Microsoft Teams「Open message links in new window」とは?変更点と対象を解説

Microsoft Teamsの「Open message links in new window」は、チャットやチャネルに含まれるメッセージリンクを別ウィンドウで開けるようにする変更です。元の会話を表示したままリンク先を確認できるため、複数のやり取りを比較するときや、過去のメッセージを参照しながら返信するときに役立ちます。

2026年6月11日更新の公式ロードマップでは、2026年7月にWindows・Mac向けのデスクトップ版Teamsへ提供予定です。ユーザーはリンクの「その他のオプション」または、WindowsのCtrl + クリック、MacのCmd + クリックから利用できます。(Microsoft)

目次

Microsoft Teams「Open message links in new window」の変更点

これまでTeams内のリンク先を確認する際は、表示中の会話から移動するなど、元のメッセージとリンク先を同時に見比べにくい場面がありました。

今回の変更後は、リンク先を新しいウィンドウで開き、元のチャットやチャネルと横に並べて確認できます。

項目変更内容
対象チャットやチャネルのメッセージ内にあるリンク
新しい操作リンク先を別ウィンドウで表示
メニュー操作リンクの「その他のオプション」から開く
WindowsのショートカットCtrl + クリック
MacのショートカットCmd + クリック
主な利点元の会話を残したまま、リンク先と内容を比較できる

単にウィンドウが増えるだけではなく、Teams内での「戻る」「開き直す」といった操作を減らせる点が実務上のメリットです。

対象ユーザーと提供予定

2026年6月11日時点のロードマップ情報は次のとおりです。(Microsoft)

確認項目公式情報
ロードマップID565220
ステータス開発中
提供予定2026年7月
対象サービスMicrosoft Teams
対象プラットフォームDesktop、Mac
リリース段階Targeted Release、一般提供
対象クラウドWorldwide、GCC、GCC High、DoD

日本の一般的なMicrosoft 365テナントは、通常「Worldwide(Standard Multi-Tenant)」が確認対象です。

一方、Web版Teams、iOS版、Android版は対象プラットフォームに記載されていません。少なくとも今回のロードマップ情報だけを見る限り、最初の提供対象はWindowsとMacのデスクトップアプリです。

別ウィンドウでメッセージリンクを開く方法

機能がテナントへ展開された後は、次のいずれかの方法で利用できる予定です。

「その他のオプション」から開く

  1. Teamsデスクトップアプリでチャットまたはチャネルを開く
  2. メッセージ内のリンクを確認する
  3. リンクの「その他のオプション」を開く
  4. 新しいウィンドウで開く操作を選択する

メニュー名や表示位置は、Teamsの表示言語や正式提供時の画面仕様によって変わる可能性があります。

CtrlまたはCmdを押しながらクリックする

ショートカットを使う場合は、リンクを次のように操作します。

  • Windows:Ctrlキーを押しながらリンクをクリック
  • Mac:Cmdキーを押しながらリンクをクリック

頻繁に複数のメッセージを参照する場合は、ショートカットの方が素早く操作できます。(Microsoft)

実務で役立つ活用シーン

過去の決定事項を確認しながら返信する

プロジェクトのチャットで過去の決定事項へのリンクが共有されている場合、リンク先を別ウィンドウで開けば、元の会話を見失わずに返信できます。

たとえば、仕様変更に関する過去のメッセージを左側に表示し、現在の問い合わせへの回答を右側で作成するといった使い方が可能です。

複数チャネルの情報を比較する

開発チームと営業チームで別のチャネルを使用している場合、それぞれのメッセージを並べて確認できます。

次のような比較作業で特に便利です。

  • 営業からの顧客要望と開発側の対応状況
  • 障害報告と復旧手順
  • 会議で決まった内容と、その後の作業依頼
  • 問い合わせ内容とナレッジ共有チャネルの回答

元の会話位置を維持する

長いチャネル投稿や活発なグループチャットでは、別の場所へ移動すると元のメッセージを探し直すことがあります。

リンク先を別ウィンドウで開けば、元の会話の表示位置を維持しながら参照できます。特にヘルプデスク、運用監視、プロジェクト管理など、複数の会話を行き来する業務と相性のよい変更です。

設定・更新・移行・料金・期限の確認ポイント

2026年6月11日時点のロードマップには、専用の管理ポリシーや追加ライセンス、移行作業に関する説明はありません。記載がない項目については「不要」と断定せず、Microsoft 365管理センターのメッセージセンターで後続情報を確認する必要があります。

