Windows Updateが「27%」「88%」「99%」など同じ進行率のまま動かず、更新が停止したように見えることがあります。Windows 11 バージョン24H2/25H2では、KB5101684を適用することで、Windows Update設定画面の進行状況を算出する処理が改善され、パーセント表示の信頼性が高まります。
ただし、Microsoftが明記しているのは、あくまで進行率の計算方法の改善です。更新ファイルの破損、空き容量不足、通信エラーなどによって実際のインストールが停止する問題を、すべて解消する修正ではありません。
そのため、同じ%で止まって見えたときは、進行率だけで判断せず、更新履歴、エラーコード、再起動要求の有無を確認することが重要です。
更新が同じ%で止まって見える、KB5101684で進行率計算を改善
Microsoftは、2026年7月28日に公開したWindows 11向けプレビュー更新「KB5101684」で、Windows Update設定画面における更新進行率の計算を改善しました。対象はWindows 11 バージョン24H2と25H2です。(Microsoft サポート)
対応状況は、修正提供済みと考えられます。ただし、PC側に改善が反映されるのは、KB5101684またはこの修正を含む後続の累積更新プログラムをインストールした後です。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象OS | Windows 11 バージョン24H2/25H2 |
| 対象画面 | 「設定」アプリ内のWindows Update |
| 改善内容 | 更新進行率の計算を改善 |
| 修正方法 | KB5101684または後続の累積更新を適用 |
| 更新の種類 | セキュリティ更新ではないプレビュー更新 |
| 注意点 | 実際のインストール停止をすべて直す修正ではない |
Microsoftの説明は「Windows Update Settings」の進行状況計算に限定されています。そのため、大型アップグレード中の再起動画面、Windowsインストールアシスタント、メーカー独自の更新ツールなどまで同じ修正対象と断定することはできません。(Microsoft サポート)
「表示だけ止まる」と「更新自体が止まる」は別の問題
Windows Updateが同じ%で止まって見えても、内部ではファイルの展開、検証、バックアップ、コンポーネントの置き換えなどが続いている場合があります。
一方で、更新履歴に失敗と表示されている場合や、同じ更新を何度もダウンロードし直す場合は、進行率表示ではなく実際の更新処理に問題が発生している可能性があります。
Microsoftも、更新に必要な時間は回線速度、ネットワーク設定、更新プログラムのサイズなどによって変わると説明しています。同じ%で進まない場合は、更新の再確認やWindows Updateトラブルシューティングツールの実行が案内されています。(Microsoft サポート)
| 症状 | 考えられる状態 | 最初に行うこと |
|---|---|---|
| 同じ%のままだがエラーは出ていない | 表示計算が実際の処理に追いついていない可能性 | KB5101684以降を適用し、更新履歴を確認する |
| しばらく同じ%の後、一気に数値が進む | 表示上の進行が非直線的 | 強制終了せず、そのまま処理を続ける |
| 「インストール エラー」とコードが表示される | 実際の更新失敗 | エラーコードを記録してトラブルシューティングを実行する |
| 更新履歴に「失敗」と表示される | ダウンロード、キャッシュ、システムファイルなどの問題 | PCを再起動し、更新を再実行する |
| 再起動後に変更を元に戻している | 更新の適用または起動確認に失敗 | DISMやSFCによる修復を検討する |
| 同じ更新が繰り返し表示される | 更新の検出情報やキャッシュの不整合 | トラブルシューティングツールを実行する |
判断のポイントは、進行率の数字ではなく、更新履歴・エラーコード・再起動要求の3点を見ることです。
KB5101684の対象バージョンと適用後のビルド
KB5101684は、Windows 11 バージョン24H2と25H2向けに提供されています。
| Windows 11のバージョン | KB5101684適用後のOSビルド | 対応アーキテクチャ |
|---|---|---|
| 25H2 | 26200.8973 | x64/Arm64 |
| 24H2 | 26100.8973 | x64/Arm64 |
Microsoft Update Catalogには、24H2と25H2それぞれについて、x64版とArm64版の合計4種類が登録されています。(マイクロソフトアップデートカタログ)
Windowsのバージョンを確認するには、次の操作を行います。
WindowsキーとRキーを押します。- 「ファイル名を指定して実行」に
winverと入力します。 - 表示された画面でバージョンとOSビルドを確認します。
バージョンが24H2または25H2であれば、KB5101684の対象です。すでに上記より新しいOSビルドになっている場合は、後続の累積更新によって同じ改善が取り込まれている可能性があります。
KB5101684をWindows Updateから適用する手順
一般的なPCでは、Microsoft Update Catalogから手動でダウンロードするよりも、Windows Updateから適用する方法が安全です。
Windows Updateのオプション更新からインストールする
