テナントへの展開がまだ完了していない可能性があります。

設定後に確認する項目

業務で利用する前に、テスト用チャンネルで次の通知を1件ずつ発生させると、設定ミスを見つけやすくなります。

  1. 通常の新規投稿
  2. スレッドへの返信
  3. 個人へのメンション
  4. タグへのメンション
  5. チャンネルまたはチームへのメンション
  6. フォローしていないスレッドへの返信

確認するのは、通知音だけではありません。アクティビティフィード、画面上のバナー、未読表示、モバイル通知を分けて確認してください。

更新・移行・料金・期限の確認事項

確認項目内容
設定ユーザーがチャンネル単位で設定
管理者設定新しいポリシー設定や有効化作業は不要
データ移行不要
既存設定ユーザーが変更するまで従来の動作を維持
追加料金追加ライセンスやTeams Premiumが必要との記載はない
一般提供目標2026年7月
ユーザー側の期限特別な設定期限はない

追加料金については、ロードマップとMessage Centerに専用ライセンスの記載がありません。ただし、ロードマップは正式なライセンス条件を示す資料ではないため、契約プランごとの提供条件はMicrosoft 365管理センターのMessage Centerで確認するのが確実です。

展開時期

2026年6月12日に公開されたMessage Centerの案内では、展開予定は次のように示されています。(Microsoft 365 Message Center Archive)

環境展開開始完了予定
Worldwide2026年7月下旬2026年8月
GCC/GCC High2026年7月下旬2026年8月上旬
DoD2026年7月下旬2026年8月中旬

「2026年7月提供」は、7月1日に全ユーザーへ一斉提供されるという意味ではありません。Microsoft 365の機能は段階的に展開されるため、同じ組織内でも表示時期が前後することがあります。また、Microsoft 365 Roadmapの日程は予定であり、延期や変更の可能性があります。(Microsoft)

導入時に注意したいポイント

ミュートとチャンネルの非表示は別

通知をミュートしても、チャンネル自体が非表示になるわけではありません。未読表示やQuick views、フォロー中のスレッドも、通知設定とは別の仕組みです。

Microsoftは、Quick viewsは表示する会話を絞り込む機能であり、通知設定には影響しないと説明しています。また、「Follow all new threads」はフォロー中のスレッド一覧には反映されますが、アクティビティフィードへの通知を発生させる設定ではありません。(Microsoft サポート)

OS側で通知を止めているとバナーは表示されない

Teamsでバナーを有効にしていても、WindowsやmacOS、iOS、Android側で通知を許可していなければ表示されません。

集中モードや「応答不可」、会議中の通知抑制も確認してください。Teamsの設定だけを変更して解決しない場合は、OSの通知設定を確認する必要があります。(Microsoft サポート)

メンションの種類を混同しない

今回個別に調整できる通知には、タグメンション、チャンネルメンション、チームメンションが含まれます。

  • タグメンション:特定の役割やグループに割り当てたタグへの通知
  • チャンネルメンション:特定チャンネルのメンバーを対象とする通知
  • チームメンション:チーム全体を対象とする通知

通常の個人メンションとは対象範囲が異なります。通知テストでは、それぞれを分けて確認することが重要です。

まとめ:重要度の高いチャンネルから通知を整理する

Granular channel notification controlsにより、Microsoft Teamsのチャンネル通知は「すべて通知するか、通知しないか」だけではなく、メンションや返信の種類に応じて細かく設定できるようになります。

一般ユーザーは、参加中のチャンネルを「常時確認」「自分に関係する通知だけ」「必要なときだけ確認」の3段階に分類しておくと、展開後すぐに設定できます。

管理者はMicrosoft 365管理センターのMessage CenterでRoadmap ID 565132とMC1388719を確認し、2026年7月下旬までに社内マニュアルとヘルプデスク向けFAQを見直しておくとよいでしょう。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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