項目現時点で確認できる内容管理者が行うこと
設定専用の管理者設定は記載されていないTeams管理センターとメッセージセンターでポリシー追加の有無を確認
クライアント更新必要なバージョン番号は記載されていないTeamsデスクトップアプリを通常どおり最新状態に保つ
移行データ移行や既存リンクの変換は記載されていない原則として移行計画は不要。後続通知があれば再確認
料金追加料金や専用ライセンスの記載はない現行契約の対象可否をメッセージセンターで確認
提供時期2026年7月予定Targeted Release環境で先行確認する
対応期限利用者側の作業期限は記載されていない期限ではなく、展開予定月として管理する

ロードマップに記載される提供時期は予定であり、延期や内容変更の可能性があります。また、Targeted Releaseが設定されている機能は、対象指定リリースのユーザーから先に展開され、標準リリースはその後になります。(Microsoft)

管理者が展開前に行うべき準備

大規模な設定変更は想定されていませんが、次の準備をしておくと問い合わせ対応がスムーズです。

メッセージセンターを確認する

Microsoft 365管理センターのメッセージセンターで、ロードマップID「565220」または機能名を検索します。

特に確認したい項目は次のとおりです。

  • 自組織での展開開始日と完了予定日
  • 機能が既定で有効になるか
  • 管理者ポリシーで制御できるか
  • 対象となるTeamsクライアント
  • ユーザー側で必要な操作
  • 既知の制限事項

Targeted Releaseユーザーで動作確認する

Targeted Releaseを利用している場合は、先行対象ユーザーで次の点を確認します。

  • メッセージリンクに新しいメニューが表示されるか
  • Ctrl + クリックとCmd + クリックが正しく動作するか
  • 複数のウィンドウを同時に表示できるか
  • 外部リンクとTeams内リンクで挙動が異なるか
  • ゲストユーザーや外部アクセスでも利用できるか

公式ロードマップの説明だけでは、対象となるリンクの詳細や外部ユーザー利用時の制限までは明記されていません。正式展開後に自組織の環境で確認することが重要です。

ヘルプデスク向けの案内を用意する

社内FAQには、最低限次の内容を追加するとよいでしょう。

Teamsデスクトップアプリでは、チャットやチャネルにあるメッセージリンクを別ウィンドウで開けるようになります。WindowsではCtrlキー、MacではCmdキーを押しながらリンクをクリックしてください。

「Web版やスマートフォンで同じ操作ができない」という問い合わせが想定されるため、当初の対象がデスクトップ版であることも併記しておくと混乱を防げます。

利用時の注意点

2026年7月に全員へ同時提供されるとは限らない

Microsoft 365の機能は段階的に展開されます。同じ組織でも、ユーザーや端末によって表示される時期が異なる可能性があります。

機能が見つからない場合は、再インストールを急ぐのではなく、まずテナントへの展開状況とTeamsアプリの更新状況を確認してください。

Web版とモバイル版は対象外の可能性がある

今回のロードマップにはDesktopとMacのみが記載されています。Web版、iOS版、Android版で利用できるとは限りません。

社内マニュアルを更新する際は、「Teams全体で利用可能」と書かず、「Windows・Macのデスクトップ版が対象」と明記するのが安全です。

外部ブラウザで開く機能とは区別する

「新しいウィンドウ」は、リンクを必ずWebブラウザで開くという意味ではありません。リンクの種類やTeams側の仕様によって、表示先が異なる可能性があります。

外部Webサイトへのリンク、Teams内のメッセージリンク、チャットやチャネルへのリンクがすべて同じ動作になるかは、展開後の確認が必要です。

まとめ:一般ユーザーはショートカット、管理者は展開状況を確認

「Open message links in new window」により、Microsoft Teamsのチャットやチャネルにあるリンクを別ウィンドウで開き、元の会話と並べて確認できるようになります。

一般ユーザーは、提供後にWindowsのCtrl + クリックまたはMacのCmd + クリックを試してみましょう。管理者はロードマップID「565220」とメッセージセンターを確認し、対象クライアント、展開日、管理ポリシーの有無を整理してください。

現時点では、大規模な移行作業や追加料金、利用開始までの対応期限は案内されていません。まずはTargeted Release環境で動作を確認し、ヘルプデスクと利用者向けの案内を準備するのが現実的な対応です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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