Windows Hello PINを忘れた、または「PINをセットアップできません」と表示される場合は、保存フォルダーを削除する前にMicrosoftの標準手順で本人確認を行います。PINはこの端末に結び付いたサインイン情報で、MicrosoftアカウントのパスワードやBitLockerの起動PINとは別です。
重要:NGCフォルダーの所有権取得や削除、TPMのクリア、セーフモードでの認証データ削除はこの記事では行いません。暗号化された資格情報、証明書、業務アカウントへ影響する可能性があります。
最初に確認すること
| 確認項目 | 理由 | 次の行動 |
|---|---|---|
| パスワードでサインインできる | Windows内の設定画面を使える | サインイン後にPINを変更・リセット |
| サインイン画面から進めない | ロック画面側の復旧が必要 | 「PINを忘れた場合」またはパスワードを選ぶ |
| Microsoftアカウントを使用 | オンライン本人確認が必要な場合がある | ネット接続と回復情報を確認 |
| 会社・学校のアカウント | 管理者のポリシーが影響 | IT管理者へ連絡 |
| BitLocker回復画面が出ている | Windows Helloとは別問題 | 回復キーを用意し、PINリセットと混同しない |
サインイン済みなら設定からPINを変更する
- 「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」を開きます。
- 「PIN(Windows Hello)」を選びます。
- 現在のPINが分かる場合は「PINの変更」を選び、案内に従います。
- 現在のPINが分からない場合は「PINを忘れた場合」を選び、Microsoftアカウントまたは組織アカウントで本人確認します。
- 新しいPINを登録したら、いったん画面をロックし、新しいPINでサインインできるか確認します。
Windowsのバージョンや組織ポリシーにより表示名が少し異なる場合があります。「PINを忘れた場合」が表示されないときは、パスワードでサインインしてから設定画面を確認します。
サインイン画面でPINを忘れた場合
- サインイン画面のPIN入力欄に「PINを忘れた場合」が表示されていれば選びます。
- インターネットへ接続し、表示されるアカウントが自分のものか確認します。
- パスワード、確認コード、認証アプリなど、案内された方法で本人確認します。
- 新しいPINを登録し、サインインします。
このリンクがない、または本人確認が進まない場合は、「サインイン オプション」を選び、鍵の形などで示されるパスワードを使います。ローカルアカウントでは、サインイン画面の「PINを忘れた場合」は利用できないため、パスワードでサインインしてから設定画面でPINを設定し直します。Microsoftが案内する正規の流れはWindowsのPINを変更またはリセットする方法で確認できます。
PINとパスワードを混同しない
| 種類 | 主な用途 | 忘れた場合 |
|---|---|---|
| Windows Hello PIN | 特定のWindows端末へのサインイン | Windowsの「PINを忘れた場合」 |
| Microsoftアカウントのパスワード | Microsoftサービスと本人確認 | Microsoftアカウント回復 |
| ローカルアカウントのパスワード | そのPCのローカルアカウント | セキュリティの質問や管理者の回復手段 |
| BitLocker PIN・回復キー | Windows起動前のドライブ暗号化解除 | BitLocker回復キーを使用 |
PINリセット中にMicrosoftアカウントのパスワードを求められることがあります。これはオンラインで本人確認するためで、古いPINをパスワード欄へ入力する操作ではありません。
「PINをセットアップできません」と表示される場合
- PCを再起動し、「設定」→「Windows Update」で保留中の更新を完了します。
- 日付、時刻、タイムゾーンが正しいか確認します。
- Microsoftアカウントの場合はネット接続を確認し、障害が一時的なら時間を置いて再試行します。
- 「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」で管理接続の有無を確認します。
- 正確なエラーコードや表示文を記録します。
顔認証や指紋認証の再登録でもPINが必要です。生体認証だけが使えない場合は顔認証・指紋認証が「現在使用できません」と表示される場合を参照してください。
会社・学校のPCでは管理者へ連絡する
組織はWindows Hello for Businessの利用可否、PINの複雑さ、本人確認方法、PINリセットをポリシーで管理できます。利用者の設定画面に「組織によって管理されています」と表示される場合、管理ポリシーをローカルで削除せず、IT管理者へ連絡してください。
管理状態の確認はWindows Helloが組織によって管理されている場合の安全な切り分けで説明しています。エラー文、端末名、発生時刻、パスワードでサインインできるかを伝えると診断が進みやすくなります。
Microsoftアカウントの本人確認ができない場合
登録済みのメールアドレスや電話番号を使えず、本人確認コードを受け取れない場合は、Windowsの認証ファイルを消しても解決しません。別の端末からMicrosoftアカウントの回復情報を確認し、必要に応じてアカウント回復手続きを行います。
アカウント回復前に、表示されているメールアドレスが自分のものか、個人アカウントと職場・学校アカウントを取り違えていないか確認してください。会社・学校アカウントは組織の管理者が回復を支援します。
「PINを忘れた場合」が表示されない主な理由
| 状況 | 考えられる理由 | 安全な対応 |
|---|---|---|
| ローカルアカウント | ロック画面のオンラインPINリセット対象外 | パスワードで入り、設定画面から変更 |
| 会社・学校のアカウント | 組織のリセット方式やネットワーク条件 | IT管理者へ連絡 |
| ネット接続がない | オンライン本人確認を完了できない | 安全なネットワークへ接続して再試行 |
| 一時的なサービス障害 | 本人確認画面が読み込めない | 時刻を確認し、時間を置いて再試行 |
| 別のサインイン方式を選択中 | PIN入力欄が表示されていない | 「サインイン オプション」でPINまたはパスワードを選ぶ |
表示がないことを理由に強制終了を繰り返して回復環境へ入る必要はありません。Windows自体が起動しない場合は別の起動回復問題として扱い、BitLocker回復キーとバックアップを確認してから公式の回復オプションを使います。
それでもサインインできない場合
- パスワード、PIN、顔、指紋のうち利用できる方式を確認します。
- BitLocker回復キーと重要データのバックアップ場所を確認します。
- ローカル管理者が別に存在するか確認します。ただし他人のアカウントを無断で使用しません。
- PCメーカーまたはMicrosoftサポートへ、エラー文と試した標準手順を伝えます。
- PCのリセットや再インストールは、データと暗号化キーを確認した最後の選択肢にします。
Windows Hello全体が利用できない場合は、Windows Helloエラーの総合切り分けへ戻り、認証方式と管理状態を分けて確認してください。
よくある質問
PINをリセットすると個人ファイルは消えますか
設定画面やサインイン画面の標準手順でPINを再設定しても、通常はドキュメントや写真を削除しません。ただし組織環境では証明書や暗号化データの再認証が必要になる場合があるため、管理者の手順を優先します。
PINを忘れたらMicrosoftアカウントのパスワードも変更すべきですか
パスワードを覚えていて不正利用の疑いがないなら、PIN障害だけを理由に変更する必要はありません。PINは端末ごとに設定され、アカウントのパスワードとは別です。本人確認で求められた正しい資格情報を入力します。
PINの再設定後、顔や指紋も登録し直しますか
通常はPIN再設定だけで顔・指紋を必ず削除する必要はありません。生体認証が引き続き使えない場合に限り、サインイン オプションから対象の顔・指紋を再登録します。
まとめ
PINを忘れた場合は、サインイン済みの設定画面かサインイン画面の「PINを忘れた場合」から本人確認します。使える場合はパスワードで一度サインインし、設定し直すのが安全です。組織管理PCでは管理者へ連絡し、NGCフォルダー、TPM、レジストリを消して認証を強制的に初期化しないでください。

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