- スタートメニューから「設定」を開きます。
- 左側の「Windows Update」を選択します。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 「詳細オプション」を開きます。
- 「オプションの更新プログラム」を選択します。
- KB5101684を含む2026年7月の累積更新プレビューを選択します。
- 「ダウンロードとインストール」をクリックします。
- インストール後にPCを再起動します。
KB5101684はプレビュー更新であるため、通常のセキュリティ更新とは異なり、「オプションの更新プログラム」に表示される場合があります。Microsoftも、Windows Updateから導入する場合は、詳細オプション内のオプション更新を確認するよう案内しています。(Microsoft サポート)
KB5101684が表示されない場合
KB5101684の一部改善は段階的に展開されるため、PCによって表示時期が異なる可能性があります。Microsoftは、機能や改善が段階的ロールアウトと通常ロールアウトの2段階で提供され、利用可能になる時期がデバイスごとに異なると説明しています。(Microsoft サポート)
表示されない場合は、次の順番で対応します。
- 「更新プログラムのチェック」を再実行する
- PCを再起動してから再確認する
- 後続の累積更新プログラムが公開されるまで待つ
- 急ぎの場合のみMicrosoft Update Catalogを利用する
Windowsの月例更新は累積型です。最新の累積更新をインストールすると、それ以前に未適用だった改善もまとめて取り込まれます。したがって、KB5101684そのものが表示されなくても、より新しい累積更新を適用できれば、通常はKB5101684だけを探して手動導入する必要はありません。(Microsoft サポート)
Microsoft Update Catalogから手動で適用する方法
Windows Updateに表示されない場合や、オフライン環境へ配布する場合は、Microsoft Update CatalogからKB5101684を取得できます。
PCのアーキテクチャを確認する
- 「設定」を開きます。
- 「システム」を選択します。
- 「バージョン情報」を開きます。
- 「システムの種類」を確認します。
表示された内容に合わせて、x64またはArm64のパッケージを選びます。さらに、Windows 11のバージョンが24H2か25H2かも必ず確認してください。
選択時の注意点
Microsoft Update Catalogでは、次の4項目が別々に掲載されています。
- Windows 11 バージョン25H2、x64
- Windows 11 バージョン25H2、Arm64
- Windows 11 バージョン24H2、x64
- Windows 11 バージョン24H2、Arm64
バージョンやアーキテクチャが異なるパッケージを選ばないようにしてください。(マイクロソフトアップデートカタログ)
また、Microsoftのサポート情報では、KB5101684の手動導入時に複数のMSUファイルが必要となり、指定された順番でインストールしなければならない構成が案内されています。単独のMSUファイルだけを取得してエラーになった場合は、公式ページに記載された前提パッケージとインストール順を確認してください。(Microsoft サポート)
通常利用では、次の優先順位が適切です。
- Windows Updateからインストールする
- 後続の累積更新を待つ
- 管理者や検証担当者のみMicrosoft Update Catalogを利用する
KB5101684が正常に適用されたか確認する
インストール後は、進行率の見た目だけではなく、更新履歴とOSビルドを確認します。
更新履歴で確認する
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」を選択します。
- 「更新の履歴」を開きます。
- KB5101684が「正しくインストールされました」と表示されているか確認します。
Microsoftも、インストール済み更新プログラムは「設定」から「Windows Update」へ進み、「更新の履歴」で確認できると案内しています。(Microsoft サポート)
OSビルドで確認する
winverを実行し、次のどちらかになっているか確認します。
- Windows 11 25H2:OSビルド26200.8973
- Windows 11 24H2:OSビルド26100.8973
これより新しいビルドであれば、後続の更新プログラムがインストールされています。
なお、修正後も進行率が必ず1%ずつ等間隔で増えるとは限りません。表示計算が改善されても、更新処理の内容によって、一定時間変わらなかった数字が後からまとめて進むことはあり得ます。
適用後もWindows Updateが止まる場合の対処法
KB5101684を適用しても、更新履歴に失敗が残る場合やエラーコードが表示される場合は、進行率表示とは別の問題として対処します。
PCを通常の手順で再起動する
作業中のデータを保存し、スタートメニューの電源ボタンからPCを再起動します。
「更新して再起動」または「更新してシャットダウン」が表示されている場合は、通常の「再起動」ではなく、表示された更新用の項目を選択します。Microsoftも、多くの更新では再起動が必要であると案内しています。(Microsoft サポート)
進行率が変わらないという理由だけで、電源ボタンを長押しして強制終了するのは避けてください。特に再起動後の「更新プログラムを構成しています」などの画面では、システムファイルの置き換え中である可能性があります。
Windows Updateトラブルシューティングを実行する
Windows 11では、次の場所から実行できます。
- 「設定」を開きます。
- 「システム」を選択します。
- 「トラブルシューティング」を開きます。
- 「その他のトラブルシューティングツール」を選択します。
- 「Windows Update」の横にある「実行する」をクリックします。
- 完了後にPCを再起動します。
- Windows Updateをもう一度実行します。
このツールでは、Windows Updateサービス、更新キャッシュ、登録情報など、一般的な更新トラブルの検出と修正が行われます。(Microsoft サポート)
通信環境と空き容量を確認する
実際のダウンロードやインストールが止まる場合は、次の項目も確認します。
- インターネット接続が切断されていないか
- VPNやプロキシが通信を妨げていないか
- システムドライブに十分な空き容量があるか
- 従量制課金接続によってダウンロードが保留されていないか
- Windows Updateサービスが停止していないか
Microsoftのトラブルシューティング情報でも、同じ%で停止する場合の確認項目として、再起動、ネットワーク接続、ディスク空き容量、Windows Updateサービスなどが挙げられています。(Microsoft サポート)
DISMとSFCでシステムファイルを修復する
更新が何度も失敗する場合は、Windowsのコンポーネントストアやシステムファイルが破損している可能性があります。
管理者としてコマンドプロンプトまたはWindows Terminalを開き、最初にDISMを実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
処理が完了したら、続けてSFCを実行します。
sfc /scannow
SFCの検証が100%になるまでウィンドウを閉じず、完了後にPCを再起動してWindows Updateを再実行します。
Microsoftは、破損したシステムファイルを修復する場合、SFCより先にDISMを実行する手順を案内しています。(Microsoft サポート)
管理者はWindows Updateログを確認する
企業PCや管理対象端末で原因を詳しく調べる場合は、管理者権限のPowerShellで次のコマンドを実行します。
Get-WindowsUpdateLog
このコマンドは、Windows Updateが記録した複数のETLファイルを、読み取り可能なWindowsUpdate.logに変換します。
生成されるログは実行時点の静的なコピーです。新しい更新処理の情報を反映するには、更新後にもう一度Get-WindowsUpdateLogを実行する必要があります。(Microsoft Learn)
KB5101684を適用するときの注意点
プレビュー更新であることを理解する
KB5101684は、セキュリティ更新ではないプレビュー版の累積更新です。新しい品質改善を通常の月例セキュリティ更新より早く試せる一方、必ずしもすべてのPCに直ちに導入しなければならない更新ではありません。
業務に影響するほど進行率表示が不正確な場合は早期導入を検討できますが、安定性を優先する業務端末では、社内ルールに従って後続の通常更新を待つ判断も適切です。
表示の問題だけで更新コンポーネントを初期化しない
同じ%に見えるだけでエラーが発生していない場合、いきなり更新キャッシュの削除やサービスの初期化を行う必要はありません。
まずKB5101684以降の更新を適用し、更新履歴を確認します。キャッシュの削除やWindows Updateサービスのリセットは、エラーコードが繰り返される場合に限定した方が安全です。
更新プログラムをむやみにアンインストールしない
進行率の表示が不自然という理由だけで、正常にインストールされた更新をアンインストールする必要はありません。
アンインストールは、更新後に明確な不具合が発生し、その原因が特定の更新プログラムにあると判断できる場合に検討します。Microsoftも、更新履歴からアンインストールできる一方、必要な場合を除いて推奨しないと案内しています。(Microsoft サポート)
Windows Updateの進行率が止まって見えたときの判断手順
Windows Updateのパーセント表示が動かない場合は、次の順番で確認すると、不要な強制終了や設定変更を避けられます。
- Windows 11が24H2または25H2か確認する
- KB5101684またはそれ以降の累積更新を適用する
- 更新履歴に失敗やエラーコードがないか確認する
- OSビルドが26100.8973または26200.8973以上か確認する
- エラーがある場合はトラブルシューティングツールを実行する
- 失敗が繰り返される場合はDISMとSFCを実行する
- 管理環境ではWindows Updateログを取得する
KB5101684によって改善されるのは、Windows Update設定画面に表示される進行率の計算です。同じ%で止まって見えるだけなら、まず修正を含む更新プログラムを適用し、更新履歴とOSビルドで結果を確認してください。
エラーコード、インストール失敗、再試行の繰り返しがある場合は、表示上の問題ではありません。トラブルシューティング、通信環境、空き容量、システムファイルの順に切り分けることが、最短の解決につながります。

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